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インフォグラフィックの作り方と活用メリット、動画事例を紹介

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情報を分かりやすく伝える手段として有効なインフォグラフィック。WebサイトやSNS、ビジネス資料、ポスター、YouTube動画など、様々なシーンで活用されています。

本記事では、インフォグラフィックを使うメリット・デメリット。活用できる具体的なシーンや事例。インフォグラフィックを制作するためのツールを紹介します。

情報を視覚化する手段として、インフォグラフィックの利用を考えている方は参考にしてください。

インフォグラフィックとは

インフォグラフィックのイメージ画像

インフォグラフィック(infographics)とは、インフォメーション(information)とグラフィック(graphic)を掛け合わせた造語です。

情報やデータなどを視覚的に表現することで、分かりやすく説明したり、見る人の印象に残りやすくしたりするために使用されます。

電車の路線図や目的地までの地図など日常的に目にしているものとなりますが、SNSでの拡散性の高さや、訴求力を高める手法として、Webマーケティングでも注目されているものです。

インフォグラフィックを使うメリット・デメリット

デザインにかかわるいろんな職業の人のイラスト

インフォグラフィックは複雑な情報を整理し、分かりやすく表現できますが、場合によっては情報が意図しない形で伝わってしまうこともあります。

こちらでは、インフォグラフィックのメリットとデメリットを見ていきましょう。

メリット

情報を分かりやすく伝えられる

複雑な情報や、情報量の多いデータを整理し、ビジュアル化させることで、多くの人に分かりやすい形で情報を伝えることができます。また重要な部分を強調したり、そうでない部分は小さくするなどすることで、見る人に要点だけを瞬間的に伝えられるのも、インフォグラフィックの利点です。

イラストと数字による視覚的表現

複雑な情報や数値データをビジュアル的に表現することで、興味を惹くことができますし、文字情報だけと比べて遥かに印象に残りやすくなります。また、文字に頼らず、イラストや図形による視覚的表現が可能なので、外国の方など言葉の分からない人に対して、情報を伝えることできます。

SNSで拡散されやすい

情報を1枚の画像として扱えるので、TwitterやInstagramなどSNSで拡散されやすいのもインフォグラフィックの大きなメリットです。

活用できるシーンが多い

ビジネスシーンでのプレゼン資料や、ポスター、Web広告、マーケティング活動、採用サイトのデータのインフォグラフィック化など、様々なシーンで活用できます。

デメリット

情報を誤って解釈されてしまう

情報の整理の仕方や、グラフィックの見せ方を間違えると、情報が意図しない形で伝わってしまったり、誤って解釈されてしまう恐れがあります。

制作に時間がかかる

情報を整理、分析し、インフォグラフィックとしてデザインの配置を考え、編集する必要があるため、制作に時間がかかります。また前述のとおり、見る人に事実と異なる受け止め方をされないよう、客観的な意見を聞くなどし、正しく情報が伝わるかを確認する必要があります。

インフォグラフィックの種類、活用シーン

インフォグラフィックは、その種類をいくつかに分類することができます。それぞれ表現の種類と、主な活用シーンをご紹介します。

チャートとグラフ

インフォグラフィックのチャートとグラフ

サークルチャートや円グラフ、棒グラフ、折れ線グラフなどは、数値を視覚化するためにインフォグラフィックでよく使用される要素です。イラストやアイコンなどでビジュアル化することで、直感的な理解が可能になります。

相関図

インフォグラフィックの相関図

人物相関図や組織図などは、文章で表現すると関係性が分かりにくいですが、インフォグラフィックを利用すると、一目で関係性を伝えることができます。

フローチャート

インフォグラフィックのフローチャート

作業の流れを説明する際に、その工程をイラスト化し、矢印と線によってインフォグラフィック化することで、フローを分かりやすく伝えることができます。

年表

インフォグラフィックの年表

歴史の変遷や会社の沿革などをインフォグラフィックにすることで、文字だけと比較して分かりやすく表現することができます。

地図

インフォグラフィックの地図

人口比較や調査レポートなど、世界地図を用いたインフォグラフィックを見たことがあるのではないでしょうか。また、店舗のアクセスマップや、電車の路線図なども、身近なインフォグラフィックとして日常的に目にしていると思います。

