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SNSマーケティングとは?メリットや始め方を成功事例も交えて解説

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いまやSNSは、わたしたちの生活になくてはならない存在といっても過言ではありません。

2022年5月に総務省が公表した「令和3年通信利用動向調査の結果」によれば、SNSを利用している人の割合(個人)は2021年時点で78.7%。前年(73.7%)より9ポイント上昇しており、ほぼすべての年齢層で、その割合が増加していることがわかります。

年齢が上がるにつれて利用率は低下しているものの、60~69歳で前年(60.6%)より11.1ポイント上昇(71.7%)、70~79歳で前年(47.5%)より13.2ポイント上昇(60.7%)と、特に60~79歳の各年齢階層で大きな伸びを見せており、80代以上でも47.4%と半数近い割合を占めているため、もはやSNSは若年層に限らず、シニア層も含めた幅広い世代に定着しているといってもいいのではないでしょうか。

(参照:総務省「令和3年通信利用動向調査の結果|3 SNSの利用動向(個人)」

本記事では、そんなSNSを活用してビジネスの拡大を目指すマーケティング手法「SNSマーケティング」について解説していきます。実践することでどのような効果が期待できるのか、その特徴を企業の成功事例とともに詳しく確認していきましょう。

SNSマーケティングとは

SNSマーケティングとは、簡単にいえば、Twitter・Facebook・Instagram・LINEといったSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)を活用して、商品・サービスが売れる仕組みを作ることです。

具体的な手法については、後半の「SNSマーケティングの主な手法と参考にしたい企業の成功事例」で詳しく紹介しますが、たとえば、SNSアカウントを運用したり、SNS広告を配信したりして、自社のファンを獲得・育成したり、企業もしくはブランドの知名度を高めたりしながら、売り上げの拡大へとつなげていきます。

SNSマーケティングを実施するメリット・デメリット

ここで、SNSマーケティングを実施するメリットとデメリットを確認しておきましょう。

メリット

まず、メリットとしては、次の3つが挙げられます。

①無料で始められる
②知名度・認知度の向上が期待できる
③顧客との信頼関係を築きやすい

1つずつ見ていきましょう。

①無料で始められる

SNSマーケティングは、無料で始められる点に魅力があります。Web広告など、手法によっては費用が発生するものもありますが、SNSアカウントは基本的に無料で開設できるため、コストをかけずに運用することも不可能ではありません。

効果を高めるために、広告を配信したり、インフルエンサーを起用したりすることもあるので、費用を全くかけずに運用するのは難しいかもしれませんが、数あるマーケティング手法のなかでも、比較的コストを抑えやすい手法といえるでしょう。

②知名度・認知度の向上が期待できる

SNSは「シェア」「リツイート」「いいね」といった拡散機能が搭載されているものが多く、ユーザーの手によって情報が拡散されるケースも珍しくないため、うまくバズらせることができれば、企業もしくはブランドの知名度・認知度を一気に高められる可能性があります。

前述のとおり、SNSアカウントは無料で開設できるので、運用方法次第では少ない費用で高い成果を上げることができるでしょう。

③顧客との信頼関係を築きやすい

ユーザーと双方向にコミュニケーションが取れるのもSNSの魅力の1つです。

一方的に情報を発信するだけでなく、オンラインで気軽にユーザーと交流することもできるので、顧客との関係性を深めることができます。日々のやり取りのなかでユーザーとの信頼関係を構築し、企業を支持し続けてくれる顧客(ファン)を獲得・育成することができれば、収益の安定化にもつながるでしょう。

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デメリット

次に、デメリットとしては、以下2つが挙げられます。

①常に炎上のリスクを伴う
②成果が出るまでに時間がかかる

それぞれ確認していきましょう。

①常に炎上のリスクを伴う

拡散性の高いSNSは、知名度・認知度の拡大が期待できる一方で、常に炎上のリスクも伴います。1度定着してしまったネガティブなイメージを払拭するのは難しく、最悪の場合、企業の存続危機に追い込まれる可能性もあるため、うっかり炎上トラブルを招くことがないよう、発信する内容には細心の注意を払うようにしましょう。

