
Tabnineとは?使い方や料金プランからGitHub Copilotとの違いまで徹底解説
Tabnineとは、まるで思考が読まれているかのように、これから書こうとしているコードをAIが先回りして提案してくれる開発支援ツールです。日々のプログラミング作業にシームレスに溶け込み、あなたの生産性を飛躍的に高めます。
単純なキーワードの補完機能とは一線を画し、プロジェクト全体の文脈やあなたのコーディングのクセまで理解して、次に必要なコードブロックをまるごと生成。まるで経験豊富なメンターが隣に座っているかのように、あなたの開発フローを滑らかに加速させます。
この記事では、Tabnineが持つユニークな機能性や具体的な活用シナリオ、料金体系から導入方法までを、新たな切り口で解説します。あなたのコーディング体験を次世代へと引き上げる、その実力をぜひご覧ください。
目次
Tabnineとは

Tabnineとは、AIが開発者の思考を先読みし、次に入力すべきコードをリアルタイムで予測・生成する最先端のコード生成AIです。
単なるキーワード補完に留まらず、プロジェクト全体の文脈やコーディングスタイルを理解し、関数やクラスといった複雑なコードブロックまでまるごと提案。経験豊富なプログラマーが支援してくれる感覚で、開発プロセス全体で生じる様々な課題解決をサポートします。
Tabnineの主な特徴

Tabnineが幅広い開発者から支持される理由は、入力中のリアルタイムなコード補完や、AIとの対話によるコード生成・設計相談まで可能な機能性にあります。
ここでは、Tabnineの4つの特徴について解説します。
AIによる高精度なコード補完
Tabnineは、膨大な公開コードでトレーニングされた高度なAIモデルを使用しています。AIモデルは、ユーザーが書いているコードの意図をリアルタイムで解析し、次に続く可能性が最も高いコードを予測します。
タイピング量が削減されるだけでなく、ケアレスミスや構文エラーも未然に防げて、コーディングの速度と正確性を大幅に向上可能です。
50以上のプログラミング言語に対応
Tabnineは、PythonやJavaScriptといったWeb開発の主要言語から、Java、C#、C++、Go、Rustに至るまで、50種類以上の多様なプログラミング言語に対応しています。
特定の言語やフレームワークに縛られることなく、どのようなプロジェクトでも一貫したAIサポートを受けられるため、技術スタックが多岐にわたるチームや、新しい言語を学ぶ開発者にとっても使いやすいです。
ローカル学習でプライバシーを保護
Tabnineはコードを外部に送信せず、ローカル環境でAIを動作させるため、ソースコードの漏洩リスクが少ないです。そのため、ユーザー個人のコーディングスタイルやプロジェクト固有の命名規則などもローカル環境で学習できます。
プライベートコードに関する学習結果は、他のユーザーと共有されることは一切なく、学習内容はチーム内に限定されるので、企業プロジェクトや機密性の高いコードを扱う場合も安心して利用できます。
チャット機能で自然言語でのコード生成が可能
チャット機能「Tabnine Chat」を使えば、自然言語(日本語にも対応)の指示だけで、AIが必要なコードをゼロから生成します。
「ユーザー認証用のAPIエンドポイントを作って」といった指示から、コードの解説やリファクタリング、テストコードの作成など、コーディングに関するあらゆる相談をIDE上で実行できるため、作業を中断する必要もありません。
Tabnineの対応IDE・プログラミング言語一覧

Tabnineは主要な開発環境と幅広い言語をサポートしており、初心者~上級者までほとんどの開発者がすぐに利用を開始できます。
ここでは、Tabnineの対応IDE・プログラミング言語一覧について解説します。
主要な対応IDE
Tabnineに対応している主要なIDEと特徴は以下のとおりです。
名前 | 特徴 |
---|---|
VS Code | Microsoft製の軽量かつ高機能なエディタ。豊富な拡張機能で、Web開発を中心に絶大な人気を誇る。 |
Visual Studio | .NET開発やWindowsアプリケーション開発における統合開発環境の決定版。強力なデバッグ機能が特徴。 |
JetBrains IDEs | IntelliJ (Java)やPyCharm (Python)など、各言語に特化した強力なIDE群。高度なコード解析とリファクタリング機能で知られる。 |
Eclipse | 主にJavaのエンタープライズ開発で長い歴史を持つ、プラグインベースの柔軟な統合開発環境。 |
Neovim / Vim | ターミナル上で動作する、キーボード中心の操作が特徴のテキストエディタ。カスタマイズ性が非常に高い。 |
対応プログラミング言語