ダイアグラム

インフォグラフィックのダイアグラム

複雑なかたちをイラストや図形を用いて単純化して表現する方法です。分類表や比較表現など、インフォグラフィックでは頻繁に使われます。

ピクトグラム

インフォグラフィックのピクトグラム

トイレや非常口、道路標識など、情報伝達のために単純化させたイラストのことです。日常的に目にしているもので、インフォグラフィックとしてもよく利用されます。

インフォグラフィックの作り方、作成フロー

資料を眺めるイメージ画像

インフォグラフィックの作成目的を決め、情報を収集、整理し、デザインに落とし込むのが基本的な作成フローになります。

1.誰に何をどんな目的で伝えるのかを決める

ンフォグラフィックは情報を伝える手段ですので、まず誰に何を、どんな目的で伝えるのかを決める必要があります。ここが曖昧だと、インフォグラフィックにしたところで、伝わるものが何もないものとなってしまいます。

2.情報を収集・分析し、伝えるポイントを明確にする

目的に応じて一次情報や統計データなどを収集、整理し、伝えたいポイントが明確になるようにまとめます。そして、どういう切り口で伝えれば効果的か、適切な表現方法を検討します。

3.情報をデザインに落とし込み、配置する

伝えたいポイントが明確になるようにデザインに落とし込み、レイアウトを考え配置していきます。また、情報を伝えるターゲット層に合わせて、色調やデザインを工夫するようにします。完成後は、正しく情報が伝わるインフォグラフィックになっているか、第三者に意見を求めると安心です。

インフォグラフィックの活用事例

インフォグラフィックを活用している企業の事例を3つご紹介します。どれも文字と数字だけでは、伝えるのが難しい情報を、インフォグラフィックにすることで、感覚的に分かりやすく伝えることに成功しています。

保険市場の「生命保険の統計データ」

保険市場の「生命保険の統計データ」

出典:https://www.hokende.com/life-insurance/infographic

ブラウザのスクロースに合わせてグラフや数字が動くので、数値に目が止まり、記憶に残りやすくなっています。難しくなりがちな保険のデータを、インフォグラフィックにすることで、楽しく見せることに成功している事例です。インフォグラフィックの利点をよく理解したデザイン例だといえます。

PRINTFULの「世界のEC市場規模 トップ15ヵ国比較」

PRINTFULの「世界のEC市場規模 トップ15ヵ国比較」

出典:https://www.printful.com/jp/blog/cross-border-ec

世界のEC市場規模をインフォグラフィックで表したものです。各国の売上規模の大きさ、商品カテゴリ別の売上シェアの状況が一目で分かります。一般的な表形式で載せるよりも感覚的に理解できるので、その分かりやすさは一目瞭然だと思います。

ヤフー株式会社の「データで紐解くヤフー」

ヤフー株式会社の「データで紐解くヤフー」

出典:https://about.yahoo.co.jp/hr/about/infographics/

Yahoo!JAPANの採用情報として、ヤフー株式会社の事業や制度についてをインフォグラフィックで紹介している事例です。ヤフーは積極的にインフォグラフィックを使用しており、多くの数字情報をユーザーに分かりやすく可視化しています。

インフォグラフィックは動画との親和性も高い

インフォグラフィックは動画コンテンツとしても欠かせないものとなってきています。動画であれば、音と動きも加えられるため、情報をより早く、分かりやすく伝えることが可能です。

