やさしいSNS「GRAVITY」とは?各種機能の使い方や危険性についても解説
「GRAVITY(グラビティ・旧Gravity)」は、2024年6月時点でApp Store・Google Storeの累計ダウンロード数が650万を突破しているほど、注目を集めている次世代SNSです。
匿名性が非常に高く、身バレをする投稿をしなければ誰が誰だかわかりにくいことが特徴です。また、フォロイー・フォロワーの数が表示されないため、SNS疲れしづらいことも人気の理由の1つと言って良いでしょう。
本記事では、やさしいSNS「GRAVITY」についてを徹底的に解説していきます。ほかのSNSとは違う特徴や使い方はもちろん、怪しい・危険といわれる理由についても紹介しています。新しいSNSを探している人は、ぜひ参考にしてください。
目次
GRAVITYとはどんなSNS?
GRAVITYとは、自身で文章や写真を入力して投稿するSNSです。2020年12月にiOSとAndroidアプリとしてリリースされました。匿名性が高く、人とのしがらみが少ないことが大きな特徴です。そのため「やさしいSNS」「疲れないSNS」とも言われています。
GRAVITYが誕生した背景には、社会問題となっている「SNS疲れ」と、外出自粛のきっかけになった「コロナ渦」が関わってきています。情報収集やコミュニケーション手段として主流なSNSは、現代人においてはなくてはならないものでしょう。リスクを極限まで減らし、匿名性が高く「交流」できるSNSは人気が出るのは必然かもしれません。呟いた何気ない一言で、友達や同じ思考や趣味を持った人と繋がるのにおすすめです。
なお、読み方は「グラビティ」で、言葉の本来の意味は「重力」ですが、スラングとして使われる「惹きつける人」の意味を採用していると言われています。
GRAVITYの特徴
GRAVITYの特徴をまとめてみました。
- アカウント連携で開設できる
- 年齢制限は18歳以上
- 生年月日以外の個人情報登録なし
- 匿名性が非常に高い
- フォロイー・フォロワーの表示がない
- 基本機能は主に4種類
- コラボやイベント活動が活発
- 一部課金コンテンツがある
それぞれについて解説していきます。
アカウント連携で開設できる
2025年1月時点では、以下のアカウントと連携すればGRAVITYのアカウントを開設できます。
- LINE
- X(旧:Twitter)
- Googleアカウント
SNSで連携させれば、電話番号やメールアドレスなどの個人情報も不要です。
メールアドレスでのアカウント作成は停止
以前はメールアドレスのみで開設できましたが、現在はメールアドレスを入力すると「すでに作られたアカウントにのみ対応」というポップが表示されます。アプリレビューやXでは改悪されたので元に戻してほしいという声が多いので、昔のようにメールアドレスのみで登録できるようになるかもしれません。
年齢制限は18歳以上
GRAVITYは年齢制限があり、18歳以上の人が利用可能です。生年月日の登録があるので、18歳未満は弾かれます。
万が一、年齢を偽って登録したことがバレてしまうと、利用規約にともなってアカウントが停止されるので気を付けてください。
生年月日以外の個人情報登録なし
GRAVITYは、生年月日以外の個人情報の登録はありません。アカウントを作成する際も、電話番号やメールアドレスなしで作れます。万が一、情報漏洩されたとしても被害は少ないでしょう。
匿名性が非常に高い
GRAVITYの最大の特徴とも言えるものは「匿名性」です。
プロフィール画像は、アプリ内に用意されたイラストを使用します。個人情報の登録もなく、自ら名前を言わない限りは誰が投稿しているのかわかりづらいです。唯一登録する生年月日も、他ユーザーには公開されません。
いいね機能はありますが、アイコンがほとんど同じなので誰が押したのかも把握できません。そのため、バズることも他人と比較することもないので「優しいSNS」と言われています。
フォロイー・フォロワーの表示がない
