ダイバーシティマーケティングとは?2つの要素と具体的な取り組み方を解説
マーケティングに携わる人は「ダイバーシティマーケティング」という言葉に出会うことがあります。「ダイバーシティ(多様性)」という言葉自体は耳にする機会が増えましたが、それがマーケティングとどう結びつくのか、イメージしにくいと感じている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、ダイバーシティマーケティングとは何か、基本的な定義から注目される理由・メリット・デメリット・具体的な取り組み方まで、初心者の方でも理解できるよう順を追って解説します。インクルーシブマーケティングとの違いや、自社の取り組みを確認できるチェックリストもあわせて紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
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目次
ダイバーシティマーケティングとは?

ダイバーシティマーケティングとは、性別・年齢・国籍・障がいの有無・性的指向など、人々の多様性(ダイバーシティ)を前提に置き、幅広い層のニーズに対応するマーケティング戦略のことです。
特定の「典型的な顧客像」だけをターゲットにするのではなく、これまで見落とされてきた多様なニーズを積極的に取り込もうとする考え方です。
従来のマーケティングは「多数派に向けて効率よく届ける」ことを重視してきました。ダイバーシティマーケティングはその発想を転換し、「誰を除外していないか」を問うことで、新たな顧客層や市場を開拓していきます。
そもそも「ダイバーシティ」とは何か
ダイバーシティとは、英語で「多様性」を意味する言葉です。人種・性別・年齢・国籍・障がいの有無・宗教・価値観・ライフスタイルなど、人が持つさまざまな違いが混在している状態を指します。日本では2000年代以降、企業の人材戦略として広く使われるようになりました。
マーケティングの文脈では、「多様な背景を持つ消費者が市場に存在している」という現実を前提として捉える視点がダイバーシティです。「すべての消費者が同じニーズを持つわけではない」という認識から出発することが、ダイバーシティマーケティングの第一歩といえます。
インクルーシブマーケティングとの違い
ダイバーシティマーケティングと混同されやすい言葉に「インクルーシブマーケティング」があります。両者は似ているようで、役割が異なります。
ダイバーシティマーケティングは「多様性を前提にして戦略を組む」アプローチであるのに対し、インクルーシブマーケティングは「誰一人排除しない」という包括的な完成形に近い概念です。
わかりやすく言えば、ダイバーシティが「多様な人がいることを認識して活用する段階」、インクルーシブは「あらゆる人が自然に含まれている状態を実現する段階」です。インクルーシブマーケティングについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
ダイバーシティを構成する2つの要素

ひとくちに「多様性」といっても、その中身はさまざまです。ダイバーシティは大きく「表層的ダイバーシティ」と「深層的ダイバーシティ」の2種類に分けられます。
この2つを理解しておくことで、マーケティング戦略でどの層にアプローチするかを具体的に考えやすくなります。
表層的ダイバーシティ
表層的ダイバーシティとは、見た目でわかりやすい属性の違いのことです。性別・年齢・人種・国籍・障がいの有無などが該当します。広告のビジュアルや商品設計に反映されやすく、「多様性への取り組み」として外部から見えやすい部分です。
マーケティングでは、広告に多様な人物を起用したり、バリアフリー設計を施した商品を開発したりすることが表層的ダイバーシティへの対応に当たります。
ただし、表面的な対応に終わると「見せかけの多様性」として消費者から批判を受けるリスクもあるため、実態の伴った取り組みが求められます。
深層的ダイバーシティ
深層的ダイバーシティとは、外見からはわかりにくい内面的な違いのことです。価値観・宗教・性的指向・ライフスタイル・思考のクセ・職歴・育った環境などが含まれます。表層的な属性に比べて見えにくい分、マーケティング戦略に組み込まれにくい領域です。
近年は、この深層的ダイバーシティへの注目が高まっています。たとえば「共働き世帯」「介護と仕事を両立している人」「ヴィーガン(動物性食品を避ける人)」など、ライフスタイルの多様化に合わせた商品・サービス設計が新たな市場を生んでいます。
表層だけでなく深層にも目を向けることで、より精度の高いダイバーシティマーケティングが実現します。
ダイバーシティ経営の4つの原則

