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無料の画像編集ソフト「GIMP(ギンプ)」の使い方と機能を徹底解剖

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画像編集をするときによく耳にするのが、「Photoshop(フォトショップ)」といった有料ソフトです。もちろん、これらは使いやすく高い性能を持っているのですが、初心者が手を出すには少しハードルが高いですよね。

そこで、今回は無料で使える画像編集ソフト「GIMP(ギンプ)」をご紹介します。実は、GIMPは画像編集ソフトの中でも古く歴史があるというのをご存じですか?積み重ねてきたノウハウがあるので、初心者だけでなく上級者にも支持されているソフトなのです。そんなGIMPの使い方からおすすめの機能まで解説するので、ぜひ記事を参考にしながら使ってみてくださいね。

GIMPとは?

GIMPは、無料でさまざまな画像編集の機能が使えるソフトのこと。1995年に2人の開発者によって誕生し、その使い勝手の良さから多くのユーザーを獲得しました。もともと英語版のソフトでしたが、今では日本語版もダウンロード可能となっています。犬がブラシをくわえた可愛らしいロゴが特徴です。
gimp

GIMPが選ばれる理由

無料で使えるにもかかわらず、有料ソフトと引けを取らないくらいハイクオリティなのが高い支持率のひみつ。代表的な機能としては、切り抜き・透過・ぼかし・文字入れ・イラスト作成などがあげられます。お金がかかっていないとは思えないほど立派な画像が、自分の手で作成できますよ。のちほど機能の使い方を詳しくご紹介するので、そちらも参考にしてみてください。

GIMPは小さなドットを組み合わせて画像を映し出すペイント系ソフトウェアというジャンルに分類されています。ペイント系ソフトウェアの最大の特徴は、手書きに近い状態での利用が可能な点です。そのため初心者でも使いやすく、すぐに使いこなせるようになるでしょう。

さらに、GIMPは画像編集ソフトの中では比較的歴史があります。数十年間ノウハウを培い続け、つねにユーザー目線で使いやすさを反映してきました。積み重ねてきた歴史も、GIMPが選ばれる理由のひとつかもしれません。

GIMPを使うデメリット

GIMPを使うデメリットとしては、主に「拡大・縮小に弱い」「印刷に向いていない」という点があげられます。拡大・縮小に弱いのは、GIMPはドットを集めてイメージを再現するペイント系ソフトウェアだからです。ドットの集合絵を拡大すると粗が目立つことを想像すれば、うなずけるでしょう。また、印刷に向いていないのはGIMPが対応している色彩と印刷で必要な色彩が異なるためです。そのため、GIMPを通して画面で確認した色味が、印刷だとしっくりこないということがあるかもしれません。

GIMPのインストール方法と日本語化の手順

GIMPのインストール方法と日本語化の手順

GIMPがどのようなソフトか分かったところで、実際にインストールしてみましょう。インストールからセットアップまでは英語表記ですが、セットアップ後に起動すれば日本語が使えるようになりますのでご安心ください。

手順➀:インストールファイルのダウンロード

以下のリンク先から、GIMPのインストールファイルをダウンロードします。
リンク先:GIMP

※リンク先の「Download GIMP 2.10.22 directly」をクリックしてください。

手順②:セットアップ

インストールファイルのダウンロードが完了したら、セットアップを始めます。


最初に「Select Setup Language」という言語選択の画面が出てきますが、この時点では英語しか選択ができないのでデフォルトのまま「English」を選択してください。

手順③:インストール

画面右下に「Install」のボタンが出てくるので、クリックしてインストールを開始します。
しばらくしたら「Finish」ボタンが現れるので、クリックしたら完了です。

自動でソフトが立ち上がるわけではないので、スタート画面からGIMPを選択し起動してみましょう。起動後の画面が日本語になっているはずです。

もし英語のままになっていたり、他言語になっていたりする不具合がある場合は、メニューバー上部にある「Edit(編集)>Preferences(設定)>Interface(ユーザーインターフェース)>Language(言語の設定)」から日本語 [ja]を選択してOKをクリック。GIMPを再起動をすると日本語になります。

