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【完全版】Googleビジネスプロフィールの削除方法!できない原因・再登録・代替策も解説

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MEO

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Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)は、店舗や事業の情報をGoogle検索やGoogleマップに表示するための、非常に便利な無料ツールです。

しかし、事業の閉業や移転などによって、プロフィールを「削除したい」と考える場面も少なくありません。

古い情報が残ったままだと、ユーザーに誤解を与えたり、営業していない店舗への来訪といったトラブルにつながる可能性があります。さらに、第三者による誤登録や重複登録、ネガティブな口コミの管理が難しい場合も、削除を検討する理由になるでしょう。

この記事では、Googleビジネスプロフィールを削除したい方に向けて、具体的な削除手順をわかりやすく解説するとともに、削除できない場合の対処法や、削除せずに情報を整理・非表示にする代替策まで詳しく紹介します。

不適切な対応で情報が残り続けてしまうのを防ぎ、確実にビジネス情報を整理したい方は、ぜひ最後までご覧ください。

Googleビジネスプロフィールを削除する主な理由

Googleビジネスプロフィールを削除する主な理由のイメージ画像

Googleビジネスプロフィールを削除する理由はビジネスの状況によってさまざまですが、主に以下のようなケースが考えられます。

  • ・店舗や事業を完全に閉業したため
  • ・誤って作成したり、重複して情報が存在する場合
  • ・誤情報や虚偽登録が第三者によって行われた場合
  • ・社名変更や移転により、新しい情報に一本化したい場合
  • ・口コミの反応や評価をリセットしたい場合

このような理由から削除を検討することもありますが、プロフィールの削除はビジネスにとって重要な決断となるため、実行前に慎重な判断が必要です。

たとえば、誤って必要なプロフィールを削除してしまうと、顧客が店舗情報にたどり着けず、誤った情報を信じてしまうなどのリスクがあります。

「本当に削除が必要なのか?」「削除以外に適切な方法はないのか?」といった点を十分に検討したうえで、最適な対応を選びましょう。

Googleビジネスプロフィールを削除しない方がいい場合

Googleビジネスプロフィールを削除しない方がいい場合のイメージ画像

Googleビジネスプロフィールは、ビジネスのオンラインプレゼンスを高めるうえで非常に重要なツールです。しかし、削除は大きな判断となるため、安易に実行せず慎重に検討することが重要です。

特に、次のようなケースでは、削除よりも他の対応方法を取る方が適している場合があります。

削除しない方がいい場合

  • ・再開予定がある(休業・改装・季節営業など)
  • ・口コミや写真・投稿を残したい
  • ・社名変更や移転をするのみ
  • ・自分が管理しなくなる

Googleビジネスプロフィールを一度削除してしまうと、これまでに蓄積された口コミや評価、写真などのデータはすべて失われます。これらは、長年の運用を通じて築き上げてきた重要な資産であり、SEOやMEOの面でも大きな価値を持っています。

また、削除後に同じビジネスで再登録を行おうとした場合、審査が厳しくなる、または重複と判断されて登録できないといったリスクもあります。そのため、「本当に削除が必要なのか?」「他に最適な手段はないのか?」という観点から、状況に応じて最善の対応を選ぶことが大切です。

ここでは、削除を避けるべきケース別に、おすすめの代替対応策を詳しく解説していきます。

再開予定がある(休業・改装・季節営業など)

店舗の改装や一時的な休業、季節営業などで営業を一時停止する場合は、Googleビジネスプロフィールを削除するのは避けるべきです。

削除してしまうと、再開時にはプロフィールを新たに作成する必要があり、それまでに蓄積された口コミや写真、投稿などのデータがすべて失われてしまいます。今後再開の予定がある場合は、プロフィールを「臨時休業」の状態にしておくのが適切です。

あわせて、投稿機能やホームページ、SNSなどを活用し、休業中であることや再開予定の時期を事前に知らせておくと、ユーザーからの信頼獲得にもつながります。また、臨時休業を設定すると、検索結果やGoogleマップ上に「一時的に休業中」と表示され、来店を検討しているユーザーに正確な情報を提供することができます。

