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【2025年版】CMSのシェアランキング!世界・日本で人気のあるCMSは?

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Webサイトを構築する際に欠かせない「CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)」。専門的な知識がなくても、コンテンツの追加や編集を効率よく行えるツールとして、企業・個人問わず広く活用されています。

とはいえ、日本国内外には無数のCMSが存在し、「どれを導入すべきか」「自社に合うのはどれか」と迷う方も多いのではないでしょうか。

本記事では、世界・日本でのCMSのシェアランキングをまとめました。人気のあるCMSの特徴を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

※本記事は、2025年5月時点のw3techsの「世界シェア」と「日本シェア」を参照しています。

CMS自体のシェア率はどのくらい?

CMS自体のシェア率を調べる人のイメージ画像

2025年5月時点で、Webサイト全体のうちCMSを導入している割合は約71%。つまり、インターネット上の10サイト中7つがCMSで構築されていることになります。残りの約29%は、ソースコードから手作業で構築されたフルスクラッチ型のWebサイトと推測されます。

CMSがここまで広く使われている理由は、何といっても「手軽さと効率性」でしょう。専門知識がなくてもコンテンツの更新やページ作成ができるため、非エンジニアの現場担当者でも扱いやすいのが特長です。また、デザインテンプレートや機能拡張用のプラグインを活用すれば、スピーディかつ低コストでのWebサイト構築・運用もできます。

とくに企業においては、コーポレートサイトや採用ページ、ECサイトなどを頻繁に更新・改善する場面が多く、CMSの導入はもはや一般的です。社内でのワークフロー管理や多人数編集にも対応できるCMSは、ビジネス用途との親和性が高く、今やWeb制作のスタンダードな選択肢となっています。

【世界】CMSのシェアランキング

CMS世界シェア率(2025年5月時点)の棒グラフ

2025年5月時点の世界CMSシェアランキングTOP5を紹介していきます。

1位:WordPress(61.3%)

WordPressのサイトトップ
公式:WordPress

WordPress(ワードプレス)の世界シェア率は60%を超えており、世界中で最も人気のあるCMSです。人気の理由は、誰でも無料で使え、ページ数に制限がなく、さまざまなWebサイトに対応できる汎用性の高さにあります。

2025年5月時点で59,000件以上の無料プラグインが用意されており、自由に機能拡張ができる点も魅力の1つです。ソースコードが公開されている「オープンソース型CMS」なので、公式のサポートはありません。一方で、コミュニティが活発でネット上に情報も豊富なため、初心者でも扱いやすく、導入のハードルが低い点も評価されています。

2位:Shopify(6.7%)

Shopifyのサイトトップ
公式:Shopify

Shopify(ショッピファイ)は、ECサイトに特化したCMSで、2025年5月時点の世界シェアは6.7%。WordPressに次ぐ2位の人気を誇っています。商品登録から決済・配送管理までを一元化でき、ネットショップ運営に必要な機能が揃っている点が評価されています。

アプリによる拡張性も高く、海外対応や多通貨決済なども可能。テンプレートを選ぶだけで本格的なショップが作れる手軽さから、中小企業からグローバルブランドまで幅広く採用されています。

3位:Wix(5.2%)

Wixのサイトトップ
公式:Wix

Wix(ウィックス)は、イスラエルで誕生したクラウド型のCMSです。海外では、サイトの見た目にこだわるケースが多く、業種別のデザインテンプレートが豊富なWixが選ばれるのには納得です。また、「Wix Multilingual」という多言語サイト機能が実装されていたり、言語別のSEO設定ができるという点も魅力と言えるでしょう。

ドラッグ&ドロップなどの直感的な操作でホームページを作成できるうえ、データ容量が500MBまでなら無料で使えます。AI技術を搭載したWix ADI(人工デザイン知能)機能も搭載されているので、初心者からベテランまで使いやすい仕様です。

4位:Squarespace(3.3%)

Squarespaceのサイトトップ
公式:Squarespace

Squarespace(スクエアスペース)は、アメリカ発のクラウド型CMSで、主に北米・欧州圏を中心に高い人気を誇ります。2025年5月時点では、世界シェア3.3%で4位にランクインしており、とくにビジュアル重視のポートフォリオサイトやブランディングサイトで多く使われています。

高品質なテンプレートと直感的な編集画面が特徴で、デザインの美しさにこだわるクリエイターや個人事業主に支持されています。EC機能やブログ機能も搭載されており、サイト運営に必要な機能が一通り揃っている点も魅力的です。

5位:Joomla(2.1%)

