
Leonardo.aiの使い方や始め方を解説!商用利用は?日本語プロンプト対応?
AIによる画像生成が注目を集める中、直感的な操作で高品質な画像や動画を作成できるプラットフォームとして注目されているのが「Leonardo.ai(レオナルドAI)」です。オーストラリア発のこのサービスは、文章で指示するだけでアニメ風イラストや写実的な画像、さらには3D風素材まで生成できる多機能AIです。
特徴的なのは、用途やスタイルに応じた独自モデルを選べる柔軟性と、生成プロセスをサポートする便利な補助機能が豊富な点。無料プランでも試せる手軽さがあり、初心者からプロのクリエイターまで幅広く活用できます。
この記事では、Leonardo.aiの基本的な使い方から料金プラン、商用利用の可否、日本語プロンプトの可否まで詳しく解説。これからAIで画像制作を始めたい方や、ゲーム素材やデザイン制作に活用したい方に役立つ情報をまとめています。
目次
Leonardo.aiとは

Leonardo.ai(レオナルドai)とは、オーストラリアを拠点とする企業が開発した画像生成AIプラットフォームです。テキストで指示(プロンプト)を入力するだけで、高品質な画像を生成できるオールインワンのツールです。
Stable Diffusionをベースとした高性能な画像生成モデルを搭載し、単なる画像生成にとどまらず、動画生成、3Dテクスチャ作成、リアルタイム生成など、多彩な機能を一つのプラットフォームで提供している点が大きな特徴です。
Leonardo.aiが他のサービスと差別化される最大のポイントは、「Prompt Magic」機能による自動プロンプト最適化と、豊富なファインチューニングモデルの提供です。無料プランでも試せる敷居の低さと、細かな設定で思い通りに追い込める拡張性を兼ね備えています。
Leonardo.aiの特徴

Leonardo.ai(レオナルドai)の特徴は、LLM(大規模言語モデル)を活用した操作性と、多彩な画像生成機能があげられます。文章ベースのプロンプトから簡単にイメージを形にできるため、初心者でも高品質なビジュアル制作が可能です。
ここでは、Leonardo.aiの3つの特徴について解説します。
独自のAIモデルを選択できる機能
「Finetuned Models」で、用途別に最適化されたモデル(例:Leonardo Diffusion XL、Leonardo Anime XL、3D・ファンタジー系スタイルなど)を選べます。AIモデルは、特定のスタイルやテーマに特化して学習されており、ユーザーは生成したい画像のジャンルに合わせて最適なモデルを選択できます。
また、自分でデータセットを用意してトレーニング(Training & Datasets)し、ブランドや作品テイストに合わせた独自モデルを育てることも可能です。
主要なモデル例
- Leonardo Anime XL:アニメ・マンガ風のイラスト生成に特化
- Leonardo Diffusion XL:写実的な画像生成に最適化
- 3D Animation Style:Pixarやディズニー作品のような立体的表現
ゲーム素材や3D風イラストの生成に強い
Leonardo.ai(レオナルドai)は、アイソメトリックやピクセルアート、UIアイコン、タイル可能なシームレステクスチャ、3D風イラストの生成に強みを持っています。
特に 3D Texture Generation を活用すると、モデル用のテクスチャを自動で作成できるため、ゲーム開発やモック制作の初期段階を効率化できます。作業の一部をAIに任せられるため、アイデア出しから実制作までのスピードを大幅に向上させることが可能です。
ゲーム開発での活用例
- キャラクターのコンセプトアート作成
- 背景・環境素材の生成
- テクスチャ素材の自動生成
- UIエレメントのデザイン
画像生成に役立つ機能が充実
Leonardo.aiには、初心者でも理想の画像を作りやすくする補助機能が揃っています。例えば、Prompt Magicではプロンプト理解を強化、PhotoRealでは写真寄りの表現、Alchemyではディテールや色調の底上げが可能です。
スタイルプリセットやネガティブプロンプト欄、解像度・枚数・ガイダンスなどの基本パラメータも用意されていて、初心者でも簡単に高品質な画像を生成できます。
Leonardo.aiの始め方・登録方法
Leonardo.ai(レオナルドai)は招待制でしたが、現在はすぐに始められます。具体的な始め方と登録方法は以下のとおりです。
まずは公式サイトにアクセスし、「Get Started(始める)」をクリックします。