口コミや写真・投稿を残したい

Googleビジネスプロフィールに蓄積された口コミや写真などの情報は、信頼性や集客力を高める重要な資産です。こうした情報を残しておきたい場合、プロフィールを削除すべきではありません。

プロフィールを削除してしまうと、口コミや投稿された写真はすべて消えてしまいます。

これまで築き上げた評価を失うことになり、再度情報を集めるには時間と労力がかかります。

SEOやMEOの観点でも、継続的にデータを蓄積することが評価向上につながります。もし、ネガティブな口コミが理由で削除を検討している場合は、まずその口コミがGoogleのポリシーに違反していないかを確認し、削除申請を行うことが可能です。

削除ができない場合でも、誠実な返信や対応をすることで、他のユーザーからの信頼を維持・回復することもできます。

口コミや写真などのコンテンツを大切にしたい場合は、プロフィール自体を削除するのではなく、情報の更新や対応方針の見直しによって改善を図ることをおすすめします。

社名変更や移転をするのみ

会社名の変更や移転などにより、Googleビジネスプロフィールの情報が変わる場合でも、プロフィールを削除せずに情報を更新する方法が推奨されます。

登録済みのプロフィール情報は、管理画面から社名・住所・電話番号などを修正することで対応できます。わざわざ削除して新たに作成し直すと、時間や手間がかかるだけでなく、これまでに蓄積された口コミや写真、投稿などの貴重なデータがすべて失われてしまいます。

特に評価の高いプロフィールを持っている場合は、削除せずに更新することで、これまでの評価やSEO上の効果を継続して活かすことができるため、より賢明な対応と言えるでしょう。

また、Googleビジネスプロフィールの内容を変更した後は、リンクしている公式サイトやSNSなどの情報と一致しているかどうかも必ず確認してください。特に、「社名(Name)」「住所(Address)」「電話番号(Phone)」のNAP情報は、ローカルSEOにおいて非常に重要な要素です。これらが異なると、Googleが同一店舗として正しく認識できず、検索評価に悪影響を及ぼす可能性もあります。

自分が管理しなくなる

会社の売却や経営権の移転、あるいは担当者の変更などにより、自分がGoogleビジネスプロフィールの管理を続けられなくなる場合でも、プロフィールを削除する必要はありません。

このような場合は、Googleビジネスプロフィールのオーナー権限を新しい管理者に譲渡することで対応できます。

オーナー権限の譲渡は、管理画面上部の縦三点リーダー(︙)から「ビジネスプロフィールの設定」→「ユーザーとアクセス権」に進むことで設定できます。これにより、これまでの口コミや写真などの情報を保持したまま、新しい管理者に引き継ぐことが可能です。

なお、オーナー権限を持つユーザーは、プロフィールの削除を含むすべての操作が可能となるため、譲渡の際には対象アカウントを慎重に選びましょう。アクセス権限の種類を理解したうえで、信頼できる相手に引き継ぐことが大切です。

Googleビジネスプロフィールの削除方法

Googleビジネスプロフィールの削除方法のイメージ画像

対応することが非常に重要です。削除操作はパソコンとスマートフォンのどちらからでも実行できますが、いくつか注意すべきポイントがあります。

中でも特に重要なのが、いきなり削除するのではなく、「閉業マーク」を設定してから削除するという2段階の手順を踏む必要があるという点です。この手順を経ることで、Google側にもビジネス終了が正しく伝わり、削除処理の反映がスムーズになる可能性があります。

また、削除を実行する前には、口コミや写真、投稿などの大切なデータを事前に保存しておくこともおすすめです。削除後はこれらの情報を復元できないため、慎重な対応が求められます。

ここでは、パソコン版とスマートフォン版、それぞれの削除方法について分かりやすく解説していきます。

パソコンでの削除方法

Googleビジネスプロフィールをパソコンから削除する手順は、以下の通りです。まず「閉業マーク」をつけたうえで削除する、2段階の操作が必要となります。

オーナー権限で管理画面へログイン

パソコンでオーナー権限で管理画面へログインするイメージ画像

Google検索、または Googleビジネスプロフィールマネージャー にアクセスし、削除対象のGoogleビジネスプロフィールのオーナー権限のアカウントでログインします。

