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Bondee

Bondee(ボンディー)とは。航海?やっほー?遊び方について解説!

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「Bondee(ボンディー)」とは、100万ダウンロードを突破した(2023年3月時点)メタバースSNSアプリのこと。「航海」や「やっほー」など独自の機能も多く、気になっている方も多いのではないでしょうか?

より友だちとの交流を深めるきっかけになりそうな遊び方、使い方をご紹介します。

Bondee(ボンディー)とは?

Bondee
Bondeeダウンロードページのスクリーンショット)

2022年5月、シンガポール発のテックスタートアップ企業Metadreamは中国で運用されていた新興SNSアプリ「True.ly」の全知的財産権を取得し、グローバリゼーションを視野にバージョンアップしたうえで、同年末、メタバースSNS「Bondee(ボンディー)」として各地にリリースを開始しました。

Metadreamは開発・運営の拠点を日本と韓国、データセンターをシンガポール、日本、アメリカに設立している(今後タイやフィリピンなどにも運営センターを設立予定)企業。

▶参考:AWSのプレスリリース(@Press)

それもあってBondeeはアジアを中心に人気が広まり、2023年1月に行われた大規模アップデートを終え、現時点(2023年3月3日)でダウンロード数は100万を突破しています。

日本でも1月末から火がつきはじめ、App Storeの「ソーシャルネットワーキング」カテゴリーで1位を獲得。実際、InstagramやTikTok内でBondeeのアバターが投稿されているのを見たことがある人もいるのではないでしょうか。

「メタバース」という言葉を聞く機会は増えましたが、それがSNSに結びつけられるケースはあまり多くないかもしれません。アバターや「マイスペース」と呼ばれる部屋をカスタムし、つながった友だちと同じアパートに住んでいるような空間を作り出せるBondeeは、今もっとも気軽に楽しめる仮想空間のひとつといえそうです。

実際に愛用している筆者の思うBondeeの魅力は「Twitter(Instagramのストーリーズ)+LINE」のような使い心地なのですが、第一に「クローズドな空間設計」というものが挙げられると思います。

お互いに承認しないと友だちになれず(フォロワー・フォロイーの関係は存在しない)、またその登録数も50人という上限があるため、「全世界に発信するような話題ではないけど、だれかに言いたい」といった個人的なトピックスも気軽に発信できます。

なお投稿できる写真・動画はそのとき撮影したものか、過去24時間以内に撮影されたもののみであることから、Instagramのストーリーズ(24時間で投稿が自動的に削除される)に似た趣もあるかもしれません。

また、友だち以外のユーザーとは稀に「航海」(後述)ですれ違ったり、メッセージボトルを交換するくらいしか接点がなく、望まない交流は避けることができるというのも特徴的です。

航海中に「お宝アイテム」を獲得することもあり、それを使ってアバターのコーディネートやインテリアをより自分好みに演出することもできます。

Bondeeの使い方

それでは、シンプルな世界観ながら奥が深いBondeeの使い方を説明します。

アカウントの新規開設

  1. 【STEP1】
  2. アプリをダウンロードする。
  3. iOS
  4. Android

  1. 【STEP2】
  2. アプリを開いたら「START」「登録」の順にタップし、電話番号もしくはメールアドレスの登録・SMS認証・誕生日の設定を行う(メールアドレスでのログインは2023年3月2日より可能になりました)。
  3. なお、Bondeeは13歳以上でないと利用できません。

  1. 【STEP3】
  2. 名前、Bondee ID、パスワードを登録。
  3. Bondee IDの登録はスキップ可能ですが、登録することで友だちが検索しやすくなります(名前で検索はできません)。とはいえ、STEP3で登録した電話番号でも検索可能なため、IDを登録しなくても電話番号を知っている相手であればすぐに見つけてくれるでしょう。