Tabnineに対応している主要なプログラミング言語と特徴は以下のとおりです。
名前 | 特徴 |
---|---|
Python | AI・機械学習、Web開発、データサイエンスなど、幅広い分野で使われる汎用性の高い言語。 |
JavaScript | Webブラウザで動作する唯一の標準言語であり、フロントエンド開発に不可欠。 |
TypeScript | JavaScriptに静的型付けを加えた言語。大規模なWebアプリケーション開発で採用される機会が多い。 |
Java | 金融システムや大規模な業務システムなど、安定性とプラットフォーム非依存性が求められる場面で利用。 |
C# | Microsoftが開発した言語で、.NETフレームワークでの開発や、ゲームエンジンUnityで中心的に使用。 |
C++ | 処理速度が非常に速く、ゲームエンジンやOS、組み込みシステムなど、パフォーマンスが重要な分野で利用。 |
Go | Googleが開発した言語。並行処理に強く、シンプルで信頼性の高いサーバーサイド開発が得意。 |
Rust | メモリ安全性を保証しつつ高いパフォーマンスを実現する言語で、システムプログラミングなどで注目。 |
PHP | サーバーサイドのWeb開発に特化しており、WordPressをはじめとする多くのWebサイトで利用。 |
Ruby | 日本で開発された言語。Ruby on Railsフレームワークと共に、Webアプリケーション開発で人気。 |
Kotlin | Java仮想マシン(JVM)上で動作し、特にAndroidアプリの公式開発言語として採用。 |
Swift | Appleが開発した言語で、iOSやmacOSなどApple製品向けのアプリケーション開発に利用。 |
SQL | データベースに保存されたデータを操作・問い合わせするための標準言語。 |
HTML/CSS | Webページの骨格(構造)と装飾(スタイル)を定義するためのマークアップ言語。 |
TabnineとGitHub Copilotの違い

TabnineとGitHub Copilotの違いは、セキュリティ思想と提案スタイルです。
Tabnineはプライバシーを最優先し、自己ホストも可能な「堅牢性」が特徴で、文脈に即した的確な補完を得意とします。GitHub Copilotはクラウドの力を最大限に活用する「先進性」が特徴で、関数全体を生成するような大規模な提案を得意とします。
このように、得意とする領域や思想に違いがあり、プロジェクトの要件によって最適な選択が異なります。
比較項目 | Tabnine | GitHub Copilot |
---|---|---|
提案スタイル | 文脈に即した短〜中規模のコード補完が得意。思考を妨げない的確な提案が特徴。 | 大規模なコードブロックや関数全体の生成が得意。設計のひな形を素早く作るのに強力。 |
セキュリティ | Enterpriseプランでは自己ホスト(オンプレミス)が可能。コードを組織外に一切送信しない運用を実現。 | クラウドベースで動作。Enterpriseプランではデータがモデル学習に使われない等のプライバシー保護機能あり。 |
学習方法 | チームのプライベートなコードベースをローカル環境で学習可能。 | 組織のコードベースをクラウド上で学習し、文脈に応じた提案が可能(Enterpriseプラン)。 |
料金 | 基本機能が試せる無料プラン(Developer Preview)あり。 | 有料プランのみ(※学生、教師、著名なOSSメンテナーは無料)。 |
コード補完の精度と提案スタイルの違い
Tabnineは、コーディングの文脈や意図を深く理解し、次の一手として最適なコードを提案してくれる「熟練のペアプログラマー」のようです。思考の流れを妨げることなく、的確で信頼性の高い短〜中規模のコードを補完するため、スムーズな開発リズムを維持したい場合に特に力を発揮します。
一方のGitHub Copilotは、OpenAIの最新モデルを駆使し、コメントや関数名から大胆に関数全体やクラスの骨格を生成してくれる「有能なアーキテクト」に似ています。ゼロから機能のひな形を作成したり、馴染みのないライブラリの利用方法を把握したりしたい場合に役立ちます。
セキュリティとプライバシー保護の違い
Tabnineの最大の強みは、Enterpriseプランで提供される自己ホスト(オンプレミス)オプションです。自己ホストとは、AIモデル自体を自社のサーバー内で稼働させることで、ソースコードをインターネットに一切送信しない運用が可能です。自社内で完結でき安全性が高いので、金融機関や研究開発部門など、最高レベルの機密性が求められる組織でも、情報漏洩のリスクなく安全にAIを活用できます。