「︙」縦三点リーダーから「ビジネスプロフィールの設定」を選択

パソコンで「︙」縦三点リーダーから「ビジネスプロフィールの設定」を選択するイメージ画像

管理画面の左側メニュー、またはビジネス情報の表示画面で、右上の「︙」(縦三点リーダー)をクリックします。表示されるドロップダウンメニューから「ビジネスプロフィールの設定」を選びましょう。

このメニューが表示されない場合は、画面のレイアウトが異なる可能性があります。その際は、「設定」や「詳細設定」といった項目を探してみてください。

閉業マークをつける

パソコンで閉業マークをつけるイメージ画像

まず、プロフィールに「閉業」マークを付けることで、Googleに対して「このビジネスは営業していない」という情報を通知します。

「ビジネスプロフィールの削除」→「このビジネスに臨時休業または閉業マークを付ける」と進めることで、設定が可能です。

閉業マークの反映後、プロフィールを削除をする

パソコンで閉業マークの反映後、プロフィールを削除をするイメージ画像

閉業マークがGoogle検索やGoogleマップに反映されたことを確認したら、Googleビジネスプロフィールの削除操作を進めましょう。

削除の際には、「削除の理由」を選択する画面が表示される場合があります。案内に従って適切な理由を選び、操作を完了させてください。

削除手続きが完了すると、そのプロフィールは徐々にGoogle検索結果やマップから非表示になっていきます(即時ではなく、反映まで時間がかかることもあります)。

スマートフォンでの削除方法

スマートフォンからGoogleビジネスプロフィールを削除する手順も、基本的にはパソコンの場合と同様です。以下に、具体的な手順を順を追って解説します。

オーナー権限で管理画面へログイン

モバイルでオーナー権限で管理画面へログインするイメージ画像


スマートフォンでGoogleビジネスプロフィールマネージャーを開き、オーナー権限を持つGoogleアカウントでログインします。その後、削除したいGoogleビジネスプロフィールを選択しましょう。

もしくは、Google検索画面からGoogleビジネスプロフィール名を検索します。

「︙」縦三点リーダーから「ビジネスプロフィールの設定」を選択

※スクショ画像

モバイルで「︙」縦三点リーダーから「ビジネスプロフィールの設定」を選択するイメージ画像

プロフィール画面の右上にある「︙」(縦三点リーダー)をタップし、表示されるメニューから「ビジネスプロフィールの設定」または「設定」を選びます。

なお、端末やアプリのバージョンによってメニュー名や配置が異なることがあります。その場合は、「詳細設定」や「ビジネス情報」といった類似メニューもあわせて確認してみてください。

閉業マークをつける

モバイルで閉業マークをつけるイメージ画像

「閉業」マークをプロフィールに設定することで、Googleに対して「このビジネスはすでに営業を終了している」という情報を明示できます。

「ビジネスプロフィールの削除」→「このビジネスに臨時休業または閉業マークを付ける」と進んで、閉業マークを設定してください。

スマートフォンの画面サイズによっては、対象のオプションがすぐに見つからない場合もあります。その場合は、画面をスクロールしてじっくり探してみることをおすすめします。

閉業マークの反映後、プロフィールを削除をする

モバイルで閉業マークの反映後、プロフィールを削除をするイメージ画像

閉業マークが正常に設定されていることを確認したら、三点リーダーから「ビジネスプロフィールの削除」へ進み、削除操作を実行します。

削除が完了するまでには、Google側の処理によりある程度の時間がかかる場合があります。処理が完了すると、対象のGoogleビジネスプロフィールはGoogle検索やGoogleマップから徐々に非表示になっていきます。

第3者での削除方法

Googleビジネスプロフィールは、原則としてオーナー権限を持つ本人や管理者が削除手続きを行うことが前提となっています。しかし、既に閉業している店舗や実在しないビジネスがGoogleマップ上に残っており、第三者として削除を申請したいというケースもあります。

このような場合は、Googleマップ上から「問題を報告」することで、削除依頼を申請することが可能です。

【 第三者による削除申請の手順】

  • Googleマップを開き、削除したいビジネスを検索(例:「◯◯カフェ(閉業済み)」など)
  • ビジネスの情報カード(プロフィール)を開く
  • 「情報の修正を提案」または「問題の報告」をクリック(スマホでは「編集を提案」)
  • 表示される選択肢から「この場所は存在しない」や「閉業している」などを選ぶ
  • 必要に応じて、詳細な理由や状況を入力し、送信