上の画像は、GRAVITY公式アカウントのTOPページです。フォロイー・フォロワーの数が表示されない仕様です。誰がどんな人と繋がっているのか見れないからこそ、しがらみを気にせず利用できます。
基本機能は主に4種類
GRAVITYの機能は主に4種類です。
- 投稿
- 音声ルーム(音声通話)
- トーク(メッセージ)
- 探索
投稿は、XやInstagramのように文章を打ち込みます。音声ルームは、2~6人でのグループ通話が可能です。トークはXで言うDM機能で、個人もしくはグループで利用できます。探索は、ユーザーや音声ルームの検索機能です。
そのほか、アイコンスロット・アイコン装飾・1人1日1回利用可能な「質問箱」など、細かい機能が追加されています。
コラボやイベント活動が活発
GRAVITYは公式の動きが活発です。様々なキャラクターやゲームなどとコラボをしたり、リアルイベント開催・参加などをしています。以下は、公式が運営しているX(旧Twitter)のポスト内容の一部です。
/#GRAVITY × #サンリオキャラ
— GRAVITY(グラビティ)公式 (@GravityAD2) December 31, 2024
スペシャルコラボ開始🎊
\
超豪華特典✨
ランキングイベントで入賞すると
サンリオ本社VIPルームへのご招待や#フラガリアメモリーズ 公式ラジオでお悩み相談ができちゃう⁈👀
この機会にぜひ参加してみてください🎉#HappyNewYear #ハッピーニューイヤー #謹賀新年 pic.twitter.com/by3CFZ2DUa
明日もメンチニキと参戦!!!
— グラちゃん | GRAVITY【公式】 (@gurachanGRAVITY) December 29, 2024
写真たくさん撮ってグラ🤳#c105 pic.twitter.com/kF2WLNAI5G
そのほか、運営費を寄付するなどの社会貢献活動も行っています。運営が活発だと、SNSも長く続きそうで安心できることでしょう。
一部課金コンテンツがある
「サブスクリプト」による加入プランや、応援やスロットで利用する「星粒」購入が、課金コンテンツとなります。ヘビーユーザーかつ、スロットをそんなに回さない人でない限りは、基本的に無料で利用できます。
GRAVITYの始め方
初めてGRAVITYを使うという人のために、アカウント作成方法を紹介していきます。たったの3ステップで簡単にアカウント作成が可能です。
- 始め方①:アプリから新規登録を行う
- 始め方②:プロフィールを設定する
- 始め方③:アイコンのイラストと背景の色を選択
実際の画面とともに手順を解説します。
始め方①:アプリから新規登録を行う
アプリをDLして開くと、他SNSのアイコンが4つ表示されます。いずれかでアカウント連携してください。
始め方②:プロフィールを設定する
プロフィール登録は「ニックネーム」「性別」「「生年月日」の3つのみです。個人情報は基本的に登録しません。
性別は、アイコンイラストに影響があるので、見た目で選びたい人は好きなほうを選ぶと良いです。
始め方③:アイコンのイラストと背景の色を選択
アイコンのイラストと背景の色を選択すれば、アカウントの作成は完了します。アイコンに関しては、マイページからも変更できますし、アイテムを獲得すれば装飾も可能です。
GRAVITYの各種機能の使い方
GRAVITYは直感的なシンプルデザインが採用されているため、ITリテラシーに自信のない方もすぐに使いこなせます。新機能が追加されたとしても、シンプルな仕様なので安心してください。
- 使い方①:性格診断
- 使い方②:タイムラインを開く
- 使い方③:投稿する
- 使い方④:トークを送る
- 使い方⑤:スロットでアイコン装飾をGETする
- 使い方⑥:AIパートナーを設定する
- 使い方⑦:音声ルームでグループ配信
- 使い方⑧:新機能「iUぷらねっと」でペット育成
それぞれの使い方について解説していきます。
使い方①:性格診断
性格診断を行えば、相性が良い人と繋がる可能性が高くなります。診断は有名な「MBTI診断」をもとにしており、12問に回答すると16タイプに分けられます。
