アイキャッチとは?意味や効果、画像デザインの作り方まで解説
ブログやYouTube、Twitter、アニメ、広告などでお馴染みのアイキャッチ。本記事にて深掘りします。
その言葉(呼称)が持つ意味から、表示することで得られる効果、作るうえで意識したいポイント、画像デザインにおける具体的な作り方(主にツールの紹介)……等々、幅広くピックアップ。ぜひ、ご参照ください。
目次
アイキャッチの意味
“アイ”(eye)が意味する「目」「注目」「視力」と“キャッチ”(catch)が意味する「捉える」「捕まえる」「掴む」が合わさった言葉“アイキャッチ”は、閲覧者に向けた視覚的要素として、テレビやインターネット上でよく用いられています。
すなわち定義づけるならば、アイキャッチとは「惹句や画像、映像などで見る人の注意を引きつけること」です。
実際にユーザーアクションを左右し、集客や収益につながることも少なくありません。それゆえ、ブログやSNS、広告業界などで当たり前のように重視されるのもうなずけます。
アイキャッチで期待できる効果
アイキャッチは、一般的にキャラクター画像、イラスト、写真、ロゴ、文字などが複合的に用いられます。単体ではなく個々のリソースを組み合わせた方が印象に残りやすいからです。
そうしたなか、投稿コンテンツにおいては画像(または映像)の使用がもっとも象徴的だといえるでしょう。それらはTwitterやFacebookがシェアされた際に表示されるように設定することもできます(これは、「Open Graph Protcol」、略してOGPと呼ばれるものです)。
ひとたびユーザーの興味・関心を引くアイキャッチを添付すれば、それだけで自社ビジネス(サイト)へ多数のアクセスが押し寄せてくる期待が持てます。さらには商品購入はじめいわゆるコンバージョンポイントにまで成果が及ぶケースも、決して稀ではありません。
たかが視線の誘導と侮ることなかれ。アイキャッチは、上述した効果も大いに期待できるのです。
アイキャッチの使われ方
アイキャッチを目にする場面は日常のそこかしこに転がっています。
以下、使われることの多い主な媒体です。
宣伝物、チラシ
たとえば、スーパーで見かけるチラシの惹句(POP)もアイキャッチの1つです。派手な色や太い文字で商品名やメリットをアピールすることで、自然と顧客の注目を集めやすく、購買意欲を掻き立てます。こうした広告が旧態依然の手法にあっても絶えず普遍的に有効なのは、アイキャッチの特性にほかなりません。
アイキャッチシール
アイキャッチシールは、宣伝物やチラシ同様、商品を目立たせるためのPOP用シールです(POPシールあるいはアテンションシールと呼ばれることもあります)。主にシャンプーや医薬品、化粧品、入浴剤、飲料水(ペットボトル)などに貼られています。
TVアニメ
TV、特にアニメ番組で、アイキャッチ(を使った手法)は見られます。
具体的には、番組が放送されている中盤、CMの前後に流されるタイトル画面がそうです。3秒ほどの短い時間で、お決まりのBGMやナレーションにあわせて挿入されるあの映像は、まさしく視聴者の目を引き付けるためのものだといえます。
番組によって個性が表れるのもポイントです。
なお、TVやアニメで使われるアイキャッチにはそのまま流動的にCMを見てもらうよう促すだけでなく、以後、番組が続くことをわかりやすく伝える役割もあります。
ブログやWebサイト
ブログやWebサイトの場合、インターネット社会においてもっともポピュラーな活用シーンとあって、アイキャッチに注力される方は多い傾向にあります。
実際のところ、ユーザーにクリックしてもらうために必要であることはもちろん、その後SNSでシェアされる可能性も視野に入れるとなると、拡散効果にも関わるため、到底疎かにできるものではありません。
SNS
ブログ同様繰り返しお伝えしている通り、アイキャッチはSNSと親和性が高く、特にユーザーのタイムラインに表示されることを考えると、重視されるのも当然だといえます。
基本的にはシェアされたブログで設定されたアイキャッチ画像が、各種ソーシャルメディアにて掲載される仕組みです。が、なかにはSNS向けに独立して作成される方もいらっしゃいます。それだけアイキャッチには、こだわる価値があることがわかります。
アイキャッチとサムネイルの違い
アイキャッチと混同しやすいのがサムネイルです。後者は、親指の“サム”(thum)、爪の“ネイル”(nail)を語源とし、親指の爪ほどのサイズの画像を意味します。アイキャッチ画像の縮小版と捉えてもいいかもしれません。略してサムネと呼ばれることも多い言葉です。
サムネイルもまた、コンテンツの中身がわかるように作られています。そのため訴求力抜群。サムネイル次第で呼び込めるユーザー数が変わるといっても過言ではありません。すなわち、その点はアイキャッチとまったく同じです。
アイキャッチ作成時に意識したいポイント
いざアイキャッチを作るにあたって、何の目的もなしに着手してしまっては、大概うまくいかないものです。では、事前に準備すべきことは何でしょうか?
