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【お寺・神社のWeb集客】参拝者を増やすマーケティングとは?

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最近では、お寺や神社のWebサイトもおしゃれなデザインが多く、インターネット上で検索しホームページを確認してからそこへ出向く参拝者も増えているように思います。その背景のもと、迎える側はWebマーケティングについても一定水準以上の知見が必要となっているはずです。

今や当たり前のように行われるWebでの集客。今回の記事では、基本を理解し、おさえるだけでも意外と効果的に作用する業界、お寺、神社をピックアップし、大事なポイントについて説明します。

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お寺・神社が集客に注力すべき理由

お寺・神社が集客に注力すべきなのはなぜなのか。その理由は大きく分けて3つ存在します。

  • 参拝者の減少
  • 外国人観光客の増加
  • Web集客の効果が出やすい

では、一つずつ紐解いていきましょう。

参拝者の減少

「近年は参拝者が減っているな……」「昔はもう少し多かったんだけどな……」そう感じているお寺や神社は少なくないはずです。

かの有名な伊勢神宮でさえ、2014年の年間参拝者数が1086万5160人だったのに対し、2022年には603万7417人に減少しています。コロナ禍であった一昨年と比較したら増加しているとはいえ、ここ8年間で見ると約45%も参拝者が減っているのです。

日本の人口自体が毎年減少しているため「何もしなくても参拝に来てくれる」と考えるのはいささか危険ということになります。

大切なのは、まず危機感を持つことなのかもしれません。その危機感こそが、現状を打開する起爆剤となるのです。

出典:伊勢志摩経済新聞「伊勢神宮、2022年年間参拝者数600万人超え一昨年よりも増加」

外国人観光客の回復

コロナ禍も落ち着きを見せ、近年は訪日外国人総数も大きく回復してきています。JNTOの推計によると2023年10月の訪日外客数は2,516,500人で前年同月比+404.7%。2019年比では+0.8%の増加で、コロナ禍以降初めて2019年同月を超えたといいます。

そんな外国人はやはり「日本の文化に触れたい」という思いを抱いて来日しているのです。そこで上手くお寺や寺院の魅力を届けることができれば、参拝してもらうことも可能でしょう。

この訪日外国人数の回復傾向を「英語ができないから……」と捉えるのか、「英語も活用したアプローチも視野に入れよう」と前向きに捉えるかで、集客の良し悪しは決まってくるかもしれません。もちろん、本記事をお読みの方には後者の選択をされることを期待しています。

出典:JNTO(日本政府観光局)「訪日外客数(2023年10月推計値)」

Web集客の効果が出やすい

かつてお寺や神社は、とても身近な存在でした。

しかし、現在では行事に際して訪れるといった具合に、多少なりとも距離が生まれたことは否めないでしょう。また、お寺であれば葬式や法事、神社であれば結婚式や初詣など、一般人が行く機会が限られていることもあり、巡る頻度の減少もいえるかもしれません。加えて、人口減少の影響。そういうわけで、お寺・神社に対して、檀家や参拝者が減っているイメージを持たれている方は、決して少なくないことでしょう。

が、その反面、若い女性を中心としたパワースポットブームや御朱印集めの人気の高まりなどにうまく乗じて、参拝者を増やしている場所もあります。

また、年々増え続ける日本を訪れる外国人観光客が、日本文化に触れるために地方まで足を運び、お寺・神社へ参拝するという現象も珍しいものではなくなりました。

なぜ、集客できているのか。

それはずばりWeb集客です。

一般的に女性はWebをよく利用します。彼女たちへの訴求がうまくいけば、その分効果は絶大。もちろん、前提として、そのお寺・神社の魅力をサイトでしっかりと伝えることが必要です。そのうえで、周辺地域からだけでなく、日本中、そして海外からも集客することができるのです。

