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GRAVITYとは?本当に「優しいSNS」?新機能の使い方も解説

GRAVITYとは?本当に「優しいSNS」?新機能の使い方も解説

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(画像出典元:App Store:GRAVITY

SNSが普及しはじめてから久しいですが、「いいね」の数で一喜一憂したり、フォロワー数を他人と比べて優劣を感じてしまったり、いわゆる「映え」を狙ったフォトジェニックな撮影に飽きてしまったりする人が増えたことから、最近では「SNS疲れ」という言葉もよく聞かれるようになりました。

以前当メディアでも触れたClubhouse(クラブハウス)Dispo(ディスポ)は、そういった疲労感から人々を解放し、「自身の価値観や好みを共感し合える交流の場」を提供するというSNS本来の機能を取り戻すようなシンプルな設計で話題を集めましたが、今また新たに「優しいSNS」と呼ばれ、人気を集めているサービスがあります。

「GRAVITY(グラビティ・旧Gravity)」は現在(2021年9月時点)、App Storeにおいて「ソーシャルネットワーキング」ジャンルで12位を記録している新時代のSNSアプリ。今までにない匿名性の高さで「疲れないSNS」を構築しています。当記事では2021年9月にリリースされた新機能も含めて、概要や登録の際の性格診断、使い方について解説していきます。

GRAVITYとは

新しいSNS

GRAVITYはTwitterやInstagramといった従来のSNS同様に、自身で文章や写真を入力して投稿するというサービスです。もちろんほかのユーザーの投稿を見ることもでき、それに対していいねをつけたり、コメントをしたりすることもできます。

ではなにが「優しいSNS」「疲れないSNS」といわれている部分なのかというと、先述のとおり「匿名性」の高さ。SNS疲れの主な原因とされる自身と他者を比べるような行為は、それぞれアカウントが異なるからこそ生じるものです。であれば、もし自身と他者のアカウントの違いがほとんど感じられないような作りであればどうでしょうか?

最低限の情報で開設できる

GRAVITYに登録する上で必要となるのは「メールアドレス」のみ。(ただし以前は電話番号が必要であったため、2021年4月時点では環境やデバイスによっては電話番号の入力画面しか出ないという現象も確認できました)

なんとなく信頼できないから個人情報はなるべく登録したくないけれど試してみたい、という方も必要に応じて削除できるような「捨てアドレス」を作ってしまえば、すぐに登録できるというわけです。

他ユーザーと差別化できない

先に少し触れましたが、GRAVITYでは自身と他者アカウントの区別があまりつけられません。おそらくこの部分が最も他SNSと大きく異なる部分ではないかと思われます。

それぞれのアカウントを象徴するアイコンが指定されたイラストの中からしか選べないため、たとえば実際の友人や仕事上の知人から自身が特定される「身バレ」を避けることができます。当然ながら「盛れ」た自撮りやアーティスティックな画像、お洒落な写真でマウントをとるユーザーもおらず、プロフィールに格差が生じることがありません。

検索されないように設定できる

2021年9月時点ではGRAVITYでもユーザーを検索することができるようになりましたが(リリース当初はあえてできない仕様でした)、それを許可しないこともできます。TLにはフォローしている人もフォローしていない人も並ぶため(フォロイーだけに限定することも可能)、一期一会の出会いを楽しむというカルチャーのもと成り立っていると考えてよいでしょう。

とはいえ同月に「探索機能」は追加され、「夜更かしの星」「恋愛の星」「音楽の星」「Girls onlyの星」など、あらかじめテーマやコンセプトが設定されたトークルームのようなものが設置されるようになりました。

これにより、深夜作業中や眠れないときにだれかとつながりたい、あるいは恋バナをしたい、今ハマっている音楽について語りたい、ガールズトークを楽しみたいというときは、そういった「星」を探索し、「星との相性テスト」を受けて全問正解するとメンバーの一員となってコミュニケーションを取ることができるようになりました。

ひとつの星において1人1日1回だけ質問できる「質問箱」も搭載され、より会話もしやすくなっています。自分が話したいテーマに沿った質問や仲間たちの好みを深掘りする質問をして、出会いを楽しみましょう。

GRAVITY新機能

2~6人のグループで通話ができる「音声ルーム」も登場したので、仲を深めたら実際におしゃべりすることもできます。顔も名前も知らない同士なので最初は緊張するかもしれませんが、互いの声や話すトーン、間合いなどを知ることができたら、少しずつ相手が見えてくるので、より優しい世界が築けそうですよね。

画像出典元:GRAVITY(PR TIMES)

