AI議事録ツールtl;dvとは?使い方や安全性と実際に使ってみた感想まで解説
tl;dv(ティーエルディーブイ)とは、オンライン会議の議事録を自動で作成できるAIツールです。
会議のほかに、営業やカスタマーサポートなどさまざまな場面で活用できるため、特に業務改善に取り組みたい人にとっては、画期的なツールとなります。
しかし、tl;dvの機能やメリットが分からず、なかなか使えないというユーザーも少なくありません。そこで、今回はtl;dvの機能や利用するメリット、使い方や活用シーンについてくわしく解説します。tl;dvが自分にあっているか迷っている方は、ぜひ読んでみてください。
目次
tl;dvとは

tl;dv(ティーエルディーブイ)とは、オンライン会議の文字起こしを行い、自動で議事録を作成するAIツールです。
具体的には、参加者の会話内容を録音・記録し、文字起こしからAIによる要点の自動整理、そして議事録作成まで行います。tl;dvは、too long; didn’t view(長すぎて見ていない)という意味からとられており、長すぎて見返せない会議も、tl;dvを使えば一瞬で要点を把握できます。
なお、tl;dvが対応しているオンライン通話サービスはZoom、GoogleMeet、MicrosoftTeamsの3種類となっています。3つとも主流の通話サービスのため、多くのビジネスシーンで活用可能です。
tl;dvで使える主な機能

tl;dvで使える主な機能は次の通りです。
- オンライン会議の録画・保存
- 録画した会議の文字起こし
- AIによる要約
- 話者の自動検出
- 30言語以上による翻訳
- クリップの自動生成
- ハイライトの切り出し
- タイムスタンプ付きメモ
- キーワード検索
- ビジネスツールとの連携
どの機能も、オンライン会議を行う人なら非常に便利だと感じる機能ばかりです。それぞれの機能について解説するので、tl;dvを使う際の参考にしてみてください。
オンライン会議の録画・保存
tl;dvを主要なオンライン通話サービスと連携すると、自動でオンライン会議が録画・保存されます。保存されたオンライン会議は、会議終了後に素早くtl;dvのクラウド上に保存され、いつでも見返すことが可能です。
オンライン会議をしていると、内容を見返したい、あのとき何と言っていたのかもう一度思い出したい、という機会が少なくありません。録画・保存が自動でできるtl;dvなら、会議終了後にすぐに内容を確認することが可能です。
録画した会議の文字起こし
tl;dvが録画・保存したオンライン会議は、同時に文字起こしも行われます。前後の会話のつながりや会話の内容を意識して、自然な変換や文章化を行うため、非常に読みやすい文章を生成してくれます。
また、文字起こしされた文章を選択すると、文章を話している場面の映像を生成可能です。該当の会議シーンをすぐに聞けるtl;dvなら、正しい会話内容を把握できてAIによる聞き間違いを防げます。
AIによる要約
tl;dvは、会議の重要ポイントや決定事項、アクションアイテム、課題などを整理し、わかりやすくまとめてくれます。そのため、会議内容の振り返りから議事録作成まで、tl;dvに任せることができます。
長時間の会議でも、tl;dvを使えば短時間で要点を把握でき、議事録として活用するのはもちろん、後から効率よく内容を確認したいときにも便利です。
話者の自動検出
tl;dvは、オンライン会議の発言者を自動で検出することもできます。そのため、誰が何を話し、どのように返答したのかを、動画を見返さずに文字起こしだけで把握可能です。
