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Dream Machineとは?使い方や危険性、プロンプトのコツを分かりやすく解説!

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テキストやたった1枚の画像から、高品質な動画を生成できるAIツール「Dream Machine」をご存知ですか? Luma AIが開発したDream Machineは、Googleアカウントさえあれば誰でも無料で始められる手軽さが魅力です。

本記事では、Dream Machineの基本的な使い方から、よりクオリティの高い動画を作るためのプロンプト例、料金プラン、商用利用する際の注意点まで分かりやすく解説します。

Dream Machineの危険性や安全に利用するためのルールも含めてお伝えするので、ぜひ参考にしてみてください。

Dream Machineとは

Dream Machineは、アメリカのAIスタートアップのLuma AIが開発した動画生成AIです。テキストによる指示(プロンプト)や1枚の画像から、高品質でリアルな動画を生成することが特徴で、物理的に正確な動きや、キャラクターの一貫性を保った動画を作れます。

Googleアカウントだけで利用可能

Dream Machineは、Googleアカウントでログインするだけで、すぐに動画生成を始められます。追加の登録作業や複雑な設定なしに使い始めることができるので、AIツールを初めて使う初心者からプロのクリエイターまで、幅広い層のユーザーに支持されています。

2枚の画像によるキーフレーム機能

Dream Machineは、2枚の画像を指定して、その間をAIが自然に補完し、滑らかな動画を生成するキーフレーム機能が搭載されています。

例えば、キャラクターの「開始ポーズ」と「終了ポーズ」の画像をアップロードするだけで、その間の動きをAIが創造し、意図した通りのアニメーションを作成できます。動画の始点と終点をコントロールできるため、作品全体の流れを意図通りに構築することが可能です。

Ray3エンジンによる高品質な映像表現

Dream Machineには、Luma AIが独自に開発した次世代の映像生成モデル「Ray3エンジン」が搭載されています。Ray3エンジンは、膨大な映像データを学習して、物理法則に基づいたリアルな動き、光の反射や影の表現、動画全体を通したキャラクターやオブジェクトの一貫性を高いレベルで維持するAIモデルです。

従来のAI動画にありがちだった不自然な動きが少ないので、まるで本物のカメラで撮影したかのような動画が生成できます。

Dream Machineの機能

Dream Machineは、テキストプロンプトから動画を生成する「Text-to-Video」が搭載されています。「夕暮れのビーチを歩く犬」といった具体的な情景や、「サイバーパンクな東京の街並み」のような抽象的なイメージをテキストで入力するだけで、AIがその内容を解釈し、わずか数分でオリジナルの動画を生成します。

実際に、「夕暮れのビーチを歩く犬」と入力してみた結果は以下の通りです。

プロンプトに詳細な描写を加えることで、より精密で意図に近い映像を得られるので、映像制作のラフ案作成やコンセプトイメージの共有にも使えます。

画像から動画を生成

Dream Machineは、アップロードした1枚の画像をもとに動画生成を行うことも可能です。

イラストや写真が動き出すように見えるので、キャラクターデザインやコンセプトアートを動かしたいときには特に便利です。好きなイラストをアップロードし、表情やカメラワークをAIに補完させることで短いアニメーションを作成できます。

動画を長くする

Dream Machineでは、生成した動画をさらに延長することも可能です。最初に生成される動画は5秒間ですが、「動画の続きとして○○といった動きを生成して」と指示を出せば動画の続きをAIに予測させて、さらに5秒間ずつシームレスに延長できます。

映像の一貫性を保ちながら展開を広げられるため、キャラクターが歩き出すシーンを生成した後、そのキャラクターがさらに歩き続けて角を曲がる、といった一連の長いシーンを生成できます。

動画の一部を修正

Dream Machineで生成した動画に対して、特定の部分だけを修正・変更したい場合、「キャラクターの服装の色を変えたい」「背景に別のオブジェクトを追加したい」といった要望をテキストで指示するだけで簡単に修正できます。

実際に、背景を夕暮れ時から朝方にしてみた結果は以下の通りです。

動画の他の部分は維持したまま、指定した箇所だけが自然に修正されており、全体の映像に違和感なく馴染んでいました。

Dream Machineの始め方

Dream Machineを始める際は、まずは公式サイトにアクセスして「Try Now」をクリックします。

GoogleアカウントまたはAppleアカウントでのログインを求められるので、使いたいアカウントでログインをすればユーザー登録は完了です。

Dream Machineの使い方

ここでは、Dream Machineの使い方として「プロンプトで動画を作る方法」「画像から動画を作る方法」「Dream Machine内で生成した画像を動画化する方法」について解説します。

プロンプトで動画を作る方法

Dream Machineでテキストから動画を作成する際は、まずホーム画面から「Video」を選択します。

次に、プロンプトの右下にあるメニューバーをクリックし、ビデオを選択します。

ビデオに設定したら、プロンプト入力欄に、生成したい動画の内容を入力して送信します。例えば「夕暮れのサバンナを歩く雄大なライオン、映画のような照明」のように、具体的かつ詳細に指示を出しましょう。すると、1~2分程度でプロンプトに沿った動画が生成されます。