ダイバーシティマーケティングを実践するうえで、切っても切り離せないのが「ダイバーシティ経営」です。経済産業省は、ダイバーシティ経営を「多様な人材を活かし、その能力が最大限発揮できる機会を提供することで、イノベーションを生み出し、価値創造につなげている経営」と定義しています。
- 多様な人材の採用・登用
- 公平な機会・環境の整備
- インクルーシブな組織文化の醸成
- 多様性を成果に結びつける仕組みづくり
マーケティング戦略だけを変えても、組織の土台が伴っていなければ消費者には伝わりません。ダイバーシティ経営には、上記のように4つの原則があります。
多様な人材の採用・登用
ダイバーシティ経営の出発点は、組織そのものに多様な人材を迎え入れることです。性別・年齢・国籍・障がいの有無などにとらわれず、能力や適性を基準に採用・登用する体制を整えます。
特に意思決定層(管理職・経営層)に多様な人材が入ることが重要です。現場だけが多様化しても、意思決定が同質な視点に偏ったままでは、マーケティング戦略にも偏りが生まれます。
多様な視点が経営レベルで機能することで、はじめて実効性のあるダイバーシティマーケティングが生まれます。
公平な機会・環境の整備
多様な人材を採用するだけでなく、誰もが能力を発揮できる環境を整えることが次のステップです。育児・介護との両立支援、障がいのある方への合理的配慮、リモートワーク・フレックスタイムなどの柔軟な働き方の導入が代表的な取り組みです。
「機会の平等」と「環境の公平」はセットで考える必要があります。同じスタートラインに立てていない人に対して、同じルールだけを適用しても公平とはいえません。必要な人に必要なサポートを届ける視点が、ダイバーシティ経営の本質です。
インクルーシブな組織文化の醸成
制度や採用方針を整えても、職場の空気感や文化が変わらなければ多様な人材は定着しません。「違いを認め合い、互いの視点を尊重する」インクルーシブな文化を組織全体に根付かせることが、3つ目の原則です。
具体的には、アンコンシャスバイアス(無意識の思い込み)への研修・心理的安全性の確保・多様な意見が発言しやすい会議設計などが有効です。文化の醸成は一朝一夕にはいきませんが、日々の小さな取り組みの積み重ねが長期的な変化をもたらします。
多様性を成果に結びつける仕組みづくり
ダイバーシティ経営の最終的な目的は、多様性をビジネスの成果につなげることです。多様な視点が集まることで、新しいアイデアや商品が生まれやすくなります。
これをイノベーションとして活用する仕組みを意図的に設計することが4つ目の原則です。たとえば、異なるバックグラウンドを持つメンバーが混在するプロジェクトチームの編成・顧客の多様なフィードバックを製品改善に反映するプロセスの構築などが挙げられます。
「多様性は経営のリソースである」という認識を組織全体で持てるかどうかが、成果に直結します。
ダイバーシティマーケティングが注目される3つの理由

ダイバーシティマーケティングは、ここ数年で急速に注目が高まっています。背景には、社会構造の変化と消費者意識の変容があります。
- 消費者の価値観・ライフスタイルが多様化
- 見落とされていた市場規模が巨大だとわかってきた
- 企業のCSRがビジネス戦略と直結する時代になった
3つの理由を順に見ていきましょう。
消費者の価値観・ライフスタイルが多様化
少子高齢化・グローバル化・共働き世帯の増加・ジェンダー意識の変化など、日本社会は急速に多様化しています。かつての「標準的な家族像」や「典型的な消費者像」は崩れ、ひとくくりにできない個人の価値観が広がっています。
その結果、従来のマス・マーケティングが想定してきた「平均的な顧客」は、実態から乖離しつつあります。多様な背景を持つ人々それぞれのニーズに応えられる企業だけが選ばれ続ける時代に突入したといえます。
見落とされていた市場規模が巨大だとわかってきた
ダイバーシティマーケティングが注目されるもうひとつの理由は、これまで見落とされてきた市場の大きさが明らかになってきたことです。
たとえば、世界全体では障がいのある方の可処分所得だけで約13兆ドル規模に上ると試算されています。シニア層・外国人居住者・LGBTQコミュニティなども含めれば、未開拓の市場はさらに広がります。
「特定の少数層に向けること」はコストと捉えられがちでしたが、実際には大きなビジネスチャンスが眠っていると認識されるようになりました。特定のニーズに真剣に向き合って生まれた機能や設計が、既存の顧客にとっても価値になるケースは珍しくありません。
企業のCSRがビジネス戦略と直結する時代になった
以前は、ダイバーシティへの取り組みは「CSR(企業の社会的責任)」として、本業とは切り離された文脈で語られることがほとんどでした。しかし現在は、多様性への配慮がそのまま売上・ブランド価値・採用力に直結するという認識が広まっています。
Amazon Adsの2024年調査によると、消費者の約70%が「さまざまな文化を反映した、よりリアルなストーリーをメディアで見たい」と回答しています。
共感できる価値観を持つ企業のブランドを選ぶ傾向が強まっており、ダイバーシティへの姿勢は企業の競争力そのものに影響する時代になっています。
▶出典:Amazon Ads「広告から時代精神へ」2024年調査
ダイバーシティマーケティングのメリット

