Googleビジネスプロフィール管理画面を徹底解説！変更点・機能・よくある疑問まで

店舗やサービスの集客を強化したいなら、「Googleビジネスプロフィール（旧：Googleマイビジネス）」の管理画面を正しく理解し、活用することが不可欠です。

Googleマイビジネスは2022年に「Googleビジネスプロフィール」へと名称が変更され、それに伴い管理画面の仕様も大きく変化しました。「ナレッジパネル」や「Google検索・Googleマップ上からの直接編集」など、以前とは異なる運用方法に戸惑う方も多いかもしれません。

この記事では、Googleビジネスプロフィールの最新管理画面の使い方や各機能の解説に加え、店舗ビジネスに役立つ活用術やMEO対策のコツ、さらによくあるトラブルへの対処法までを網羅的に紹介します。

Googleビジネスプロフィールの管理画面はどう変わった？

Googleは2021年11月、「Googleマイビジネス（Google My Business）」のブランド名を「Googleビジネスプロフィール（Google Business Profile）」へ変更することを公式に発表しました。

主な変更点は、管理画面の構造と操作方法の大幅な刷新です。この変更により、「以前と同じ方法で編集できない」「どこで情報を更新すればよいのか分からない」といった戸惑いの声が多くのユーザーから寄せられました。

この変更は2022年を通じて段階的に適用され、現在では従来の専用ダッシュボードではなく、Google検索やGoogleマップ上からの直接管理が基本となっています。

Googleマイビジネスからの主な変更点

Googleマイビジネスからの主な変更点は下記の表のとおりです。変更点を理解しておくことで、新しい編集画面にスムーズに適応できます。

Googleビジネスプロフィール管理画面へのログイン方法

Googleビジネスプロフィールの管理画面へのアクセス方法は、従来の「Googleマイビジネス」と大きく異なります。現在は、専用ダッシュボードではなく、Google検索やGoogleマップから直接編集・管理する形式へと移行しています。

管理画面への基本的なログイン方法は以下の通りです。

1. Googleにログイン 
まず、ビジネスオーナー権限を持つGoogleアカウントにログインしてください。これは、GmailやYouTubeなどで利用しているGoogleアカウントと同一です。

2. Google検索でビジネス名を検索
Googleの検索欄に、自社の店舗名やビジネス名を入力します。

3. 検索結果に管理パネルが表示される  
該当するGoogleアカウントでログインしていれば、検索結果ページの上部または右側にビジネスプロフィール管理パネルが表示されます。

たとえば：
– 「プロフィールを編集」  
– 「写真を追加」  
– 「クチコミに返信」  
– 「最新情報を追加」
といった操作ボタンが並び、ここから簡単に情報の更新ができます。

4. モバイルからも操作可能
スマートフォンのGoogleアプリやブラウザ（Google Chromeなど）からも自社名を検索すれば、その場でプロフィールの編集や投稿が可能です。現場スタッフによる即時対応にも便利です。

ログインできない方や、図解つきでより詳しく手順を確認したい方は、以下の記事も参考にしてください。  

Googleビジネスプロフィール管理画面の機能と操作方法

新しいGoogleビジネスプロフィールの管理画面では、12の主要機能がアイコン形式で表示され、直感的に操作できます。各機能は、店舗の集客力を高めるうえで非常に重要な役割を果たします。

ここでは、それぞれの機能の操作手順と、効果的な活用法について詳しく解説していきます。

プロフィールを編集する

プロフィール編集機能では、店舗の基本情報を管理できます。ビジネス名、住所、電話番号、営業時間、カテゴリなど、ユーザーが最初に目にする重要な情報を、正確かつ最新の状態に保つことが可能です。

特に、NAP情報（店舗名・住所・電話番号）の統一は、MEO（ローカル検索最適化）対策において極めて重要なポイントです。営業時間については、通常の営業時間に加えて、祝日や臨時休業などの特別営業時間も柔軟に設定できます。