GitHub Copilotは、アーキテクチャとしてクラウドベースで動作します。コードの断片は処理のためにMicrosoftのサーバーに送信されますが、BusinessやEnterpriseプランでは送信されたコードがAIのモデル学習に再利用されないと保証しており、企業のプライバシー保護を強化しています。
料金プランと選び方の違い
Tabnineは、基本的なAIコード補完機能を試せる無料トライアルプラン「Developer Preview」を提供しており、誰でも気軽に始めることが可能です。本格的な利用には、個人向けの「Dev」プランや法人向けの「Enterprise」プランが用意されています。
一方、GitHub Copilotはプロの開発者向けには有料プランのみとなっていますが、30日間の無料トライアル期間があります。ただし、認証された学生、教師、著名なオープンソースプロジェクトなど、特定のユーザー向けの無料特典もあるので、どちらのツールがコストパフォーマンスに優れているかは変わってきます。
学生・教師・OSS貢献者の場合
GitHub Copilotがおすすめ。認証されれば、有料プランと全く同じ全機能を完全に無料で利用可能。
専門家やプロの開発者の場合
まずは気軽に試したい方 : Tabnineの無料プラン。
セキュリティやプライバシーを最優先する業務で使いたい方 : TabnineのEnterpriseプラン。
最新・最大規模のAIで大胆なコード生成を試したい方: GitHub Copilotの無料トライアル。
Tabnineの料金プラン
Tabnineは、個人の開発者から大企業の開発チームまで、幅広いニーズに応えるために3つの料金プランを用意しています。それぞれのプランでは、利用できる機能やセキュリティレベルに違いがあります。
プラン名 | Dev Preview (お試し版) |
Dev (プロフェッショナル版) |
Enterprise (法人・チーム版) |
---|---|---|---|
料金 | 14日間無料 | 9ドル / 月 (14日間無料) |
39ドル / ユーザー/月 (年間契約) |
特徴 | 無料で基本機能を体験するプラン | 個人向けの主力プラン | チーム・組織向けの最上位プラン |
主な機能 | ・基本的なコード補完 ・基本的なAIチャット |
・自律的に動作するAIエージェント(テスト、ドキュメント等の自動生成) ・開発プロセス全体を支援するAIチャット |
・さらに高度な専用AIエージェント(コードレビュー、Jira実装など) ・チームのコードを学習・最適化 |
セキュリティ | 標準的なクラウドセキュリティ | Enterpriseレベルのセキュリティ | 最高レベルのセキュリティ ・セルフホスト(オンプレミス)対応 ・IP補償(知的財産保護) |
こんな人におすすめ | ・Tabnineを初めて使う方 ・学生や個人の学習者 |
・日常業務でコーディングを行うプロの開発者 ・個人の作業効率を上げたいフリーランス |
・セキュリティ要件が厳しい企業 ・チームでコーディング規約を統一したい組織 ・コンプライアンスを重視する法人 |
Tabnineの始め方

Tabnineは、普段お使いの開発環境(IDE)への拡張機能の追加と、アカウント連携だけで始められます。始め方の手順は以下のとおりです。
IDE上のマーケットプレイスでTabnineを検索
まず、お使いのIDE(VS CodeやIntelliJなど)で、拡張機能やプラグインを管理するマーケットプレイスを開きます。検索バーに「Tabnine」と入力して、公式の拡張機能を見つけましょう。
IDEへのインストール
次に、「インストール」または「追加」ボタンをクリックします。インストールが完了すると、IDEのサイドバーなどにTabnineのアイコンが表示されるのでクリックします。アカウント認証と利用開始
Tabnineを利用するためにはアカウント連携が必要なので、GoogleアカウントやGitHubアカウントで認証を行いましょう。認証が完了すると、Tabnineが自動的に有効になります。その後は、コーディングを開始すればAIによるサポートが受けられます。
プラグインごとの導入方法は、公式サイトでも確認できます。
Tabnineの使い方

ここでは、Tabnineの基本的な使い方について解説します。
- リアルタイムなコード補完を活用する
- チャットで具体的なタスクを指示する
- 生成されたコードをレビューし、対話を続ける
それぞれ分かりやすく解説するので、早速みていきましょう。
補完の受け入れ・候補の切り替え方法
コード記述中にTabnineが提案する補完候補を受け入れる際は、キーボードのTabキーを押します。提案が淡いグレーの文字(ゴーストテキスト)で表示されたら、Tabキーを押すことでその内容が確定され、カーソル位置に挿入されます。