フォロイー・フォロワーが表示されない

GRAVITY


上の画像はほかのユーザー(GRAVITY公式アカウントを表示しました)を閲覧したときの画面です。フォロイー数もフォロワー数も表示されていません。自身のアカウントを表示させたときには表示されますが、他者から自身のフォロイー・フォロワーは確認できない仕様です。(公開されるように設定することもできます)ブロックした場合も見られることはありません。

だれがだれをフォローしているか、またはだれにフォローされているかが可視化されないことで交流関係もわかりにくく、個人情報保護の観点でも信頼度が高まるでしょう。

また、フォロイー・フォロワー数の比率「FF比」を気にする必要もなくなります。なお、いいねした投稿がフォロワーに通知されることもありません。そのため、だれかに気兼ねして「いいね」を押せないということもなく、SNS上においてほぼ完全にしがらみから解き放たれた環境にあるといってよいでしょう。

GRAVITY上で拡散する手段がない

Twitterでいうところの「RT」のような、GRAVITY上で投稿を広めるための手段がありません。つまりバズらせることは不可能ということです。むしろ「バズる」という概念が存在しないと認識した方がよいでしょう。(2021年9月時点、投稿リンクのコピー、TwitterやLINEに転載、あるいは過去にメッセージ(DM)でやりとりした相手に転送することはできるようになりました)

「1万RTされたら○○する」といったハッシュタグをつけた投稿をするなど、バズらせるための工夫をする必要もなく、イラストや漫画などの創作品をSNSにアップしている方は、他者投稿と比較して投稿の反応が伸び悩むことを落ち込む必要もありません。

GRAVITYの始め方・使い方

繰り返しますがGRAVITYは匿名性が高く、またどんどん新機能が追加されているとはいえ、直感的なシンプルデザインが採用されているため、ITリテラシーに自信のない方もすぐに使いこなせるようになるのではないかと思われます。

登録する

Gravityへようこそ

アプリをDLして開くと、登録するかログインするか選ぶ画面が表示されるので、「登録」を選択しましょう。

メールアドレスか電話番号を登録し、そのときに送信される認証番号を入力後、パスワードを設定するだけで完了です。

性格診断をする

性格診断

GRAVITYは宇宙をモチーフにしたSNSであることもあって、登録時に宇宙に関連した性格診断をする必要があります。診断内容はユング心理学に基づいて作られているといわれており、おそらくアプリを利用する際に相性のよいユーザーを優先的に表示させる狙いがあるのではないかと推測できます。

登録時の一度きりしか受けることができないため、正直に直感的に答えるようにするとよいでしょう。

診断結果は他人から見える「外的性格」と内面的な「内的性格」の2つに分かれてあらわれ、外的性格のみプロフィール上に表示されるようになります。内的性格は自身のものはいつでも見返すことができますが、ほかのユーザーのものは相互フォローの関係にない限り閲覧することができません。

外的性格、内的性格はそれぞれ下記の9種類から判断されるようです。

  • 創造者
  • 反逆者
  • リーダー
  • 守護者
  • 魔術師
  • 賢人
  • 愛する人
  • ヒーロー
  • お調子者

プロフィールを設定する

アイコン

アイコンはすべてイラストで、指定された数種類の中から選ぶことができます。後から変更もできるので好みが変わるたびにそれを反映させて楽しむのもよいでしょう。リリース当初は登録時に男女どちらかの性別を選ぶ必要があり、それに応じて男性はブルー、女性はピンクの背景と決められていたのですが、2021年9月時点ではブルーやピンクをはじめ、パープルやオレンジ、グリーンなどさまざまな色から好きなものを選ぶことができます。

匿名性の高いSNSなのでプロフィールを充実させる必要性を感じない方はシンプルなままでもいいと思いますが、趣味に関するタグを設定することもできるので、気になる方は設定してもいいかもしれません。登録してあるタグから選ぶことも、新たに自身で追加することもできます。

タイムラインを開く

GRAVITYのTL

タイムラインを開くには下部の惑星のようなアイコンの「ホーム」をタップしてください。フォローしているユーザーがいればフォロイーのみに限定して表示させることもできますが、基本的に全ユーザーの投稿が新着順で一覧表示される仕組みです。

「みつける」タブを開くと時系列ではない順番で表示されますが、アルゴリズムは公表されていないため、パーソナライズされているかどうかは確認できません。ただ、フォローの意義が大きくないGRAVITYにおいては一期一会の出会いが多いので、新たにつながれる人を探すきっかけになるかもしれません。

上部右側の虫眼鏡アイコンをタップすると、ハッシュタグや趣味タグ、ユーザーIDから投稿を検索することができます。

投稿する

GRAVITYの投稿画面

投稿する際には下部真ん中の「+」をタップします。1,000文字以内のテキスト、画像、動画、ハッシュタグ、音楽(Spotifyに連携されています)、位置情報を発信することが可能です。独自の絵文字も入力できるようになったので、より感情を表現しやすくなりました。