ただ、どれだけ気を付けていても、炎上リスクを完全に避けることはできません。発信側の意図とは異なる受け取り方をされてしまい、炎上につながるケースもあるため、万が一に備え、あらかじめ炎上発生時の対応フローも準備しておくと安心です。

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②成果が出るまでに時間がかかる

SNSマーケティングは、始めてすぐに成果が出るとは限りません。

特に、SNSアカウントを運用する場合は、フォロワーを増やすところから始めなければならないため、軌道に乗るまでにそれなりの時間を要します。アカウントが認知されないうちは、ユーザーからの反応もなく、これといった成果がほとんど得られないため、短期的な成果を求めるのではなく、中長期的な視点をもって取り組むようにしましょう。

代表的なSNSプラットフォームとその特徴

続いて、SNSマーケティングでよく用いられる代表的なプラットフォームとその特徴を紹介します。

SNS 利用率※1 主な利用者層※2
Twitter 46.2% 10~50代
Facebook 32.6% 20~50代
Instagram 48.5% 10~50代
LINE 92.5% 10~60代
YouTube 87.9% 10~60代
TikTok 25.1% 10~20代
※1 総務省情報通信政策研究所「令和3年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書| 表 5-1-1【令和3年度】主なソーシャルメディア系サービス/アプリ等の利用率(全年代・年代別)」から「全年代」の利用率を抜粋したもの。
※2 総務省情報通信政策研究所「令和3年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書| 表 5-1-1【令和3年度】主なソーシャルメディア系サービス/アプリ等の利用率(全年代・年代別)」で利用率が30%を超えている階層をまとめたもの。

上から順に確認していきましょう。

X(旧Twitter)

Twitterは140字以内のテキストを画像や動画とともに投稿できるSNSです。短文で投稿できることから即時性に優れており、リツイート機能によって手軽に情報を共有できるため、リアルタイムで情報が拡散されやすい傾向にあります。

ただし、その一方で、匿名性が高く荒れやすいという一面も。文字数が制限されていることから、言葉が足りずに情報が誤認されてしまうケースもあるため、ユーザーに誤解を与えないよう、表現を工夫する必要があります。

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Facebook

Facebookの特徴といえば、実名登録制を採用していること。マーケティングに最適な「Facebookページ」をつくることができるのも特徴です。30~40代の利用率が高く、ビジネスにも活用されているため、BtoB商材を扱っている企業に向いているSNSといえるかもしれません。

文字数の制限も厳しくなく、広告フォーマットも充実しているため、長文のテキストを投稿したり、画像や動画を載せたり、ライブ配信を行ったりと、さまざまな方法で情報を届けられます。

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Instagram

Instagramは写真や動画の投稿を中心としたビジュアルベースのSNSです。投稿してから24時間後に削除される「ストーリーズ」や90秒以内の短尺動画を投稿できる「リール」など、こちらもFacebookと同様に多彩な投稿フォーマットが用意されています。

Instagramの投稿から商品購入ページへ誘導できる「ショッピング機能」も搭載されているので、ECサイトを運営している場合は、導入しておいて損はないでしょう。

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LINE

LINEは月間アクティブユーザー数が9,300万人(※)にも上る(2022年9月末時点)、もはや「生活インフラ」の1つといっても過言ではないコミュニケーションアプリです。本章の初めに紹介した「総務省情報通信政策研究所」の調査によれば、その利用率は92.5%。調査対象となった10~60代の各年代で80%(60代以外は90%)を超えており、幅広い層へアプローチできる点に魅力があります。

他のSNSとの大きな違いは、顧客と1対1のクローズドな環境でコミュニケーションを取れること。LINE公式アカウントで「友だち」としてつながったユーザーに直接情報を届けられるので、リピーター向けの施策を展開すれば、ファンの獲得・育成に役立てられそうです。