アバターの作成

次に、自身の代わりとなって感情を表現したり航海してくれたりする大事なアバターの設定です。

スキントーン・顔の形・髪型/髪色・ファッションアイテムを自由に選びましょう。登録時にも性別を選択する項目はありませんでしたが、アバターも性別にとらわれることなく、自由に好きな顔、好きなファッションを楽しめます。

スキントーン・髪型
(左からスキントーン(緑色やピンクなど異色肌にも挑戦可能)、髪型、髪色の調整。髪色は単色だけでなくグラデーションにすることもできます)

アイテムが足りない場合は、航海で獲得するのを待ちましょう。また、逆に多すぎて悩んでしまうという場合は、トータルコーディネートされたセットアイテムも選べます。

トータルコーディネート
(こちらがトータルコーディネートの一覧)

服装や髪型だけでなく、スキントーンや顔のパーツもいつでもカスタムできるので、気分に合わせて変身可能。

Bondeeは「自分を再定義する」というコンセプトを掲げており、「Bondeeの世界で現実世界を忘れて、理想の自分に出会いましょう。かわいいアバターと数えきれないほどのトレンドアイテムで、なりたい姿に変身しましょう!」と紹介しています。

▶引用:Bondee ダウンロードページ(iOS)

なりたい自分になれるのは仮想空間ならではの魅力ですね。アバターを作成したらぜひ、マスコットフィギュアのパッケージ風、あるいは雑誌の表紙風のアバターカードを生成して、ほかのSNSに発信してみましょう。

壁紙やアイコンも作れるので、お気に入りの自分をBondee以外の場でもお披露目することができます。

アバターカード
(アバターカードはInstagramやTwitterなどほかのSNSに公開することもできます)

画像の生成方法は、右下の自身のアイコンをタップしてホーム画面に遷移したあと、左上から2番目にあるおもちゃのパッケージのようなアイコンをタップするだけ。画像として保存することも、そのままInstagram(ストーリーズに直接遷移も可能)やTwitterに投稿することも可能です。

ホーム画面

なお、隣のTシャツのようなアイコンをタップするとアバター変更画面に移ります。

友だちとつながる(一緒に暮らす)

繰り返しますがBondeeは「SNS」なので、ぜひ友だちとつながってみてください。友だち登録(招待)の仕方は以下のとおり。

【相手がすでにBondeeを利用している場合】

  • Bondee IDもしくは電話番号で相手を検索して、友だち追加リクエストを送信
  • 相手のQRコードを読み取る
  • 自身のQRコードを相手に読み取ってもらう

【相手がまだBondeeを利用していない場合】

  • 自身のスマホに登録済みの連絡先から相手を検索して招待リンクを送信
  • 自身の友だち追加リンクをコピーして相手に送信
  • LINEで自身の友だち追加リンクを送信
  • InstagramのDMで自身の友だち追加リンクを送信
友だち招待画面
(InstagramのDMで友だち招待リンクが送られてくると、このようなページに遷移し(左)、「承認」を押すと友だちリクエスト画面(右)に移動します。「私は」の後続部分と友だちの名前は変更可能です)

いずれも画面右上の「友だちを追加」ボタンから選択できます。自身に友だち追加リクエストが届いた際もここに表示されるので(画面下の「新しい友だち」部分)、すぐに確認するようにしましょう。

友だちを追加

承認し、あるいは承認され、友だちが追加されると、その相手が同じアパート内で暮らしはじめます。アパートの住人を確認するには、画面右下の自身のアイコンよりホーム画面に移動し、マイスペース(部屋)をタップ後、左下の「アパート」を表示させてみてください。

アパート

アパートに表示された友だちをタップすると、その部屋に訪問することができます。

マイスペース(部屋)の設定

こちらは2023年1月に行われた大規模アップデートの際に追加された機能。アカウントを新規開設したばかりだと、画面右下の自身のアイコンをタップしてホーム画面に移動すると、真っ白なキューブのような空間にただぽつんと座っているアバターが表示されます。