また、カテゴリ設定では、メインカテゴリと追加カテゴリを正しく選択することで、検索結果に表示される可能性を高めることができます。業種に合ったカテゴリの選定は、店舗の検索可視性向上に直結します。

クチコミを読む

クチコミ機能では、ユーザーから寄せられた評価やレビューを確認し、返信することもできます。クチコミは、店舗の信頼性を示す重要な要素であり、検索順位にも大きく影響するため、積極的に管理・対応することが大切です。

管理画面では、最新のクチコミから過去のものまでを時系列で確認でき、星の数ごとに絞り込んで表示することも可能です。ポジティブなクチコミにはお礼を、ネガティブな内容には誠実で丁寧な対応を心がけましょう。返信を行うことで、他の潜在的な顧客にも好印象を与えることができます。

また、クチコミの数を増やすことも、検索上位表示を狙ううえで有効です。来店後に口コミ投稿をお願いしたり、レビュー依頼リンクを活用したりして、自然な形でクチコミ獲得を促進することが重要です。

メッセージ

メッセージ機能では、ユーザーからの問い合わせに対して直接対応することができました。営業時間や予約状況、サービス内容など、さまざまな質問に迅速に応じることで、顧客満足度の向上が期待されていました。

しかし、このメッセージ機能は2024年7月31日をもって段階的に廃止され、新たなメッセージの送受信はできなくなっています。現在は、代替手段として電話やウェブサイトへの誘導を活用することが推奨されています。

なお、過去のメッセージ履歴については、引き続きビジネスプロフィールの管理画面から確認可能です。対応記録として参照したり、顧客対応の改善に役立てたりすることができます。

メッセージ機能が利用できた期間中は、迅速で丁寧な応答が顧客からの信頼を築くうえで大きな役割を果たしていました。

参照：Google ビジネス メッセージに関する最新情報

　　　Google ビジネス プロフィールのチャットと通話履歴に対する変更

写真

写真機能では、店舗の魅力を視覚的にアピールできます。現在は「写真」「ロゴ」「カバー写真」の3つのカテゴリに分類されており、以前のような「商品」「チーム」「料理」などの詳細なカテゴリ分けは廃止されています。

高品質な写真を定期的に投稿することで、ユーザーの興味を引き、実際の来店やサービス利用につなげる効果が期待されます。写真はGoogle検索結果やマップ上での表示回数、上位表示にも影響を与える重要な要素です。

店舗の外観・内装・商品・スタッフなど、さまざまな視点から撮影した写真を投稿することで、より豊かでリアルな情報を提供できます。また、競合他社との差別化にもつながり、ブランディングの強化にも効果的です。

さらに、ユーザーが投稿した写真と合わせることで、店舗の雰囲気や魅力を多角的に伝えることができ、信頼性や共感性の向上にも寄与します。

最新情報を追加

最新情報の投稿機能では、「最新情報」「特典」「イベント」の3つのタイプから選択して情報を発信できます。たとえば、キャンペーンの案内、新メニューの紹介、営業時間の変更、イベント開催のお知らせなど、タイムリーな情報を顧客に届ける手段として非常に有効です。

投稿には写真を添付することができ、テキストだけの場合と比べて、より視覚的に訴求力の高いコンテンツとして表示されます。定期的な投稿は、Googleビジネスプロフィールの活動状況を示す指標ともなり、検索順位の向上にも寄与するとされています。

投稿を作成する際は、ユーザーの関心を引く魅力的な文章と、視認性の高い写真を組み合わせることが効果的です。また、各投稿の閲覧数は管理画面から確認できるため、どのような内容がユーザーに響いているかを分析することも可能です。

パフォーマンス

パフォーマンス機能では、店舗の検索表示状況やユーザーの反応・行動を詳しく分析できます。2023年2月には「インサイト」から「パフォーマンス」へと名称が変更され、より直感的なインターフェースに刷新されました。

この機能では、ビジネスプロフィールの表示回数をはじめ、ユーザーの行動（電話、ルート検索、ウェブサイトのクリック）、検索に使われたキーワードなど、集客に直結する重要なデータを確認できます。