集客できるお寺・神社の特徴

具体的な集客方法に取り組む前に、集客できるお寺や神社の特徴を押さえておきましょう。

今現在のあなたのお寺・神社に足りないなと思う部分が少しでもあるのであれば、ぜひ今一度見つめなおしてほしいポイントです。

ターゲットが決まっている

「面で打つより点で打った方が良い」これはお寺・神社の集客において大切な考え方です。実際に集客できているお寺や神社は、ある程度ターゲットを定めたうえで集客施策に出ています。

たとえば、「御朱印集めが趣味の人」をターゲットするのであれば、Instagramなどの視覚的なメディアを積極的に活用することで、写真映えする御朱印をアピールできます。また、オリジナルの御朱印帳を企画して集客するという手もあるかもしれません。

集客を成功させたいのなら、まずは足を運んでほしい客層のターゲティングから始めてみましょう。そのターゲットに合った集客方法に取り組むことで、参拝者が増えるお寺・神社に成長していくはずです。

強みをもっている

毎日参拝者が途絶えない、そんなお寺や神社になるためには、強みを持つことが重要です。

国宝や重要文化財に指定されている建築物、美しい自然や花、そこに住まう珍しい動物、その地にまつわる歴史的な逸話や伝説…そうしたものは、そのお寺や神社の強みとなり、参拝者を大きなきっかけとなります。

とはいえ、すぐに強みを見つけられないと悩むお寺・神社も少なくないのではないでしょうか。そこでヒントとなるのが3C分析というマーケティングフレームです。

簡単にいうと、「参拝者が求めている」かつ「競合が提供できない」かつ「自身のお寺・神社だけが提供できる」ものがイコールとして、強みになるという考え方です。

そのため、強みを見つけられないお寺・神社の方はまず以下の3点について深く考えてみてください。

  • 参拝者は何を求めているのか?
  • 競合となる近隣のお寺・神社はそれを提供できていないのか?
  • 自分のお寺・神社だけがそれを提供できるのか?

前述した通り、その強みはサービス的な意味合いにとどまりません。あなたのお寺・神社ならではのウリです。ぜひ以下の記事も参考にしつつ、見つけ出してみてください。

▼合わせて読みたい記事
【わかりやすく解説】3C分析とは?やり方や例、SWOT分析との違いまで

お寺・神社の集客ポイント7選

お寺・神社の集客を成功させるためにはただWEBを活用すればよいというわけではありません。しっかりとターゲットとなる客層へリーチするためのコツやポイントを押さえておく必要があります。

  • Webサイトの運用
  • キャラクターの活用
  • 定期的なイベント開催
  • 場所や施設の無料提供
  • ブログでの情報発信
  • SNSの活用
  • Googleマップの活用

上記7つの集客ポイントについて、解説していきます。

Webサイトの運用

お寺や神社のホームページを作ったからといって、すぐに参拝者が集まるというものではありません。Webを活用して、誰にどんな魅力を伝えるのかを戦略的に考えることが大切です。

まず、人は、行ったことのないお寺や神社のことを知りません、そして理解が薄いです。なかには、お寺と神社の区別さえつかない人もいるでしょう。そのため、対象となるお寺・神社にはどんな特徴があるのかを知ってもらうことが重要になります。

そこで検討すべきは、それぞれのアピールです。起源や歴史の紹介、由緒ある仏像、偉人との接点などがあれば、どんどん記述していきましょう。

また、どんなご利益があるのか御朱印・御守り袋といったグッズ類についても、くまなく紹介していくことが賢明です。多くの魅力を知ってもらうことができれば、そのお寺・神社へと自然と足を運びたくなるもの。だからこそ、特徴はしっかりと載せましょう!