また、Tabnineが複数の候補を内部に持っている場合、Alt + [ or ](Macの場合は Option + [ or ])といったショートカットキーを使い、別の提案内容に切り替えて受け入れることも可能です。
提案を受け入れる方法
コードを書いていると、半透明で候補が表示。
内容に問題がなければ、Tabキーをクリックして確定。他の候補に切り替える方法
Alt + [ or ] (Macなら Option + [ or ]) を押すと、他の候補に切り替え可能。
チャットで自然言語からコードを生成する方法
Tabnine Chatを用いてコードを生成するためには、まずIDEのサイドバーなどから専用のチャットウィンドウを開きます。次に、開いたチャットの入力欄に、作成したい機能や処理の内容を日本語などの自然言語で具体的に入力しましょう。
例えば、「2つの数値を引数に取り、その合計を返すPythonの関数を作成して」と送信すると、AIがその指示を解釈し、対応するコードを生成・提示します。生成されたコードは、コピーボタンや挿入ボタンを使って簡単にエディタに挿入可能です。
チャット画面を開く
IDE(開発環境)のサイドバーにある「Tabnine Chat」をクリック。
やってほしいことを具体的に指示する
チャット入力欄に、「ログインフォームを作って」や「ユーザー一覧を表示するAPIを書いて」のように、日本語で具体的に指示。コードを貼り付ける
AIがコードを生成してくれるので、コピーボタンを押してあなたのファイルに貼り付ける。
プロジェクトに合わせた学習(パーソナライズ)の設定方法
プロジェクト固有のコーディングスタイルをTabnineに学習させるためには、Web上のTabnineアカウントページで設定を行います。パーソナライズ設定は、主にProプラン以上で利用でき、設定ページにログイン後、GitHub、GitLab、BitbucketといったGitホスティングサービスのアカウントを連携させます。
連携後、学習対象としたいプライベートリポジトリを選択して接続を許可すれば、一連の設定は完了です。Tabnineは、リポジトリのコードを解析し始め、プロジェクト独自の命名規則や設計パターンに最適化された補完を提供するようになります。
公式サイトの設定ページを開く
Tabnineの公式サイトにログインし、アカウント設定画面に移動。GitHubなどのアカウントを連携する
設定画面で、GitHubやGitLabといったコードを保管しているサービスのアカウントを接続。AIに学習させたいリポジトリを選ぶ
連携したアカウントの中から、AIに学習させたいプロジェクト(リポジトリ)を選択。
補助機能の活用方法(テスト生成・ドキュメント生成・リファクタ提案)
テスト生成などの補助機能を利用するためには、対象のコードを選択した状態でTabnine Chatに指示を出すという方法を取ります。例えば、エディタ上でテストを作成したい関数全体を選択し、チャットを開いて「この関数のユニットテストを作成してください」と依頼しましょう。
同様に、ドキュメントを生成したい場合は対象のクラスやメソッドを選択して「このクラスのPHPDocを生成して」と指示し、リファクタリングの場合は「このコードをより効率的なアルゴリズムに書き換えて」のように依頼すれば、目的に応じた支援をAIから受けられます。
【テスト作成】
テストしたい関数を選び、チャットで「このテストを作って」と頼む。
【ドキュメント作成】
説明文を書きたいクラス(プログラムの設計図)を選び、チャットで「このクラスの説明文を書いて」と頼む。【コードの改善(リファクタリング)】
読みにくいコードを選び 、 チャットで「このコードを綺麗にして」と頼む。
Tabnineを効率的に活用するコツ

ここでは、Tabnineを効率的に活用するためのコツを紹介します。
コメントを活用したコード生成
TabnineのAIは、ユーザーが書くコメントを「これから実装する機能の仕様書」として読み取ります。Tabnineの特性を利用し、コードを書く前に日本語で具体的な処理内容をコメントとしましょう。
-
悪い例:
# ユーザーデータを取得 -
良い例:
# 指定されたユーザーIDを使い、データベースから該当するユーザー情報を取得する。
# ユーザーが存在しない場合は、Noneを返す。
具体的に記述することで、Tabnineはコメントの意図を正確にくみ取り、データベース接続、クエリ実行、エラーハンドリングまで含んだ、精度の高いコードブロック全体を生成してくれます。
チャット機能を使って設計相談やリファクタ指示を出す
Tabnine Chatは、コードを書かせるだけでなく、設計に関する壁打ち相手や、コード品質を向上させるための相談役としても活用できます。
例えば、「ECサイトの決済機能を実装したい。Stripe APIを使う前提で、必要なクラス設計とメソッドの構成案を教えて。」と問いかけると、具体的なクラス名、プロパティ、メソッドの役割分担など、実装の土台となる設計案を提示してくれます。