さらに、Google検索とGoogleマップでの表示状況を個別に把握できるほか、PC・モバイルなどデバイス別の行動傾向も分析可能です。

これらのデータをもとに現状を可視化し、効果的な施策を検討することで、集客力の向上やMEO対策の最適化に大いに役立ちます。定期的な分析を通じて、戦略的に施策を見直すことが成功の鍵となります。

広告掲載

広告掲載機能では、Google広告との連携が可能です。GoogleビジネスプロフィールとGoogle広告アカウントをリンクすることで、より効果的に広告を配信できます。ローカル検索広告やGoogleマップ広告などのキャンペーンを通じて、店舗の認知度向上と集客効果の最大化が期待できます。

広告によって、検索結果や地図上で競合他社よりも目立つ位置に表示される可能性が高まり、多くの潜在顧客への訴求が可能になります。広告の設定や管理はGoogle広告（Google Ads）の管理画面から行い、適切なキーワード選定やエリア設定、予算配分を調整することで、費用対効果の高い広告運用が実現します。

地域密着型のビジネスにとって、Google広告との連携は集客力を強化するための重要な手段といえるでしょう。

商品を編集

商品編集機能では、取り扱っている商品やサービスの詳細情報をビジネスプロフィールに登録できます。商品名、価格、説明文、カテゴリ、写真などを設定することで、ユーザーに対して具体的で魅力的な商品情報を提示できます。

この機能は、とくに小売業や飲食業において非常に有効です。商品情報を充実させることで、検索ユーザーの購買意欲を高め、来店や利用につなげることができます。また、登録した商品情報はGoogle検索やマップの検索結果にも表示される可能性があり、より多くの検索キーワードに対して露出を広げることができます。

商品の写真には高画質な画像を使用し、魅力が伝わる説明文を添えることで、他店舗との差別化を図ることができます。さらに、商品情報を定期的に更新することで、ユーザーに最新のラインナップやサービスを常に届けることができ、信頼性の向上にもつながります。

サービスの編集

サービス編集機能では、提供しているサービスの詳細情報をGoogleビジネスプロフィール上に登録できます。サービス名や価格、所要時間、説明文などを記載することで、顧客に具体的なサービス内容を明確に伝えることができます。

この機能は、美容室やエステサロン、クリニック、コンサルティング業などのサービス業種において特に活用価値が高く、サービス内容を詳しく記載することで、ユーザーの疑問や不安を解消し、予約や問い合わせにつながりやすくなります。

サービスの特徴や効果、料金体系などをわかりやすく示すことで、顧客の期待値とのギャップを防ぎ、満足度の高い利用体験につなげることが可能です。

また、登録されたサービス情報は検索結果にも反映されるため、関連キーワードでの表示機会が広がり、集客効果の向上も期待できます。

予約

予約機能では、Googleと提携している予約システムとの連携により、ユーザーがGoogleビジネスプロフィール上からその場で予約を完了させることができます。

この機能を利用するには、Googleと提携している予約システム事業者（例：ホットペッパービューティー、EPARKなど）との契約が必要です。連携が有効になると、ユーザーは店舗情報ページから直接予約できるようになり、利便性の向上とともに、店舗側の集客力アップにもつながります。

また、予約内容の管理や確認が自動で連携されるため、業務効率の向上に加えて、顧客対応の質も向上します。

この機能は、美容室、レストラン、クリニックなど、予約が必要な業種にとって非常に価値の高いツールといえるでしょう。

Q＆A

Q＆A機能では、ユーザーがよく質問する内容とその回答を事前に設定することができます。たとえば、営業時間、駐車場の有無、支払い方法、予約方法など、来店前に確認されやすい情報をあらかじめ掲載しておくことで、効率的な情報提供が可能になります。

Q＆Aを充実させることで、ユーザーの疑問や不安を解消し、来店への心理的なハードルを下げる効果が期待できます。また、新たにユーザーから質問が投稿された場合には、店舗側が迅速に回答することで、信頼感の向上と顧客満足度の改善につながります。