申請が承認されるかどうかは、報告内容の正確性やGoogle側の判断により決まります。必ずしも即時に削除されるとは限りませんが、現地の写真や閉業告知のWebページなどの客観的な証拠を添えることで、承認されやすくなる傾向があります。

なお、虚偽の報告や悪意ある申請はGoogleのポリシー違反となり、アカウントの制限や停止につながる可能性があります。必ず、正確かつ正当な理由に基づいて申請を行いましょう。

Googleビジネスプロフィールが削除できない原因と対処方法

Googleビジネスプロフィールが削除できない原因と対処方法のイメージ画像

Googleビジネスプロフィールを削除しようとしても、思うように削除できないケースがあります。たとえば、「削除ボタンが表示されない」「削除したはずなのに情報がマップに残っている」「削除操作が完了しない」など、さまざまな問題が発生することがあります。

こうしたトラブルには、以下のような原因が関係している可能性があります。

削除できない主な原因

  • ・削除する権限がない(削除の選択肢が表示されない)
  • ・複数のプロフィールが重複して存在している
  • ・マップからすぐに消えない
  • ・Googleポリシーに違反している情報が含まれている

それぞれの原因ごとに詳しい対処法をご紹介します。 同じような状況で悩んでいる方は、原因を特定して適切に対応していきましょう。

原因①:削除する権限がない(削除の選択肢が表示されない)

Googleビジネスプロフィールの削除は、「オーナー」権限を持つアカウントでなければ実行できません。オーナー権限がないアカウントでは、「削除」の選択肢が表示されない仕組みになっています。

自分のアカウントの権限レベルを確認するには、プロフィール管理画面の「︙(縦三点リーダー)」から「ビジネスプロフィールの設定」→「ユーザーとアクセス権」に進んでください。もし、オーナー権限が付与されていない場合は、現在のオーナーに連絡し、権限の譲渡や追加を依頼する必要があります。

それでも権限を取得できない場合は、Googleビジネスプロフィールのサポート窓口に問い合わせましょう。所有者であることを証明できれば、サポート経由でアクセス権を回復できる可能性があります。その際は、ビジネスの公式書類や身分証明書の提出を求められる場合があります。

原因②:複数のプロフィールが重複して存在している

Googleビジネスプロフィールが複数存在して重複している場合、Googleが正しい情報を判断しにくくなり、削除が正常に処理されない可能性があります。特に、異なるアカウントで複数のプロフィールが管理されている場合は、注意が必要です。

まずは、重複しているGoogleビジネスプロフィールを確認し、自分がオーナー権限を持っているかどうかをチェックしましょう。オーナーであれば、不要なプロフィールを選び、「重複を報告」することでGoogleに対応を依頼できます。

一方、オーナー権限がない場合でも、「この場所に関する情報を編集」から「閉鎖・移転・重複」などを選び、正しいプロフィールのURLを入力することで、重複の報告が可能です。

この手順を通じて、Googleに統合や削除を依頼することができます。

原因③:マップからすぐに消えない

Googleビジネスプロフィールの削除処理を行っても、Googleマップや検索結果からすぐに情報が消えない場合があります。これは、Googleのシステムが情報を更新するのに時間を要するためです。

削除手続きが完了しても、実際にマップ上から完全に非表示になるまでには、数日から数週間かかることがあります。反映には、Googleのインデックス更新のタイミングやキャッシュのクリアなどが関係しています。

このような場合は、基本的に時間を置いて様子を見ることが対処法となります。もし2週間以上経過しても情報が残っているようであれば、Googleマップの「フィードバックを送信」機能を利用し、削除済みのビジネスがまだ表示されている旨をGoogleに報告するとよいでしょう。

原因④:Googleポリシーに違反している情報が含まれている

Googleビジネスプロフィールに、Googleのポリシーに違反する情報が含まれている場合、削除手続きが正常に進まないことがあります。たとえば、不適切な写真、虚偽の営業時間、過度なキーワードの羅列など、スパム的な要素が疑われるケースです。