マイスペース初期画面

その空間をタップすると模様替えができるようになるので(2回目以降は画面上に表示されるペンキローラーのアイコンをタップ)、好みのインテリアなどを設置してみましょう。まずアイテムを選び、それを長押ししながら移動させることで好きな場所に配置させることができます。

PCやコーヒーカップなど小さいものはテーブルなどの上に置くこともでき、自分のアバターもソファの上に座らせたり、ベッドの上に寝そべらせたりできるので、本当の部屋らしく生活感を演出することもできますよ。部屋のカスタムももちろん、いつでも変更可能です。

インテリアについてもファッションアイテム同様、航海すればするほど増えるチャンスがあり、また、多すぎて選べないときはトータルセッティングされた部屋を選ぶこともできます。

模様替え
(左:「New!」と書かれているものが航海で手に入れて間もないものです。/中:最初からセッティングされた部屋は2種類あり、自身でセッティングしたコーディネートも追加保存可能です。/右:部屋のセッティング完了後、自身のアバターを移動させています)

好みの部屋が完成したら、ぜひ友だちの部屋にも遊びに行ってみてください。訪問の仕方は先述のとおり、アパートから行きたい部屋をタップするだけ。

遊びに行った際にはメモを残してみましょう。付箋のような小さなメモは置き手紙のようで、なんだかほっこりします。

メモを貼る
(友だちの家に行ったら右上の「メモを貼る」をタップすると、4色のメモを選んで自由にメッセージを残せます(右下のチェックボタンから差出人を匿名にすることも可能)。メモをタップすると内容を確認できます)

なお、模様替えをした友だちは、広場にいるアバターに表示されるネームの横に黄緑色の印のついたキューブが表示されます。これを合図に遊びに行ってもいいかもしれません。

模様替え後の友だち

Bondeeの遊び方

ここまではアカウント新規開設時の使い方説明でした。次からは、より楽しめる遊び方を解説します。

「航海」する

先ほどから何度か登場する「航海」という言葉、これもまたBondeeの象徴ともいえる大きな特徴のひとつです。なお、こちらも2023年1月に行われた大規模アップデートにより追加されました。

画面上の左から2番目、ヨットのようなアイコンをタップすると航海が始まり、自身のアバターがのんびりと船旅を楽しみます。この機能のみ、友だちを登録しなくても利用可能。

海に出て、見たことのない景色や生き物に出合ったり、先述のとおりファッションアイテムやインテリアを獲得したりすることもあります。

航海中
(触れたら沈んでしまう花の生息するところに着きました)

たまに友だち以外のユーザーと出会うこともあります。むしろ筆者はまだ航海中に友だちと出会ったことがありません。でも友だちの乗った船と一緒に2隻で航海することもあるそうです。

ふと目の前に1隻の船が現れたら、手を挙げて挨拶をしてみましょう。

航海中の出会い

ここで相手も応じてくれれば、一緒に旅をし、そのまま友だちになることもできるそうです(残念ながら筆者はまだ経験がないです)。

また、航海中にメッセージボトルを見つけることもあります。

メッセージボトル

このボトルも航海中のユニークな機能のひとつ。1日に6回まで、だれに宛てるでもなくメッセージや写真をボトルに入れて海に投げることができ、それを拾った人は返信することができるのです(返信せず投げ返すことも可能)。

メッセージボトル
(航海中の画面上、右から4番目のボトルアイコンをタップすると、今までに投げたメッセージとその返信が表示され、下の「ボトルを投げる」をタップすることでまた新しくメッセージを投げることができます)

Bondee上で友だち以外とコミュニケーションを取れるのは、航海をしているときのみ。それも返信したくないメッセージは投げ返すことができ、だれが投げ返したのか相手に伝わることもないので、安心して利用することができます。メッセージに差出人の名前が表示されることもありません。

