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サンクスメール(サンキューメール)とは?次回来店を促す効果的な例文を公開!

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サンクスメール(サンキューメール)とは直訳すれば「ありがとうの手紙(御礼状)」。現在はネットショップなど主にインターネット上のサービスを利用したときに、ショップから購入者へ送信するメールのことを指します。もちろんネットショップだけでなく、実店舗への来店者へサンクスメールを送ることもあります。

ショップを利用したユーザーにサンクスメールを送ることで、お店に対するユーザーの評価を高めたり、リピーターを獲得しやすくなったりといった効果が期待できます。

とはいえサンクスメールはあくまで商品を購入した人へのアフターフォローの性格が強く、ショップ側のメリットを考えすぎると、かえってユーザーに不快感を与えてしまうこともあります。

またショップからユーザーに送るメールにはサンクスメール以外にも種類があります。通常のメールマガジンをはじめ、会員登録時やユーザーの誕生日などのタイミングで送られるメールもあり、それぞれに異なる役割を持っています。

今回はサンクスメールに焦点を当て、書き方の基本とサンプルとして例文付きのテンプレートを紹介します。

サンクスメールの効果

試着

商品を購入したあとのユーザーにサンクスメールを送ることで、何も送らない場合に比べると「ユーザーの定着」と「ショップへの好感度アップ」の効果が得やすくなります。またAmazonのように商品レビューを投稿する機能があるサイトであれば、サンクスメール内にレビュー投稿機能へのリンクを設置することで、レビューを書いてくれるユーザーを増やすことにもつながります。

2020年3月に1万人以上の消費者を対象にマイボイスコム株式会社によって行われた調査では、「商品・サービスを購入する際にインターネット上の口コミを参考にする人は全体の6割弱」ということが明らかにされています。

レビューの有無が商品の売上に影響を及ぼすため、もしサンクスメールを送るだけでレビュー数が増えれば、ショップにとって大きな利益となるのではないでしょうか。

とりわけECサイトなどのネットショップには実店舗がないことも多く、手元に届くまで購入した商品を確認することができないため、ユーザーがショップに対し不安を覚えやすい形態です。最近では販売実態のない架空のネットショップに誘導される詐欺被害も多発しており、ユーザーの警戒心はますます高まっているといえるでしょう。

サンクスメールを送って購入後のユーザーとの接点を保つことで、ユーザーに安心感を与えることができます。また、単に「購入ありがとうございました」という挨拶だけではなく、ユーザーに役立つ情報を盛り込むことで「親切なショップだ」と認識されるでしょう。

メールを通じてユーザーに親しみをもってもらう(=好感度をアップさせる)ことで他のショップと差別化され、ユーザーは「どうせ買うならあのショップで買おう」という気持ちになり、リピーター化します。

あくまで理想の流れではありますが、サンクスメールの内容や送るタイミングなどの戦略を立てることでそれを実現させることは可能です。

サンクスメールの書き方

メール

ネットショップの草分け的な存在であり、現在も世界で1、2を争う規模を持つAmazon。日本では楽天、中国ではアリババと肩を並べる、言わずと知れた大規模ECサイトです。

Amazonは商品購入時だけでなく、少々手厚すぎると感じることもあるくらいメールマーケティングを重視しており、そのメールの内容には参考にできる部分が多々あります。

今回はAmazonから送られてくるサンクスメールを参考に、含まれていると好ましい要素を整理してみましょう。実際に商品を購入したあと送られてくるメールには、次のような要素が含まれています。なお、こちらは2022年3月時点の内容です。

  • 件名:商品名、発注番号、購入ショップ名、どんなアクションか(購入・発送など)
  • ユーザー名:誰宛かを明記。発送先の誤りを防ぐ、呼びかけにより親近感をもたせる
  • お礼、あいさつ
  • 発注内容(品物、金額、決済方法など)
  • 配送予定日
  • 届け先
  • 配送状況の確認
  • 問い合わせ先(荷物が届かない場合や、返品対応、その他カスタマーサービスなど)

これらの要素を見ると挨拶やお礼などの「文章」より、商品購入後のユーザーが必要とするであろう「機能」に重点が置かれていることがわかります。

「今回の注文に関する情報はこのメール一通だけ見れば全部わかるし、万が一のときの対処もこのメールを起点に行える」という、一種のツールとして機能するのがサンクスメールの理想的な形です。ユーザーへのお礼や挨拶なども必要な要素ではありますが、なにを買ったのかも分からないようなサンクスメールではいけません。

