ブログの始め方、作り方、書き方、稼ぎ方を初心者向けに解説
ITの発達・普及・浸透により、今や個人がブログを持つことは珍しくありません。
加えて、単なる趣味に留まらず、金銭的な利益を得ることを目的に開設・運用する方もいらっしゃいます。
本記事は、ブログの始め方から作成サービスの選び方、記事の書き方、収益の上げ方まで、初心者向けに解説する内容です。
基本と言いつつ、ひとたび流れを習得すれば、以後経験とちょっとした機転で成果をどんどん上げていくことも期待できます。
ぜひ、戦略的に活用していただけますと幸いです。
目次
ブログの主な特徴
そもそもブログとは決して大層なものではありません。考えたこと、思ったことを日記形式で公開する個人のWebサイトです。
主な特徴として簡単には以下の点が挙げられます。
・記事が時系列で並ぶ
・閲覧者が記事に対してコメントをつけられる
・専門知識がなくても開設・更新できる
・広告掲載が可能
特に3つ目は、多くの人が運用している理由でもあるでしょう。
そう、ブログ作成にいたっては、(詳しくは後述しますが)大抵「WordPress」「はてなブログ」といったサービス、ツールを利用するため、HTMLやプログラミング言語に精通していなくても自身のWebサイトを構築することが可能なのです。
そして、4つ目。ブログには広告を掲載することができます。
クライアントとの契約内容に基づき、掲載広告がクリックあるいは購入されるといった成果につながれば、その分、収入を得られる仕組みです。当然、閲覧者が多いほど多くの収益が期待できます。
ブログの始め方。まずはテーマを決めよう!
ブログ作成にあたって最初に行うことは、テーマの決定です。前述のように、広告収入を増やすには多くの閲覧者を集める必要があります。そのためには、当たり前ですが価値の高い情報を発信することが有効です。
方向性としては、世の中のニーズ、トレンドを踏襲しつつ、正確さはもちろん、専門性に長けた記事が求められます。さらにかみ砕いて述べると、一つのテーマに特化したコンテンツが重宝される時代なのです。
テーマの決定にあたっては、掲載する広告商材のジャンルも重要な鍵を握ります。
たとえば、広告報酬を得るための代表的な手法のアフィリエイトは、ブログ上で商品・サービスを紹介し、閲覧者が購入や申し込みをすることで、ブロガー自身にも収益が発生する仕組みです。
この場合、宣伝商品・サービスは、対象ジャンル特化のWebサイトで紹介した方が成約につながりやすい傾向にあります。つまり、ブログテーマといかに関連づけられるかがポイントです。
いくつか例を挙げます。
輸入食品であれば、「海外の珍しいお菓子」をテーマにしたブログはどうでしょう。
また、音楽教室の紹介だと、「クラシック音楽」、参考書の拡散なら「受験」辺りのテーマが扱える商材の幅を広げてくれそうです。
このように、商材を具体的にイメージしながら、それらを包括する一つのテーマへと絞り込む作業が第一段階で必要となります。
テーマを決めたらブログ(サイト)タイトルを考えよう!
テーマが決まればブログタイトルを考えましょう。読者を獲得するには、何をテーマにしたブログなのか一目で分かる名前が効果的です。
以下、簡単な例を挙げます。
・海外の珍しいお菓子がテーマ→「世界のユニークなお菓子たち」
・クラシック音楽がテーマ→「クラシックミュージックONLINE」
・受験がテーマ→「受験に役立つ必勝レポート」
レトリックや捻った文体もインパクトの面では引きがあるかもしれませんが、あくまでテーマを明確に打ち出すことを心がけるようにしましょう。
ブログタイトルの後はドメイン名を決めておこう!
ドメイン名は、ブログのタイトルやテーマから抜粋するのが基本セオリーです。
たとえば、先述のブログタイトルを例に取ると以下のようになります。
・「世界のユニークなお菓子たち」→「world-sweets.net」
・「クラシックミュージックONLINE」→「classical-music.online」
・「受験に役立つ必勝レポート」→「juken-useful.jp」
ただし、既にほかの人が取得しているドメインを使うことはできません。ドメイン名を決める際は、希望ドメインをブラウザに入力し、登録の有無を確かめる必要があります。
ブログ作成サービスを選ぼう!