ダイバーシティマーケティングに取り組むことで、企業はビジネス面でさまざまな恩恵を受けられます。
- 新規顧客層・未開拓市場へのリーチ
- ブランドイメージと顧客ロイヤルティの向上
- 社内のイノベーション・商品開発力の強化
社会的な意義にとどまらず、具体的なリターンが期待できる点が、このアプローチの魅力です。
新規顧客層・未開拓市場へのリーチ
最大のメリットは、これまで「市場」として認識されていなかった層に価値を届けられることです。障がいのある方・高齢者・外国にルーツを持つ方・特定のライフスタイルを持つ人々など、既存のマーケティングでリーチできていなかった潜在顧客が顕在化します。
特定のニーズに応えるために生まれた機能や設計が、結果的に既存の幅広い顧客にも響くことは珍しくありません。「誰かのための工夫」が「みんなにとっての利便性」に育つのが、ダイバーシティマーケティングならではの特徴です。
ブランドイメージと顧客ロイヤルティの向上
多様性を尊重する姿勢を企業として示すことは、ブランドイメージの向上に直結します。「自分たちのことを理解してくれている企業だ」という感覚が生まれると、ブランドへの共感・信頼・再購入意向が高まります。
SNSが普及した現代では、インクルーシブな取り組みがポジティブな口コミとして広がりやすい環境にあります。逆に、不誠実な多様性表現はすぐに批判の的になるため、誠実に向き合う姿勢が問われます。
社内のイノベーション・商品開発力の強化
多様なニーズに真剣に向き合う過程では、これまでの発想では生まれなかったアイデアや技術が生まれやすくなります。
組織内に多様な視点が存在することで、製品・サービスの課題発見や改善アイデアの幅が広がるからです。温水洗浄便座はもともと医療・福祉用途として開発されたものが、一般家庭向けに再設計されて広く普及した好例です。
「誰かのための特別な機能」ではなく「みんなにとって使いやすいもの」へと進化していく過程で、企業の競争力そのものが高まります。
ダイバーシティマーケティングのデメリット・注意点

ダイバーシティマーケティングはメリットが大きい一方で、取り組み方を誤るとブランドイメージを損なうリスクもあります。
- 表面的な多様性表現は逆効果になる
- リソース・コストが増大しやすい
- 文化的背景の理解不足はリスクになる
「やればいい」ではなく「どうやるか」が問われるアプローチです。導入前に代表的な注意点を把握しておきましょう。
表面的な多様性表現は逆効果になる
最も避けるべきなのが、見た目だけの多様性です。広告に多様な人物を登場させるだけで、実態が伴っていない場合、消費者からは「ポーズだけだ」と見抜かれます。これは「トークニズム(形ばかりの包括性)」と呼ばれ、むしろブランドへの不信感につながります。
誠実なダイバーシティマーケティングは、広告表現の変更だけでなく、商品設計・サービス設計・組織文化が一体となって初めて成立します。表層的な取り組みに終わらないよう、まず自社の実態と向き合うことが先決です。
リソース・コストが増大しやすい
多様なニーズに対応しようとすると、リサーチ・制作・サポート体制など、あらゆる面でコストが増大しやすくなります。すべての多様性を一度に取り込もうとすると、リソースが分散して中途半端な結果になるリスクもあります。
取り組みの優先順位を明確にし、段階的に進めることが現実的です。「自社がまだ届けられていないのはどの層か」を絞り込み、一点突破で深く向き合うアプローチが、小規模なチームでも成果を出しやすい方法です。
文化的背景の理解不足はリスクになる
グローバルな文脈でダイバーシティマーケティングを展開する際は、文化的背景への深い理解が不可欠です。
ある文化では好意的に受け取られる表現でも、別の文化では侮辱や偏見として捉えられるケースがあります。「多様性を取り入れた」つもりが、特定のコミュニティを傷つける結果になると、ブランドへの信頼は大きく損なわれます。
文化の専門家への相談や、当事者コミュニティからのフィードバックを事前に取り入れるプロセスが重要です。
ダイバーシティマーケティングの具体的な取り組み方