実際の顧客から寄せられた質問をもとにQ＆Aを作成することで、より実用的で価値の高いコンテンツとなります。定期的にQ＆Aの内容を見直し、最新情報に更新しておくことも重要です。

レビューを依頼

レビュー依頼機能では、顧客にクチコミ投稿を促すための専用リンクの作成が可能です。QRコードや短縮URL形式でリンクを作成し、店頭のPOP、チラシ、名刺、メールなどで顧客に案内することで、クチコミ数の増加が期待できます。

クチコミはGoogle検索やGoogleマップでの表示順位に大きな影響を与えるため、自然な形での獲得を促進することが重要です。ただし、虚偽の内容や報酬と引き換えの投稿はGoogleのポリシーに違反するため、注意が必要です。

良質なクチコミを得るためには、誠実な顧客対応と高品質なサービスを提供することが基本です。レビュー依頼は、サービス提供直後など、顧客満足度が高いタイミングを見極めて行うと、より効果的です。

複数店舗の管理画面を一括管理する方法

チェーン店や複数拠点を運営する事業者にとって、各店舗のGoogleビジネスプロフィールを個別に管理するのは非効率です。こうした場合は、Googleビジネスプロフィールマネージャを活用することで、複数店舗の情報を一元的に管理し、業務効率を大幅に向上させることができます。

複数店舗の一括管理には、このGoogleビジネスプロフィールマネージャの利用がほぼ必須となります。管理用のGoogleアカウントでログイン後、「ビジネス情報を一括で追加」を選択し、Googleが提供するCSV形式のテンプレートファイルに店舗情報を入力します。一度に最大1,000件まで登録可能なため、大規模チェーンにも対応可能です。

権限管理においては、「オーナー」「管理者」「サイト管理者」の3区分を適切に割り当てることが重要です。本社の担当者にはオーナー権限、各店舗の担当者には管理者権限を付与することで、操作範囲や責任分担を明確にできます。定期的に権限設定を見直すことで、セキュリティリスクの軽減にもつながります。

また、営業時間の変更やキャンペーン情報の発信などは、全店舗一括で統一して更新することで、運用負担を軽減できます。各店舗のパフォーマンスデータも一覧形式で比較・分析できるため、戦略的な意思決定に役立ちます。

さらに、大規模運営においては、投稿の予約配信やクチコミ管理などを一元化できる外部ツールの導入も有効です。こうしたツールを活用することで、Googleビジネスプロフィールをより効率的かつ効果的に運用できます。

MEO対策を強化する運用のコツ

MEO（Map Engine Optimization）対策は、地域検索での上位表示を実現するための重要な施策です。Googleビジネスプロフィールの管理画面を効果的に活用することで、競合他社との差別化を図り、集客力を大幅に向上させることができます。

ここでは、実践的なMEO対策の運用ノウハウをくわしく解説します。

Googleビジネスプロフィールを整える

MEO対策では、正確で充実したビジネス情報の登録が必須です。まずは、Googleビジネスプロフィールの管理画面でプロフィールの完成度を100％にすることが基本となります。

ビジネス名、住所、電話番号といったNAP情報は、WebサイトやSNSなど他の媒体と完全に一致させましょう。一文字の違いでも、検索エンジンからの評価が下がるリスクがあります。

営業時間は、通常の営業日時だけでなく、祝日や臨時休業などの特別営業時間も詳細に設定することで、ユーザーの混乱を防ぐことができます。

カテゴリの設定においては、メインカテゴリには業種に最も適したものを選び、追加カテゴリには関連性のあるものを複数登録することで、検索キーワードの幅を広げることが可能です。

