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にじボイスとは?無料の音声生成AIの使い方・料金プラン・商用利用について解説

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「ナレーターを雇う予算はないけど、プロ級の音声が欲しい」

「動画に音声を入れたいけど、自分の声を使うのは恥ずかしい」

このような悩みは、DMMグループが提供する音声生成AI「にじボイス」で解決できるかもしれません。

にじボイスの魅力は、30種類以上の個性豊かなボイスモデルから選べて、まるで人間が話しているような自然な音声を簡単に作成できること。月1,000文字まで完全無料で商用利用も可能なので、個人クリエイターから中小企業までコストを抑えながら高品質なコンテンツ制作ができます。

本記事では、にじボイスの基本的な使い方から料金プラン、実践的な活用例まで徹底解説します。無料プランと有料プランの違いや注意点なども詳しく説明するので、ぜひ参考にしてみてください。

にじボイスとは?

公式サイト:にじボイス

にじボイスとは、AIを活用して感情豊かな音声を作れる音声生成AIのことです。2024年11月に「DMMボイス」として公開され、同年12月に「にじボイス」として正式リリースされました。

操作方法は簡単で、好きなキャラクターを選択して文章を入力するだけ。AIが文脈を理解し、句読点や文章の内容に応じて適切なイントネーションを自動で付けてくれます。従来の機械的な読み上げではなく、違和感のない自然な音声を生成できるので、動画制作やゲーム開発などビジネスシーンでも活用されています。

DMMグループが提供する無料の音声生成AIサービス

にじボイスは、DMMグループの株式会社Algomaticが運営する音声生成AIサービスです。運営元が明確であることから、サービスの継続性や安全面における信頼も高く、安心して利用できるサービスとなっています。

また、多くの音声生成AIが有料プランのみの提供や、無料版での大幅な機能制限を設けている中、にじボイスは月間1000文字まで無料で利用可能。始め方も簡単で、公式サイトにアクセスするだけですぐに利用を開始できるので、気軽にサービスを体験できます。

商用利用も可能な画期的なツール

にじボイスで生成した音声は、商用利用が可能です。従来、音声を商用利用する場合、声優への依頼や高額な音声合成ソフトの購入が必要でした。にじボイスであれば、生成した音声を無料で活用できるので、以下のような幅広いビジネスシーンで活用されています。

  • YouTube動画のナレーション
  • 企業のプロモーション動画
  • ゲームやアプリのキャラクターボイス
  • 教育コンテンツの解説音声
  • Webサイトの音声ガイド
  • 店舗アナウンス

ただし、商用利用の際は「にじボイス」または「NIJI Voice」が含まれるクレジット表記が必須です。簡単なルールを守るだけで、プロ品質の音声を自由にビジネス活用できるため、コスト削減と制作効率の向上を同時に叶える画期的なサービスとなっています。

にじボイスの4つの特徴

にじボイスの特徴は、自然な抑揚と感情表現を再現したプロ級の音声品質を実現していることです。ボイスモデルは30種類以上の個性豊かなラインナップで、初心者からプロまで幅広いユーザーのニーズに応えています。

以下では、にじボイスを選ぶべき4つの理由を詳しく解説します。

  • 多彩なキャラクターボイス
  • 完全無料で利用可能
  • 登録不要ですぐに使える手軽さ
  • 日本語完全対応の安心感

それぞれ一つずつ解説します。

多彩なキャラクターボイス

にじボイスは、30種類以上の個性豊かなキャラクターボイスを提供しています。若々しい女性の声から渋い男性の声、動物のようなコミカルな声まで、幅広いバリエーションが魅力です。

各ボイスモデルには独自の個性があり、エンタメ系動画には明るく親しみやすいキャラ、教育コンテンツには落ち着いて聞き取りやすいキャラなど、コンテンツに合わせて最適な声を選択できます。不定期で新しいボイスモデルが追加されているので、選択肢は今後も増え続ける予定です。

完全無料で利用可能

にじボイスは、基本機能を完全無料で利用できます。月間1,000文字までであれば、登録料、利用料、追加料金がかからず、有料プラン同様の高品質な音声を生成可能です。30種類以上のボイスモデルもすべて使い放題で、商用利用も許可されています。

生成時にコストがかからないので、個人クリエイターや予算が限られている方でも、気軽に音声コンテンツ制作を始められます。利用開始時のプラン選択・クレカ登録は不要なため、まずは無料プランで品質を試してから、必要に応じて有料プランへの移行を検討してみるとよいでしょう。

