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ネイティブアドとは?活用法を知りWeb広告の効果を出そう!

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スマホやSNSが普及したこともあって、ネイティブアドが効果の高いWeb広告として注目を集めています。
本記事では、ネイティブアドとはどのようなものなのか、活用法と合わせて、そのメリットや種類についてご紹介します。

ネイティブアドとは?

ネイティブアドとはどんなWEB広告か?

ネイティブアドとは、簡単に述べると、Web上のコンテンツのなかに自然ととけ込ませた(一体化させた)広告のことです。コンテンツの流れの中でユーザーに極力負荷を掛けず認識してもらえる効果が狙えます。
ネイティブアドには、いくつかの種類がありますが、SNSのタイムラインに表示される広告をイメージすると理解しやすいでしょう。

以前のWeb広告

ネイティブアドが台頭する以前、従来のWeb広告は、バナー広告やリマーケティング広告など、一目で広告とわかるような体裁が一般的でした。ホームページやTwitter、Facebook、その他アプリを閲覧する際、ユーザーからすると、似通った広告が何度も表示されることに、うっとうしいと感じる方も多いように思います。
特にスマホを利用する場合は、画面の一部とはいえ、バナー広告など広く占領している印象を覚え、ストレスにつながることでしょう。
なかには、バナー広告であるというだけで嫌悪感を抱き、クリックしないユーザーも少なくありません。
結果、広告としての機能しない羽目に。
また、イメージとの齟齬が生じることもしばしば。
表示される広告の内容やバナーのデザインによっては、Webサイトはじめ掲載される媒体のイメージにそぐわないという側面もあります。
そうなるとユーザーはアクションしづらいものです。
そこで出てきたネイティブアドの存在。クリックを自然に促すにはもってこいの、実にスマートなWeb広告なのです。

ネイティブアドの定義

ネイティブアドはあくまで概念です。
「広告とコンテンツが自然に溶け込んでいるもの」を指すわけですが、判別基準がやや漠然であることも否めません。では、どのように定義づけるか。いくつかポイントを挙げます。
まず掲載ページとのデザイン面でのマッチングです。明らかにテイストがフィットしなければ、ネイティブアドとして作用しません。
表示のされ方にも気を配りましょう。不具合はもちろん、コンテンツ周りとの違和感があれば、ネイティブアドとは呼べません。
さらには、大事な要素として、広告であることをきちんと明示する必要があります。自然な流れで広告へ誘導する役割を持つとはいえ、ユーザーを騙すようなことはあってはなりません。

上記をおさえたうえではじめて、ネイティブアドは成り立ちます。
基本的なことです。しっかり理解しておいてください。

ネイティブアドに対してのよくある間違い

概念のネイティブアドに対して、広告フォーマットの一つを指す記事広告があります。この二つは似て非なるものです。前者は後者を内包しているものとお考えください。
また、一瞥してステマ(ステルスマーケティング)と捉える向きもあるかもしれません。しかし両者には明確な違いが存在します。それは、ネイティブアドの方は、「PR」「広告」「AD」「プロモーション」といった表記が添えられている点です。そうはいってもやはり、クリックしてから気付くユーザーも多いでしょう。彼・彼女らは少なからず騙された気分を味わうことになりかねません。
そういった特徴をしっかり把握したうえで活用することが、収益を生むには必要です。

ネイティブアドのメリット

Web広告にアクセス!

繰り返しお伝えしている通り、ネイティブアドのメリットとしては、まずコンテンツのなかに溶け込んでユーザーにストレスを与えずに表示できる点が挙げられます。
広告であることを強く主張しないため、スムーズなクリック誘導も可能です。

また、掲載媒体も、自社の商品やサービスとの親和性が高いため潜在顧客層にアプローチしやすくなります。商品の認知度アップやブランディングにも効果的です。

加えて、細かくターゲティングできるのもネイティブアドのメリットです。
性別や年齢、住所などの属性はもちろん、興味や関心などでもセグメントできるため、ターゲットとしたユーザーに効率的にリーチできます。
そのため、費用対効果の高い広告運用が可能です。

SNSに掲載する場合は、拡散が期待できるのもネイティブアドのメリットといえるでしょう。
広告のおもしろさや意外性が話題となって、爆発的に広まったケースも決して珍しくありません。

ネイティブアドのデメリット

パソコンを見て驚いている女性

ネイティブアドは、単なる広告ではなく、コンテンツとしての完成度も重要です。
場合によっては、掲載媒体との整合性を保つために、編集者の力を借りなければならないこともあります。

そのため、商品やサービスがストレートに訴求できるバナー広告などと比べると、広告の中身を制作する手間やコストがかかるのがネイティブアドのデメリットといえるでしょう。
複数の媒体にネイティブアドを掲載する場合には、それぞれデザインやページの内容を変更しなければならないので、多くの労力が必要になります。

また、広告であると認識されにくいがゆえに、ネイティブアドの内容とクリックした先の情報に乖離があると、ユーザーの反感を買うことにもつながりかねません。
ユーザーが騙されたと感じれば、その評価が拡散されるリスクもあります。
ネイティブアドは、コンテンツとあたかも一体化している性質上、広告とはいえ売り込み色はおさえたいところです。
クリック後に表示される遷移先のページでも、すぐに購入を迫るような内容にするのは勇気がいるでしょう。
結果、本来広告が強みとする即効性への期待が難しくなります。この点もまた、ネイティブアドのデメリットといえます。