以下、大切な要素についてお伝えします。
明確な目的
たとえばSNSから紹介したいブログへとユーザーを誘導する時、テキストにアイキャッチを加えると、イメージが大きく膨らむため効果的です。シェアするにも、表象する画像があるとないとでは見栄えが異なるため、当然、その数に影響を及ぼします。すなわち読者やファンの増加につながる期待が持てるわけです。見方を変えるとこの場合、アイキャッチはフォロワー獲得のための手段になり得ます。こうした目的があれば攻め方も定まってくるはずです。アイキャッチを有意義なものとして扱いたいなら、まずは目的を明確にしましょう。
平易かつ的確なタイトル
わかりやすいアイキャッチを作るには、ビジュアルだけでなくパッと目に付くテキスト、キャプションも大事です。ポイントは、いかにシンプルなタイトルで訴求できるか。もちろん的確に見る者の心理を捉えなければなりません。すなわち“アイ”だけでなく“ハート”をキャッチする言葉が紡げるよう、注力する必要があります。
文字を目立たせるための工夫
タイトルをいかに見せるかも大切です。文字が画像にボロ負けしないようバランスも意識しましょう。アイキャッチ画像に騒がしくない風景写真を選んだり、文字の背面に色を付けたり、文字を縁取りしたりと、方法はいくらでもあります。
また、フォントについても配慮が必要です。たとえば、落ち着いた雰囲気にしたいなら明朝体で厳かに。個性を重視するなら手書きの文字で自由気ままに。後者に関してはタイポグラフィで構築するのも面白いと考えます。
配色の重要性
多くのデザインがそうであるように、アイキャッチのクオリティもまた配色に左右されるといっても過言ではありません。
まず気を付けたいのは、色の使い過ぎです。ゴチャゴチャと散らかった印象を与えないためにも、慣れないうちは同系色で2~3色におさえて作ることをおすすめします。
おすすめの配色パターン
親近感や温もり、秋を感じさせる配色は、オレンジをメインに据え、寒色系を散りばめましょう。
洗練された落ち着いた印象を与えたい場合は、紺、黒、グレーを組み合わせるといいです。
力強さを強調したければ、黄色や青を使ってみてください。加えて目が覚めるようなインパクトを与えたい時には同じく原色の一つ、赤がひと際有効です。
やわらかい雰囲気や優しい印象を作るなら、くすんだピンク、淡い水色、ベージュといった配色をおすすめします。
サイズの把握
アイキャッチに使える画像は、SNSの種類によってサイズが異なります。たとえば、以下の通りです。
Facebook…「縦374px×横195px」
LINE…「縦630px×横630px」
はてなブックマーク…「縦840px×横1200px」
わざわざ時間をかけて作ったこだわりのアイキャッチ画像が見切れてしまう事態は、どうしたって避けたいところです。そうならないよう、アイキャッチ画像サイズチェッカーを使うなどしてあらかじめしっかり確認しておきましょう。
アイキャッチ画像の作り方
アイキャッチ画像の作り方は当然一つに限ったものではなく、臨機応変にアプローチの手段を変えていくことが好ましく思います。そうしたなか、おすすめはデザインツールの活用です。以下、具体的に紹介します。
編集操作が楽!高画質の写真がゲット可能!「Canva」
編集操作が簡単、かつ高画質の写真が手に入りやすいCanvaはアイキャッチ画像の作成にうってつけです。
手順は次の通り。