登録不要ですぐに使える手軽さ

にじボイスは、GoogleまたはXアカウントがあれば登録不要ですぐに利用を始められます。メールアドレスの登録や電話番号認証といった面倒な手続きは一切不要で、既存のアカウントでワンクリックログインが可能です。

また、全キャラクターのサンプルボイスは公式サイトから視聴できます。「声を聞いてみる」ボタンを押すだけで、各キャラクターの声質や話し方を手軽に確認できるため、利用を迷っている場合の判断材料となります。

日本語完全対応の安心感

にじボイスは、日本企業が運営する日本語特化型の音声生成AIです。各キャラクターボイスは、日本語のイントネーションを正確に再現できるよう最適化されており、違和感のない自然な音声を生成します。

敬語や丁寧語といった独特のニュアンスも適切に表現でき、ビジネスシーンでも安心して活用できます。サポートも完全日本語対応で、困った時は日本語での問い合わせができる点も大きな魅力です。

にじボイスの料金プラン

にじボイスは基本無料で利用できますが、月間の文字数に応じて有料プランも用意されています。ここでは、Webサービス利用時の各プランの詳細について解説します。

プラン名 月額料金(税込) 月間文字数 おすすめの用途
フリープラン 0円 1,000文字 個人での試用や実験
スタートプラン 490円 5,000文字 趣味での制作・小規模コンテンツ
ベーシックプラン 980円 10,000文字 定期的なコンテンツ制作
スタンダードプラン 2,940円 30,000文字 活発な個人・チーム活動
プレミアムプラン 9,800円 100,000文字 プロ・小規模スタジオ
プロプラン 44,980円 500,000文字 大規模コンテンツ制作
ビジネスプラン 82,500円 1,000,000文字 企業・大規模プロジェクト
エンタープライズプラン 要相談 要相談 大規模企業利用

にじボイスAPIの料金

にじボイスは、開発者向けに「にじボイスAPI」も提供しています。にじボイスAPIは、プリペイド式の料金体系となっていて、1万文字あたり825円(税込)から利用可能です。

にじボイスAPIを利用することで、自社アプリケーションやサービスににじボイスの音声生成機能を組み込めるようになります。にじボイスAPIの利用状況は管理画面でリアルタイムに確認でき、残高が少なくなったタイミングでチャージできます。

課金制ですが、2万文字でも1,650円(税込)なので、大量の音声生成が必要な場合は、Webサービスの月額プランよりもAPI利用の方がコスト効率が良い場合もあります。

無料プランと有料プランの違い

にじボイスの無料プランと有料プランの違いは、月間あたりに生成できる文字数のみです。音声の品質、利用できるボイスモデルの種類、読み上げ速度の調整機能、商用利用の可否などに差はなく、無料でも最高品質のサービスを利用できます。

無料プランとなる月間1,000文字でも、YouTube動画のオープニング・エンディングやSNS用の短い告知動画であれば十分に対応可能です。有料プランは、月額490円(5,000文字)から利用できるため、「長い解説動画やストーリー系コンテンツを作成したい」「チームで音声生成サービスを共有したい」といった要望がある場合は、有料プランに移行してみると良いでしょう。

無料プランが向いている人

  • 短い音声コンテンツを時々作成する個人クリエイター
  • にじボイスの品質を試してみたい初心者
  • SNS投稿用の短い音声を作りたい人
  • 月に数本程度の動画制作をする人

にじボイスの使い方

ここでは、にじボイスの使い方を5つのステップに沿って解説します。

にじボイスの使い方

  1. 公式サイトにアクセス
  2. Googleアカウント又はXアカウントで利用登録
  3. ボイスモデルを選択
  4. テキスト入力と速度調整
  5. 音声生成とダウンロード

それぞれ詳しい操作方法をお伝えします。

ステップ1:公式サイトにアクセス

まずは、ブラウザ上からにじボイスの公式サイトにアクセスし、「無料で始める」をクリックします。にじボイスはPCだけでなく、タブレットやスマートフォンからでも利用可能です。

ステップ2:Googleアカウント又はXアカウントで利用登録

にじボイスは、Googleアカウント又はXアカウントのいずれかで利用開始できます。アカウントにログインすることが利用規約への同意とみなされるので、利用規約・プライバシーポリシーに目を通した上で利用登録をしましょう。