キャラクターの活用

お寺・神社そのものではなく、僧侶や宮司のキャラクターをいわばマスコットとして活用するのも参拝者を増やすために効果的です。宗教的な成り立ち、プロフィール、実績、趣味等々、親近感の湧くイメージで表現することをおすすめします。例えば、一般的な僧侶や宮司の印象とギャップがあった方が、ユーザーの記憶には残りやすいでしょう。場合によっては話題に上り、一気に有名になるかもしれません。

あなたのお寺、神社に、お経をラップで唱える僧侶、アニメ大好きな宮司などいませんか(笑)。

と、一応注意事項。

個人のキャラクターと宗教性や公益性を関連付けなければ、本末転倒になるので気を付けてくださいね。僧侶がラッパーとしての才覚があるだけでは意味がありません。ラップを通じて仏教の教えを伝えるからこそ、キャラクターが生きてくるのです。

同様にただのアニメ好きの宮司ではなく、地域的に関連があるアニメの絵柄の絵馬を作り、広めるところまでWeb上でプレゼンした方がより惹きつけられるでしょう。

定期的なイベント開催

定期的にイベントを開催するのも、お寺・神社の集客のために効果的な方法です。

その際、Webサイトではタイミングを計りお知らせを載せていく必要があります。一般の人は、先述した通り、特別な理由がなければお寺・神社に出かけることはないと考えましょう。ゆえに、理由を作ってあげなければいけません。それが、イベント。事前には告知、事後には活況の様子を情報としてWeb上で届けてあげれば、ユーザーを呼び込める可能性がぐっと高まります。

例を挙げます。

坐禅会や写経会、瞑想教室、心と体をリフレッシュさせるヨガ教室男性のための精進料理教室、縁をつなぐ婚活イベント……。お寺、神社本来の趣とは多少ずれてしまってもいいでしょう(笑)。

肝心なのは継続すること。接触機会を設け、認知度が上がり、徐々に参加者が増えていく流れを作っていくためには、ある程度愚直にやっていくことが大切です。

▼合わせて読みたい記事
イベントマーケティングとは?期待できる効果・メリットと代表的な手法

場所や施設の無料提供

先に挙げたイベントの開催は、お寺・神社側が主催するものですが、参拝者側にこの施設を無料で貸し出し、活動の場として提供することも、結果的に足を運んでもらうきっかけとなります。

切り絵、アートフラワーといった趣味をサークルや団体で取り組んでいる人たちはどの地域でも一定数いると思われます。彼・彼女らが発表する機会をお寺・神社側が設ける粋な計らい。地域貢献に一役買うことだけでなく、ファンの獲得、告知活動の協力など期待できるメリットがいくつも生まれてきます。社会、そしてユーザーとwin-win-winの関係を築くにはもってこいのアイディアです。

ただし、公益性を踏まえて、使用を許可する団体や目的についての条件は明確にしておきましょう。

ブログでの情報発信

参拝者を増やすためにタイムリーな情報発信が欠かせないことは、イベントを催す際の大事な意識としても先に触れた通りです。

そう、ブログを更新することは、Webマーケティングにおいて非常に効果的に働きます。

多くの業者もまた同じようにブログの必要性を説きます。再三繰り返してきたように、イベントの案内や貸し出したスペースで行われる発表会の案内は、来訪してもらうためのきっかけになり得ますし、お寺・神社の日々の様子や僧侶や宮司のプライベートなことなどを掲載すれば、より親しみを持ってもらえるはずです。「この人の法話を聞いてみたい」「ここの御朱印は素敵」。そういったコメントもまたWebサイト内に乗ることで、口コミとして大いに機能します。

さらに言及すると、昨今、Googleなどの検索エンジンは検索順位を決定するうえでコンテンツの量と質を重視します。つまり、ブログを定期的に更新することでSEO効果も期待できるのです。どうしたって参拝者が増える未来がみえてきませんか(笑)。

と、同時に利便性も無視できない要素です。それは、WordPressなどのブログシステムが、とても使い勝手の良いものということに他なりません。ホームページに設置すれば、いつでも好きなとき、簡単に情報発信が可能です。管理画面で直感的に記事の投稿や編集できるのもうれしいメリット。Webサイトに関する専門知識がなくても活用、運用できるので、逆に「これでいいの?」と、戸惑ってしまうかもしれませんね(それでいいのですよ笑)。

