
Hailuo AIとは?使い方は?料金プランから商用利用まで分かりやすく解説!
Hailuo AIとは、テキストや画像から高品質でリアルな動画を手軽に生成できる動画生成AIです。
日本語の指示に対応し、自然な人物表現ができるクオリティの高さが特徴で、SNS用のショート動画からビジネス資料まで幅広く活用できます。
使い方も簡単で作りたい動画のイメージを文章で入力するだけ。誰でもプロンプト一つで本格的な映像作品の作成が可能です。
この記事では、Hailuo AIの特徴や使い方、料金プランや商用利用の可否について分かりやすく解説します。高品質な動画を作るプロンプトのコツや、利用上の注意点も含めてお伝えするので、これからHailuo AIを始めたいと考えている方はぜひ参考にしてみてください。
目次
Hailuo AIとは?基本機能から特徴まで解説

Hailuo AIとは、中国のAI企業「MiniMax」によって開発された動画生成AIです。
生成される動画は最短6秒から対応しており、解像度は720p、フレームレートも25fpsと滑らか。アスペクト比も縦長から横長まで柔軟に設定できるため、SNS向けのショート動画からビジネス用のプレゼン資料まで幅広いシーンで活用できます。
人物表現も自然で、動きや表情はもちろん、アジア系の顔立ちなど細かな特徴まで正確に捉えることが可能です。従来のAIでは難しかった繊細な描写も、よりリアルに再現してくれます。
テキストから高品質な動画を手軽に生成
Hailuo AIの基本的な機能は、テキストの指示に基づいて動画を生成する「Text-to-Video」です。ユーザーが「夕暮れの海辺を歩くカップル、シネマティック風」といった具体的な情景を文章で入力するだけで、AIがその内容を解釈し、6秒程度のリアルで滑らかな動きを持つショート動画を自動で作り出します。
Hailuo AIでは、被写体の動作、背景、光の当たり方といった細かい要素までAIが理解してくれます。
静止画から動画を生成することも可能
Hailuo AIは、一枚の静止画を動画化する「Image-to-Video」機能も搭載しています。
イラストや写真をアップロードし、「髪が風に優しくなびく」「ゆっくりと瞬きをする」といった動きの指示を与えるだけで、画像が自然に動き始めます。
Hailuo AIの「Image-to-Video」機能により、アート作品に新たな表現を加えたり、製品写真に動きをつけて魅力的な広告動画を作成したりと、既存の素材を新しい表現方法で活用することが可能です。
日本語プロンプトにも対応
Hailuo AIは、日本語のプロンプトに完全対応しています。英語が苦手な方でも、日本語でそのまま指示を入力するだけで高品質な映像を生成することができます。
実際に、「夕暮れの渋谷スクランブル交差点、雨上がりの濡れたアスファルトにネオンが反射している、人々が傘をさして行き交う、シネマティック(Shibuya Scramble Crossing at dusk, neon lights reflecting off the wet asphalt after the rain, people passing by with umbrellas, cinematic)」を英語と日本語で生成してみた結果、日本語でも英語のプロンプトと変わらないクオリティで映像を再現することができました。
Hailuo AIの料金プランは?
Hailuo AIは、無料プランのほかに5つの有料プランを提供しています。無料プランでも基本的な機能を試せるので、使い勝手や生成クオリティを確認してから有料プランの加入を検討すると良いです。
各プランの詳細は、以下の通りです。
プラン名 | Free | Standard | Pro | Master | Ultra | Max |
---|---|---|---|---|---|---|
月額料金 (年契約時) |
無料 | 7.99ドル/月 | 27.99ドル/月 | 63.99ドル/月 | 124.99ドル/月 | 199.99ドル/月 |
毎月の クレジット |
なし | 1,000 | 4,500 | 10,000 | 12,000 | 20,000 |
最大ビデオ 解像度 |
768p | 1080p | 1080p | 1080p | 1080p | 1080p |
最大ビデオ 生成時間 |
6秒 | 6秒 | 10秒 | 10秒 | 10秒 | 10秒 |
特徴 | 無料トライアルで200ポイント付与 | 最大40本のビデオを生成 | 最大180本のビデオを生成 | 最大400本のビデオを生成 | Hailuo 01の無制限使用 | Hailuo 01/02無制限使用 |
※料金体系やクレジット数は変更される可能性があるため、利用前に公式サイトで最新の情報をご確認ください。
Hailuo AIの始め方