画像から動画を作る方法

画像から動画を作る場合は、プロンプト入力欄左下の「アップロード」から画像を読み込みます。

すると、読み込んだ画像に加えて「エンドフレーム」の設定が行えるので、動画の終点を意図した形にコントロールできます。つなげたい別の画像がない場合は、設定をしなくても問題ないです。

設定が完了したら、プロンプトに「キャラクターが振り向く」など具体的な動きや演出のイメージを入力して送信すれば、動画が生成されます。

Dream Machine内で生成した画像を動画化する方法

Dream Machine内で生成した画像を動画化することも可能です。

まずは、右下のプロンプト入力欄を「画像」に設定し、生成したい動画の内容を入力して送信します。例えば「夕暮れのサバンナを歩く雄大なライオン、映画のような照明」のように、具体的かつ詳細に指示を出しましょう。

すると、4枚の画像が生成されるので、動画のベースにしたい画像にカーソルを合わせて「ビデオを作る」をクリックします。

「ビデオを作る」で選択した画像がキーフレームに設定されるので、後は「画像から動画を作る方法」と同じ手順で作業を進めれば動画生成が行えます。

Dream Machineで使えるプロンプト例

ここでは、Dream Machineで使えるプロンプト例について解説します。

  • 人物やキャラクターを動かすプロンプト
  • 壮大な風景や背景を作るプロンプト
  • アニメ風の動画を作るプロンプト

一つずつみていきましょう。

人物やキャラクターを動かすプロンプト

人物やキャラクターを自然に動かすためには、動作や表情、感情を具体的に入力することが大切です。例えば、「長い髪をなびかせた若い女性が崖の上に立ち、海を見下ろしている。髪に風が吹き、物思いにふけながら遠くを見つめる。映画のような、ゴールデンアワーの光」と詳しくプロンプトを記載することで、より人物の感情が伝わる動画になります。

プロンプト例

長いマントを翻しながら夜の街を歩く少年。ネオンに照らされた雨の路地を進み、目には決意が宿っている。映画のようなシネマティックな光。
森の中で微笑む少女。風で髪とドレスが揺れ、光の差し込む木漏れ日に照らされる。幻想的で暖かい雰囲気のアニメスタイル。
砂浜でジャンプする犬。夕暮れのオレンジ色の光に包まれ、波しぶきが飛び散る。動きに躍動感とリアリティを持たせた映像。

壮大な風景や背景を作るプロンプト

息をのむような風景動画を生成するには、視覚的なディテールとカメラワークをプロンプトに盛り込むと良いです。「ドローンで撮影」「海に向かってカメラワークを変える」など詳細な指示を出すことで、スケール感と臨場感がプラスされ、壮大で美しい映像を生成できるようになります。

プロンプト例

朝日に照らされた雪山の頂上をドローンで空撮。雪の稜線や氷河の質感を詳細に描写し、広大なパノラマを映画のような光で表現。
荒れた海岸線を低空で飛ぶカメラワーク。波が崖に打ち寄せる様子や霧が立ち込める雰囲気をリアルに描写、8Kクオリティで臨場感を強調。
深い緑の熱帯雨林の上を滑空する空撮ショット。滝や川の流れ、樹木の陰影を細かく描写し、霧が漂う幻想的な雰囲気を映画的に表現。

アニメ風の動画を作るプロンプト

Dream Machineでは実写風だけでなく、アニメスタイルの動画生成も可能です。プロンプトに「アニメスタイル」といったキーワードを加えることで、アニメ風の動画を生成できます。

また、プロンプトに「アメコミ風」「カートゥーン風」「フラットデザイン風」などのスタイルを加えることで、よりイメージに合うアニメ映像に仕上がります。

プロンプト例

魔法の森にいる少女。光る生き物たちに囲まれている。アメコミ風、鮮やかな色彩、詳細な背景美術
夕暮れの桜並木を歩く少年。風で髪と服が揺れ、優しい光が差し込む。カートゥーン風、柔らかい色調、幻想的な雰囲気
近未来の都市を飛び回るロボット。ネオンに反射する濡れた路面、空に浮かぶホログラム広告。フラットデザイン風、映画的ライティング、広角視点

Dream Machineの料金プラン

Dream Machineには、無料プランのほかに3つの有料プランが用意されています。各料金プランの詳細は、以下の通りです。

プラン名 無料 ライト プラス 無制限
料金 0ドル 7.99ドル
/月
23.99ドル
/月
75.99ドル
/月
月額
クレジット
なし 3,200
クレジット
10,000
クレジット
10,000
クレジット
解像度
品質
制限あり 4K高解像度 4K高解像度
HDR
4K高解像度
HDR
処理
優先度
優先度低い
商用
利用
× ×
透かし あり あり なし なし

無料プランは、まず試してみたい方や短い動画制作向けで、低解像度・透かし入りが特徴です。ライトプランは4K高解像度で処理速度も速いですが、透かしが入り商用利用ができないため、ビジネスシーンで本格的に活用したい場合は、プラスまたは無制限プランの加入がおすすめです。