投稿は自身のプロフィール上とほかのユーザーのTL上に表示されます。TwitterやInstagramと比べるとまだ利用している母数が少ないこともあって、比較的いいねはつきやすい傾向にあります。それも「優しいSNS」といわれるゆえんかもしれません。

メッセージを送る

DM

ゆるいつながりが主流のGRAVITYですが、メッセージというDM機能で対個人とコアにつながることもできます。送信者と受信者以外は閲覧することができず、相互フォローの関係でないと送信できない仕様です。下部右から2番目の「メッセージ」をタップするとその画面が開くので、仲のよい人ができたら2人だけのやりとりを楽しんでもよいですね。

なお、登録直後やニュースなどがあればGRAVITY公式アカウントからメッセージが届きますが、このルームはお問合せとしての機能も備えているため、なにかエラーやトラブルが発生したときはこちらに相談してみるとよいでしょう。

GRAVITYとは「怪しいSNS」なのか?

SNS疲れ

ここまでGRAVITYの「優しいSNS」としての面を説明してきましたが、急速に注目を集めたこともあり、実は「怪しい」と称されることも少なくありません。その理由については主に以下の3つをよく耳にします。

①退会できない
②ステマ(ステルスマーケティング)が行われている
③中国企業に個人情報が漏洩している

まず①について、過去のバージョンでは退会するページがアプリ上に存在しなかったようですが、現在は簡単に退会することができるので安心してよいでしょう。プロフィールページから「設定」を開き、「アカウントとセキュリティ」を開くと「退会」が選択できます。

②については、まさしく2021年に入ってから急速に注目を集めるきっかけとなったところだと思われるのですが、Twitterをはじめとした他SNS上で著名人によるGRAVITYを使用したレビュー投稿が急増したため、ステマが多いといわれていたようです。

とはいえステマとは、消費者に広告コンテンツだとわからないように商品やサービスのポジティブな感想を公表し、購入や登録を促す行為のこと。著名人によるGRAVITYに関するポジティブな投稿の多くは「PR」と記載されているため(GRAVITY公式TwitterアカウントでRTもされています)、ステルスマーケティングにはあたりません。

おそらくそういったPR投稿をしたのが人気のあるイラストレーターやライター、漫画家といったインフルエンサーであること、そして短期間に集中して投稿されていたことから悪目立ちし、勘違いしてしまう方が現れたのでしょう。

そして③についてですが、App Storeに記載されているGRAVITYのデベロッパーは「HiClub株式会社」という企業なのですが、この企業の所在地(六本木ヒルズ)がバイドゥ株式会社(Baidu Japan)と同じであることから関連会社ではないかと噂されていることが原因のようです。

バイドゥ(百度)といえば、中国の最大級検索エンジンを運営している会社。先般2021年3月には、LINEに登録されている個人情報が中国の関連企業からアクセスできる状態になっていたと問題視されたこともありましたが、他国から自身の個人情報が閲覧できる可能性があることを良く思わない方は少なくないでしょう。

実際にGRAVITYに登録された個人情報が漏洩しているという事実は今のところ確認できていませんが、心配な方は、先述のようにいつでも削除できる「捨てアドレス」を作成し、それを用いて登録するなど対策することもできます。

実際に「疲れないSNS」に癒される人も多い

星をさがす

実際にGRAVITYに登録してみると、TL上に「やっと居場所を見つけた」「もっと早く始めればよかった」といった好意的な意見を目にすることもあります。マネタイズ要素のなかった2021年4月時点にもそういった投稿は見られたので(同年9月時点では広告表示をなくしたり音声通話の制限回数を増やす有料プランも展開しています)、もし本当にステマが行われていたとしても「登録させる」ことが目的であって、登録後のユーザーにまで宣伝する必要はなかったはずなので、それらは真意と捉えてよいでしょう。

頻繁にアップデートも行われている、まだ生まれたばかりのSNSなので、今後どういった展開を迎えるのかまだわかりませんが、実際にSNS疲れに陥った方々が癒されているという事実があるのであれば、決して悪いものではないのではないでしょうか。

SNSを利用する目的やメリットは人それぞれ存在すると思いますが、それらが生まれた根底には「素直に自己表現する場」「世界単位で自身に合った人と見つけることができる場」を求め、開発を始めた人たちがいたのだと思いたいものです。そしてそういった思いが完全に満たされるときを目指して、今もなお次々に新しいSNSが生まれているのだと。

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この記事を書いた人

浦田みなみ
元某ライフスタイルメディア編集長。2011年小説『空のつくりかた』刊行。モットーは「人に甘く、自分にも甘く」。甘いものといえば、ねことクリームソーダが好きで趣味でサイト運営もしています。

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