GIMPのおすすめ機能とその使い方

GIMPのおすすめ機能とその使い方

すべて無料で使えるGIMPですが、その機能はとてもハイクオリティ。おすすめの機能をいくつかご紹介するので、ぜひ実際に使ってみてくださいね。きっと画像編集がもっと楽しくなるはずです。

おすすめ機能①:切り抜き

画像の一部を切り抜きたい時に使うのが、切り抜き機能です。この機能は多くの画像編集ツールについていますが、GIMPの特徴は切り抜き方法がいくつもあるという点です。「四角形や円形の枠を使ってステッカーのように切り取りたい」「切り取った画像の周りをぼかしたい」「切り取った画像同士を合成したい」などあらゆるニーズに対応しています。ぜひ実際にいじりながらあらゆる方法を試してみてくださいね。

ここでは、最もオーソドックスな「自由選択ツール」での切り抜き方法をご紹介します。まずは、左上にある「ファイル」を選択し、「ファイル>開く/インポート」から切り抜きたい画像をインポート。左側のアイコンがたくさん並んでいる部分=ツールボックスから「自由選択」をクリックします。そのあとは画像の中の切り抜きたい人物や動物などの輪郭に沿ってマウスをクリックしながら囲むだけです。切り抜いた画像はレイヤーとしても使えるので、使用用途に応じて自分で分かるように保存しておきましょう。

《手順》
①左上にある「ファイル」を選択し、「ファイル>開く/インポート」で画像をインポート
②ツールボックスから「自由選択」をクリック
③切り抜きたい人物・動物の輪郭に沿ってマウスをクリックしながら囲む

おすすめ機能②:透過

透過とは、画像の背景などを透明にする機能を指します。例えば、背景が茶色のブログに背景が白の写真を掲載すると、写真の境目などが目立ちデザイン性に欠けてしまいますよね。分かりやすくするために写真を掲載したのに、色がごちゃごちゃして逆に見づらくなってしまった、というような経験はありませんか?このような時、GIMPの透過機能を使えば写真の背景部分を透明にできます。

方法はとても簡単です。左上にある「ファイル」を選択し、「ファイル>開く/インポート」で透過させたい画像をインポートします。ドラッグ&ドロップでも取り込めるので、やりやすい方を選択してください。次に、上部にあるボタンより「レイヤー>透明部分>アルファチャンネルの追加」を選択。アルファチャンネルとは、画像の透過効果を担うチャンネルなので、上記の手順を忘れないようにしましょう。その後、左側のツールボックスより「消しゴム」を選択し、透過したい部分をこするだけです。

《手順》
①左上にある「ファイル」を選択し、「ファイル>開く/インポート」で画像をインポート
②上部にあるボタンより「レイヤー>透明部分>アルファチャンネルの追加」を選択
③左側のツールボックスより「消しゴム」を選択
④透過させたい部分を消しゴムでこする

おすすめ機能③:ぼかし

簡単にプロが一眼レフで撮ったようなオシャレな写真に加工できるのが、ぼかし機能です。おしゃれ用途だけではなく、個人情報が漏れないよう背景や顔にモザイクをかけたい時にも便利。ぼかしの強さや範囲も自分で自由に決められるので、自分好みに写真を編集することができますよ。

ここでは基本の使い方を解説します。まずは「ファイル>開く/インポート」でぼかしたい画像をインポート。ツールボックスより水滴マークの「ぼかし/シャープ」を選択し、ぼかしたい部分をぬりつぶすだけです。ツールオプションより、ぼかしの強さ設定ができるので、自分好みに設定しましょう。

また、上部にある「Filters>Blur」を選択し、好みのぼかし方法を選ぶこともできます。シンプルなぼかしからモザイク、躍動感のあるタイプまで多くの種類があるので、ぜひこちらも試していてくださいね。