次にサインアップを行います。Apple、Google、Microsoftのアカウントがあれば利用可能です。ない場合はメールアドレスを入力しましょう。

メールアドレスでアカウントを作成した場合、コードが送られてくるので入力してください。「ユーザー名とパスワードが無効」と表示されるかもしれませんが、再度公式サイトからログインページにアクセスし、メールアドレスとパスワードを入力すればログインできます。その後、以下の画面が表示されるはずです。

利用規約に同意し、「Let’s go」をクリックすれば登録完了です。

Leonardo.aiの主な使い方

ここでは、Leonardo.ai(レオナルドai)の主な使い方を解説します。
- 基本的な画像生成の流れ
- 生成画像の保存・管理方法
それぞれの使い方を画像付きで解説するので、早速みていきましょう。
基本的な画像生成の流れ
まずはホーム画面から画像生成のページ(Image)に移動します。

赤枠で囲ったプロンプト入力欄に、生成したい画像のイメージを英語で入力し、「Generate」をクリックします。左の設定項目では、画像サイズやAIモデルが変更できるので、制作目的に合わせて設定を行いましょう。

今回は「Wizard cat and swordsman dog fighting in the arena(闘技場で戦う魔法使いの猫と剣士の犬)」にしました。結果は以下のとおりです。

プロンプト通りのキャラクター構図が生成されました。背景も闘技場らしい臨場感のある描写で、全体に統一感があります。万が一、イメージ通りの生成がされず修正を加えたい場合は、画像下にあるプロンプト入力欄から再生成ができます。
生成画像の保存・管理方法
生成した画像を端末に保存したい場合は、右下の「Download Image」から保存できます。PCやスマホのカメラロールに保存できるため、SNSへの投稿や資料への挿入などにも活用しやすいです。

左横の「Organize」では、Leonardo.ai内のフォルダに画像を整理して保存できます。プロジェクトごとにフォルダを分けて管理できるため、後から目的の画像を探しやすくなります。

また、右端の「…」では、画像編集が行えます。

操作できる項目は以下のとおりです。
操作できる項目一覧
- Remove Background:背景を削除して、キャラクターなど主要部分だけを抽出。
- Unzoom image:画像の見切れている部分を拡張する。
- Describe with AI:AIが画像を分析し、テキストによる説明を生成する。
- Use as Image Guidance:選択した画像をベースにして新しい画像を生成する。
- Edit in canvas:キャンバスモードで、細かく自由に画像を編集できる。
- Edit with AI:AIに指示して画像を編集(例:色を変える、背景を追加する)。
- Edit Character Pose (Beta):キャラクターのポーズを変更できる(ベータ版)。
Leonardo.aiのホーム画面でできることを日本語で解説

Leonardo.ai(レオナルドai)のホーム画面では、画像や動画の生成、モデルのカスタマイズ、学習コンテンツの利用、コミュニティでの交流など、主要な機能にすぐアクセスできます。
- AI Tools(AIツール)
- Advanced(高度なモデル・トレーニング)
- Featured Guides(使い方解説)
- Community Creations(コミュニティ作品)
- その他の機能・設定
Leonardo.aiはすべて英語表記なので、ホーム画面を日本語に翻訳しながら解説していきます。
AI Tools(AIツール)