ステップ3:ボイスモデルを選択

利用開始後は、上記画面から好きなボイスモデルを選択します。「声を試してみる」で視聴ができるので、実際のサンプル音声を確認しながら、コンテンツのイメージに合うキャラクターを選んでみましょう。

ステップ4:テキスト入力と速度調整

キャラクターを選択すると、画面右側に文章入力欄が表示されます。まずは、音声化したいテキストを入力しましょう。にじボイスでは、句読点や改行も認識されるため、自然な読み上げになるように文章を調整すると良いです。

「スピード」では、読み上げ速度を調整できます。0.4倍から3倍まで調整可能なので、コンテンツに応じた最適な速度を設定します。

ステップ5:音声生成とダウンロード

すべての設定が完了したら、「生成&再生」ボタンをクリックします。数秒で音声が生成されるので、一度音声を確認しましょう。修正が必要な場合は、テキストや速度を調整して再度生成することも可能です。

生成された音声に問題がない場合は、ダウンロードボタンをクリックします。

ダウンロードボタンを押すと、上記画面に映るので、右端の「…」からダウンロードを選択し、自身のパソコンにダウンロードをすれば操作完了です。ダウンロードした後は、そのまま動画編集ソフトやゲーム開発ツールに取り込んで使用できます。

【用途別】おすすめのボイスキャラクター

ここでは、用途別におすすめのボイスキャラクターを紹介します。

YouTube動画ナレーション向け

YouTube動画のナレーションには、「春野 奏汰」「小夜」「白波瀬 和香」がおすすめです。YouTube動画は視聴者が長時間聞いても疲れない、落ち着いた声が適しています。

音声はコンテンツに合わせて使い分けることも大切なので、解説系動画には知的で信頼感のある声、エンタメ系動画には親しみやすく明るい声、ミステリー系動画には落ち着いた声を選ぶと良いでしょう。

ゲームキャラクター向け

ゲームのキャラクターボイスには、「朝霧 瑞樹」「燻 秋雄」「タルト」がおすすめです。ゲームのキャラクターボイスは、各キャラクターの個性を表現する大切な要素となるので、にじボイスの多彩な音声を活用してみましょう。

例えば、主人公や味方キャラクターには、プレイヤーが好感を持てる親しみやすい声を選びます。敵キャラクターには、低めで威圧感のある声、高めで不気味な印象を与える声などが効果的です。また、セリフの内容に応じて読み上げ速度を調整することで、緊迫感や余裕といった感情表現も可能になります。

教育コンテンツ向け

教育コンテンツ向けの音声には、「陽斗・エイデン・グリーンウッド」「シャルロッテ」「月城 美蘭」がおすすめです。教育コンテンツは、情報を正確に伝えることが大切なので、はっきりと聞き取りやすい音声を設定してみましょう。

子ども向けの教材は優しく温かみのある女性ボイス、専門的な内容を扱う動画は落ち着いた大人の声など、対象年齢や学習レベルに応じて使い分けることもおすすめです。読み上げ速度は0.7〜0.9倍に設定し、重要な部分では間を取れるようテキストに句読点を配置すると、よりユーザーファーストの教材になります。

ビジネスプレゼン資料向け

ビジネスシーンでの利用時は、「藤崎 直人」「黛 セナ」「白天」がおすすめです。これらのボイスは、感情を抑えた冷静な声なので、説得力のある印象を持たせられます。

また、読み上げ速度を調整する際は、データや数字の読み上げ速度を少し遅めに設定すると聞き取りやすくなります。にじボイスの音声は、企業紹介動画や製品説明動画にも活用できるので、プロ級のナレーションで動画全体のクオリティを上げられるでしょう。

無料プランで実現可能な活用例

無料プランで使える月間1,000文字は一見少なく感じるかもしれませんが、工夫次第で様々なコンテンツを制作できます。例えば、1,000文字のナレーションでは約2~3分程度の音声コンテンツが作成可能です。文字量は、400字詰め原稿用紙2.5枚分に相当するため、短いコンテンツであれば十分なボリュームとなります。

