無料で使えるVPN10選!サービスの選び方と利用の注意点やリスクも解説
VPN接続は、日本から海外のWebサービスを利用したり、逆に海外から日本のネットワークにアクセスしたい時に便利な接続方法です。そのため、海外旅行や仕事で使いたい場面はあるでしょう。
特に、最近では無料で使えるVPNサービスも増えています。しかし、それだけにどのサービスを利用すれば良いのか悩む人も多いでしょう。
そこでこの記事では、無料で使えるVPNサービスや特徴、選び方について紹介します。利用の注意点や気をつけたいリスクについても解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
無料で使えるVPNサービスの特徴と選び方
無料で使えるVPNサービスは、低コストでVPNを利用したい方にとってはありがたいでしょう。しかし有料版と比較して、無料版の場合は使用できる機能や通信速度、データ容量などに制限がある傾向があります。
お得だという理由で無料のVPNサービスを利用すると、不便さにストレスを感じてしまうケースもあるかもしれません。
無料で使えるVPNサービスを利用する際、以下のポイントが重要です。
- 完全無料か制限付きかを確認する
- 通信速度をチェックする
- 運営会社の信頼性を確認する
具体的に、どのようなポイントを押さえるべきなのか見ていきましょう。
完全無料か制限付きかを確認する
VPNサービスを選ぶ際は、無料プランの内容を把握しましょう。サービスによって完全無料や、無料のトライアル期間の場合があります。また、期間も14日間や2ヶ月などさまざまなケースがあるため、しっかり検討したうえで選ぶことも重要です。
さらに無料版の場合は、機能やデータ使用量などで制限が発生する可能性があります。機能性の充実さをアピールしていたとしても、もしかしたら無料版だと使用できる機能に限りがあるかもしれません。
無料プランから利用する際は、機能制限が付くことを頭に入れておきましょう。
通信速度をチェックする
VPNサービスを利用するうえで通信速度の速さは重要です。通信速度の速さは、サーバーの設置場所や設置数、帯域制限などで変わります。もしサーバーの数が極端に少なすぎたり、帯域制限がタイトな限度数であったりすると、一時的に通信速度が速くても、すぐに制限がかかってしまいます。
さらにエリアを移動することによって通信速度が変わる事もあるため、日本で通信速度が速かったとしても、海外では通信速度が悪くなる可能性もあります。
通信速度は、サーバーの設置数が充実していたり、帯域制限が緩かったりすると速くなるため、どれくらいのスペックがあるのか注目してみるとよいでしょう。
運営会社の信頼性を確認する
無料版に限らずVPNサービスを選ぶ際は、運営会社が信頼できるかどうか確認することが必要です。運営会社のなかには、顧客情報を勝手に閲覧したり、顧客情報を外部に売買したりというような悪徳な管理を行っているところもゼロではありません。
運営会社の信頼性を確かめる方法として効果的なのは、利用者の口コミを参考にしましょう。利用者の口コミは生の声でもあるため、信頼できる運用会社かどうか判断しやすい材料です。特に何かトラブルが発生した場合に、どのようにトラブルシューティングを行ったのかチェックするのがおすすめです。
無料で使えるVPNサービス10選
ここからは、無料で使えるVPNサービスを紹介します。日本国内はもちろんのこと、海外のVPNサービスもピックアップします。サービスによって完全無料やトライアルなど無料内容が異なるため、事前にチェックすることが重要です。
それでは、無料で使えるVPNサービスを10選紹介します。
TunnelBear
「TunnelBear」は、世界中で利用されている無料VPNです。専用アプリの地図上から接続したいサーバーを選択でき、1つのアカウントで複数台での端末接続ができます。
無料版であるにもかかわらず、プライバシーの保護やトラッキング防止、強力な暗号化機能などのセキュリティー対策が徹底されているため、安全にVPNを利用したい方におすすめです。
しかし月間通信容量は500MBまでのデータ容量制限がかかっているため、本格的にVPNを使用したい方には不便に感じるかもしれません。本格的に利用したい場合は、有料版への切り替えを検討した方がよいでしょう。
Windscribe
「Windscribe」は、海外の無料VPNです。約69ヶ国以上134都市にサーバーが設けられており、自由に選び利用できます。ライト版から利用可能で、Windows、Mac、Linux、iOS、Androidなどさまざまなデバイスに対応しているのがポイントです。
無料版でも6台まで接続可能なため、複数の端末でVPNの接続を図りたい方にはぴったりでしょう。
ただし無料版だと月間通信容量は10GBまでしか利用できなかったり通信速度の制限があったりと、いくつか制限が見られます。しかし機能性は充実しているため、低コストでもVPNを使いこなしたい方におすすめです。
HideMe