ここまで述べてきたブログの概要について固まったなら、次は作成サービス・ツールを選定する段階です。多種多様なサービスが存在しますが、ここでは、利用者数の多い「WordPress」および「はてなブログ」を比較・紹介します。
WordPress
WordPressは、世界中で利用されているWebサイト作成ソフトです。自由度が高く、大規模ニュースサイトから個人のブログまで設計することができます。
WordPressの特徴のひとつは、「オープンソース」であることです。世界中のデザイナー、プログラマーによってデザインのテンプレートあるいは追加機能が提供されているため、ブログの見栄えや、更新管理システムの操作性など柔軟に調整できます。特にデザインテーマにおけるバリエーションの豊富さは出色です。
他方、気を付けなければならないのは、公開サーバーの契約、管理といった作業はセルフで行わなければなりません。また、自由度が高い分、デザインや機能のアレンジには多少なりとも知識が必要になる場合があります。とはいえ、WordPressは日本でも多くのブロガーに使用されているため、検索一つ(「WordPress ブログ」「WordPress デザイン おすすめ」など)で解決することもしばしば。使い方を分かりやすく解説してくれるWebサイトが多数あるのは心強い限りです。
はてなブログ
はてなブログは、株式会社はてなによる日本独自のサービスです。ユーザー登録すれば、すぐにマイブログを開設できます。はてなブログの強みは、簡単に利用できるだけでなく、読者を集めやすいことです。公開記事には、系列サービス「はてなブックマーク」のボタンがついています。「あとで読み返したい」「多くの人に紹介したい」と思った閲覧者がこのボタンを押すと、記事は公にブックマークされます。つまり、お気に入りに選ばれた価値のある記事として人目につきやすくなるわけです。
この仕組みによって注目を集めた記事は、プラット―フォームを横断しTwitterなどほかのSNSでも話題に上りやすい傾向にあります。SEOの側面においても評価を受けやすく、検索結果の上位に表示されることは決して珍しくありません。
結果としてブログに多くの人が訪れるため、広告収入を増やすことが可能です。
もちろん、メリットが多い一方で、注意点もあります。
それは、WordPressに比べてカスタマイズ範囲が狭い点です。デザインの自由度が低いほか、新しい機能を自ら設置できないため、ほぼデフォルト仕様で運用することになります。
といっても、記事の作成作業に集中したい方にとってはさほど気にならないかもしれません。人によってはWordPressの充実した機能を複雑に感じる向きもあると聞きます。
手頃に扱えるという意味ではこのうえなく便利なサービスです。
ブログ記事の作り方、書き方
さて、ブログを開設したら、いよいよ記事の投稿です。
自己満足的な日記であれば構いませんが、そうではない、人に読まれる、親しまれるブログ記事には、やはり相応の作り方、書き方が存在します。
ずばり、執筆で大事なことは戦略です。
読者のニーズを想定する
単なる趣味とは違い、閲覧者数を意識したブログでは、「自分が何を書きたいか」だけでなく「読者はどのような情報を欲しがっているか」を考える必要があります。
(繰り返し例に挙げている)「海外の珍しいお菓子」をテーマにしたブログであれば、「海外のお菓子に興味のある人は、どのような言葉を検索窓に入力するだろう」といった具体的なユーザー行動をいかに視野に入れて取り組めるかが勝負の分かれ目です。
なお、Google検索に「お菓子 ヨーロッパ」と入力すると、「クリスマス お菓子 ヨーロッパ」「チョコレート お菓子 ヨーロッパ」といったサジェストワード(他のユーザーが検索した別のワード)が表示されます。もちろん、これらの情報も参考にできるはずです。
仮に「クリスマス お菓子 ヨーロッパ」と検索する人の役に立つ記事を書くならば、「クリスマスにヨーロッパで人気(お馴染み)のお菓子を知りたい」がニーズになると仮定し、その答えを書くことになります。「チョコレート お菓子 ヨーロッパ」でも同様です。検索意図を把握し、然るべき答えを伝えましょう。