「概念はわかったけど、実際にどこから手をつければいいのか」と感じている方も多いはずです。ここでは、業務で活用できる実践ステップを4つに分けて紹介します。
- Step①:自社が見落としている顧客層を洗い出す
- Step②:社内に多様な視点を取り込む
- Step③:広告・コンテンツ・UXを見直す
- Step④:効果測定と改善をくり返す
完璧な体制を整えてから始めるのではなく、まず小さく動き出すことが重要です。
Step①:自社が見落としている顧客層を洗い出す
最初のステップは、自社の商品・サービスが「届けられていない人」を具体的に把握することです。障がいのある方・高齢者・外国にルーツを持つ方だけでなく、「お店に来られない人」「価格帯が合わない人」「このメディアに接点がない人」なども含まれます。
既存の顧客データや問い合わせ内容を分析するだけでも、見えていなかったニーズの手がかりが見つかることがあります。「誰が使えていないか」を意識するだけで、マーケティングの視野は大きく広がります。
Step②:社内に多様な視点を取り込む
ダイバーシティマーケティングをつくるには、制作・企画のチーム自体が多様である必要があります。同質なメンバーだけでコンテンツを作ると、気づかないうちに特定の偏見や固定観念が混入するリスクがあるからです。
社内での多様なメンバーの参画が難しい場合は、当事者へのヒアリングや外部専門家との協力も有効です。「この表現は誰かを傷つけないか」「見落としているニーズはないか」を複数の視点でチェックする仕組みを持つことが大切です。
Step③:広告・コンテンツ・UXを見直す
実際のマーケティング素材を見直す段階です。広告・Webサイト・SNS投稿など、あらゆる接点でダイバーシティの視点が反映されているかを確認します。UX(ユーザー体験)とは、商品やサービスを通じてユーザーが得る体験全体のことです。
具体的には、「画像・動画に多様な人物が自然な形で登場しているか」「動画に字幕が付いているか」「色のコントラストは視認しやすいか」「専門用語を避け、わかりやすい言葉を使っているか」などの観点でチェックしてみましょう。
一度に全部対応しようとせず、できるところから着手することをおすすめします。
Step④:効果測定と改善をくり返す
ダイバーシティマーケティングは、一度取り組めば完結するものではありません。施策を実施したあとは、多様な顧客セグメントごとにどのような反応があったかを継続的に計測し、改善につなげていくことが重要です。
定量データ(コンバージョン率・エンゲージメント率など)だけでなく、当事者コミュニティからのフィードバックや定性的な声も大切にしてください。「まだ届いていない人がいる」という前提で改善を続けることが、ダイバーシティマーケティングを機能させ続ける鍵です。
ダイバーシティチェックリスト|自社の取り組みを診断

ここでは、自社のダイバーシティマーケティングの現状を確認できるチェックリストを紹介します。「できている」「できていない」「要検討」の3段階で照らし合わせながら、改善の糸口を見つけてみてください。
完璧にそろえることが目的ではなく、「まだ届いていない人がいないか」を問い直すきっかけとして活用すると効果的です。
広告・クリエイティブの多様性チェック
広告やSNS投稿など、外部に発信するコンテンツについて以下の点を確認してみましょう。
- 特定の性別・年齢・体型に偏っていないか
- 多様な人物が「自然な文脈」で登場しているか
- 動画コンテンツに字幕・音声説明が付いているか
- 色のコントラストが弱視の方でも視認しやすい設定か
- キャッチコピーや表現が特定の価値観を前提にしていないか
商品・サービス設計の多様性チェック
商品・サービスそのものが、多様なニーズに対応できているかを確認します。
- 身体的な障がいのある方でも利用できる設計か
- 価格帯・サイズ・言語など、幅広い層が利用できる選択肢があるか
- Webサイトがアクセシビリティガイドラインに準拠しているか
- 商品説明や操作方法がやさしい言葉で書かれているか
- ユーザーからのフィードバックを商品・サービス改善に反映する仕組みがあるか
社内体制・組織文化の多様性チェック
外向きのマーケティングだけでなく、組織の内側が伴っているかも確認しておきましょう。
- 管理職・意思決定層に多様な属性の人材が含まれているか
- 育児・介護などライフステージに合わせた働き方の選択肢があるか
- アンコンシャスバイアス(無意識の思い込み)に関する研修を実施しているか
- 多様な意見が発言しやすい会議・評価の仕組みがあるか
- 外部からのクレームや指摘を改善に活かせる体制があるか
ダイバーシティマーケティング事例