Hailuo AIは、公式サイトから簡単に始められます。まずは、公式サイトの右上にある「sign In」をクリックしましょう。
Hailuo AIはGoogleまたはAppleアカウントでログインできます。使用したいアカウントを選んで、「Continue With Google」または「Continue With Apple」を選択するだけで、アカウント登録とログインが完了します。
ログインが完了するとホーム画面に移るので、実際に動画生成を行ってみましょう。
ホーム画面のサイドバーでできること
- ➀Explore:現在表示されているホーム画面
- ➁Subscribe:有料プランへの加入案内
- ➂Video :動画生成機能
- ➃Image:画像生成機能
- ⑤Assets:生成した動画や画像、テンプレート確認できる自分専用のライブラリ
- ⑥Gallery:他のユーザーが公開している作品を閲覧できる公開ギャラリー
- ➆Agent:より高度な設定や対話形式での動画生成できる機能(ベータ版)
Hailuo AIの使い方

Hailuo AIにログインできたら、実際に動画生成を行ってみましょう。ここでは、Hailuo AIの使い方を分かりやすく解説します。
- テキストから動画を生成する方法
- 画像から動画を生成する方法
一つずつみていきましょう。
テキストから動画を生成する方法
Hailuo AIでテキストから動画生成をする場合は、サイドバーから「Video」を選択し、「Text to Video」をクリックします。プロンプト入力欄に作成したい動画のイメージを日本語で入力し、「Create」ボタンをクリックします。
プロンプト入力欄下にあるボタンでは、生成時に使用するモデルや動画の秒数・解像度が選択可能です。
数分待つと動画が生成されます。ダウンロードや再生成を行いたい場合は、右下のボタンから操作可能です。矢印マークでは、TikTokなどのSNSにそのまま投稿することもできます。
なお、モデルの学習データ上、中国語でプロンプトを入力する方が、より意図に沿った動画が生成されやすい場合があります。
画像から動画を生成する方法
Hailuo AIで画像から動画を生成したい場合は、「Video」から「画像からビデオへ」を選択します。「始める」をクリックして、イラストや写真をアップロードします。「終わり」に別の写真をアップロードすれば、2枚の画像をつなぐアニメーション動画の生成が可能です。
アップロード後は、アップロードした画像にどのような動きを加えたいか、プロンプト入力欄に指示を入力します。(例:「ロボットがくるくる回りだす」)
「生成」ボタンをクリックすれば、静止画を基にした動画が生成されます。
Hailuo AIで色々なスタイルの動画を作ってみた

実際に、Hailuo AIを使って様々なスタイルの動画を生成してみました。以下では、実際に使用したプロンプト例をご紹介します。
リアルな実写風
まずはリアルな映像表現から試してみました。
プロンプトはこちらです。
プロンプト例
こちらのプロンプトとでは、実際の映画のワンシーンを切り取ったかのような、シネマティックな映像が生成されました。雨で濡れた道路に反射する光の表現や、傘を差して歩く人々の自然な動きがリアルで、まるで本当に撮影されたかのようです。
美しいアニメ・イラスト風
次にアニメ調の表現を試してみます。
プロンプトはこちらです。
プロンプト例
プロンプトに、柔らかさを強調した単語を加えることで、柔らかな光に包まれた春らしい雰囲気のアニメ映像が生成されました。歩き方や髪のなびき方に改善点はありますがクオリティの高い自然な仕上がりになっています。
壮大なファンタジー風
続いて、ファンタジーの世界観を表現してみます。
プロンプトはこちらです。
プロンプト例
こちらのプロンプトでは、滝のスケール感や遺跡の荘厳な雰囲気がしっかりと描かれ、ファンタジー映画の予告編を思わせる迫力ある映像になりました。空を舞うドラゴンも描写されており、世界観のイメージ作りに役立ちそうです
サイバーパンク・SF風
サイバーパンク・SF風
最後に、近未来的なサイバーパンクスタイルを試してみます。
プロンプトはこちらです。
プロンプト例
「夜の街並み」や「無数のホログラム広告」といった指示を出すことで、無数のネオンサインに照らされた高層ビル群と、車は描かれています。ただし、行き交うのではなく一つの方向に向かっている感じなので、もう少し詳しくプロンプトを指示する必要がありそうです。
外観は、典型的なサイバーパンクの世界観が再現されており、近未来の東京を舞台にしたSF映画を思わせる仕上がりになっています。
Hailuo AIのプロンプトのコツ