(参照:LINE for Business「【公式】LINE広告」

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YouTube

10代から60代まで幅広い世代に支持されている動画共有プラットフォーム、YouTubeの国内月間ユーザー数は2022年10月時点で7,000万人(※)。「総務省情報通信政策研究所」の調査結果を見ると、LINEに次いで高い利用率となっており、10~40代の各年齢層で90%を超えています。

ビジネスにも多く活用されており、企業の公式チャンネルを開設して動画を投稿したり、YouTuberに商品・サービスのPRを依頼したり、動画広告を配信したりと、アプローチ方法も企業によってさまざまです。ライブ配信もできるので、新規顧客の獲得からファンの育成まで、幅広い目的に活用できます。

(参照:Think with Google「YouTube の経済効果とは」

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TikTok

TikTokは15秒・60秒・3分のショートムービーを投稿できるSNSです。メインユーザー層は10~20代と、若年層を中心に高い支持を得ています。

TikTok売れ」という言葉も出てきているように、TikTokで話題になった商品やサービスが爆発的にヒットする現象も出てきているため、若者向けの商材を扱っている企業は押さえておきたいところですが、ユーザーの目を引くためには、クオリティの高い動画を制作する必要があるため、動画撮影に慣れていない場合は、少し苦戦するかもしれません。

SNSマーケティングの主な手法と参考にしたい企業の成功事例

ここからは、SNSマーケティングの手法を確認していきましょう。

代表的な手法としては、次の5つが挙げられます。

・SNS運用
・SNS広告
・SNSキャンペーン
・インフルエンサーマーケティング
・ソーシャルリスニング

それぞれ企業の成功事例とともに詳しく確認していきましょう。

SNS運用

SNS運用とは、その名のとおり、企業の公式SNSアカウントを開設して運用すること。商品・サービスに関する情報を発信したり、SNS上でユーザーと交流したりしながら、認知度の向上やファンの獲得などを目指します。

前述のとおり、SNSの多くは無料でアカウントを開設できるため、運用にあたってコストはほとんどかかりません。しかし、フォロワーが少ないうちは、成果も見込めないため要注意。なかなかフォロワー数が伸びず、思うように成果が得られないといったケースも珍しくないため、アカウントを育てるまでに手間や時間がかかること、そして必ずしも成果につながるとは限らないことを心得ておきましょう。

成功事例

Twitterに公式アカウントを開設している「NTTドコモ」は、ユーザーとの距離感を縮めるために、SNS上でのコミュニケーションを強化。世の中のモーメントを捉えたツイートやキャラクターまたはタレントとコラボしたツイートでユーザーとのコミュニケーションを図ったり、Twitter上で通信障害や災害情報などの緊急アナウンスを行ったり、顧客目線で作成したシナリオに沿って製品に関する情報を発信したりと、ユーザーとの関係性を深められるような施策を展開した結果、1年間でフォロワー数が20万人増加し、1カ月あたりのリツイート数も約4,000件から3万件近くにまで伸ばすことができたそうです。

(参照:Twitterマーケティング「NTTドコモのTwitter公式アカウント運用事例」

SNS広告

SNS上に広告を配信するのも、SNSマーケティングの代表的な手法の1つ。

表示形式はプラットフォームによってさまざまですが、SNS広告の多くはタイムラインやストーリーズに溶け込むように表示されるため、広告としての主張がそこまで強くなく、比較的ユーザーに受け入れられやすい傾向にあります。ターゲティングの精度も高く、特定のターゲット層に対してピンポイントでアプローチできるので、効率的に成果を上げることができるでしょう。

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成功事例

「鎌倉市役所」は、同市が運営する「鎌倉市ふるさと寄附金」の認知拡大と、それに伴う申し込み件数の増加を目的に、ふるさと納税の繁忙期にあたる10~12月にLINE広告を出稿しました。

ユーザーの興味を引くために、伝統的な鎌倉のイメージを前面に押し出すのではなく、現代風でナチュラルなクリエイティブを制作したり、全国から寄付を募るふるさと納税の性質を踏まえ、あえてターゲットを細かく絞らず、配信対象地域は全国に、年齢も25歳以上と幅広く設定したりと戦略的に広告を配信した結果、寄附金額が前年度比で1.5倍に伸長し、クリック率も他媒体の約5倍となる2.13%を記録したそうです。