Joomlaのサイトトップ
公式:Joomla

Joomla!(ジュームラ)は、WordPressの次に人気が高いオープンソース型CMSと言えるでしょう。初期構築にはある程度の知識が求められるため、やや中級者向けとなります。デフォルトで多言語対応しているうえ、アクセス元の言語を自動判別する機能もあるので、グローバル企業や大学・自治体などで導入されるケースも多いです。

なお、機能拡張に関しては「エクステンション」を利用すればプログラミング知識は不要です。WordPressと比べて機能や権限の細かなカスタマイズがしやすい点も、選ばれる理由の1つでしょう。中〜大規模サイトを作成する際におすすめなCMSです。

【日本】CMSのシェアランキング

CMS日本シェア率(2025年5月時点)の棒グラフ

次に、日本国内でのCMSシェアランキングTOP5を紹介します。このランキングは、日本語で作られたサイトでのCMSシェア率となります。

1位:WordPress(83.0%)

WordPressのサイトトップ
公式:WordPress

WordPress(ワードプレス)は、日本国内でも圧倒的なシェアを誇るCMSで、2025年5月時点での利用率は83.0%。多くの企業サイトや個人ブログで採用されており、「CMSといえばWordPress」というイメージが定着しています。

専門的な知識がなくても使える操作性や、テーマ・プラグインの充実度により、初めてのサイト制作にも適した選択肢です。日本語対応も整っており、解説記事や動画などの情報も豊富にあるため、学習コストが低く、スムーズに導入しやすいのも大きな強みです。

2位:Shopify(2.7%)

Shopifyのサイトトップ
公式:Shopify

Shopify(ショッピファイ)は、日本国内でもEC市場の拡大とともに注目が高まっているCMSです。2025年5月時点では日本でのシェアは2.7%と、急速に利用が広がっている状況にあります。

デザイン性の高いテンプレートや、クレジット決済・配送連携などの機能が標準で揃っており、初めてでも本格的なネットショップを構築可能です。とくに海外に商品を販売する「越境EC」や、メーカーが直接消費者に届ける「D2C(ダイレクト・トゥ・コンシューマー)」の分野で利用が増えています。

3位:Adobe Systems(2.4%)

Adobe Systemsのサイトトップ
公式:Adobe Systems

Adobe Systems(アドビシステムズ)は、Photoshopなどを提供するAdobe社が開発したマーケティングに関する統合型プラットフォームの総称です。CMSのみの名称は「Adobe Experience Manager(アドビ・エクスペリエンス・マネージャー)」と言います。他のAdobe製品との連携が容易で、セットでAdobe Systemsを導入しているケースが多いです。

コンテンツ管理(CMS)とデジタルアセット管理(DAM)の機能を兼ね備えており、大量のデータを一元管理できるのが最大の特徴です。大規模サイトに打ってつけのCMSとなります。Adobe社のAIが搭載されている、ヘッドレスCMSとしても活用できるなどの魅力もあり、次世代CMSとして注目されているツールの1つです。

4位:Jimdo(1.9%)

Jimdoのサイトトップ
公式:Jimdo

Jimdo(ジンドゥー)は、KDDIウェブコミュニケーションズが運用しているクラウド型CMSです。知識不要なノーコードCMSの先駆けとして2007年に誕生しました。基本機能はクリックやドラッグ&ドロップ、文字入力をするだけなので、誰でも簡単にサイト作成・更新ができます。

有料プランが月1,200円〜と手ごろなうえ、SEO対策やアクセス解析、ECサイト作成にも対応しており、小規模事業者から高い支持を得ています。サーバーやドメインの準備も不要なので、気軽に始められるハードルの低さが選ばれる理由の1つと言えるでしょう。

5位:ホームページ・ビルダー(1.6%)

ホームページ・ビルダーのサイトトップ
公式:ホームページ・ビルダー

ホームページ・ビルダーは、ジャストシステムが提供する国産CMSで、1990年代から長く愛用されてきたロングセラー製品です。操作画面が日本語で統一されており、Web制作の知識がなくても使える入門ツールとして、多くの中小企業や個人ユーザーに選ばれてきました。

テンプレートに沿って操作できるノーコード型の「クラシック版」と、クラウドで制作・管理できる「SP版」があり、用途に応じて選べます。サポート体制も充実しているため、ソフト購入型のCMSとしては今も根強い人気があります。

WordPressのシェア率が圧倒的に高い理由

WordPressのシェア率が高いイメージ画像

世界・日本ともに圧倒的なシェアを誇るWordPressには、選ばれるだけの理由があります。

  • 無料で使える
  • 誰でも簡単に始められる
  • プラグインが豊富
  • デザインテンプレートが充実
  • ページ数に制限がない
  • ネット上での情報が多い
  • SEOに強い構造