特に大人数が参加する会議では、発言内容や意見の整理に時間を要しますが、tl;dvを使えば内容の整理を一瞬で終わらせられます。規模の大小に関わらず、どんなオンライン会議でも効率化できる点が、tl;dvの大きな魅力です。
30言語以上による翻訳
tl;dvは30言語以上に対応しているため、会議内容の翻訳もできます。多言語での国際的なオンライン会議でも活用できる点が特徴です。たとえば国際的な会議を行った場合、tl;dvを使えば、英語の会議を日本語に翻訳したり、ポルトガル語に翻訳したりできます。
ユーザーごとに言語を変えて議事録を共有できるため、いかなる会議でも参加者を取り残す心配がありません。
クリップの自動生成
tl;dvには、選択した箇所のクリップを自動生成する機能が用意されています。使い方は簡単で、tl;dvで生成された要約でクリップしたい箇所を選択するだけです。
選択するだけで自動的にクリップを生成できるので、編集する手間がかからず共有したい情報を参加者にすぐに届けられます。
ハイライトとの切り出し
tl;dvでは、会議の重要な部分だけをハイライトとして切り出すことができます。例えば、結論が出た瞬間や重要な議論のポイントだけを抜き出して共有する、といった使い方が可能です。
長い会議でも、ハイライトを作成しておけば、参加者に「どんな会議だったのか」を短時間で共有しやすくなるほか、後から振り返りたいときにも効率的に内容を確認できます。また、実際の会議では、雑談や意思決定に直接関係のない話題が出ることも多いものです。
ハイライト機能を使えば、不要な部分をカットし、必要なシーンだけをまとめられるため、よりスマートに情報共有できる点が大きなメリットです。
タイムスタンプ付きメモ
tl;dvでは、タイムスタンプ付きでメモを作成できます。会議中にリアルタイムで重要なポイントにメモを残せるため、後からそのシーンをすぐに見返すことが可能です。会議終了後にタイムスタンプを押すだけで、該当箇所へスムーズにアクセスできます。
会議中には、AIが重要と判断しない内容でも「自分にとっては重要」な場面が出てくることがあります。そこでタイムスタンプ付きメモを活用すれば、必要な情報を自分の視点で押さえつつ、tl;dvの自動議事録や要約をより見やすく整理できます。
キーワード検索
tl;dvにはキーワード検索機能が備わっており、録画データや文字起こしの中から必要な情報にすぐにアクセスが可能です。
例えば、会議中に同じキーワードが何度も登場している場合、その箇所をまとめてチェックできます。また「予算」「納期」「採用」など、気になるトピックを入力すれば、関連する発言だけをピックアップして確認することも可能です。
細かなキーワードでも確実に検索できるので、長時間の会議や複雑な議題が扱われる場面でも、後から内容を整理する負担を大幅に減らせます。
ビジネスツールとの連携
tl;dvは、Googleドキュメント、Notion、Slack、Asana、Miroなど5,000以上のビジネスツールとの連携ができます。たとえば、Googleドキュメントとの連携では、tl;dvで作成された要約内容を、ドキュメントにすぐまとめられます。Miroと連携すれば、重要なポイントをカードとして作成し、抽出することも可能です。
ビジネスツールとの連携により、情報の共有や整理が一元化されるので、tl;dvを日常の業務フローに組み込んで活用できます。
tl;dvを活用するメリット