また、ビジネス説明文には地域名や提供サービスなどのキーワードを自然に織り交ぜながら、ユーザーにとって有益な情報を簡潔に記載しましょう。

上位表示のための具体的な施策

上位表示を実現するためには、対策キーワードとの関連性を高めることも欠かせません。関連性を強化するためには、Googleビジネスプロフィールの管理画面から定期的に投稿を行い、地域イベントや季節ごとの話題を取り入れた情報発信を継続的に行いましょう。

クチコミの獲得も、上位表示において極めて効果的な施策のひとつです。サービス提供後に自然な形でレビュー投稿を依頼し、寄せられたすべてのクチコミには迅速かつ丁寧に返信しましょう。こうした対応は、信頼性の向上にもつながります。

商品・サービス情報についても、できるだけ具体的に記載しましょう。価格や特徴を明確に伝えることで、ユーザーの検索意図にマッチした情報提供が可能になります。

さらに、Q&A機能を活用し、よくある質問への回答をあらかじめ用意しておくことで、ユーザー利便性と検索エンジンからの評価を同時に高めることができます。

パフォーマンスデータをもとにした改善

Googleビジネスプロフィールには、表示回数、検索に使われたキーワード、ルート検索数、電話のクリック数など、豊富なパフォーマンスデータが備わっています。これらの指標は単なる数字ではなく、ユーザーがどのように店舗を見つけ、どのような行動をとっているかを把握するための貴重な判断材料となります。

たとえば、閲覧数が多いにもかかわらず問い合わせが少ない場合は、営業時間、写真、商品情報などの内容を見直す必要があるかもしれません。

また、特定の検索キーワードからの流入が多い場合には、そのワードに関連した投稿やQ&Aを強化することで、さらに効果を高めることができます。

こうしたデータに基づいて、Googleビジネスプロフィールの管理画面上でPDCAサイクルを実践することが、成果につながる本質的な運用といえるでしょう。

競合との差別化戦略

Googleビジネスプロフィールで上位表示を目指すには、競合他社と「何が違うのか」を明確に打ち出す差別化戦略が不可欠です。

まず取り組みたいのが、独自の強みを言語化し、視覚的にも表現することです。たとえば、「地域最安値」「○○専門」「女性スタッフ常駐」「完全予約制」など、他社にはない魅力をビジネス紹介文・投稿・Q&A・写真に反映させましょう。

また、競合があまり行っていない情報提供や対応を積み重ねることで、検索ユーザーが「選ぶ理由」を感じやすくなり、自然なクリック率・来店率の向上につながります。

ローカルパック内での視認性を高めるには、ユーザーの心に響く言葉選びや、印象的なサムネイル画像も重要です。差別化は一度きりでは終わりません。定期的に競合店の情報を確認し、自社プロフィールを更新・改善し続けることが、継続的な上位表示と集客成功のカギとなります。

管理画面でよくある疑問と解決方法

Googleビジネスプロフィールの管理画面を運用していると、さまざまなトラブルや疑問に直面することがあります。適切な対処法を知っておくことで、日々の運用をよりスムーズかつ安心して行えるでしょう。

ここでは、多くのユーザーが共通して悩む代表的なトラブルについて、実践的な解決方法をわかりやすく解説します。

管理画面にアクセスできない

管理画面にアクセスできない問題は、最も頻繁に発生するトラブルの一つです。

主な原因として、以下が考えられます。

• オーナー確認の未完了
• Googleアカウントの間違い
• 管理者権限の不足

まず、正しいGoogleアカウントでログインしているか確認し、複数のアカウントを使い分けている場合は、ビジネス登録時に使用したアカウントに切り替えてください。ログインしていても、ビジネスプロフィールの「オーナー」または「管理者」に設定されていなければ、対象ビジネスの管理画面に入ることはできません。

オーナー確認が未完了の場合は、ハガキ、電話、メールのいずれかの方法で確認手続きを行います。くわしいやり方は以下の記事を確認してください。

また、Googleの仕様変更や一時的な不具合でアクセス障害が起きているケースもあります。その場合は、Googleステータスダッシュボードでシステムの状況を確認しましょう。