このような場合は、まず該当する違反コンテンツを修正または削除したうえで、あらためてプロフィール全体の削除操作を行ってみてください。具体的な違反の例や修正すべき項目については、Googleビジネスプロフィールのコンテンツポリシー(公式ヘルプ)をご参照ください。

それでも削除できない場合は、Googleビジネスプロフィールのサポート窓口に直接問い合わせて、状況を説明しましょう。正当な理由があれば、サポートチームが適切な対応を案内してくれます。なお、問い合わせ時にはビジネスの公式書類や身分証明書の提出を求められることがあります。

参照:Googleビジネスプロフィールのコンテンツポリシー(公式) 
   Googleビジネスプロフィール サポートへの問い合わせページ

Googleビジネスプロフィールを削除する際の注意点

Googleビジネスプロフィールを削除する際の注意点のイメージ画像

Googleビジネスプロフィールを削除する際には、いくつかの重要な注意点を事前に理解しておく必要があります。これらを把握しておくことで、削除後に思わぬトラブルが発生するリスクを抑えることができます。

削除という行為は、単なる操作にとどまらず、ビジネスの信頼性や顧客との接点に大きな影響を与える可能性があります。特に、削除後は元に戻せないケースもあるため、慎重な判断が求められます。

ここでは、削除を実行する前に知っておきたい、重要な注意点をわかりやすく解説していきます。

削除後に復元はできない

一度Googleビジネスプロフィールを完全に削除すると、元に戻すことはできません。Googleの公式ヘルプによれば、削除されたプロフィールを直接復元する機能は提供されていません。

そのため、削除を決定する前に、本当に削除が必要かどうかを慎重に判断することが重要です。目的が一時的な休業や情報の更新であれば、削除ではなく、前述の代替手段(臨時休業設定や非表示など)を活用する方が適切でしょう。

万が一、削除後にプロフィールを復活させたい状況になった場合は、新たにプロフィールを一から作成する必要があります。ただしその場合、過去の口コミや写真、投稿はすべて失われます。ビジネスの評判やオンラインでの信頼性もゼロから再構築しなければならない点に注意が必要です。

削除すると口コミや評価も失われる

Googleビジネスプロフィールを削除すると、そのプロフィールに紐づいたすべてのデータが失われます。とりわけ重視すべきなのは、顧客から寄せられた口コミや星評価です。

長い年月をかけて積み上げてきた好意的なレビューや高評価は、ビジネスの信頼性を示す非常に重要な資産です。これらは、新規顧客の獲得や継続利用の後押しにもつながり、ビジネスの成長に大きく寄与します。

さらに、良質な口コミはローカルSEOやMEOにも影響を与える可能性があり、Google検索やマップでの表示順位にも関係します。

そのため、多くの良い口コミや高評価を持つプロフィールについては、削除するのではなく、情報の更新や一時的な非表示といった代替手段の活用をおすすめします。

削除完了まで時間がかかることもある

Googleビジネスプロフィールは、削除処理を行っても、反映されるまでに時間がかかる場合があります。通常は数日以内に削除が完了しますが、状況によっては数週間かかることもあります。

削除が処理中の間は、プロフィールが「保留」状態になり、一部の情報がGoogle検索やマップ上に残って表示されることがあります。特に、Googleのキャッシュやサードパーティのサイトに情報が残っている場合は、それらが更新・反映されるまでさらに時間を要するケースもあります。

もし削除を急ぐ必要がある場合は、処理後もしばらく検索結果を確認し続け、必要に応じてGoogleビジネスプロフィールのサポート窓口に問い合わせることをおすすめします。

閉業マークの設定をする

Googleビジネスプロフィールを削除する前には、必ず「閉業済み」としてマークしておくことが重要です。この設定を行うことで、削除処理が完了するまでの間も、検索ユーザーに対して正確な営業状況を伝えることができます。

閉業マークを設定せずに直接削除を試みると、削除プロセスがスムーズに進まないケースがあります。Googleのシステム上も、閉業マークが設定されている方が、削除処理がより確実に実行される傾向があります。

さらに、何らかの理由で削除反映に時間がかかっている場合でも、「閉業済み」の表示があることで、ユーザーは営業していないことに気づき、不要な来店や問い合わせを避けることができます。

