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2019/02/24

「ヒートマップ」は大量のデータを色分けして表すものであり、一目でユーザーの動きを把握する手法のことを指します。
ヒートマップに関する基礎知識と活用法について解説していきます。
目次
- ○ Webの課題を発見できる!ヒートマップの基本的な役割
- ○ 一目で分かるカラーグラデーション
- ○ データ収集の方法が違う?2種類のヒートマップ
- ○ ヒートマップツールから得られる情報の意味
- ○ 3つの機能と活用法を把握しよう!
- ○ ヒートマップとユーザーテストを併用しよう!
Webの課題を発見できる!ヒートマップの基本的な役割
ヒートマップという言葉自体はさまざまな分野で使われているものの、Webマーケティングにおいてはユーザーの動きを把握するものとして活用します。
Webサイトを訪問した人のマウスの動きを見たり、どのページを熟読したりしたかを分析するものです。
特徴としては単に数字のデータとして把握するのではなく、サーモグラフィーのように色分けして、一目でわかるように可視化できるところだといえるでしょう。
人間の目の動きとマウスの動きの相関性を活用した手法であり、ヒートマップを用いることによって早期にWeb上の課題を発見することができます。
使い方を身につければ、Webマーケティングの初心者でも直感的に判断できるため、さまざまな場面で利用することが可能です。
一目で分かるカラーグラデーション
ヒートマップツールを活用していくことで、分析を行いたいWebページにカラーグラデーションを施すことができます。
使用目的にあわせて、自由に色を配置できるので一目で見やすいように配色してみましょう。
たとえば、ユーザーが多くクリックしている箇所を濃い色で表し、あまりクリックされていない箇所を薄い色で配色するといった具合です。
同一のページ内であっても、よく閲覧されている箇所とそうではない箇所を把握することによって、Webサイトを改善していくポイントが発見できます。
データ収集の方法が違う?2種類のヒートマップ
ヒートマップはデータを収集する方法の違いから、「ヒートマップツール」と「アイトラッキング」の2種類に分けられます。
ヒートマップツールでは、ユーザーのマウスの動きやクリックされている箇所に関するデータを色分けして、可視化することが目的です。
Webサイトにタグを挿入することによって分析ができます。
メリットとしては、実際の訪問データをもとに分析できる点と低コストで利用が可能な点があげられるでしょう。
ただ、ユーザーの目線ではなく、あくまでもマウスの動きである点に注意をしておく必要があります。
アイトラッキングは、ユーザーの視線を追いかけることができる機器を用いるものであり、実際の視線の動きを把握できるものです。
ユーザーの目線が追えるというメリットはあるもののコストが高く、実際の訪問データではない点に留意しておかなければなりません。
そのため、一般的には使い勝手の良いヒートマップツールを用いてデータの分析を行っていきます。
(関連記事)
日本語で利用可!使いやすいと評判のヒートマップツール比較6選
ヒートマップツールから得られる情報の意味
ヒートマップツールを利用して得られる情報はさまざまなものがあるので、目的にあわせて使い方を考えていく必要があります。
マウスの動きがどこに集まっているのかを知りたいときには、その動きを可視化した「マウストラッキング」を用いましょう。
ボタンやリンクがクリックされている頻度を確かめたい場合には、「クリックトラッキング」を意識します。
またほかにも、ツールによってスクロール到達率が把握できたり、どのページが熟読されているのかを把握できたりもするのです。
一つの方法だけを用いるのではなく、複合的に組み合わせていくことによって、より精度の高い分析を行えます。
ヒートマップツールから得られる情報は、Webサイトの課題点を洗い出す作業に役立てることができます。
3つの機能と活用法を把握しよう!
ヒートマップツールには、「熟読エリアの可視化」「終了エリアの可視化」「クリックエリアの可視化」といった3つの機能が備わっています。
熟読エリアを可視化することでわかる点は、「読んでほしい箇所であるにもかかわらず読まれていない」「意外な箇所が読まれている」といったことです。
これらに対処するためには、ユーザーの視点でWebサイトをじっくりと再評価していく必要があります。
「ユーザーが本当に知りたい情報を掲載しているか」「図表の配置が適切か」といった点を意識してみましょう。
また、意外な箇所が閲覧されている場合は、ユーザーがなぜ注目したのかを分析する必要があります。
終了エリアを可視化したときに意識すべき点は、「ユーザーが大量に離脱している箇所」と「コンバージョン地点の確認」です。
内容に沿った画像が挿入されていなければ、ユーザーは途中で閲覧するのを止めてしまっている可能性もあるでしょう。
この場合は不要な画像を削除するか、適切なものに差し替える必要があります。
また、コンバージョン地点の状況を確認することも大切です。
コンバージョン地点を適切な位置に配置し直すだけでも、効果が高まることもあります。
そして、クリックエリアの可視化では「リンクがない箇所をユーザーがクリックしていないか」を確認しましょう。
ユーザーがリンク先に飛びたかったり、画像を拡大したかったりする点がわかります。
コンバージョン率を高めるきっかけにもなるので、早めに対処したほうが良いでしょう。
ヒートマップとユーザーテストを併用しよう!
ヒートマップを活用することによって、Webサイトの課題点を洗い出すことができます。
ただ、ヒートマップでは「特定の箇所にクリックが多い理由」や「熟読した理由」の詳細まではハッキリとわからない面もあります。
そのため、ユーザーテストを行うことによって、ユーザーの生の意見も取り入れてみましょう。
アンケートやヒアリングなどのユーザーテストも併せて行うことで、ヒートマップをより効果的に活用できるのです。
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