AI Toolsでは、AIによる画像生成や動画生成、生成過程の編集などの各機能にアクセスできます。
例えば、Imageではテキストを入力するだけで画像を自動生成できます。Videoでは短い動画を作成でき、SNS投稿やプレゼン資料に便利です。そのほかにも、AIによる修正機能や編集機能が備わっているので簡単に構図や色味を調整して、思い通りの作品を仕上げられます。
AI Toolsでできること
- Image(画像生成):テキストプロンプトを入力してAIが画像生成。
- Video(動画生成):短い動画をAIで生成する機能。
- Flow State:AI生成のプロセスを段階的にコントロールできる高度な機能。
- Realtime Canvas:生成中の画像をリアルタイムで調整・編集できるキャンバス。
- Realtime Generation:リアルタイムで画像生成を行い進行状況を確認可能。
- Canvas Editor:生成した画像をキャンバス上で細かく編集・調整可能。
- Universal Upscaler:AIがディテールを補完して高品質化する機能。
Advanced(高度なモデル・トレーニング)

Advancedでは、より専門的で応用的なAI活用ができます。
Advanced Models & Trainingでは、独自モデルの作成や特定の質感を持つ素材生成が行えます。既存のモデルも多数あり、目的に合わせて選ぶだけで特定のスタイルを効率よく再現可能です。
Texture Generationは布地や建材、模様などのテクスチャを生成できる実験的機能で、ゲーム素材やデザインパターン作成など実務的な用途にも使えます。
Advancedでできること
- Models & Training:モデルの選択&学習が可能。
- Texture Generation(Alpha版):特定のテクスチャ(模様や質感)を生成。
Featured Guides(使い方解説)

Featured Guidesでは、Leonardo.aiの使い方をわかりやすく解説した公式ガイドを確認できます。
画像を生成する基本的な流れや効果的なプロンプトの作り方を動画付きで学べるため、より自由度の高い制作を行えるようになるでしょう。単なる手順説明だけでなく、実際の活用例や応用のヒントも含まれているので、Leonardo.aiを効率よく使いこなすために欠かせない機能です。
Community Creations(コミュニティ作品)

Community Creationsでは、他のユーザーが生成した作品を閲覧できます。自身の作品を投稿することも可能で、コメントや評価を通じてフィードバックを得られます。
仲間とつながり、新しい発想を得られるコミュニティ機能のため、作品を見るだけではなく、交流や学びの場としても活用可能です。
その他の機能・設定

Advancedの下にある項目では、Leonardo.aiをより便利に使うための情報や設定にアクセスできます。有料プランの加入やアカウント設定などを行いたい場合は、以下のメニューから操作できるので必要に応じて確認しましょう。
その他の機能・設定でできることは以下のとおりです。
その他の機能・設定でできること
- What’s New:新機能やアップデート情報の確認。
- Premium Plans:有料プランの内容・購入ページ。
- API Access:Leonardo.aiのAPI利用設定。
- Settings:アカウントや生成設定などの各種設定。
- Learn:利用方法やチュートリアルの学習ページへのリンク。
- FAQ & Help:ヘルプ・よくある質問ページへのリンク。
Leonardo.aiの料金プラン
Leonardo.ai(レオナルドai)は、毎日150トークンが付与される無料プランの他にも、用途に合わせて4つの有料プランを提供しています。
それぞれのプランの詳細は以下のとおりです。
プラン名 | Free | Apprentice | Artisan Unlimited | Maestro Unlimited | Leonardo for Teams |
---|---|---|---|---|---|
月額料金 | 無料 | 12ドル | 30ドル | 60ドル | 要相談 |
トークン | 150トークン/日 | 8,500トークン/月 | 25,000トークン/日 | 60,000トークン/日 | チーム共有可 |
未使用トークンの 繰り越し |
× | 最大25,500トークン | 最大75,000トークン | 最大180,000トークン | 繰り越し& チーム共有可 |
参照画像の 追加 |
最大1枚 | 最大6枚 | 最大6枚 | 最大6枚 | 最大6枚 |
画像生成 | トークン消費 | トークン消費 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
動画生成 | × | トークン消費 | トークン消費 | 無制限 | 無制限 |
Leonardo.aiは日本語プロンプトに対応している?
結論、Leonardo.ai(レオナルドai)は日本語プロンプトに対応していません。日本語でプロンプトを入力することは可能ですが、生成される画像のクオリティが下がったり、イメージ通りの生成ができなかったりします。
たとえば、「ネオンが輝く近未来の街、サイバーパンク風、高層ビル、霧、夜景、ブレードランナー風(Futuristic cyberpunk city with glowing neon lights, skyscrapers, mist, night view, Blade Runner style)」というプロンプトを英語と日本語で入力した結果は以下のとおりです。