ダイバーシティマーケティングの考え方は、すでに多くの企業が実践しています。国内外の事例を通じて、具体的なアプローチのイメージをつかんでみましょう。
【国内】資生堂のダイバーシティ広告戦略
資生堂は、年齢・体型・肌の色などにとらわれない多様な美しさを表現する広告戦略を積極的に展開してきた国内の代表的な事例です。シニア層を起用したキャンペーンや、肌の悩みを隠さず見せるビジュアルなど、「標準的な美しさ」に縛られないクリエイティブが特徴です。
「すべての人が美しくなれる」というブランドメッセージと多様性への取り組みが一致しているため、消費者からの共感を得やすく、ブランドロイヤルティの向上にもつながっています。
広告表現の変化だけでなく、商品開発にも多様なニーズが反映されている点が、表面的な取り組みとの違いです。
▶参照:資生堂「ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン」
【国内】ユニクロのサイズ・年齢を問わないアプローチ
ユニクロは「LifeWear(ライフウェア)」というコンセプトのもと、年齢・体型・性別を問わず誰でも着られるシンプルで機能的な服づくりを追求しています。
サイズ展開の幅広さや、ジェンダーレスで着られるデザインへの取り組みは、ダイバーシティマーケティングの観点から注目に値します。
広告においても、さまざまな年齢・体型・バックグラウンドを持つ人々が自然に登場するビジュアルを採用しており、「誰かを除外しない」メッセージを発信し続けています。ブランドの世界観と多様性への取り組みが一貫しているため、国内外で幅広い支持を得ています。
▶参照:ファーストリテイリング「ダイバーシティ&インクルージョン」
【海外】Microsoftのインクルーシブデザイン戦略
Microsoftは、障がいのあるユーザーの声を起点に製品設計を行う「インクルーシブデザイン」を戦略の中核に据えています。Xboxのアダプティブコントローラー(身体的な障がいのあるゲーマー向けに開発されたコントローラー)は、その代表例として広く知られています。
もともとは特定のユーザー層に向けて開発されたこのコントローラーが、怪我をしたプレイヤーや高齢のゲーマーにも価値を提供できることが明らかになりました。
「誰かのための設計」が「みんなにとっての価値」に広がるダイバーシティマーケティングの好例です。製品の価値だけでなく、ブランドの社会的信頼も大きく向上させました。
▶参照:Microsoft「Xbox Adaptive Controller」
まとめ|ダイバーシティマーケティングは「誰かを見落とさない」ことから始まる

ダイバーシティマーケティングとは、多様な人々を前提に置き、これまで見落とされてきたニーズを戦略の中心に据えるマーケティングのアプローチです。広告表現を変えるだけでなく、商品設計・組織文化・顧客対応まで、企業活動全体に多様性の視点を組み込んでいくことが求められます。
完璧な体制を整えてから取り組むのではなく、まずは本記事で掲載したチェックリストを使って自社の現状を把握することから始めてみてください。「まだ届いていない人がいる」という前提で動き続けることが、ダイバーシティマーケティングを機能させる原動力になります。
ダイバーシティマーケティングも含め、Webを活用した集客全体の戦略について詳しく知りたい方は、以下の無料資料もあわせてご活用ください。
-Web集客でお悩みの方へ-
低コスト◎Web集客の基礎知識を凝縮!
Webマーケティング支援26,000社以上の実績を持つ専門チームがノウハウを大公開!初心者向けの基本から競合に勝つための実践までを無料ダウンロード資料にまとめました。ぜひご活用ください。
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