オンライン会議を自動で文字起こしし、要約まで作成してくれるtl;dvには、具体的に次のようなメリットがあります。
- 無料版でも基本機能をほぼ利用できる
- 全員が会議に集中して臨める
- 既存のツールに追加するだけで使える
- 打ち合わせ内容を分析できる
- スタッフの教育にも活用できる
tl;dvを利用しようか悩んでいるときの参考にしてみてください。
無料版でも基本機能をほぼ利用できる
- 会議の録画・保存
- AIによる会議の文字起こし・要約
- 30以上の言語対応・翻訳
- 5,000以上のビジネスツールとの連携
上記の機能はtl;dvの主要な基本機能です。オンライン会議を録画し、文字起こしを行い、議事録を作成するという基本的な作業が、すべて無料で利用できます。
ビジネスシーンでAIツールを導入する際、コストが気になる人も多いでしょう。無料で使えても利用回数に厳しい制限があったり、月額利用料が高かったりして、なかなか導入できないケースも多いです。
tl;dvであれば、無料版でも十分使えるため、コストを気にせずに誰でも今すぐに導入できます。
全員が会議に集中して臨める
tl;dvを利用すれば、議事録作成の手間がなくなるため、参加者全員が会議内容に集中して参加できるようになります。その結果、発言の機会が増えたり、積極的に意見交換が行われたりと、会議そのものの生産性向上につながります。
これまで、議事録作成を担当するために会議には参加していても、発言ができなかったり、議論に深く関われなかったりするケースは少なくありませんでした。
tl;dvであれば、会議を自動で録画・保存し、文字起こし・要約・議事録作成・クリップ生成・翻訳まで対応できます。そのため、議事録担当者の負担がなくなり、誰もが会議の内容に集中しながら、しっかりと議論に参加できるようになります。
既存のツールに追加するだけで使える
tl;dvの導入はとても簡単で、今使っているツールに追加するだけで利用を始められます。「新しいツールを導入する」と聞くと、ソフトのインストールや複雑な設定が必要だと感じる人も多いですが、tl;dvならその心配はありません。
たとえばChromeを使っている場合、Chromeに拡張機能を入れるだけでOKです。インストール後は、Google Meetなどのオンライン会議ツール上で自動的にtl;dvが使えるようになります。会議が始まったら、録音ボタンを押すだけで記録と要約がスタートします。
このように、準備の手間がほとんどなくすぐ使える点は、忙しいビジネスパーソンにとって大きなメリットです。
打ち合わせ内容を分析できる
tl;dvでは、会議の内容からAIによる分析機能を使うことが可能です。ノートに対して質問を行うと、内容から分析した答えを導き出してくれます。「曖昧な点は?」「エスカレーションは起きた?」と聞くのもおすすめです。問題点を即座に見つけ、タイムスタンプ付きで教えてくれます。
打ち合わせ内容をAIを使って即座に分析できるので、会議を振り返って要点をまとめ、問題を明確にし、次に生かすために何をすればいいのか、一人ひとりが分析する時間が減ります。すべてAIに任せられるので、会議の準備やまとめに時間を使う必要がなくなるのです。
スタッフの教育にも活用できる
tl;dvは会議だけでなく、対応しているオンライン通話ツール上で行われるあらゆるやり取りを録画・保存・要約できます。
そのため、営業スタッフの商談対応や、カスタマーサポートの応対内容なども記録し、教育に活用することが可能です。実際の対応シーンを見ながらフィードバックできるため、より具体的で実践的な指導が行えます。
また、問題箇所を特定してクリップとしてスタッフに共有したり、改善ポイントをすぐに振り返ったりと、学習・指導のプロセスもスムーズです。さらにスタッフ側も、必要なときに過去の内容を確認したり、アドバイスを受けたりできるので、管理ツールとして役立ちます。
tl;dvの料金プラン