診断結果は、他人から見える「外的性格」と内面的な「内的性格」の2つに分かれており、細かく自分のことを分析できるんです。なお、性格診断は1度きりでやり直しができない仕様になっています。
使い方②:タイムラインを開く
タイムラインは、下部の惑星のようなアイコンの「ホーム」をタップすれば見れます。フォローしているユーザーがいればフォロイーのみに限定して表示させることもできますが、基本的に全ユーザーの投稿が新着順で一覧表示される仕組みです。
「みつける」タブを開くと時系列ではない順番で表示されますが、アルゴリズムは公表されていないため、パーソナライズされているかどうかは確認できません。ただ、フォローの意義が大きくないGRAVITYにおいては一期一会の出会いが多いので、新たにつながれる人を探すきっかけになります。
上部右側の虫眼鏡アイコンをタップすると、ハッシュタグや趣味タグ、ユーザーIDから投稿の検索が可能です。
使い方③:投稿する
ライムライン右下の「+」をタップすれば投稿可能です。1,000文字以内のテキスト・画像・60秒動画・ハッシュタグ、音楽(Spotifyに連携されています)・位置情報を発信できます。独自の絵文字や、性格診断結果の入力も投稿できます。
投稿は自身のプロフィール上とほかのユーザーのTL上に表示されます。XやInstagramと比べるとまだ利用している母数が少ないこともあって、比較的いいねはつきやすい傾向です。それも「優しいSNS」と言われるゆえんかもしれません。
使い方④:トークを送る
ゆるいつながりが主流のGRAVITYですが、トークというDM機能で対個人とコアにつながることもできます。送信者と受信者以外は閲覧することができず、相互フォローの関係でないと送信できない仕様になっています。下部右から2番目の「トーク」をタップするとその画面が開きます。仲のよい人ができたら2人だけのやりとりを楽しんでも良いです。
なお、登録直後やニュースなどがあればGRAVITY公式アカウントからメッセージが届きますが、このルームはお問合せとしての機能も備えているため、なにかエラーやトラブルが発生したときはこちらに相談してみましょう。
使い方⑤:スロットでアイコン装飾をGETする
マイページにある「スロット」は、アイコンの装飾をGETできます。無料のものもありますが、星粒という課金アイテムを使用します。
欲しいものが出るまでお金をつぎ込まないようにしましょう。獲得したアイテムは、マイページのアイコン編集から装飾できます。
使い方⑥:AIパートナーを設定する
AIパートナーは、性別・性格・声などを自分好みにできるので、会話して楽しそうなキャラを作成してみてください。なお、2025年1月時点では、AIパートナー機能の「AIイラスト」のボタンがなくなっているので、作成ができないようです。今後復活することを期待しましょう。
使い方⑦:音声ルームでグループ配信
トップページ下層にある「音声ルーム」からマイクのアイコンを押せば、2~6人と音声通話ができます。音声通話の際も顔出しはなく、声だけでの会話です。
ジャンル選択、ルーム名作成、公開範囲の設定などを行えば、誰でも音声ルームを作成できます。共通の趣味の人と会話するも良し、友人とプライベート通話をするのも良しです。
使い方⑧:新機能「iUぷらねっと」でペット育成
2024年5月に追加された新機能「iUぷらねっと」では、自分だけのペット(iU)の育成が可能です。お世話をすると、アプリ内で使えるアイテムに交換できる「宝石」を獲得できます。ほかにも、他ユーザーのiUとお出かけして楽しめます。
使い方は、マイページから「iUぷらねっと」を選択。物語をスタートさせ、「いぬ」「ねこ」「うさぎ」から好きなものを選択して名前を付けるだけです。あとは、自由気ままにお世話してあげましょう。
GRAVITYアプリが怪しい・危険といわれる理由
新しいSNSだからこそ、評判や口コミは気になりますよね。一部では海外の会社で怪しい、GRAVITYは危険なのでは?という声が上がっています。ですが、実際はアプリ自体は危険ではありません。なぜそういった声が上がっているのかを解説します。