「HideMe」は、マレーシアのITセキュリティ会社が提供するVPNサービスです。無料プランでも高度なセキュリティー対策が施されているのが特徴で、IPを隠したネットサーフィンができます。マルウェア、トラッキングなどの対策も徹底されているため、低コストでセキュリティ対策が整ったVPNを利用したい方におすすめです。
しかし無料版だと毎月10GBまでしかデータが使用できなかったり、8拠点のVPNサーバーにしかアクセスできなかったりと使用できる機能に制限がたくさんあります。本格的に利用したい場合は、有料プランからの利用が望ましいかもしれません。
VPN Gate
「VPN Gate」は、完全無料で利用できるVPNです。国立筑波大学が学術実験プロジェクトの一環としてVPNサーバーを提供しており、誰でも気軽に利用できます。検閲用のファイアウォールを回避したVPNとなっているため、ほかでは見られなかった海外のYouTubeやWEBサイトなどが閲覧可能です。
また、セキュリティー対策が徹底されているのも特徴です。大学機関が提供しているサーバーであるため、情報漏洩のリスクは少なく、ローカルネットワーク上での通信盗聴を防止できます。
しかし、VPN Gateは使い方が難しいのがデメリットです。VPNに接続するためには、設定手順を踏まなければならないため、初めて利用する方だと利用に苦労するかもしれません。
Avira Phantom VPN
「Avira Phantom VPN」は、Windows向けの無料VPNです。世界中の約36ヶ所のサーバーにアクセスでき、音楽や動画視聴などが楽しめます。
無料版の場合は、毎月500MBのデータ量までしか使用できません。そのため、長時間コンテンツを楽しみたい方には不便でしょう。
しかし、無料でもプライベートのVPNを保護してくれるため、セキュリティがしっかりしているVPNを利用したい方におすすめです。
Hotspot Shield
「Hotspot Shield」は、約6億人以上のユーザーが利用するストリーミング用のVPNです。スポーツやオーディオ、ビデオのストリーミング、ニュース、出会い系サイト、ゲームなどさまざまなコンテンツに対応しており、インターネットを積極的に利用している方におすすめです。
無料版でも月間通信容量に制限がなく、Windows、Mac、Android、iOSなど多数の端末からダウンロードできるため、積極的にVPNを活用したい方には便利でしょう。
ただし接続可能なサーバー数や国に制限があるため、各地域のエリアのVPNを利用したい方には使いにくさを感じてしまうかもしれません。
Glocal VPN
「Glocal VPN」は、動画視聴に特化したVPNです。海外にいながら日本の動画をスマートに鑑賞できるVPNとなっており、旅行や出張、長期滞在などで海外にいる方におすすめです。YouTubeやU-NEXT、huluなど代表的な動画コンテンツがそろっているため、動画視聴を思う存分楽しめます。
ただしあくまでも動画コンテンツに特化したVPNのため、ニュースやゲームなどほかのコンテンツを利用したい場合には向いていないかもしれません。
7日間の無料プランから利用できるため、気になった方はぜひ試してみてください。
ExpressVPN
「ExpressVPN」は、約5,000万以上のダウンロード数を誇る海外のVPNです。約105ヶ国のVPNサーバー拠点を持っており、アメリカやオーストラリア、カナダなどあらゆるVPNサーバーを選択し利用できます。接続スピードが速くバリエーション豊富なストーリーミングコンテンツを視聴できるのが魅力です。
しかし「ExpressVPN」では、12ヶ月プランでしか無料のお試しプランが備わっていないのがデメリットです。ほかのプランでは、有料版から利用しなければなりません。ただし30日間の返金保証が付いているため、万が一合わなかった場合は返金対応してもらえます。
アバスト セキュアライン VPN
「アバスト セキュアライン VPN」は、60日間の無料プランから利用できるVPNです。ワンクリックの簡単な操作でVPNサーバーに接続でき、初心者でも気軽に利用できます。セキュリティ対策が徹底されているため、フリーWi-Fiを使用していても、プライバシーを保護してくれるのがポイントです。
しかし「アバスト セキュアライン VPN」は、ほかのVPNと比較して接続エリアが少ないです。54ヶ所しかサーバー拠点がないため、世界中のVPNを利用したい方には不便さを感じるかもしれません。
セカイVPN
「セカイVPN」は、2ヶ月の無料体験から利用できるVPNです。各国のIPアドレスでインターネットに接続でき、簡単なワンクリック操作で利用できます。WindowsやmacOS、iOSなどさまざまな媒体に対応しているため、気軽に接続しやすいのが特徴です。
ただし「セカイVPN」の接続エリアは、10ヶ国とかなり限定されています。各国でどれくらいのサーバー拠点が設けられているのか把握しきれていないため、利用してみないと自分に合ったVPNかどうかは分からないでしょう。
無料で使えるVPNサービスは本当に安全?