(参照:LINE for Business「クリック率が他媒体の約5倍!ふるさと納税のPRを成功させた鎌倉市のLINE広告活用」

SNSキャンペーン

SNS上でユーザー参加型のキャンペーンを実施するSNSキャンペーンは、新規顧客の獲得だけでなく、顧客ロイヤルティの向上にも効果的です。

その内容はさまざまですが、よく実施されているのは、フォロー・いいね・リツイートや特定のハッシュタグを付けた投稿などをキャンペーンの応募条件として設定し、抽選で何人かにプレゼントが当選するというもの。ユーザーの参加意欲をうまく掻き立てることができれば、自然とキャンペーンの情報が広まるため、企画次第では高い宣伝効果が期待できます。

成功事例

1972年の発売以来、50年以上にわたり愛され続けている「カルビー株式会社」のロングセラー商品「サッポロポテト」の公式Twitterアカウントでは、積極的にSNSキャンペーンを実施しています。

たとえば、2022年11月には「いい肉の日(11月29日)」に合わせて、応募条件を満たした人(フォロー&リツイートした人)の中から抽選で3人に「1万9,000円分のお肉ギフトカタログ」と「サッポロポテト バーべQあじ(12袋)」をプレゼントするキャンペーンを開催。最終的に1万2,000件ものリツイートを獲得し、キャンペーンおよびアカウントの存在を広くアピールすることに成功しています。

インフルエンサーマーケティング

インフルエンサーマーケティングとは、YouTubeやInstagramなど、主にソーシャルメディア上で強い発信力を持つ人物「インフルエンサー」に商品・サービスのPRを依頼して、認知の拡大や売り上げの向上を図るマーケティング手法です。

最大の魅力は、彼らの発信力を借りられること。インフルエンサーを支持する数多くのファンに対して情報を届けられるので、これまでリーチできなかった層にもアプローチできます。

また、消費者目線で商材をアピールしてもらえるのも、インフルエンサーを起用するメリットの1つです。第三者の意見は説得力が高く、ユーザーに受け入れられやすい傾向にあるため、企業発信の情報よりも高い訴求効果が期待できます。

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成功事例

スキンケア用品や美容機器などを豊富に取り扱う「健康コーポレーション株式会社」は、看板商品の1つでもある「どろあわわ」をリニューアルするタイミングで、インフルエンサーを起用しています。

同商品のリニューアルイベントに招待したインフルエンサーにPRを依頼し、彼らの投稿を新規顧客獲得用のLPに掲載するとともに、実際に商品を購入・利用した一般ユーザーの口コミも掲載した結果、新規顧客獲得用LPのCVRが145%改善したそうです。

(参照:Letro「UGC活用事例|【CVR 145%改善】「どろあわわ」LPのCVRを劇的に改善させた新・クチコミ施策とは?-健康コーポレーション株式会社

ソーシャルリスニング

ソーシャルリスニングとは、ソーシャルメディア上に投稿された消費者の声を収集・分析し、ビジネスに生かすマーケティング手法です。

代表的なリサーチ手法として挙げられるアンケート調査やインタビュー調査は、あらかじめ企業側で用意した質問に答えていくスタイルが基本になるため、収集できる情報に限界がありますが、ソーシャルリスニングでは、消費者が自由に発信した情報を集められるため、本音に近い意見を入手することができます。従来の調査手法では引き出せなかったような消費者のリアルな意見に触れられるため、さまざまな気づきを得られることでしょう。

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成功事例

「株式会社パルコ」では、ソーシャルリスニングツールを導入して、SNSの管理・分析を行っています。

定期的に投稿の振り返りを行い、検証の結果をもとに投稿内容やビジュアルをブラッシュアップし続けた結果、Instagramの公式アカウントではフォロワー数10%増、Twitterの公式アカウントではフォロワー数310%増と、1年間で各アカウントのフォロワー数を大幅に伸ばすことができたそうです。