退会できないと言われている
退会できないと言われている理由は、2025年1月時点でAndroid版のアプリで「退会ボタンが未実装」だからです。ログアウトしかできません。ただ、運営に問い合わせするか、iPhoneからログインすれば退会手続きが可能です。今後に実装される可能性が高いので、機会を待ってみてください。
匿名だからこその不信感がある
匿名でやり取りをするからこそ、付きまといやナンパがあったり、不適切な発言をされるなどで怖い思いをしたという声はあります。また、アイコンやプロフィールの匿名性が高いからこそ、やり取りしている相手は安全なのかという不安もあるようです。
GRAVITYにはアカウントブロック機能があるので、嫌な思いをした場合は相手をブロックしましょう。匿名性が高いSNSだからこそ、相手も誰にブロックされたのか把握しづらいです。
宇宙通話の内容が怖い
宇宙通話とは、1日3回、ランダムの相手と音声トークをおこなえる機能です。相手がわからないので、ランダムでマッチングした相手によっては怖いと感じてしまいます。通話自体はいつでも辞められるので、不快に感じたら音声ルームを抜けてください。
ステマ(ステルスマーケティング)が問題になっている
2021年に入ってから急速に注目を集めるきっかけとなったステルスマーケティング。Twitterをはじめとした他SNS上で著名人によるGRAVITYを使用したレビュー投稿が急増したため、ステマが多いといわれていたようです。
とはいえステマとは、消費者に広告コンテンツだとわからないように商品やサービスのポジティブな感想を公表し、購入や登録を促す行為のことを指します。著名人によるGRAVITYに関するポジティブな投稿の多くは「PR」と記載されているため(GRAVITY公式XアカウントでRTあり)、ステマにはあたりません。
おそらくこういったPR投稿をしたのが人気のあるイラストレーターやライター、漫画家といったインフルエンサーであること、そして短期間に集中して投稿されていたことから悪目立ちし、勘違いしてしまう方が現れたと想定されます。
中国企業に個人情報が漏洩しているという噂がある
App Storeに記載されているGRAVITYのデベロッパーは「HiClub株式会社」という企業ですが、この企業の所在地(六本木ヒルズ)がバイドゥ株式会社(Baidu Japan)と同じであることから関連会社ではないかと噂されているのが原因です。
バイドゥ(百度)は、中国の最大級検索エンジンの運営会社です。2021年3月に、LINEに登録されている個人情報が中国の関連企業からアクセスできる状態になっていたことが問題視され、関連会社なら危ないという噂が流れていたのかもしれません。
実際にGRAVITYに登録された個人情報が漏洩しているという事実は確認されていないので、気にする必要はないはずです。
GRAVITYは居場所が欲しい若い人に人気
GRAVITYの登録ユーザーは、18~30代の若い人に人気があるSNSです。公式によると、2024年6月現在でApple・Google Storeで累計ダウンロード数650万を突破しています。
実際にGRAVITYに登録してみると、TL上に「やっと居場所を見つけた」「もっと早く始めればよかった」といった好意的な意見が多く、居場所が欲しい若者が集まっているように感じます。
アップデートが頻繁に行われている、SNSとしてはまだ新しいので、今後どういった展開を迎えるのかまだわかりません。ですが、実際にSNS疲れに陥った方々が癒されているという事実なら、決して悪いものではないのではなさそうです。
SNSを利用する目的やメリットは人それぞれ存在すると思います。それらが生まれた根底には「素直に自己表現する場」「世界単位で自身に合った人と見つけることができる場」を求め、開発を始めた人たちがいたのだと思いたいものです。そして、そういった思いが完全に満たされるときを目指して、今もなお次々に新しいSNSが生まれています。
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