ビジネスオーナーとしての信頼や配慮の観点からも、この手順は省略せず、確実に実行することをおすすめします。

Googleビジネスプロフィールは再登録できるのか

Googleビジネスプロフィールは再登録できるのかのイメージ画像

Googleビジネスプロフィールを削除した後、同じビジネスを再びGoogleビジネスプロフィールに登録できるのかどうか、疑問に思う方も少なくありません。

結論としては「可能」です。ただし、いくつかの条件や注意点を理解しておく必要があります。再登録の方法や手続きは、同じ屋号・住所を使う場合と、まったく新しいビジネスとして登録する場合とで大きく異なります。

ここでは、再登録を検討している方向けに、注意すべき点やスムーズに手続きを進めるためのコツを詳しく解説していきます。

同じ屋号・住所の場合

同じ屋号(ビジネス名)と住所で、以前に削除したGoogleビジネスプロフィールを再登録することは可能です。ただし、その場合は審査が通常より厳しくなる可能性があります。

特に、削除前と同一の情報で再登録しようとすると、Googleのシステムが「重複」と判断し、審査に時間がかかったり、承認が拒否されたりするケースがあります。また、短期間に削除と再登録を繰り返すと、スパム行為と見なされるリスクもあるため注意が必要です。

再登録を検討している場合は、前回の削除から少なくとも数週間以上の期間を空けるのが理想です。あわせて、再登録時にはより詳細で正確な情報を入力し、ビジネスの写真や説明文も丁寧に整えることで、審査がスムーズに進む可能性が高まります。

なお、再登録したプロフィールには以前の口コミや評価は引き継がれません。これはシステム上「新規作成」として扱われるため、オンライン上の信頼や評価をゼロから構築し直す必要があることを忘れないようにしましょう。

新規作成の場合

新しいビジネス名や住所、または全く異なる事業内容でGoogleビジネスプロフィールを作成する場合は、特に制限なく登録することができます。これはGoogle上でも「新規ビジネス」として扱われるため、原則として問題なく手続きが可能です。

新規作成の手順は、Googleビジネスプロフィールのウェブサイトまたはアプリから「ビジネスを追加」を選び、必要な情報を入力して進めるだけです。この際も、できるだけ詳細かつ正確な情報を提供することが、信頼されるプロフィールづくりの基本となります。

なお、以前のビジネスと明らかに関連性がある場合(例:同じオーナーが、同じ場所で業種だけを変更するケースなど)には、既存プロフィールの情報を更新することで対応可能な場合もあります。そのため、状況に応じて「新規作成」か「更新」か、最適な方法を選ぶようにしましょう。

Googleビジネスプロフィールを削除する以外の代替案

Googleビジネスプロフィールを削除する以外の代替案のイメージ画像

Googleビジネスプロフィールの削除が、必ずしも最適な選択肢とは限りません。状況によっては、削除よりも柔軟で効果的な代替オプションが存在します。これらの代替策を理解しておくことで、自社の状況に最も適した対応を選択することができます。

特に、一時的な休業や将来的に再開の予定がある場合には、完全な削除ではなく、他の選択肢を検討することをおすすめします。

以下では、代表的な代替手段とその特徴、適した利用シーンを紹介します。自社の運用目的に合った方法を選びましょう。

代替オプション 使用する状況 メリット デメリット
閉業マークをつける 完全に事業を終了したが情報は残したい場合 ・検索結果に「閉業」と表示される
・口コミや写真が保持される
・将来の再開がしやすい
・検索に表示され続ける
・新たな口コミが投稿される可能性あり
臨時休業マークをつける 改装や一時的な休業の場合 ・「一時的に休業中」と表示される
・再開予定日が設定可能
・データが維持される
・短期間の措置向け
・閉業ではない前提が必要
オーナー権限の譲渡 事業譲渡や担当者変更の場合 ・すべての情報や評価を引き継げる
・新オーナーが継続管理可能
・譲渡先アカウントが必要
・権限移行の操作が必要
プロフィールの内容を更新 移転や事業内容変更などの場合 ・データと評価を維持できる
・SEO効果を保持できる
・顧客の信頼が維持される
・大きな変更は審査対象になる
・旧情報のキャッシュが残ることがある