《手順》
①左上にある「ファイル」を選択し、「ファイル>開く/インポート」で画像をインポート
②ツールボックスより水滴マークの「ぼかし/シャープ」を選択
③ぼかしたい部分をぬりつぶす

おすすめ機能④:文字入れ

ブログのアイキャッチ画像や動画のサムネイル画像には、文字が入っていた方がユーザーの目に留まりやすいもの。もちろんGIMPにも文字入れ機能があるので、画像内の好きなところに文字の挿入ができます。フォント・カラー・サイズも選べるので、必要に応じて使い分けてみてくださいね。

やり方はいたってシンプルです。「ファイル>開く/インポート」で画像をインポートしたら、ツールボックスにある「A」マークの「テキスト」を選択。画像内にテキスト挿入ブロックが出てくるので、好きな文字を入れましょう。テキストの入力をはじめると、画面左下に文字のフォントや大きさを調整できるコンテンツが出現するので、こちらで好みに合わせて調整をしてください。

《手順》
①左上にある「ファイル」を選択し、「ファイル>開く/インポート」で画像をインポート
②ツールボックスより「A」マークの「テキスト」を選択
③テキストボックスに挿入したい文字を入力

おすすめ機能⑤:イラスト作成

GIMPには、既存の画像を編集するだけではなく、簡単なイラストを作成するツールも備わっています。自分で作成したイラストをサイトに使えば、オリジナリティあふれるデザインになるはず。SNS用のアイコン作成などにもおすすめの機能です。初心者の方でもキレイかつ簡単に作成できるので、ぜひ実践してみてくださいね。

今回は、初心者の方でも簡単にイラストを作成できる方法として、アナログで描いた画像をトレースするやり方をご紹介します。まず、「ファイル>開く/インポート」で画像をインポートし、ファイル名を「背景」などに変更し、自分でトレース用画像だと分かるようにしましょう。次に、上部にあるボタンから「レイヤー>新しいレイヤーの追加」を選択します。するとダイアログが出現するので、「レイヤー名:線画」「レイヤー塗りつぶし方法:白」を選択しOKをクリックします。

その後、画面右側にあるコンテンツから追加した「線画」の画像を選択し、不透明度を70.0に設定してください。もちろん好みに応じて不透明度の数値は変更可能です。これで、トレースの準備が整いました。あとは、ツールボックスからインクマークの「インクで描画」を選択し、画像を拡大しながら写真の線をなぞるだけ。手ブレ補正をオンにしておくと簡単にキレイな線が引けます。

《手順》
①左上にある「ファイル」を選択し、「ファイル>開く/インポート」でトレース画像をインポート
②ファイル名を変更する
③上部にあるボタンから「レイヤー>新しいレイヤーの追加」を選択
④ダイアログ内を「レイヤー名:線画」「レイヤー塗りつぶし方法:白」としOKをクリック
⑤画面右側にあるコンテンツから追加した「線画」の不透明度を70.0に設定
⑥ツールボックスよりインクマークの「インクで描写」を選択
⑦写真の線に沿って線を引く

まとめ

まとめ

GIMP は、すべて無料で利用できる画像編集ソフトながら、有料ソフトに劣らない高い性能を誇っています。使える機能が豊富なので、初心者は最初戸惑うかもしれません。しかし、編集画面は日本語で、しかもシンプルな操作性で分かりやすいため、すぐに慣れるでしょう。使えば使うほど新しい発見があるGIMPは、あらゆるシーンで活躍するはずです。無料でインストールできるので、ぜひ実際に使ってみてくださいね。

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この記事を書いた人

よしたか あしょう
新卒で人材営業を経験のちに、文章の楽しさにめざめライターへ転身。音楽系メディアや地域情報誌(フリーペーパー)での執筆を経たのち、サイト制作でCMSライティングを学ぶ。現在は、人事・経営関連の記事を中心に執筆中。

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