ネイティブアドの種類1:インフィード型

アメリカの広告業界団体であるIABでは、ネイティブアドの種類を6つに分けています。
そのなかでも「インフィード型」は王道のタイプです。
WebサイトやSNS、アプリのコンテンツ同士の間に表示されます。
リンク先やセグメントの方法によって、3つのタイプに分類されるのですが、まずひとつは、いわゆる記事中広告で、コンテンツとまったく同じ形式で書かれているものです。
場合によっては、媒体の編集者が周囲のコンテンツとの違和感がでないように広告制作に参加することもあります。
次に、コンテンツ間で表示されるプロモーション広告です。TwitterやFacebookなどのタイムラインに表示される広告がこれにあたります。
そして最後、他のページへとリンクさせることなく、媒体のなかで読んだり視聴したりできる広告です。つまりは、媒体内で完結する形となります。

ネイティブアドの種類2:ペイドサーチ型

スマートフォンでサーチエンジンを調べている

ペイドサーチ型は、いわゆるリスティング広告のことです。検索連動型と呼ばれることもあります。
GoogleやYahoo!で検索した際に、ブラウザ上で同じ並びとして表示されるものです。
インフィード型広告と比べると、購買意欲の高いユーザーを誘導できます。したがって即効性が高い点がメリットです。

ネイティブアドの種類3:レコメンドウィジェット型

レコメンドウィジェット型は、特定の媒体を選択するのではなく、レコメンド配信サービスを利用して広告を掲載します。
このサービスを利用すれば、レコメンド欄のあるサイトに広告を表示させることが可能です。
ウィジェットとはWebサイトの任意の場所に設置できるアプリのこと。つまり、ウィジェットを設置した場所がそのままレコメンド欄になる仕組みです。
ユーザーの興味や関心に沿った広告を配信できるため、ターゲティングに向いている広告といえるでしょう。
一般的に、Webページの下に「おすすめ記事」「関連記事」のようなスタイルで表示されます。スクロールされず接点がないまま離脱されるケースがあるのが玉に瑕。他の広告に比べると視認性は確かに低いかもしれません。
それだけに、クリックしたユーザーは商品やサービスへの関心度が高いといえるでしょう。

ネイティブアドの種類4:プロモートリスティング型

パソコン、スマートフォン、多機能携帯端末で広告の表示の仕方をチェックしているイラスト

プロモートリスティング型は、「Amazon」や「食べログ」などで検索した際に検索結果に表示される広告です。
Yahoo!やGoogleなどに表示されるペイドサーチ型と基本的には同じですが、プロモートリスティング型は掲載できる商品や業種が限られます。
他方、Yahoo!やGoogleのリスティング広告は、審査さえ通過すれば、どのような商品や業種であっても掲載することが可能です。
しかし、プロモートリスティング型は、「Amazon」「楽天」などのECサイトであればECサイト内で取り扱っている商品、「食べログ」や「ぐるなび」などのグルメサイトであれば飲食店というように限定されます。
また、広告をクリックした際に、外部サイトではなく同じサイト内の特設ページに遷移させるのが一般的です。

ユーザーの目にはと留まりやすいと思います。
プロモートリスティング型のネイティブアドを掲載できる媒体は数多くありますが、自社の商品や業種に沿って選ぶのがポイントです。

ネイティブアドの種類5:ネイティブ要素を持つインアド型

Google広告のサービス

ネイティブ要素を持つインアド型とは、ディスプレイ広告の枠内にコンテンツ型の広告を表示する種類です。
ネイティブ要素を持つインアド型とは、ディスプレイ広告の枠内にコンテンツ型の広告を表示するタイプのものです。
他のネイティブアドと違って媒体のコンテンツの一部のように表示されるわけではありませんが、取り扱っているコンテンツとの親和性が高いため、「ネイティブ要素を持つインアド型」ということになります。
広告が掲載される場所については、Google AdSenseのディスプレイネットワークをイメージすると理解しやすいでしょう。

ただし、配信する枠はIABが定めるディスプレイ広告枠の基準をクリアしていなければなりません。
そのため、欧米が中心で日本ではあまり導入されていない傾向にあります。

ネイティブアドの種類6:カスタム型

ネイティブアドをカスタム!

カスタム型の代表例としては、LINEの企業公式スタンプが挙げられます。
また、音楽配信サービスSpotifyのBranded Playlistもカスタム型のネイティブアドです。

カスタム型は、直接購買につなげるよりも、ブランディングや自社のファンを増やす目的で利用されることが多いといえるでしょう。
ネイティブアドの媒体となるアプリなども日々進化しているため、今後はますます柔軟性を持つカスタム型が増えてくることが予想されます。

ネイティブアドを活用する際の注意点

パソコンを見て驚いている子ども

ネイティブアドは、コンテンツに紛れるように表示されるため、広告として認識されにくいです。つまり、ユーザーが少なからず広告に対して抱くはずの鬱陶しさが極力軽減されているといえます。
このメリットを生かすためにも、内容自体に価値のある広告を掲載し、さらに遷移先のページでも有益な情報を届けることが重要です。

ユーザーが期待を持ってクリックした先が、あからさまに売り込むためのランディングページであれば、がっかりされることでしょう。最悪の場合、ステルスマーケティング扱いされ、悪評が拡散される可能性もあります。
媒体の特性、ネイティブアドの内容、遷移先ページの情報には、十分に気を配ることが大切です。

リスクも理解したうえでネイティブアドを活用しよう!

たとえば再三お伝えしてきた通り、ネイティブアドには、一目では広告とはわかりにくいという大きなメリットがあります。しかし、このメリットはときにデメリットに変わる諸刃の剣です。
「読みたいコンテンツの邪魔になる」「広告ではないと思ったのに騙された」といったユーザーの声は少なからず存在します。

ネイティブアドは、収益につながる期待とともに、結果的にユーザーの不快感を助長してしまうリスクが隣り合わせにある事実を認識したうえで、根気強く適切に活用することが大事なのです。

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