Dream Machineの危険性

Dream Machineは、開発元のLuma AIが定める利用規約に基づき、安全対策やコンテンツ監視の仕組みが設けられています。しかし、動画生成AIや画像生成AIに共通するリスクとして、生成される動画が不正確であったり、予期せぬ内容になったりする可能性はゼロではありません。

利用規約に違反する行為は、アカウントの停止や法的トラブルに発展する恐れがあるため、ユーザーは規約を理解し、責任を持って利用することが不可欠です。

安全性に関する規約

開発元のLuma AIは、Dream Machineが悪用されるリスクを認識しており、安全性に関する規約を設けています。特に、規約の Section 4.4 (Customer Obligations) では、以下のような有害・違法なコンテンツの生成や行為が明確に禁止されています。

  • 性的に露骨なコンテンツの生成
  • ディープフェイク(または同様の欺瞞的な出力)の作成
  • 暴力や憎悪を助長・扇動する行為、または保護された属性に基づく差別
  • 詐欺、スパム、誤解を招く行為、いじめ、嫌がらせ、名誉毀損
  • 選挙の操作や誤情報の拡散など、政治的な活動への利用
  • 子どもを性的対象としたり、搾取したり、危害を加えたりする行為
  • 心理的に有害なコンテンツの作成

Dream Machineには、不適切なコンテンツを検出・ブロックするフィルターが導入されており、規約に違反したユーザーはアカウントの停止などの措置を受ける可能性があります。

参考:Dream Machine利用規約

Dream Machineの注意点

Dream Machineを利用する際は、無断で他人の画像や個人情報を使わないこと、生成された動画の内容を事実と鵜呑みにしないこと、公序良俗に反する不適切なコンテンツを作らないことなど、基本的なルールを守ることが大切です。以下では、覚えておきたい注意点をまとめたので、利用前に確認しておきましょう。

実在する人物の画像は無断で使わない

Dream Machineを利用する際は、実在する人物、特に有名人や一般人の画像を本人の許可なく使用してはいけません。

このような行為をしてしまうと、肖像権やプライバシー権の侵害にあたり、法的なトラブルに発展する可能性があります。インターネット上に公開する予定のない私的利用であっても、他者の画像を無断でアップロードし、動画を生成すると利用規約違反となるので、絶対に行わないでください。

Dream Machineを利用する際は、自分自身や使用許諾を得た人物、あるいはAIが生成した架空の人物の画像など、権利上問題のない素材を使いましょう。

個人情報・機密情報を入力しない

Dream Machineは、入力されたデータを学習に利用する可能性があるため、プロンプトやアップロードする画像には、個人情報や企業の機密情報を含まないようにしましょう。

例えば、氏名、住所、電話番号、パスワードといった個人を特定できる情報や、会社の内部資料、未公開の製品情報などを入力すると、AIの学習データとして吸収され、意図しない形で外部に漏洩するリスクがあります。

万が一の情報漏洩を考慮し、公開されても問題ない情報のみを利用することが大切です。

公序良俗に反する不適切なコンテンツを生成しない

Dream Machineの利用規約でも明確に禁止されている通り、過度に暴力的・猟奇的な表現、差別的な内容、ヘイトスピーチ、成人向けコンテンツなどの公序良俗に反する不適切なコンテンツを生成してはいけません。

特に商用利用をする場合は法的リスクが伴うので、必要に応じて第三者に確認して安全性を確保することが大切です。

著作権を侵害していないか確認する

Dream Machineで動画生成を行う際、著作権を持つ画像やキャラクターを無断で使用しないように注意し、必ず自身で権利を持つ、あるいは利用許諾を得た素材を使用するようにしましょう。

また、生成された動画の内容によっては第三者の権利を侵害する可能性があるため、公開前に十分な確認を行うことが大切です。中には商用利用が禁止されている素材や、特定のプラットフォームでの使用が制限されている素材もあるため、生成前に利用規約やライセンス条件をしっかりと確認しておきましょう。

Dream Machineのまとめ

今回は、動画生成AIのDream Machineについて解説しました。押さえておきたいポイントは以下の通りです。

  • Googleアカウントだけで簡単に利用できる
  • テキストや画像から高品質な動画を生成可能
  • キーフレーム機能で動画の動きを自由にコントロールできる
  • Ray3エンジンによりリアルで自然な映像表現が可能
  • 商用利用する場合は著作権や公序良俗に注意が必要

Dream Machineは、Luma AIが提供するAI動画生成ツールです。Googleアカウントだけで始められる手軽さ、自然な動画生成技術などが特徴で、広告のプロモーション動画やSNS用コンテンツにも活用できます。

使い方は簡単で、プロンプトを入力するだけで動画が完成するので、まずは短い動画を作りながらAIによる映像生成の技術を試してみてください。

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この記事を書いた人

やまたに
SEOマーケティング会社でライターとして勤務したのち、サングローブに入社。唯一得意なライティングで人生を乗り切ってきた。

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