まず、Canvaのサイトから会員登録をします(Googleアカウントが使えます)。
次に、利用目的、プランを選択します(ブロガーの場合は個人に該当します)。ちなみにテンプレートや使用できる画像は、無料プランであっても25万点を超えるなど実に豊富です。もちろん有料プランを選択すれば、さらに幅は広がります。
さて、テンプレートを利用してアイキャッチ画像を作る段階へと移ります。
トップページの検索欄に“ブログ”と入力し、一覧表示されるブログ用テンプレート画像から必要なものを選んでください。“テンプレートの使用”をクリックで編集が可能です。
フレーズ入力、フォント調整、見出し追加、画像(写真)アップロードを済ませてひとまずできあがり。なお明度、彩度もお好みで調整できます。
デザインの細部まで整えた後は、画面右上のダウンロードをクリックし、推奨形式で保存。トップページへ戻り「あなたのデザイン」で表示が確認できれば無事完了です。
その他フリー素材を提供してくれるサイト
日本語にも対応している海外のサイト「Pixabay」は、高画質の写真やイラストに定評があります。
「写真AC(photoAC)」は、商用利用できるサイトです。人物から風景や雑貨、幅広いジャンルの写真が使えます。
人物写真の豊富なバリエーションが好評を博している「ぱくたそ(PAKUTASO)」は、会員登録なしで利用可能。気軽に活用できておすすめです。
ポップなアイコンを設定したいなら「FLAT ICON DESIGN」がおすすめです。商用利用OK、Illustratorで自由に編集できます。
白黒アイコンにしたいなら、「ICOOON MONO」がおすすめです。なお、ダウンロードする前に色を付けることもできます。
「HUMAN PICTOGRAM2.0」は、主に公共交通機関などの標識に使われています。さまざまなポージングのピクトグラムが盛りだくさん。バラエティ豊かなラインナップに心躍ります。
上記いずれも、アイキャッチ画像を作るにあたってデザイン面で非常に役に立つサイト(素材)です。目的に沿ったうえで配色やサイズといった作成時に意識したいポイントを加味すれば、きっと素敵なアイキャッチが仕上がることでしょう。
アイキャッチ画像の設定方法
実際に作ったアイキャッチを反映してみましょう。
以下、ブログの場合を想定し、WordPressで設定する方法を紹介します。
まずは、WordPressにログイン後、投稿画面の右側に表示されている「アイキャッチ画像」枠の“アイキャッチ画像を設定”をクリックしてください。
左上のタブから「ファイルをアップロード」に切り替えていただき、中央の“ファイルを選択”をクリックしてください。
アイキャッチ画像をアップロードし、右下の“アイキャッチ画像を設定”をクリックしてください。
下書き保存or公開or更新で反映されるようになります。
基本を理解し、訴求力の高いアイキャッチ構築へ
商品、サービスを発信するうえで、さまざまなコンテンツ、媒体が広告・宣伝に使われるなか、発信内容はもちろん、アイキャッチもまた成果に直結する要素です。基本を知るだけでも少なからずプラスに作用する期待が持てます。
拙稿にてお伝えしてきたあれこれは、作成時に活用してほしいいわばコツでありノウハウの一つです。ぜひ、受け手の目を、そして心を引き付けるアイキャッチにつなげてください。
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