インフォグラフィック動画の事例紹介

ふるさと納税の税金控除をインフォグラフィックで解説した動画

佐川グローバルロジスティクスの会社紹介動画

「名古屋城をもっと詳しく知る数字の話」をテーマにしたインフォグラフィックス動画

インフォグラフィックを作れるツール5選

プロのデザイナーでなくても、インフォグラフィックを簡単に作成できるツールをご紹介します。

用意されたテンプレートから好みのデザインを選んで、編集・カスタマイズをしながら作れるので、ツールを使うことでインフォグラフィックがより身近なものになるはずです。

1.Canva(キャンバ)

Canvaのトップ画像

Canvaは誰でも簡単に様々な画像を作成できるツールです。ブラウザ上で利用できるほか、iPhone/iPadアプリやAndroidアプリもあるので、スマホでの利用もできます。

最初からインフォグラフィックのテンプレートが用意されていて、棒グラフや円グラフなども様々なスタイルのものから選ぶことができるため、デザインに自信がなくても、プロが作成したような質の高いインフォグラフィックを作成できるのが魅力です。

もちろんテンプレートを利用することなく、ゼロからデザインすることもできます。

公式:https://www.canva.com/create/infographics/

2.Infogram

Infogramのトップ画像

ブラウザ上インフォグラフィックを作成できるツールです。20以上のデザインテーマから選択し、グラフや画像、アイコン、文字を入れていくだけで作成することができます。

ドラッグアンドドロップで編集できるので、直感的に使えるのが魅力です。ズームやバウンス、フェードといったアニメーションにも対応しています。PNG、JPG、GIF、PDF形式のほか、オンラインで公開することも可能です。

公式:https://infogram.com/

3.Visme

Vismeのトップ画像

こちらもブラウザ上で使用できるインフォグラフィック作成ツールです。プロが作成・設計した数百ものテンプレートを編集することで、簡単なものなら15分もかからずに作成することができます。

チャートやグラフ、アイコン、画像素材なども豊富に用意されていて、ドラッグアンドドロップで編集、カスタマイズしていくことで、見栄えのよいインフォグラフィックができあがります。

共有可能なリンクを生成できるので、Webサイトに埋め込んだり、SNSでシェアすることも簡単です。

公式:https://www.visme.co/make-infographics/

4.Venngage(ヴァンゲージ)

Venngageのトップ画像

インフォグラフィックのテンプレートが豊富な画像作成ツールです。海外のツールですが、日本語対応していて、日本地図も利用できるので使いやすいです。用意されている画像やアイコンだけでなく、自分で用意した画像などのアップロードにも対応しています。

無料版だと一部使えない素材があったり、画像のエキスポート機能が使えなかったりするため、本格的に使用するなら有料版にする必要があります。

公式:https://venngage.com/

5.easelly

easellyのトップ画像

かなり自由度の高いインフォグラフィック作成ツールです。テンプレートから作成するだけでなく、完全にオリジナルのインフォグラフィックを作りたいときに使いやすくてオススメ。

手軽さよりも、オリジナリティや完成度にこだわりたいならeasellyを試してみましょう。

公式:https://www.easel.ly/

インフォグラフィックを利用して情報を視覚的に伝える

インフォグラフィックを使うメリットや、活用シーン、作り方などを見てきました。

プレゼン資料やマニュアルなど、情報を文字だけで説明するよりも、視覚的に伝えた方が効果的な場面は数多くあります。また、SNSでの拡散を狙ったり、Webサイトでのアイキャッチ。YouTube動画との組み合わせなど、様々なシーンで活用できるものです。

インフォグラフィック作成ツールを使えば、デザインが苦手な方でも、意外と簡単に作れるので、情報を分かりやすく伝える手段として、インフォグラフィックを活用してみてください。

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この記事を書いた人

いまい
サイト運営歴15年以上。立ち上げたサイトは数知れず。SEO、メルマガ、広告、YouTube、手あたり次第が過ぎて、何も身になってないことに最近気づく。もう少しだけ、Web業界にしがみついていたい。

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