(参照:Social Insight「導入事例|株式会社パルコ」

SNSマーケティングの始め方と成功させるためのポイント

最後に、SNSマーケティングの始め方・進め方を紹介します。

Step1.目的とターゲットを明確にする
Step2.プラットフォームと手法を決める
Step3.KPIを設定する
Step4.施策を実行する
Step5.効果検証を行う

成功させるためのポイントとともに詳しく見ていきましょう。

Step1.目的とターゲットを明確にする

まずは、SNSマーケティングを実施する目的を明確にしましょう。たとえば、ブランドの認知度を高めたいのか、商品・サービスの購入や申し込みを増やしたいのか、市場調査を行いたいのか、など目的によって最適な手法が変わってきます。目的が曖昧な状態だと施策全体にブレが生じてしまうため、運用を始める前にしっかりゴールを定めておきましょう。

また、あわせてターゲットを設定することも忘れてはいけません。SNSはプラットフォームによって利用者層が異なるため、ターゲットが不明確なままでは媒体選びを誤ってしまう恐れがあります。ターゲット像に具体性を持たせることで、顧客視点に立って物事を考えられるようになるので、ペルソナ(架空のユーザー像)を設定するなどして訴求対象を明確にしておきましょう。

Step2.プラットフォームと手法を決める

次に、目的とターゲットに合ったプラットフォームおよび手法を決めていきます。

プラットフォーム 手法
・Twitter
・Facebook
・Instagram
・LINE
・YouTube
・TikTok
・SNS運用
・SNS広告
・SNSキャンペーン
・インフルエンサーマーケティング
・ソーシャルリスニング

なお、必ずしも1つの施策に絞り込む必要はありません。複数の施策を同時に展開することで、より高い成果を得られる場合もあるので、予算が許すようであれば、気になる施策を並行して進めてみてはいかがでしょうか。

Step3.KPIを設定する

施策が固まったら、KPIを設定しましょう。

ちなみに、KPI(重要業績評価指標)とは、目標に対する達成度合いを計測・管理・評価するための指標のこと。簡単にいえば、ゴールにたどり着くための中間目標のことで、これを設定することにより、進捗状況を正しく把握できるようになります。

なお、KPIを設定する際は、具体的な期限と数値を掲げることが重要です。「フォロワーを増やす」「UGCを獲得する」といった漠然とした目標では、達成できたか否かを客観的に判断できないため、「1カ月でフォロワーを100人増やす」「UGCを月間50件獲得する」など、具体的な数値を含めるようにしましょう。

Step4.施策を実行する

運用体制が整ったら、施策を実行へ移しましょう。

繰り返しになりますが、SNSマーケティングは常に炎上リスクが伴うため、炎上への対策を忘れてはいけません。予防策だけでなく、万が一に備え、炎上が起きてしまった際の対策も用意しておきましょう。

Step5.効果検証を行う

SNSマーケティングに限らず、どんなマーケティング施策も成果を上げるためには定期的な効果検証が欠かせません。進捗が悪いときはもちろん、順調に進んでいるときもしっかりと振り返りを行い、現状の課題や成功要因を突き止めたうえで、必要に応じて施策をブラッシュアップしていきましょう。

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SNSマーケティングは継続することが大切

SNSマーケティングは、一朝一夕で成果が出るようなものではありません。特に、始めて間もないうちは手探り状態で進めなければならないため、何が悪いのかわからず、途方に暮れてしまうこともあるでしょう。

しかし、だからといってそこで諦めてしまうのは、あまりおすすめできません。試行錯誤を重ね、ノウハウを蓄積していくことで突破口を見出せる可能性もあるので、短期的な成果を求めるのではなく、中長期的な目線でじっくりと取り組んでみてください。

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この記事を書いた人

ながた
編集プロダクションで旅行ガイドブックの取材・制作に携わった後、Webライターの道へ。お酒と激辛料理をこよなく愛するインドア派。シーズン中はもっぱら野球観戦。

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