メッセージボトル
(左:投げ返すか返信するかは随時選択可能。/右:返信後、再度相手からまた返信がきて、そこから仲良くなることもあります)

航海から戻るときは左上の退出ボタンをタップ。このとき、航海を終了するのではなく「オフライン航海」も選ぶことができるので、ぜひ選んでみてください。アイテムが獲得しやすくなります。(なお獲得できるアイテムは週替わりで、プレゼントのアイコンから確認可能)

また、不定期的に航海日誌が更新されるので、自分の分身が旅を楽しんでいる様子を知ることもできます。時折、友だちと同じ船に乗ってたこ焼きパーティーを楽しんでいたり、沈没しそうになっていたり(!)します。

航海日誌
(ランダムに川柳で航海日誌が表示される)

ステータスを選ぶ

ステータスや写真・動画を投稿する機能があり、これがもっともBondeeのSNSらしい部分かもしれません。まずステータスは、そのときの気分をアバターがアニメーションで表現してくれるもの。

広場の中にいる自身のアバターをタップするとステータスボタンが表示されます。友だちの人数が増えて自分のアバターを見つけにくいときは、右下の矢印をタップすると自身が真ん中に登場するようになります。

「うれしい」や「わからない」といった気持ちから「食事中」「ねこを愛でる」といった日常の動作、「お絵かき中」「スケボー」といった趣味、「お風呂に入る」「寝る」といった休憩の仕方、それから「勉強中」「仕事中」といった項目から選ぶことができます。

ステータス

ステータスを選んだあとは、なにもテキストを挿入せずに反映させることもできますが、Twitter感覚で「つぶやき」も一緒に投稿することもできます。

友だちの投稿も表示され(いわば広場は他SNSでいうところのタイムラインやフィードに近いものです)、それに対して返信することもできます。

元の投稿に対してはできませんが、そのあとの返信に対してはメンションをつけることができるので、複数人からコメントがついたときも円滑にやりとりできます。メンションをつけるときは、そのコメントをタップしてから返信すると自動で「@(名前)」が表示されます。

メンション
(こちらはステータスというより写真に対する返信ですが、メンションの見え方はこんな感じです)

またBondeeならではの機能として「ねぇねぇ」というものがあります。これは、広場にいる友だちをダブルタップすると相手に「ねぇねぇ」という通知が届くというもの。

たとえば、リラックス中のステータスを更新して間もない友だちに「ねぇねぇ」することで会話のきっかけになるなど、リアルコミュニケーションに近しいアクションを行うことができます。

ねぇねぇ
(友だちのアバターをタップすると「ねぇねぇする」と表示されます。ステータスを更新したばかりだと表示されないのですが、同様にダブルタップすることで相手に「ねぇねぇ」の通知が届きます)

過去24時間以内の写真や動画を投稿する

先述のとおり、その場で撮影するか過去24時間以内に撮影された写真・動画を投稿することもできます。方法は画面下の「+」ボタンをタップするだけ。

投稿画面

するとカメラが起動するので、その場で撮影する(インカメラ可能、フィルターもかけられます)か、「過去24hのコンテンツ」から写真・動画を選べば投稿可能です。なお、動画は最長15秒まで。

写真投稿時にはその写真上にテキストを重ねることができます。これもInstagramのストーリーズに似ている部分かもしれません。また、併せてステータスも反映できるので、今の気持ちを写真とテキストとステータスの3つの要素を使って表現することも可能です。

友だちの投稿やステータスはアバターの上にふきだしとなって表示されるので、そこから確認することもできますが、タイムラインを開いて時系列に確認することもできます。

「やっほー」など対面感覚でチャットができる

Bondeeは公式ダウンロードページ上で、「生き生きとしてかわいらしい『対面トーク』」を特徴に挙げています。

▶参考:Bondee ダウンロードページ(iOS)