SNSの活用

若い人に限らず、年配の方のSNS利用率が増えているのをご存じですか。ならば、使わない手はないでしょう。

例えば、Facebookページを利用すると、お寺・神社の情報を簡単にまとめたページを持つことができます。所在地だけでなくイベント情報の掲載や、リアルタイムで施設の様子を伝えることもできます。ブログ同様、ユーザーとフレンドリーな関係を築くのに、とても効果的です。地域やビジネスでのつながりを活かせば、さらにコミュニケーションの輪を広げられることも期待大。場合によっては、予期せぬほどの反響を生み出せるかもしれません。

X(旧Twitter)の拡散性も大きな力になるでしょう。イベントなどが話題になればリツイートで一気に拡散され、認知度向上につながるはずです。

Instagramは画像に特化したSNSなので、いわゆる「インスタ映え」する御守り・御朱印といったグッズ類や歴史ある建物の写真をアップしていくと、良いリアクションをもらえ、結果、集客の可能性が高まると考えます。

SNSって素晴らしい! と、情報発信する際にはハッシュタグの活用はお忘れなく。
「#お寺・神社名」「#地域名」「#イベントの内容」のようなハッシュタグをつけると、ユーザーに見つけてもらいやすくなります。せっかくですから、徹底して集客に努めましょう。

Googleマップの活用

Google検索では、検索ユーザーの現在地・地域によって、検索結果が異なるのをご存じでしょうか。もしかすると実際にそれを活用して、例えば「近くのコンビニ」といった形で検索したことがある方も少なくないかもしれません。

同じように「近くのお寺」「○○(地域名) 神社」とエリアを絞ってお寺や神社を検索する人々は増えています。こういったローカル検索(地域によって異なる検索結果返すしくみ)に対応する方法として、Googleマップの活用が欠かせないのです。

ときに、あなたのお寺・神社はGoogleマップに表示されているでしょうか。まだ表示されていないというなら、Googleビジネスプロフィールへの登録を強くお勧めします。

Googleビジネスプロフィールに登録しておけば、Googleマップやローカル検索でお寺や神社を探す人々へアピールきます。口コミだって集まります。MEO対策を行うことで、より上位の方にあなたのお寺・神社を表示させることも可能です。

地域の人々やふらっと近くに立ち寄った人々に対し、効率よくアプローチするためにもGoogleマップはぜひ活用しましょう。Webサイトとの連携で集客力を高められるのも大きな魅力です。

お寺・神社は「強み×Web集客」が重要

ここまで述べてきた通り、お寺・神社とWebの相性は決して良くないものではありません。むしろ良い!

とはいえ、お寺や神社がWebを利用して集客を行うことに、抵抗感のある人もいるかもしれません。しかし、多くの人がネットで集めた情報をもとに行動しているのが現状です。Web、ホームページを活用した情報発信は見逃せないものになっています。

ここで注意したいのは、コスト面を重視するあまり、効果のないサイトを作ってしまうことです。行ってみたいと思わせてくれるお寺・神社の入り口として、魅力的なホームページは欠かせません。それを踏まえて、信頼に足る制作会社を選定することもポイントとして挙げたいですね。

自身のお寺・神社の強みを明確にし、それをWeb上で発信していく。やることはシンプルです。そういうわけで、拙稿にてお伝えしてきたこと、機会があればぜひお試しください。

ー集客にお困りの方へー

集客にはインターネット活用が必須!

ネット集客をはじめるにあたって、把握しておきたいことを、分かりやすくまとめました!ネット集客の理解のために、まずはこの資料をご覧ください。

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この記事を書いた人

いけだ
占いライターやエンタメコンテンツ大手のディレクター経験を経て、サングローブへ入社。前職ではメールマーケティングにて、月1億円以上の売上達成に貢献。現在は、SEOとダイレクトマーケティングの間で揺れている。

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