閉業マークをつける

閉業マークは、ビジネスが完全に営業を終了したことを、Googleの検索ユーザーに明確に伝えるための機能です。この設定を行うと、プロフィールはGoogle検索やマップに引き続き表示されますが、「完全に閉業」とラベルが付き、ユーザーにも正確な状況が伝わります。

この方法の大きなメリットの一つは、プロフィールに蓄積された口コミや写真、投稿といった情報がすべて保持される点です。将来的に同じ場所や名称で事業を再開する可能性がある場合は、完全削除よりも「閉業マーク」を付けておく方が柔軟でおすすめです。

設定手順は、削除手続きとほぼ同じです。管理画面から「ビジネスプロフィールの設定」を開き、「このビジネスは完全に閉業しました」にチェックを入れるだけで完了します。

なお、閉業マークを付けた状態でも、後から再開することは可能です。状況が変わった場合には、設定を変更して営業再開としてプロフィールを復元できます。

臨時休業マークをつける

臨時休業マークは、一時的な休業状態をユーザーに伝えるための機能です。改装工事、季節営業、感染症対策などにより、一定期間営業を停止するケースに適しています。

設定を行うと、Googleビジネスプロフィール上に「休業中」と表示され、再開予定日もあわせて設定できます。この機能を使えば、プロフィールのすべてのデータを保持したまま、顧客に正確な営業情報を伝えることができます。

設定方法は、管理画面の「営業時間」または「特別営業時間」のセクションから「臨時休業」を選び、期間を設定するだけです。再開の予定がある場合は、完全削除よりもこの方法の方がスムーズに営業を再開しやすくなります。

オーナー権限を譲渡する

ビジネスを売却したり、管理者が変更になる場合は、プロフィールを削除せずにオーナー権限を譲渡する方法がおすすめです。これにより、口コミや投稿、SEO評価などの蓄積されたデータを維持したまま、管理者だけをスムーズに切り替えることができます。

譲渡の手順は以下の通りです。

  1. 管理画面から「ユーザー」または「アクセス権管理」にアクセス
  2. 新しいオーナーとなるGoogleアカウントを追加
  3. そのユーザーの権限を「オーナー」に設定
  4. 自身の権限を「管理者」に降格、または削除する

この方法は、ビジネスの運営を引き継ぐ際に評価やレビューを保持できる点が大きなメリットです。特に、同じ場所で新しいオーナーが営業を継続するケースでは、削除せず譲渡を選ぶのが最適です。

プロフィールの内容を更新する

ビジネス名の変更や移転、業態変更(リブランディング)などを行う場合は、プロフィールを削除せずに情報を更新する方法が適しています。この方法であれば、すでに蓄積された口コミ・写真・投稿・SEO評価をすべて保持したまま、新しい情報に切り替えることができます。

情報を更新することで、顧客の混乱を防ぎながら、オンライン上の信頼や検索順位を維持することができます。特に評価の高いGoogleビジネスプロフィールは、削除せず情報更新で対応することで、その価値を最大限に活かせます。

削除と代替策を正しく使い分けよう

削除と代替策を正しく使い分けようのイメージ画像

Googleビジネスプロフィールの削除は、閉業や誤登録、重複登録といった明確な理由がある場合に限り、適切な対応となることがあります。

ただし、一度削除すると復元は困難で、口コミや投稿といった大切な資産が失われてしまう点には注意が必要です。そのため、「閉業マーク」や「臨時休業設定」など、目的に応じた代替手段を検討することが重要です。

削除がうまくできない場合は、まずはオーナー権限の有無を確認し、重複しているプロフィールが存在していないかを調べましょう。また、時間を空けて再試行することで削除が可能になるケースもあります。どうしても対応できない場合は、Googleのサポートに問い合わせて解決策を相談することも有効です。

Googleビジネスプロフィールの管理は、ユーザーとの信頼の維持・向上につながる重要な施策です。状況に応じた最適な方法を選び、賢く運用していきましょう。

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この記事を書いた人

しのはら
テレビ業界や法人営業を経てサングローブへ入社。SEO・MEO・広告運用のサポートを担当し、多くのクライアントの集客に貢献。現在はメディア記事の執筆にも挑戦し、さらに成果を出すべく活動中。

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