先述のステータスもリアルタイムにお互いの感情を共有する役割を果たしていますが、チャット機能もまさしく対面トークのような感覚で利用することができます。

チャット画面には互いのアバターが表示され、LINEやInstagramのDMのように気軽にメッセージを送り合うことができます。

まず下のふきだしアイコンからチャット画面へ。そして新規でスレッドを作成する際は右上の+ボタンをタップしてください。すでにトークルームがある場合はそちらを開いてください。

複数人でグループを作ることも可能。招待する友だちのアイコンを選ぶと、それらが玉のように上から降ってきて転がるUIがかわいいです。なお、グループチャット名は20文字までであれば自由に設定可能。

Bondeeのチャットの大きな特徴は、テキストや写真を送れるだけでなく、このチャットルーム内での自身のステータスを更新できる点。たとえばおもしろい冗談を言われたときに「爆笑」してみたり、「拍手」してみたり、あるいは「ハンマー」でつっこんでみたり……。

ハンマー
(複数人のチャットルームでハンマーを使うときは、相手を矢印で選んでから叩くことになります)
打ち込み中
(なお、相手がテキストを打っているときは、そのアバターに「…」というふきだしが表示されます)

また、2人の場合は一緒にキャンプをしたり、ブランコを漕いでみたり、ソファに座ったりしながら話すこともできます。

チャット画面
(左から、キャンプ、ブランコ、ソファで話している様子)

それから「やっほー」という機能もユニーク。これを送ると、相手はその場で写真を撮影して送らない限り、しばらく(1時間程度)やっほーを返せません(通常のテキストはその間も送信可能)。

やっほー

まさしくこの記事を執筆中にやっほーされました(画像左)。カメラのようなマークが表示され、タップすると実際にスマホのカメラが起動します(中)。やっほーは同時に複数回送ることも可能です(右)。一見どちらが送ったものかわかりにくいですが、左は送られたもの、右はこちらがやっほーを送った際の画面です。

“盛れた”過去の写真ばかりを共有するのではなく、リアルタイムを映し出すことで、実際の距離は離れていても、より心の距離感は近づきそうです。

先述の「ねぇねぇ」同様、こちらも対面での日常会話に近いアクションを行える機能だといえるでしょう。

Bondeeの魅力

改めてBondeeの魅力を考えてみたいと思います。

全員平等の世界観でなりたい自分を表現できる

アバター
(出典:Bondee公式サイト

Bondeeの魅力としてまず挙げられるのはやはり、アバターを自由にカスタムできること。性別も関係なく、自分好みの容姿、ファッション、ライフスタイルを体現できます。

またアイテムはすべて、ユーザーであれば全員共通で利用できるという点も特筆しておきたいです。現時点(2023年3月)では課金要素がなく、だれもが同じアイテムを保有しているのです。

厳密には航海で手に入れたアイテムには差が生じますが、それもあくまでランダムで獲得できるものであるため、優位性は感じません。

実生活において私たちは、残念ながら「格差社会」といわれるように、少なからず富や知名度などによって、手に入れられるものに人それぞれ差異が生じているのが現状です。

また、自身のSOGIや趣味、宗教を公表していない場合など、金銭面以外の理由で自己を表現できない人もいるでしょう。Bondeeは、利用者全員が限られたパーツやアイテムを駆使して平等に自己表現できる場なのです。

現実世界と同じ密度でコミュニケーションが取れる

ハンマー
(出典:Bondee公式サイト

現在、SNSをはじめ友だちと連絡を取る手段はさまざま存在しますが、連絡をしたとき、相手にとってそれが最適なタイミングだったかどうかはわかる術がないでしょう。

Bondeeでは相手のステータスを確認することで、話しかけてもいいかどうかすぐに確認することができます。また、「ねぇねぇ」や「やっほー」など気軽に話しかけられる機能もあり、実生活とほぼ同じスピード感、密度でコミュニケーションをとれるといっても過言ではないのではないでしょうか。