情報が反映されない

管理画面で修正した情報が検索結果に反映されない主な原因は、Googleによる審査中や、第三者からの情報修正提案との競合です。通常、プロフィールを編集すると数時間から数日で反映されますが、変更内容によっては審査に時間がかかることがあります。

また、Googleマップや検索結果で「別の情報が表示される」場合、ユーザーからの提案やGoogleの自動修正が優先されている可能性があります。対処法としては、公式ヘルプの「情報の修正をリクエスト」機能を使って再申請を行い、あわせて写真や投稿など他の情報を充実させることで、Googleから信頼性の高いデータと判断されやすくなります。

それでも解決しない場合は、Google ビジネスプロフィール ヘルプセンターへの問い合わせをおすすめします。

スパムや悪質なレビューへの対処

悪意ある口コミやスパムレビューは、店舗の信頼性を損なう深刻な問題です。こうしたレビューを見つけた場合は、Googleビジネスプロフィールの管理画面で該当するレビューの横にある旗のアイコンをクリックし、「報告」を選んでガイドライン違反として申請しましょう。

ただし、申請しても必ず承認されるとは限りません。そのため、報告対応に加えて、ポジティブな口コミを積極的に獲得して評価全体のバランスを整えることも重要です。また、悪質なレビューに対しても冷静かつ丁寧に返信することで、第三者からの印象を改善する効果が期待できます。

なお、自作自演のレビューや過度な評価操作はGoogleのポリシー違反となり、アカウント停止などのペナルティにつながる恐れがあるため、正当な手段で対応することが大切です。

第三者による情報変更への対処法（修正を破棄）

Googleでは、第三者による「情報の提案」が自動的に反映される仕組みを採用しているため、店舗オーナーが設定していない内容が意図せず変更されることがあります。

このような場合、Googleビジネスプロフィールの管理画面上部に「提案された変更があります」や「変更を確認」などの表示が出るため、必ず内容を確認するようにしましょう。もし不正な変更があった場合には、「元に戻す」「破棄する」といった操作で修正が可能です。

また、同様の不正な提案が繰り返される場合には、Googleサポートへの問い合わせを検討するとともに、写真や投稿など信頼性の高い情報を継続的に追加して、オーナーによる正確な情報の優先度を高めることが有効な対策となります。

アカウント管理者が複数いる場合の注意点

複数人でGoogleビジネスプロフィールを管理する場合は、適切な権限設定と運用ルールの整備が重要です。

権限には「オーナー」「管理者」「サイト管理者」の3種類があり、それぞれ操作できる範囲が異なります。オーナーはすべての操作が可能で、他のユーザーの追加・削除も行えるため、信頼できる少数のメンバーに限定するのが望ましいでしょう。管理者権限は日常的な編集作業に適しており、店舗スタッフに付与するケースが一般的です。

権限の重複による情報の競合を防ぐためにも、更新作業の担当を明確にし、重要な変更は事前に関係者間で合意を取るワークフローを整備しましょう。また、退職者のアクセス権限は速やかに削除し、新任者には業務内容に応じた適切な権限を付与します。

さらに、定期的に権限の見直しを行うことで、セキュリティリスクを最小限に抑えつつ、効率的で安全なチーム運用が可能になります。

まとめ｜管理画面を使いこなして集客力アップへ

Googleビジネスプロフィールの管理画面は、地域ビジネスの集客を支える不可欠なツールです。2022年に導入された新しいインターフェースによって操作方法が大きく変わりましたが、正しい知識と運用スキルを身につけることで、競合との差別化と継続的な集客効果が期待できます。

プロフィール情報の最適化をはじめ、写真投稿、クチコミ対応、パフォーマンス分析といった各機能を戦略的に活用することが、MEO対策の成功につながります。また、トラブルが発生しても、適切な対処法を把握しておけば、迅速に対応しビジネスへの影響を最小限に抑えることが可能です。

継続的な情報更新と改善を行うことで、Google検索やGoogleマップにおける上位表示を維持し、より多くの潜在顧客へと効果的にアプローチできるでしょう。