こうした強みを活かして、WordPressは個人ブログから企業のオウンドメディア、ECサイトまで、さまざまな用途に活用されています。初期コストを抑えてスピーディに立ち上げたい場合にも、有力な選択肢となるでしょう。

構造がシンプルで、検索エンジンに評価されやすい点も魅力のひとつです。加えて、SEO対策向けのプラグインも豊富に揃っているため、集客を重視するサイトとの相性も良好と言えます。

セキュリティ面やサポート体制はやや不安が残る

WordPressは非常に多機能で便利なCMSですが、セキュリティ対策や運用面では、ユーザー自身に一定の知識や対応が求められる場面もあります。プラグインの選定やアップデート管理を怠ると、不具合や攻撃リスクにつながる可能性もあるため注意が必要です。

困ったときのサポート体制も、公式ではなくユーザーコミュニティや外部の制作会社に頼る形が中心となります。手厚いサポートを重視する企業にとっては、物足りなさを感じる場面もあるかもしれません。

このように、WordPressは万能ではないからこそ、導入前に「自社に合っているかどうか」を見極めることが大切です。次のコンテンツでは、CMS選定の比較ポイントを詳しく紹介していきます。

CMSを導入する際の比較ポイント

CMSを導入する際の比較ポイントのイメージ画像

CMSを導入する際は、1つに絞る前に複数を比較してみるのがおすすめです。そのときは、以下の4つのポイントを見比べてみましょう。

  • 導入目的に合っているか
  • 社内の運用体制とマッチするか
  • 必要な機能・デザインに対応しているか
  • 将来の拡張や移行に対応できるか

それぞれの比較ポイントについて簡単に解説していきます。

導入目的に合っているか

CMSを選ぶうえで、まず重要なのは「何のためにサイトを作るのか」を明確にすることです。コーポレートサイトや採用サイト、ECサイト、メディア運営など、目的によって必要な機能やコンテンツ構成が異なるため、最適なCMSも変わってきます。

たとえば、ブログ更新が中心ならWordPress、ネットショップ運営ならShopify、デザイン重視の採用サイトならSTUDIOなどが候補になります。導入後に「やりたいことができなかった」とならないよう、まずは自社のゴールを整理しておきましょう。

社内の運用体制とマッチするか

CMSを継続的に活用していくには、社内でどれだけスムーズに運用できるかも重要なポイントです。更新作業を担当するのがエンジニアなのか、マーケティング担当者なのか、あるいは外部パートナーに依頼するのかによって、適したCMSは変わります。

ノーコードで直感的に操作できるCMSは非エンジニアの担当者でも扱いやすく、日々の更新負担も少なく済みます。一方で、細かなカスタマイズや拡張が必要なら、ある程度の技術スキルやサポート体制を前提に選ぶ必要があります。

必要な機能・デザインに対応しているか

CMSによって搭載されている機能や、対応できるデザインの自由度には違いがあります。たとえば、「問い合わせフォームをつけたい」「予約管理をしたい」「会員制コンテンツを作りたい」などの要件がある場合、それを実現できるかどうかは要チェックです。

あわせて、プラグインや外部サービスとの連携機能が充実しているかも確認しておきましょう。テンプレートの豊富さやカスタマイズ性に加え、自社のブランドイメージや運用フローに合ったデザインや機能が柔軟に実現できるかどうかは、ユーザーの印象にも大きく関わるポイントです。

将来の拡張や移行に対応できるか

サイトは一度作って終わりではなく、事業や体制の変化に応じて機能追加・ページ構成の見直し・外部ツールとの連携などが必要になる場面も出てきます。そのときに柔軟に対応できるCMSであるかどうかは、長期的な視点で見ると非常に重要です。

また、将来的に別のCMSやサービスへ移行する可能性がある場合は、データの書き出しや移行のしやすさにも注目しておきましょう。ベンダーロックインの強いCMSを選ぶと、移行時に大きなコストがかかるリスクもあります。

自社に合った最適なCMSを選ぼう!

自社に合ったCMSを選ぶイメージ画像

CMSはそれぞれに特長があり、導入目的や運用体制によって適した選択肢は異なります。ランキング上位のCMSは信頼性や機能性も高く、初めて導入する場合でも安心感がありますが、「自社の目的に本当に合っているか?」を見極める視点が何より大切です。

本記事で紹介した比較ポイントや各CMSの特長を参考に、自社にとって最適なCMSを検討してみてください。目的や予算、使い勝手などを整理することで、失敗のないCMS選びにつながります。

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この記事を書いた人

小佐
不動産業界メディアの編集長を5年以上務めたのち、現在はWeb系ジャンルで執筆中。別途アウトドア記事の経験もあり。速筆&高品質(自称)をモットーにのらりくらり生きてます。オフは旅行とお酒を楽しみに自堕落生活。

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