また、改善したい既存のコードを選択し、「このコードはネストが深くて読みにくい。よりクリーンで保守性の高い構造にリファクタリングしてほしい。」と指示すれば、より洗練されたコードへの改善案を受けることも可能です。
-
設計相談の例
「Stripe APIを利用して決済機能を実装したい。必要なクラス設計とメソッド構成を提案してください。」
「JWTを使ったログイン機能を作りたい。必要なミドルウェアやクラス構成を設計してください。」
「記事投稿・編集・コメント機能を持つブログアプリを作りたい。データベース設計とモデル構成の案を示してください。」
「モノリシックなアプリをマイクロサービス化したい。どの機能を独立させるべきか、分割の基準を提案してください。」 -
リファクタリング指示の例
「この関数は if文が深くて読みにくいです。ガード節を使って、早期リターンでシンプルにしてください。」
「このクラスには同じような処理が複数あります。共通メソッドを作って重複をなくしてください。」
「この関数は1つで100行以上あります。責務ごとに関数を分割して、見通しを良くしてください。」
「変数名や関数名が抽象的すぎます。役割が分かる具体的な名前に変更してください。」
学習機能でチームのコーディング規約を取り込む
Tabnineのパーソナライズ(学習)機能を使い、チームのGitHubやGitLabリポジトリをTabnineに接続すれば、AIはチーム独自のコーディング規約、命名規則、アーキテクチャパターンを自動で学習します。
チームの誰が使っても、統一感のある規約に準拠したコードが提案されるようになり、長期的な保守性が高まります。
Tabnine導入時の注意点

Tabnineは個人の生産性向上やチーム開発の効率化に役立ちますが、導入にあたってライセンス管理やチーム内でのルール統一といった注意点を理解しておくと良いです。
トライアルプランの機能制限を理解しておく
Tabnineのトライアルプラン、「Developer Preview」にはパーソナライズ設定やTabnine Chatの一部機能が利用できないといった機能制限があります。
また、トライアル期間は14日で自動的に終了するので、「チームの規約を学習させたい」「チャットで高度な相談がしたい」といった本格的な利用を想定している場合は、有料の「Dev」プランや「Enterprise」プランの費用や導入体制を検討しておきましょう。
GitHub Copilotと併用する際はルールを決める
TabnineとGitHub Copilotは併用できますが、ショートカットキーの競合や補完候補の重複によって作業が煩雑になる可能性があります。作業フローが乱れる恐れがあるため、どちらのキーバインドを優先するか、あるいは一方の提案を無効化するかといったルールをあらかじめ決めておくと良いです。
ライセンスと法務を確認する
企業でTabnineを導入する際は、生成されるコードの著作権やライセンスに注意することが大切です。
TabnineのAIモデルはライセンスが明示されたオープンソースコードを基に学習していますが、無料プランやDevプランでは法的保護が限定されるため、ビジネスシーンで使用する場合は、事前に法務部門と相談しながら、リスクがないか確認しておく必要があります。
Enterpriseプランであれば、生成コードに起因する知的財産権の問題が発生した場合にTabnine社が法的に保護してくれるIP補償制度が提供されているので、使用用途に合わせてプランを検討しましょう。
まとめ
今回は、Tabnineの特徴やGitHub Copilotとの違い、使い方、活用時のコツについて解説しました。押さえておきたいポイントは、以下のとおりです。
- 開発者の作業効率を大幅に向上させる
- ローカル環境でも動作可能でセキュリティが高い
- AIが提案するコードの精度が高く、学習コストを削減できる
- GitHub Copilotとの違いを理解して、自分の開発スタイルに合った選択ができる
Tabnineは、開発者の思考を拡張し、創造性を最大限に引き出すための「AIパートナー」となるコード生成AIです。
Tabnineの魅力は、生産性の劇的な向上と、ローカル環境での動作も可能な堅牢なセキュリティを両立させている点。特に、ソースコードの機密性を最優先する企業にとって、Tabnineは有力な選択肢の一つと言えるでしょう。
Tabnineは基本的に有料のサービスですが、14日間試せるトライアルプランも用意されており、無料で機能を確認できます。インストールも簡単で始めやすいので、まずは自分の開発環境でどのように活用できるか体験してみましょう。
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