同じアパートに住んでいるという設定もあり、本当に近しい距離感で今の時間を共有し合うことができます。過去24時間以上経過した写真や動画を発信できないというのも、このコンセプトに沿った大きな特徴だと思います。

友だちとの交流を深められる

コミュニケーション
(出典:Bondee公式サイト

SNSでは知らない人同士もフォローし合ってつながることができます。そして、いつしかそのフォロワー数ばかりを追い求めてしまうというケースもあるでしょう。

ところがBondeeの場合、SNSでは珍しく「50人」という決して多くない人数を友だちの上限に設定されています。「SNS疲れ」という言葉がよく聞かれるようになった今、世界中の人々とつながることの一方で、フェイストゥフェイスで接する密度の濃いつながりも同時に求められていることを感じます。

フォトジェニックな写真より、思わず拡散したくなるような話題より、あくまで日常のクローズドなコミュニケーションが取れる場も私たちには必要なのではないでしょうか。

かわいいアバターを作成して、仮想空間でほかのユーザーと交流できるアプリというとZEPETOも思いつきますが、メタバースをどのように活用するかという点がその2つの違いかもしれません。

友だちを増やせるイベントも開催している

Bondeeは友だちとの密な交流が楽しめるアプリだと言及しましたが、もちろんもっと友だちを増やしていきたい(上限人数は50人です)という方もいるでしょう。あるいは、周りにBondeeを使っている人がいないけれど始めてみたいと思い、友だち不在のままアカウントを開設したという方もいるかもしれません。

そういった方に向けて、Bondeeでは2023年2月25日(土)の夜に30分限定で「みんなで好きな音楽について語ろう」をコンセプトにした限定グループチャットイベントを開催。

Bondee公式アカウントのQRコードをTwitterで公開し、友だち追加できたユーザーとつながり、10人限定でグループチャットを作成したというもの。

イベント画像
(イベント中のチャットイメージ/出典:Bondeeプレスリリース(@Press)

このイベントが好評だったため、「集え!新社会人bondeeトーーーク!」をテーマに2023年3月10日(金)19時から、再び限定グループチャットが開かれることが決定。新社会人ではないという方も、今後またこういったイベントが開催される可能性はあるので、興味があれば公式TwitterなどSNSをチェックしておくとよいかもしれません。

BondeeはLINE・Twitter・Instagramのネクストツール?

Bondee
(出典:Bondee公式サイトのスクリーンショット)

仮想空間でアバターを用いてなりたい自分を表現するのに、コミュニケーションの速度は現実的でリアルな対話を目指すというのは矛盾に感じるかもしれません。

でも、なりたい自分こそ本来の自分なのではないでしょうか。家、学校、職場、場所によって人は少なからず姿を変えます。でも根底にずっと存在するのは「なりたい自分」でしかないのではないかと思うのです。

Bondeeの魅力は、自分らしさを押しつけるでもなく自然に体現できることだと筆者は思います。

「LINEとTwitter(Instagramのストーリーズ)を掛け合わせたよう」と先に言及しましたが、LINEで特定のだれかに共有するには話題性に欠けるし、Twitterでつぶやくには内輪ネタすぎる、さらにはInstagramのストーリーズでテキストだけ投稿すると深刻さを帯びてしまう可能性がある、そんなときにBondeeがぴったりはまるような気がするのです。

新興SNSというと、昨今は人気を得てもすぐに廃れてしまう寿命の短さを感じますが、Bondeeの非日常×日常のベストバランスはどうか長く続いてほしいと思います。せめて、筆者が50人友だちを作るまでは……。


(トップ画像出典:Bondee公式サイト
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この記事を書いた人

浦田みなみ
元某ライフスタイルメディア編集長。2011年小説『空のつくりかた』刊行。モットーは「人に甘く、自分にも甘く」。自分を甘やかし続けた結果、コンプレックスだった声を克服し、調子に乗ってPodcastを始めました。BIG LOVE……

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