英語プロンプトでは、意図を組んで近未来的な都市の画像が生成されていますが、日本語プロンプトではまったく別の画像が生成されています。
日本語で生成されるケース
Leonardo.ai(レオナルドai)では、基本的に日本語プロンプトは使えませんが、「大きな羽で空を飛ぶ猫(Cat flying in the sky with big wings)」などの簡単な言葉であれば、日本語でも生成されるケースはあります。実際に生成してみた結果は以下のとおりです。

日本語で入力した場合でも、「大きな羽で空を飛ぶ猫」という指示通りの生成がされていますが、なぜかイラスト風の画像になっています。英語プロンプトでは、よりリアルな描写ができているので、ChatGPTなどを使って日本語を英語にしてからプロンプトを入力するといいでしょう。
Leonardo.aiは商用利用できる?著作権は?

Leonardo.ai(レオナルドai)は、有料プランに加入していれば商用利用可能です。有料サブスクリプションの場合、生成したコンテンツの著作権(知的財産権)はユーザーに帰属するため、広告や商品デザイン、出版物など幅広くビジネス利用できます。
実際に、Leonardo.aiの利用規約には以下のように明示されています。
8.3 お客様が当社の有料サブスクリプション(有料サブスクライバー)のいずれかに加入している場合、両当事者間においては、お客様が本規約を遵守することを条件として、お客様またはお客様の許可ユーザーがプラットフォームの使用中に作成したコンテンツのすべての知的財産権の所有権は、作成時にお客様に帰属するものとし、かかる知的財産権の所有権が自動的にお客様に帰属しない限り、当社はかかるすべての知的財産権をお客様に譲渡し、かかる権利に関するお客様の権原を確保するために必要なその他すべての事項を行うことに同意するものとします。
なお、無料プランの利用者が生成したコンテンツについては、規約第8.7に基づき知的財産権はLeonardo.ai側に帰属します。そのため、無料プランで作成した画像や動画は個人利用や学習目的にとどめ、商用利用をしないようにしましょう。商用で活用したい場合は、有料プランへの加入が必須です。
Leonardo.aiのまとめ
本記事では、画像生成AI「Leonardo.ai(レオナルドai)」の特徴や使い方、料金プラン、商用利用の可否について解説しました。押さえておきたいポイントは以下のとおりです。
- 直感的な操作で高品質な画像を生成できる
- 豊富なテンプレートやカスタマイズ機能を搭載
- 無料でも利用可能だが、著作権はLeonardo.aiに帰属
- 有料プランなら生成物の著作権がユーザーに帰属し、商用利用も可能
- 日本語プロンプトには非対応で英語での入力がおすすめ
Leonardo.aiは、テキスト入力だけで高品質な画像を生成できる多機能AIです。無料プランは商用利用不可ですが、有料プランでは生成物の著作権がユーザーに帰属し、広告や出版など幅広く活用可能です。プロンプトは英語で入力する必要がありますが、簡単な日本語を英語に翻訳するだけで意図通りの画像が生成できるので、手軽に試せる入門ツールとして始めてみると良いでしょう。
手軽かつ無料で使える画像生成AIが知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。
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