ここからは、tl;dvの料金プランを解説します。料金プランは以下の4つで、それぞれ次のような違いがあります。
| プラン | 無料 | PRO | ビジネス | Enterprise |
|---|---|---|---|---|
| 料金(税込) | 無料 | 年払い:3,080円/月 月払い:4,980円/月 |
年払い:5,599円/月 月払い:10,180円/月 |
要相談 |
| アップロード回数 | 最大5回 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
| 録画の週間上限 | 40回 | 80回 | 120回 | 500回 |
| 会議の同時開催 | × | 2つ | 3つ | 無制限 |
| 無制限ストレージ | × | あり | あり | あり |
| 録画ダウンロード | × | 可能 | 可能 | 可能 |
| AI会議ノート | 最大10回 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
| AIによる複数会議のレポート | 最大10回 | 最大10回 | 無制限 | 無制限 |
なお、以下の基本機能はどのプランでも共通して利用できます。
- 無制限の会議と視聴者
- 無制限の動画録画
- 発言者の自動認識
- 無制限のAIモーメントの要約
- 30言語以上の対応
- SlackやGoogleドキュメントなどとの連携
- クリップ機能
- カスタマーサポート
それぞれの料金プランの料金や具体的な機能の差について紹介します。ぜひ、参考にしてみてください。
無料プラン
無料プランでは基本の機能が利用できる他、以下の機能が利用できます。
| 項目 | 無料プラン |
|---|---|
| 料金 | 無料 |
| アップロード回数 | 最大5回 |
| 録画の週間上限 | 40回 |
| AI会議ノート | 最大10回 |
| Ask tl;dv AI | 最大10回 |
| AIによる複数会議のレポート | 最大10回 |
録画の週間上限は40回ですが、平日5日間毎日録画するとしても、1日8回もの会議が録画できます。
会議の重要な場面を自動的に要約する「AI会議ノート」や、会議について何でも質問すれば答えてくれる「Ask tl;dv AI」にも回数制限はありますが、基本的な機能が使えれば問題ないという場合は、特に不便なく活用できるでしょう。
PROプラン
無料プランの機能に加えて、AIによるフォローアップメール作成や、会議の同時開催・参加等の機能を使いたいなら、PROプランを利用しましょう。PROプランで、基本機能に加えて利用できる機能は以下の通りです。
| 項目 | PROプラン |
|---|---|
| 料金(税込) | 年払い:3,080円/月 月払い:4,980円/月 |
| アップロード回数 | 無制限 |
| 録画の週間上限 | 80回 |
| 会議の同時開催 | 2つ |
| 無制限ストレージ | あり |
| 録画ダウンロード | 可能 |
| AI会議ノート | 無制限 |
| Ask tl;dv AI | 無制限 |
| AIによる複数会議のレポート | 最大10回 |
PROプランで無制限に利用できる「Ask tl;dv AI」では、会議内容からメールの下書きを作成したり、会議に対しての質問になんでも返答してもらえたりと、AI機能が思う存分利用できます。
また、1つの会議に参加しているときに別の会議も録画して議事録を作成することも可能です。小規模なビジネスチームにおすすめのプランとなっています。
ビジネスプラン
ビジネスプランはPROプランよりも大きなチームで使う際に、おすすめのプランです。具体的には、以下の機能が活用できます。
| 項目 | ビジネスプラン |
|---|---|
| 料金(税込) | 年払い:5,599円/月 月払い:10,180円/月 |
| アップロード回数 | 無制限 |
| 録画の週間上限 | 80回 |
| 会議の同時開催 | 3つ |
| 無制限ストレージ | あり |
| 録画ダウンロード | 可能 |
| AI会議ノート | 無制限 |
| Ask tl;dv AI | 無制限 |
| AI定期レポート | あり |
| AIによる複数会議のレポート | 最大10回 |
| 営業プレイブックのモニタリング | あり |
| AIコーチング | あり |
| カスタムトランスクリプト用語集 | あり |
| 専任カスタマーサポート | あり |
ビジネスプランでは、営業担当者が、設定した営業プレイブックに合わせた営業を行っているかなどを、録画した会議を分析しながらチェックしてくれます。
またカスタムトランスクリプト用語集が設定できるため、専門用語など、独自の用語が多い業界でも、正しく文字起こししてくれるようになります。
営業チームやカスタマーサポート、規模の大きなチームに向いているプランです。
Enterpriseプラン
Enterpriseプランは、無料プランからビジネスプランまで、全てのプランの機能が使えるプランです。料金は要相談となっています。使えるプランは以下の通りです。
| 項目 | Enterpriseプラン |
|---|---|
| 料金(税込) | 要相談 |
| アップロード回数 | 無制限 |
| 録画の週間上限 | 500回 |
| 会議の同時開催 | 無制限 |
| 無制限ストレージ | あり |
| 録画ダウンロード | 可能 |
| AI会議ノート | 無制限 |
| Ask tl;dv AI | 無制限 |
| AI定期レポート | あり |
| AIによる複数会議のレポート | 無制限 |
| 営業プレイブックのモニタリング | あり |
| AIコーチング | あり |
| カスタムトランスクリプト用語集 | あり |
| 専任カスタマーサポート | あり |
| カスタム請求書 | あり |
細かな機能が多彩にそろっているため、tl;dvをカスタムして、会社にあった仕様にしたいときにおすすめです。
tl;dvの始め方