Hailuo AIで生成する動画の品質を高めるためには、具体的で分かりやすいプロンプトを入力することが大切です。
人物・背景・動作 や 時間帯・雰囲気 といった基本的な要素に加えて、いくつかの高度なテクニックを組み合わせることで、Hailuo AIの能力をさらに引き出すことができます。
具体的な要素を盛り込む
Hailuo AIで動画を生成する際は、被写体や状況をできるだけ具体的に指示することが大切です。 曖昧な表現では解釈の幅が広がり、意図しない映像になることがあります。
例えば「猫」と入力するだけでは単純な映像になりますが、「ソファの上で丸まって眠る白いペルシャ猫、暖炉の火が部屋を照らしている、落ち着いた表情」といったように、「被写体」「行動」「場所」「光や雰囲気」「感情や状態」を組み合わせると、より詳細な映像を生成できます。
カメラワークを指定する
カメラの動きや角度を指示すれば、静的な映像ではなく動きのある表現を追加可能です。 例えば「ズームイン」「横にカメラを振る」「ローアングル」といった要素を組み合わせ、「追いかけながら左に振る」と入力すれば、対象を追いながら視点が移動する映像が生成されます。 カメラワークを追加することで、映像に動きや変化を取り入れられるので、イメージに近い表現を作りやすくなります。
動画のスタイルを指定する
映像の雰囲気を調整したい場合は、スタイルをプロンプトに加えます。
例えば、「映画風、夕暮れ時、ノスタルジック」と入力すれば、夕暮れの柔らかな雰囲気を持つシーンを生成できます。 さらに「雰囲気のある照明」や「鮮やかな色彩」といった要素を加えることで、光や色合いも調整可能です。 「アニメ風」「映画風」「シネマティック」などの指定を加えると、目的に合った映像を作りやすくなります。
Hailuo AIは商用利用できる?安全性は?

結論、Hailuo AIで作った動画は商用利用が可能です。利用規約には、「生成されたコンテンツの所有権はユーザーに帰属する」と記載されており、個人および商業目的での利用が認められています。
ただし、Hailuo AIのロゴや商標、その他著作物を無断で使用することは禁止されています。そのため、動画に透かし(ウォーターマーク)が入る無料版では、実質商用利用はできません。
有料版であれば透かしは削除できるので、商用利用をしたい場合は有料版に加入しましょう。
著作権に関する注意点
生成された動画の著作権は原則としてユーザーに帰属しますが、AIの学習データに由来する既存の著作物と偶然類似してしまう可能性はゼロではありません。特に著名なキャラクターやブランド名をプロンプトに直接使用することは避け、生成物は公開前に第三者の権利を侵害していないか確認しておくとよいです。
利用上のリスクと安全性
Hailuo AIはデータ保護に努めていますが、情報漏洩の可能性もゼロではないため、企業の機密情報や個人情報は入力しないようにしましょう。
また、意図せずディープフェイクのような偽情報を生成し、第三者の名誉を毀損してしまうリスクもあります。
入力するデータに機密情報を含めない点、生成したコンテンツを公開前に必ず確認する点を意識すれば安全性を確保できるので、ツールの特性を理解しながら活用することが大切です。
Hailuo AIを使ってアイデアを形にしてみよう
Hailuo AIは、テキストや画像から自然なAI動画を作成できる動画生成AIです。基本機能は無料で利用でき、日本語にも対応しているため、動画編集の経験がない方でも気軽に高品質な動画制作を体験できます。
有料プランに加入していれば商用利用ができ、SNSで発信するショート動画を作成したり、プレゼン用の映像資料にしたりと、アイデア次第で幅広い活用が可能です。
これまで時間やコストがかかっていた動画制作のハードルを大きく下げてくれるので、ご紹介したプロンプトのコツや注意点を参考に、まずは無料プランから動画制作を始めてみましょう。
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