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ユーザーファーストのデザインと心理学について

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WebデザインやWebマーケティングにおいて、「ユーザーファースト」という考え方はとても重要です。
なぜなら、どのような宣伝も顧客に届いてこそ意味があるからです。
ユーザーの視点に立ち、購入などのコンバージョンにつなげるためには、顧客の立場を知ることは欠かせません。
ユーザーファーストの実現に役立つものとして、心理学を利用するという手法があります。
今回は、ユーザーファーストのデザインと心理学の観点から、マーケティング戦略を練る方法について解説します。

ユーザーファーストとは何か

ユーザーファーストとは、顧客の満足度を優先するという考え方です。
マーケティングや広告における従来の手法は、企業や個人が「何を伝えたいのか」を重視してきました。
しかし、ユーザーファーストの考え方においては、「顧客が何を求めているのか」をもっとも大切にします。
ユーザーにとって役立つ商品であることをアピールできなければ、マーケティングを成功に導くのが難しくなってしまいます。
そのため、デザインにおいてもユーザーファーストが求められています。
デザインにおけるユーザーファーストは、「デザインを目にした顧客が何を感じるか」を考えることなのです。

見ているものがすべてではない

人間にとって視覚から得られる情報はとても大きいものです。
視覚情報によって、多くの事柄を理解し、判断を下しています。
聴覚や嗅覚といったほかの感覚よりも、目で見たもののほうが多くの情報をもたらしています。
しかし、人間は視覚から得た情報をそのまま認識するわけではありません。
人間は視覚情報をみずから解釈します。
解釈の方法は人によって異なり、過去の経験などから情報を整理しているのです。
デザインは視覚を通して顧客に情報を発信するものですから、この点をきちんと考慮する必要があります。
ユーザーファーストのデザインとは、人々の持つ心理的な癖に合わせて情報を届けるものなのです。

人にはそれぞれ癖がある

視覚情報を整理する場合、そこにはさまざまな癖が現れます。
ここで言う癖とは、過去の経験から自然と行ってしまう情報の整理方法です。
たとえば、Web上に横書きの文章が表示される場合をイメージしてみましょう。
現代の日本人であれば、ほとんどの人が何のためらいもなく「左から右」に向かって文字を追いかけようとします。
ところが、世の中には「右から左」に読む言語を使用する人々もいて、そうした人たちは自然と右側から視線を動かす癖を持つのです。

こうした癖の違いは、「世代」「性別」「地域」「職業」「普段接しているメディア」などによって生まれます。
そのため、デザインを考えるうえで「想定読者がどのような癖を持つ人物なのか」は考慮しなければなりません。
メインターゲットとなるユーザーに正しく情報を伝えるためには、受け取る側の癖に合わせて発信することが求められるのです。

情報を配置する場所を意識する

届けたい情報がきちんとユーザーに理解されるようにするためには、情報を配置する場所にも気をつけなければなりません。
これはユーザーが視覚情報を無意識に取捨選択しているからです。
特に、インターネットを頻繁に利用する人は、画面上の情報を無意識に整理している場合が多いです。
たとえば、何らかのコラムやブログなどでは、画面の左右にアフィリエイト広告が表示される形式が主流になっています。
こうしたサイトをよく利用するユーザーは、「不要な広告が画面の左右に表示される」ことを感覚として持っているのです。

そのため、インターネットを利用する際、画面の左右に表示される情報を自然と無視します。
これは意図的に見ないようにするのとは違い、ほぼ無意識に行われるものです。
本来ならユーザーが興味を引かれるような宣伝や広告も、そうした場所に配置するとほとんど反応が返ってこないという可能性もあるのです。
ユーザー側の癖を理解しないままサイトなどのデザインを行うと、期待した効果を得られない場合があります。

ユーザビリティの向上を目指す

Webデザインにおけるユーザーファーストな視点とは、ユーザビリティの向上を目指すものです。
その際、発信したい情報をユーザーにとってアクセスしやすいように配置していくことが重要になります。
顧客にとってどれほど有益な情報であっても、ユーザーが意識できないような場所に配置してしまえば、反応は返ってこない可能性が高いでしょう。
単にサイトに情報を配置すれば、ユーザーが勝手に見てくれるわけではありません。
顧客の持つ癖や心理的な動きなどを考慮しつつ、きちんと「意識してもらえるデザイン」を考えていく必要があります。

また、デザインを考えるうえではコンテンツの情報量も意識しておくことが大切です。
むやみに情報量を増やそうとするのではなく、ユーザーが知りたい情報をすぐに見つけられるようにしてみましょう。
場合によっては、デザインに合わせてコンテンツのボリュームを調整することが必要です。

利用者を想定したデザインを考えよう!

ユーザーファーストなデザインに、明確なルールは存在しません。
顧客の目線でデザインを考えるのなら、ユーザーが変わればデザインも変わることがあるためです。
どのユーザー層にどんな情報を伝えたいのかに応じて、デザインを構築する必要があります。
そのためには、想定されるターゲットについて、その心理も含めた理解や分析が求められるでしょう。
利用者の立場を考えられるようになってこそ、ユーザビリティを向上できるのです。

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