ここからは、tl;dvの始め方を解説します。Googleアカウント、もしくはMicrosoftアカウントがあればすぐに始められ、以下の3ステップで登録が完了します。
- 公式サイトからアカウントを開設する
- 初期設定を行う
- アプリや拡張機能をインストールする
上記の3ステップで進めるだけで、tl;dvが使えるようになります。1ステップずつ紹介するので、参考にしてみてください。
公式サイトからアカウントを開設する

まずはtl;dvの公式サイトにアクセスします。公式サイトを開くと、右上に「tl;dvを入手 永久無料」と書かれた青いボタンがあるのでクリックします。
クリックすると登録するアカウントを選択できるので、GoogleアカウントかMicrosoftアカウントを選択します。
初期設定を行う

続いてtl;dvの初期設定を行います。初期設定では、会議で使用する言語や自身の所属先・役職などを入力します。項目を選ぶだけで簡単に設定できるので、正直に答えていきましょう。
複数言語を使用する方も、ここでは主に使用している言語を選びましょう。
アプリや拡張機能をインストールする

最後にtl;dvのアプリや拡張機能をインストールします。Chromeブラウザを使用している人は、tl;dvの拡張機能を入手するのがおすすめです。ZoomやGoogleMeetを開いた際に自動でtl;dvが起動します。
他のブラウザを使用している場合は、tl;dvのデスクトップアプリをインストールしましょう。
tl;dvの使い方

tl;dvがダウンロードできたら、さっそくtl;dvを使っていきましょう。tl;dvは複雑な作業は必要なく、ダウンロードしていればすぐに利用できます。
ここでは利用頻度の高い、以下の機能の使い方について紹介します。
- 録画機能
- 録画された会議の視聴
- 文字起こし
- 文字検索
- クリップ機能
それぞれの使い方を画像を交えて解説します。
録画機能の使い方

録画機能を使う場合、まずは、GoogleMeetで通常通りオンライン会議を開きます。通話画面に入ると、画面下部に青色の「tl;dv」と書かれたボタンがあるので、クリックします。
クリック後、オンライン会議内に「ユーザー名 AI Notetaker」という、tl;dvの画面録画・保存を行うボットユーザーが参加許可を求めて入ってきます。参加をリクエストされたら、承認を押してください。
ボットが参加したら、通常通りオンライン会議を行い、会議終了後は通常通り通話を終了させます。通話終了と同時に録画・保存が完了し、自動的にtl;dvへアップロードされます。
録画された会議を見る方法

オンライン会議の録画・保存が正常に完了すると、登録しているメールアドレスに「2025/9/25-Meeting」のミーティングノートが準備できました」といったメールが届きます。
メールが届いてからtl;dvを開くと、左側のメニューのビデオアイコン「会議とフォルダ」内に、先ほど録画したオンライン会議の映像がアップロードされています。確認したい映像をクリックし、再生ページを開いてください。
動画の「▶(再生)」アイコンをクリックすると、録画された動画の再生が始まります。過去の動画を再生する場合も、同じページから、見直したい動画を選んで再生すると、再び視聴が可能です。
共有ボタンをクリックすれば、動画のURLが表示されるため、他の参加者に共有することもできます。
文字起こし結果を見る方法

文字起こしは、動画の上部にある「トランスクリプト」をクリックすると、動画の文字起こしが動画下部に表示され、確認できます。気になる文章部分にカーソルを持っていきクリックすれば、該当箇所の動画を再生することも可能です。
また、左側の「ノート」を開くと、動画の議事録・要約が表示されます。詳しく会話の流れを追いたいときには文字起こしを、大まかな内容を把握したいときにはノートをチェックするようにしましょう。
文字起こしの画面には、話者の名前もすべて表示されます。誰が話しているのかが一目瞭然のため、参加人数の多い会議でも、一人ひとりの意見をまとめやすいです。ノート内でも、話者ごとの発言などが細かく整理されるため、複雑な会議でも簡潔に理解できます。
文字検索の使い方

文字検索を使用する際は、動画の上部にある虫眼鏡アイコンをクリックします。クリック後は入力欄が表示されるため、検索したい語句を入力しましょう。
語句を入力すると、その語句に該当する会話部分が、黄色のマーカーで表示されます。マーカー部分をクリックすると、該当部分の動画をすぐに再生可能です。どのような会話をしていたのか、前後の話もわかるため、非常に便利です。
文字検索は、会話の内容は覚えていないけれど、出てきた単語だけなら覚えている、という際にも使いやすいです。覚えている単語を入力するだけで、該当する会話をすぐに提示してもらえます。
特に長時間の会議で話題が複数あったときや、質問項目が多かったときなどに使いやすい機能なので、積極的に活用してみてください。
クリップ機能の使い方