必要に応じてメール文中にリンクを挿入するなど工夫をこらし、受け取るユーザーが「親切だな」と感じられるものを作りましょう。ネットショップだけでなく、実店舗でも同様です。

サンクスメールのテンプレート

「サンクスメールに機能性をもたせる」といっても、Amazonほどサポートを手厚くできないネットショップも多々あるかと思います。その場合も、現状持てる機能を出し惜しみせず、ユーザーに提供することを意識することが必要です。

現在利用されているメーラーであればHTMLメールに対応していることがほとんどですので、見た目にこだわってHTMLメールを構築するのもひとつの手段かもしれませんが、今回はテキストメールで送ることを前提としたサンクスメールのサンプルを作成しました。ネットショップ用と実店舗用に分けてテンプレート化しているので、必要な方を参考にしてみてください。

ネットショップ用テンプレート

件名:
【ネットショップSG】●●様 商品の注文を受付けました(発注番号:0000000)
本文:
●●様
この度はネットショップSGをご利用いただきありがとうございます。
商品のご注文を承りました。
今回ご注文いただいた商品データは以下の通りです。
商品名:●●
商品ページURL:https://〜〜〜〜〜〜〜
個数:●
単価:¥●●
合計(税込):¥●●
決済方法:クレジットカード
発注日:●月●日
お届け予定日:●月●日
お届け先:〒000-0000 東京都●●区●●~~~~
発注番号:0000000
※発注番号は今回発注された商品についてお問い合わせいただく際に必要となります。
お届け予定日を過ぎても商品が届かないときや、商品に不備があったとき、商品の返品・交換をしたいときなどは、カスタマー窓口までご連絡ください。
【カスタマー窓口】
TEL:0120-000-0000
営業時間:平日 午前9時~午後5時/土日祝 午前10時~午後5時
※メールでのご対応をご希望の方は、Webカスタマーサポートが便利です。
URL:https://~~~~~~~~~
●●様のまたのご利用をお待ちしております。
=====================
ネットショップSG
TEL:00-0000-0000
MAIL:netshop-sg@sg.co.jp
HP:https://~~~~~
本社所在地:東京都●●区●●~~~~
=====================

実店舗用テンプレート

件名:
【次回クーポン進呈】●●様 ご来店ありがとうございました!
本文:
●●様
美容室サングローブの林です。
本日は当店をご利用いただきありがとうございました!
次回ご来店時にご利用いただけるおトクなクーポンをご用意いたしました。
お会計の際に以下のQRコードをご提示いただくだけで、当日のカット料金が10%OFFとなります。
[QRコード画像添付]
本日ご利用いただいたメニューはこちらです。
・通常カットコース(シャンプー&ブロー付)
・ヘアカラー(全体)
・ヘッドスパ
・料金 ¥●●●●●
次回も同じメニューで予約したい場合は、以下のリンクからご予約ください。
[同じメニューで予約する]
お電話からのご予約も承っております。
また●●様とお会いできるのを楽しみにお待ちしています!
================
美容室サングローブ
TEL:00-0000-0000
MAIL:aaaaaaa@sungrove.com
HP:https://sungrove.co.jp
所在地:東京都●●区●●~~~~
================

サンクスメールはあくまでユーザーのフォローをするもの

サンクスメールはショップの運営を支える大きなパワーとなりうるものですが、あくまで本質はユーザーのフォローです。ショップの意向を伝えるものではありません。

サンクスメールを介して新たな商品やサービスを購入させようとすると、かえって悪い印象を与えることにもつながりかねないので、注意が必要です。

たとえばアパレルショップで今支払いを終えたばかりなのに「これもいいですよ!あれもどうですか?」と新たに提案されたらどうでしょうか。ちょっとそのショップに入ったことを後悔しませんか?なんなら「店に入ったときに言ってくれよ」と思うかもしれませんね。

他の商品やサービスをアピールしたいときは、タイミングや内容を考えて別途メールを作り、マーケティングを進めるべきでしょう。サンクスメールをはじめ、ショップからユーザーに送るメールすべての役割を考え、戦略的に内容を決める必要があります。

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この記事を書いた人

イワタ ヨウスケ
大学時代は外国語、宗教関連の研究に従事。コーポレートサイトやWebメディアのライティング、書籍の出版に携わる。好きな動物は猫。ちゅ〜るは歌いながらあげる派。

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