おすすめの無料VPNサービスを紹介しましたが、無料がゆえに本当に安全なのか、気になるところでしょう。セキュリティ面に限らず、無料版では注意しなければならないリスクがあります。
ここからは、無料で使えるVPNサービスの注意点・リスクについて解説します。
VPN管理者のデータ悪用リスク
冒頭でも紹介した通り、運営会社の中には悪徳なサービスを行っているところもあります。便利だと思っているVPNサービスであっても、管理者が勝手にデータを閲覧したり、外部にデータの売買を行っていたりというようなことがあるかもしれません。
このような悪徳行為は目に見えない形で行われているため、人によっては気が付かないことがあるでしょう。
悪徳サービスに引っかからないためには、サービスを利用する前に利用規約やプライバシーポリシーなどをチェックするのがポイントです。ユーザーのデータの取り扱いに関する情報が記載されているため、事前に目を通しておきましょう。
広告が表示されることアプリがある
無料VPNサービスによっては、広告が表示されるアプリがあります。VPNの運営にはサーバーの維持費やサイト運営費など、コストがかかる傾向があるため管理者によっては無料でサービスを提供する分、広告で収益をカバーする方は少なくありません。
広告表示は他のサービスでもよく見られることですが、しつこく表示されると使い勝手が悪く不便に感じるでしょう。
広告表示でイライラしなくない方は、広告表示が少ないサービスや広告非表示のサービスを選ぶのがおすすめです。VPNサービスによっては広告表示に関する情報が記載されているため、ぜひチェックしてみてください。
国によっては違法となる場合がある
日本や多くの国では、合法的にVPNを利用できます。しかし一部の国では、VPNの利用が禁止となっており、知らずに使用してしまうと罰則を受ける可能性があり注意が必要です。
例えば中国では、政府による検閲や監視を回避する手段としてVPNの利用が禁止されており、トルクメニスタンではインターネット検閲が厳しいことからVPNの利用も違法とされています。
このように国によってVPNの利用規制がかけられているところもあるため、海外へ出かける際は注意が必要です。もし海外へ移動する際は、その国でVPNの利用が禁止されていないかどうか事前に確認した方がよいでしょう。
サーバーロケーションが限られている
無料VPNサービスでよくある注意点として、サーバーロケーションが限られている点が挙げられます。数多くのサーバーを保有しているサービスであっても、無料版だと利用できるサーバーに限りがあります。
例えば「HideMe」の場合、プレミアムプランでは90拠点のサーバーを利用できますが、無料版だと8拠点にしかアクセスできません。
このように無料プランによって利用可能なサーバーに限りがあるため、多くのサーバー拠点を利用したい場合は、有料版への切り替えが望ましいでしょう。
サイバー攻撃に遭う可能性がある
無料VPNの利用で懸念となるのが、サイバー攻撃のリスクです。
無料VPNサービスはコストをかけない代わりに、暗号化キーの生成が不十分であったり、セキュリティ対策が不足していたりする可能性があります。そのため、有料版と比較して外部からのサイバー攻撃を受けやすいです。
万が一サイバー攻撃を受けてしまったら、個人情報やクレジットの情報、重要なデータなどが外部に漏れるリスクがあるでしょう。
無料VPNを利用する際は、このようなサイバー攻撃のリスクがあることを頭に入れることが重要です。
無料VPNを安全に活用するポイント
データの悪用やサイバー攻撃など、さまざまなデメリットがある無料VPNですが、安全に活用できる方法がないか模索している方もいることでしょう。無料VPNを安全に活用するポイントは、以下の2つあります。気になった方は、ぜひ試してみてください。
- 個人情報や金融情報は扱わない
- アクセスが少ない時間帯に使用する
個人情報や金融情報は扱わない
無料VPNを安全に活用したい場合は、個人情報や金融情報など重要な情報を取り扱わないサービスを選ぶのがおすすめです。個人に関する重要な情報がたくさんある分、情報を抜き取られたり、サーバー攻撃を受けるリスクがあります。
ビジネス目的で利用する場合は、なおさら無料版でのVPN使用は避けた方が望ましいでしょう。
個人情報や金融情報などの漏洩リスクを下げたい場合は、ダウンロード型のVPNサービスがおすすめです。サービスによって個人情報の登録が不要であるため、情報漏洩のリスクが少なく済みます。
アクセスが少ない時間帯に使用する
無料VPNを安全に活用するポイントとしては、アクセスが少ない時間帯に使用することです。アクセス数が多い時間帯にVPNを利用すると、外部からのハッキングのリスクがあります。しかしアクセス数が少なければ、ハッキングのリスクも自然と少なくなりやすくなるでしょう。
インターネットのアクセスは昼と夕方以降の時間帯がピークとされているため、それ以外の時間帯で利用してみるのが望ましいです。
ただし海外のVPNだと世界中の人が利用するため、時間帯をずらしたアクセスは厳しいかもしれません。もし国内の無料VPNサービスを利用する際は、ぜひアクセス数が少ない時間帯を狙ってみてください。
無料で使えるVPNサービスまとめ
本記事では、無料で使えるVPNを紹介しました。無料VPNのメリットは、低コストでインターネット接続ができるところです。機能性が充実していれば、無料でも満足のいくネットサーフィンが楽しめるでしょう。
しかし無料であるがゆえに、通信制限やデータ容量制限などのデメリットに加え、データの悪用やハッキング、情報漏洩などのリスクがあることを忘れてはいけません。より安全にVPNを利用したい場合は、有料版への変更も検討した方がよいでしょう。
気になる無料VPNがあれば、サービスの詳細をチェックしたうえでぜひ利用してみてください。
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