クリップを作る方法は、以下の2種類あります。
- ノートからクリップを作りたい部分を選択し、「クリップを作成」をクリックする
- 動画にカーソルをあわせ「クリップを作成」をクリックする
1つ目の方法では、ノートに記載された文章に関連する動画部分のクリップが作成できます。2つ目の方法は、好きな個所を選択してクリップが作成できます。
クリップしたい動画部分を確認したら、まずはクリップを保存しましょう。クリップの保存が完了すると、クリップのリンクをコピーして参加者に共有したり、リールに追加したりできます。
クリップ機能を活用すれば長い動画でもわかりやすくまとめられ、重要な部分だけを参加者にシェアしやすくなります。
tl;dvを実際の会議で使ってみた感想
今回、tl;dvを実際に使って、オンライン会議の議事録を作成してみました。
作成されたノートを確認したところ、どのような話で、どのような方向性にまとまったのかなどがわかりやすく記載されており、驚きました。

ノートを見るだけでオンライン会議の内容がざっくり確認できるため、今後会議を聞きながら別途メモを取るという手間はなくなりそうだと感じました。

また、AIに「会議内の質問の答えをまとめて」と指示を送ったところ、会議中の質問と答えをすべてまとめて提示してくれました。回答が明確ではない質問も明らかになり、会議後にメールで何を確認しなければならないのかが、明らかになったのも助かったポイントです。

tl;dvの主な活用シーン

tl;dvは、社内のオンライン会議で活用されることの多いAI議事録ツールですが、以下のようなシーンでも活用できます。
- 営業のフォローアップ・トークスキルアップ
- カスタマーサポートの分析
- 顧客ニーズの分析
ここでは上記3つの活用シーンについて紹介します。オンライン会議以外のどんな場面で使用しようか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
営業のフォローアップ・トークスキルアップ
tl;dvは、営業のフォローアップやトークスキルアップのための分析機能として、自動で要点を抽出し、顧客の反応を拾ったり、トークの流れを見える化したりできます。自動で記録された議事録を確認すれば、録画を見返さなくても顧客との会話の要点が確認でき、改善点や問題を瞬時に指摘しやすくなります。
tl;dvに保存した過去の商談と比較しながら成長を振り返ることもできるため、営業職のスキルアップツールとしても活用可能です。
カスタマーサポートの分析
tl;dvを活用すれば、カスタマーサポート対応の内容を可視化し、課題の発見や品質改善につなげられます。例えば、カスタマー対応のネックが発生していた場合でも、tl;dvを使って会議を自動的に要約・クリップ化しておけば、後でスムーズに解決策を見つけ出せます。
また、検索機能を活用すれば、重要なキーワードや話題の傾向も簡単に把握できます。教育やナレッジ共有にも役立つので、より質の高いカスタマーサポートを作りたいのなら、tl;dvを積極的に活用しましょう。
顧客ニーズの分析
tl;dvは通話の内容を分析し、顧客がどのような要望を伝えていたのかを細かく導き出せるため、顧客ニーズの分析にも活用できます。
例えば、要約を見てニーズを大まかに把握できるほか、文字起こしやクリップを確認し、具体的にどんな内容をどんな表情で語っていたのかまで細かく確認することが可能です。顧客のニーズをくわしく把握でき、ニーズに沿った対応をしやすくなります。
さらに、複数の顧客の会話を比較すれば、共通点を見つけやすくなるため、顧客全体が共通して抱えている課題なども分析できるようになります。
tl;dvの安全性と信頼性
tl;dvはAIを使用するツールのため、安全性や信頼性に疑問を感じている人も少なくありません。
tl;dvに上げられたすべてのデータは、AIの学習に使われることは一切ないと公式で明言されています。そのため重要な会議の内容であったとしても、AIが学習し、外部に流出させる可能性はないので安心です。
また、動画の内容から個人情報など、メタデータは全て匿名化処理を行い、録画データも、安全かつ確実に保護する仕組みを取り入れています。そのため、安心してオンライン会議を録画・保存できます。
ほかにも、tl;dvはデータセンター・ネットワーク・アプリケーションのすべてにおいて、安全性の高いセキュリティを構築しています。コードの開発も厳しく管理された環境で行うなど、安全対策を徹底しているのが特徴です。
tl;dvを活用する際の注意点