では、「お菓子 ヨーロッパ」に対するアンサーはいかに。
もちろん同様のやり方でニーズに応えていくのも一つでしょう。しかし、潜在ニーズにはチョコレートやクリスマスといったキーワードが紛れ込んでいるわけです。そうなると自ずと先の答え2つが記事内には不可欠であることが分かります。この手法で網羅性を高めていければ、非常に有益な記事ができあがるはずです。
当然、掲載する商品広告を経由し、購買へと促せる機会、接点も増えることになります。
結論から書く
前述のニーズの把握もさることながら、原点に立ち返るならばやはり、読みやすさこそ重要です。
「文章が読みにくい」「何を言いたいのか分からない」と読者が感じた場合、その時点で記事から離脱される可能性があります。そのため、回りくどい表現を使ったり、重要な情報を最後まで伏せたりすることは、悪手です。
意識すべきは記事冒頭。シンプルに伝えたいことを届けるべく、趣旨あるいは結論を最初の一文でズバッと書きましょう。それだけで、メッセージが読者にグンと伝わりやすくなります。
ブログでの稼ぎ方
一定数の記事が用意できたなら、ブログを収益化する仕組みを整えましょう。
本章で取り上げる手段は、アフィリエイトおよびGoogle AdSenseです。
それぞれについて、稼ぎ方のコツを交えながら簡単に説明します。
アフィリエイト
上述したように、アフィリエイトとは、自分のブログを通して商品やサービスの購入・申し込みが発生したときに報酬を得られるシステムです。
「バリューコマース」や「A8.net」といったアフィリエイト仲介事業者(ASP)に登録後、紹介したい商材を探します。掲載する広告によっては、事前の審査が必要です。ブログ記事の充実度や、アフィリエイトの規約に対する違反の有無などがチェックされます。
審査に合格し、広告掲載が可能となった後、意識したいのはやはりここでも戦略的思考です。
とりわけ、報酬設定やテーマとの関連度を見極めることは肝と言ってもいいでしょう。結果を大きく左右する大事な要素です。
売り上げの数パーセントを得るべきか、申し込み1件あたりの金額に狙いを定めた方がいいのか、その商材は自身のブログテーマと親和性の高いジャンルなのか……等々、収益化を図るには、一方向だけでなく多角的視点が必要とされます。
Google AdSense
Google AdSenseのシステムでは、自分のブログサイトに掲載するGoogle管理の広告がクリックされれば、そのたびに報酬を得られます。
アフィリエイトとは異なり、商材は自動決定です。閲覧者の行動をAIが分析し、最適と判断された広告が自動で表示されます。
ただし、掲載したくない種類の広告の非表示設定や広告位置の変更などの対応は意図的に調整可能です。
それゆえ、Google AdSenseを通じて収益を高めるためには掲載サイトに対するLPO(ランディングページ最適化)が欠かせません。
つまり、広告のサイズや掲載位置などのベストプラクティスを見つけるまでとことん突き詰めることが求められます。
したがって、大事なのは地道な効果検証とそれを基に改善を図る、いわゆるPDCAサイクルを回すことです。
なお、Google AdSenseでも事前審査は行われます。
初心者でも臆せず、基礎の習得からブログの収益化まで目指そう!
ブログ運用で収益化が図れることを漠然と知りつつ、興味はあっても実際どう動けばいいか分からない方は少なくないでしょう。
初心者の場合、まず始めることが大きな関門として立ちはだかっているように見受けられます。
だからこそ、とりあえず飛び込むことが最優先……とお伝えしたいところですが、やはりある程度のマナー、セオリー、勝算が必要であることも確かです。
たとえば、閲覧者のニーズや市場規模、サービス、ツール、媒体の特徴、執筆テクニックなど、意識できるに越したことはありません。
始め方、作り方、書き方、稼ぎ方、つまるところいずれも準備が肝心です。
それゆえ、ぜひ拙稿を戦略的に活用してください。
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