無料プランで実現可能な活用例としては、以下のようなコンテンツが制作できます。

  • YouTube動画のオープニング・エンディング
  • 電話の自動応答メッセージ・店舗アナウンス
  • SNS投稿用の短い音声コンテンツ

それぞれの活用例について解説します。

YouTube動画のオープニング・エンディング

冒頭で流す「〇〇チャンネルへようこそ!今回は○○について解説します」という挨拶音声や、「ご視聴ありがとうございました!高評価とチャンネル登録お願いします」という締めの挨拶に活用できます。

15秒程度のオープニングナレーションなら約50〜70文字、エンディングの締めの言葉も同程度で作成でき、無料枠でも10パターン以上の音声を制作できます。また、動画挨拶は定型文が決まっているケースが多く、同じ音声を使い回せるため、一度作成すれば文字数の消費を抑えられます。

展示会の案内音声

ブースの説明や順路案内などの短い音声案内を、にじボイスを活用して作成することも可能です。例えば、「こちらは新製品展示コーナーです」「次のブースは一度お立ち寄りください」といった案内音声は、30〜40文字程度で作成できます。

月1,000文字の無料枠があれば、ブース紹介から順路案内、注意事項まで、必要な音声を揃えられるので、イベント当日のスタッフにかかる負担と人件費を削減できるでしょう。

SNS投稿用の短い音声コンテンツ

XやInstagramのリール動画用の短い音声も、にじボイスで作成可能です。30秒程度の音声なら約150文字で制作でき、月に6〜7本の投稿が可能になります。生成する際は、原稿をそのまま流し込むだけで良いので、1本あたりの制作時間を大幅に短縮できるでしょう。

また、YouTube広告動画用のボイスオーバーにも活用できます。15秒広告なら約70文字、30秒広告でも150文字程度で、追加コストをかけずに内容を反映できるのでスピーディーな広告運用が実現可能です。

にじボイス利用時の注意点

にじボイスを利用する際は、クレジット表記と利用規約に関する注意点を把握しておきましょう。暴力的な表現を含むコンテンツの生成などをすると、アカウント停止措置を取られるケースもあるので、制限事項を理解した上で適切に活用することが大切です。

にじボイスで生成した音声はクレジット表記をする

コンテンツを公開する際は、商用・非商用を問わず、にじボイスで生成したことを示すクレジット表記が必要です。

クレジットの表記方法

  • コンテンツ内・コンテンツ概要のいずれかに「にじボイス」または「NIJI Voice」が含まれるクレジットを記載
  • 音声作品で概要欄がない場合:作品内での読み上げ
  • SNSの場合:投稿本文またはリプライでも可

クレジット表記を忘れると利用規約違反となり、サービス利用停止等の措置を受ける可能性があります。表記さえすれば自由に利用できるため、必ず忘れずに記載しましょう。

参照:にじボイス公式サイト|よくある質問

公序良俗に反するコンテンツの生成は利用規約違反となる

にじボイスでは、以下の目的でのコンテンツ生成をすることは規約違反にあたり、サービス利用停止の対象となります。

  • アダルトコンテンツ
  • 公序良俗に反するコンテンツ
  • 違法性のあるコンテンツ
  • 犯罪を助長する恐れのあるコンテンツ
  • 第三者や運営元(株式会社Algomatic)を批判するコンテンツ

これらの行為は個人利用であっても認められません。利用規約を守り、適切な用途で活用すれば、アカウント停止措置を取られることはないので、健全なコンテンツ生成を心がけましょう。

参照:にじボイス|利用規約

にじボイスまとめ

にじボイスは、DMMグループが提供する感情豊かなキャラクターボイスが特徴の音声生成AIサービスです。操作は簡単で、30種類以上の中から好みのキャラクターボイスを選び、音声生成したい文章を入力するだけ。商用利用も可能なので、プレゼン資料作成や教育コンテンツなど、幅広い用途で活用できます。

無料プランと有料プランの違いは月間利用可能文字数のみで、音声品質や機能に差はありません。日本語のイントネーションを正確に再現した高品質な音声を無料で生成できるので、ナレーターを雇う人件費を大幅に削減してコンテンツ制作を効率化できます。

音声コンテンツの需要が高まる中、にじボイスは個人から企業まで幅広いユーザーが活用できる音声生成AIとなります。公式サイトから簡単に始められるので、まずは無料プランでにじボイスを試してみましょう。

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この記事を書いた人

やまたに
SEOマーケティング会社でライターとして勤務したのち、サングローブに入社。唯一得意なライティングで人生を乗り切ってきた。

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