tl;dvはオンライン会議以外の場面でも活用できる便利なAIツールですが、以下のような注意点があります。
- 一週間における録画の利用上限がある
- 操作画面が日本語に対応していない
- 専門用語を正しく認識しない場合がある
- リアルタイムの編集ができない
- ベンダーサポートが日本語に対応していない
それぞれ解説するので、tl;dvを利用する前にぜひ読んでみてください。
一週間における録画の利用上限がある
tl;dvは無料プランで十分活用できるAIツールですが、録画数は一週間に40個までと決まっています。週に40個以上の録画を行う場合は、有料プランを選ぶ必要があります。特に、自分が参加していないオンライン会議も録画しようとしている人は、すぐに上限回数を迎えてしまう恐れがあります。
また、有料プランだったとしても、週の録画回数は80・120・500回と上限が定められており、無制限で使用することはできないので注意しましょう。無料プランで使い続ける場合は、録画しなくて良い会議では機能を使わないようにしたり、自動で録画が開始されないように設定したりして、残りの回数を考えながら利用するのがおすすめです。
操作画面が日本語に対応していない
tl;dvの操作画面には、日本語に対応しておらず英語だけで書かれているページも存在します。特に、各種ビジネスツールとの連携ページや、AIレポートなどの機能は英語で書かれています。翻訳機能を併用しないと、すべての機能をスムーズに使うのは難しい可能性があります。
しかし、基本的な文字起こしや要約を行うページは日本語に対応しています。スタンダードな機能だけ使えれば良いという場合は、それほど不便しません。時折、翻訳しなければ意味が分からない機能もあるかもしれませんが、通常時に使うだけならそれほど大きな問題にはなりません。
専門用語を正しく認識しない場合がある
tl;dvの文字起こしはかなり正確ではあるものの、専門用語は正しく認識しない場合があるため注意が必要です。そのため、文字起こしや要約を見て違和感のある部分は、実際に動画を見て、正しい用語は何なのかを確認するようにしてください。
特に専門用語の多い業界やチーム・企画などのオンライン会議の場合は、文字起こしが正しく行われない可能性もあります。一つひとつ専門用語を補わなければならないため、面倒に感じてしまう場合もあるでしょう。
ただし、専門用語を多く使う会議では確認の手間が発生してしまうものの、専門用語の少ない会議では便利に活用できます。オンライン会議の内容に合わせて、臨機応変に使うようにするのがおすすめです。
リアルタイムの編集ができない
tl;dvは、会議中にリアルタイムで編集を行うことができません。文字起こしや要約は会議後でなければ確認・編集ができないため、すぐに修正したいときには不便に感じる場合があります。後から一つひとつ間違いを見つけて直さなければいけないというデメリットもあります。
ただし、tl;dvでは会議中にタイムスタンプやコメントをメモとして残せます。編集はできないものの、見返したい箇所にメモを残しておけば、会議終了後にすぐ該当箇所を見つけられて便利です。編集機能が使えないのは不便に感じられるかもしれませんが、tl;dvに用意されているメモ機能をうまく活用して、使ってみてください。
ベンダーサポートが日本語に対応していない
tl;dvを活用中にトラブルが起きた場合、サポート窓口は日本語に対応していません。質問内容を英語に翻訳してから質問する必要があるため、問題が発生したときは不便に感じる場合があります。ただし、録画・保存・文字起こし・要約といった基本機能を使うだけなら、サポートが必要な場面は多くありません。
また、ヘルプページやAIチャットボットによるサポート機能も用意されているので、簡易的な問題なら日本語で十分解決が可能です。すべての機能をフル活用したいときや、有料プランの利用を考えているときは対人サポートに問い合わせる瞬間もあるかもしれないため、日本語に対応していないことを覚えておきましょう。
tl;dvを活用して会議を効率化しよう

tl;dvは、オンライン会議の議事録を自動で作成し、ユーザーが会議にかける時間を短縮してくれる画期的なAIツールです。tl;dvを使うだけで、ビジネスにおける効率化がより加速していくでしょう。
tl;dvは文字起こしや議事録の作成以外にも、クリップの作成や、分析など、幅広い場面で活用できます。オンライン会議以外に、営業のフォローアップやカスタマーサポート分析などで活用が可能なため、tl;dvはあらゆる場面で手放すことのできない存在になります。
さらに、無料プランで基本的な機能がほとんど使えるのはうれしいポイントのひとつです。コストをかけずに業務を効率化できるため、ビジネスシーンでオンライン会議を行うユーザーは、ぜひ一度tl;dvを使ってみてください。
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