最先端のWebマーケティングを発信するメディア

最先端のWebマーケティングを発信するメディア
LINEチラシとは?機能やメリット・デメリット・無料で使えるか・出稿の流れを解説

LINEチラシとは?機能やメリット・デメリット・無料で使えるか・出稿の流れを解説

投稿日:
SHARE
FacebookTwitterLineHatenaShare

自社の商品やサービスに関するチラシを、LINE上で多くのユーザーに届けられる「LINEチラシ」は、集客効果を高めたい人にピッタリのサービスです。しかし、具体的にどのような機能があるのか、気になっている方も多いでしょう。

そこで、この記事ではLINEチラシの機能やメリット・デメリット、出稿の流れから料金プランまで具体的に解説します。LINEチラシの活用を検討している方は、ぜひ一度チェックしてみてください。

LINEチラシとは

LINEチラシとは

LINEチラシとは、LINEアプリ上にデジタルチラシを配信できるサービスです。LINEウォレット面やチラシメディア面に掲載できます。

LINEチラシでは従来の紙チラシと異なり、スマホ上で店舗や企業からのセール情報・新商品情報をプッシュ通知ですぐに届けられます。そのため、新聞を購読していないユーザーにも、お得な情報を知ってもらえるのが特徴です。

また、LINEチラシをお気に入りに追加したユーザーには、LINE公式アカウントが自動的に友だち追加されます。ほかにもクーポン取得、予約ページへの遷移などがLINEチラシ上で行えるため、ユーザーとの接点をワンストップで提供できる点が大きな特徴です。

新たな会員登録やアプリのインストールは不要なため、LINEを使っているすべてのユーザーをターゲットにできるのも大きな魅力でしょう。

LINEチラシのユーザー層とユーザー側のメリット

LINEチラシのユーザー層は、女性が約70%以上、また40代・50代のユーザーが多くなっいるデータもあるため、日用品や食料品のお得情報をチェックしている主婦層がメインのターゲットとなるでしょう。購買力も高いことが予想できます。

そして、ユーザーは無料でチラシをチェックできるため、お金をかけずにお得情報を手に入れられるというメリットがあります。

地域のチラシを入手する一般的な方法としては新聞の購読が挙げられますが、購読には費用がかかります。その点、LINEチラシであれば、無料でチラシを確認することが可能です。

また、LINEチラシはオンライン上で完結するため、場所を選ばず、いつでもスマートフォンから手軽に確認できるのが大きなメリットです。紙のチラシのように、見終わった後に処分する手間がない点も魅力の一つです。

LINEチラシの機能やメリット

LINEチラシの機能やメリット

LINEチラシは、店舗やECサイトのお得情報を、手軽にユーザーに届けられるのが特徴です。そんなLINEチラシには、以下のような機能・メリットがあります。

  • 圧倒的なユーザー数にアプローチできる
  • 購買意欲の高いユーザーにアプローチできる
  • 顧客との継続的なエンゲージメントを獲得しやすい
  • 効果測定を行いやすい
  • A/Bテストを行いやすい

ここからは、上記の機能・メリットについて具体的に解説します。LINEチラシを使う際の参考にしてみてください。

圧倒的なユーザー数にアプローチできる

LINEは、月間9,700万人のアクティブユーザーが利用するコミュニケーションサービスです。
(参照:LINEヤフー for business公式

個人間のやりとりだけでなく、情報発信や企業の案内にも活用されているため、日常生活に定着しています。

LINEチラシは、アプリ内で提供されているチラシ配信機能で、店舗情報や販促コンテンツなどを幅広いユーザーに届ける手段として利用されています。専用アプリのダウンロードは不要で、LINE上の操作のみでチラシの閲覧まで進めることが可能です。

普段から利用しているアプリ内で情報が完結するため、新しい操作を覚える必要がありません。閲覧の継続性やアクセス頻度を高めやすい構成になっています。

また、LINEチラシの公式アカウント登録者数は、2025年5月時点で2,750万を越えています。多くのユーザー数に、リアルタイムでアプローチできる点は、LINEチラシの大きなメリットです。
(参照:LINEヤフー LINEチラシ

購買意欲の高いユーザーにアプローチできる

LINEチラシが購買意欲の高いユーザーに効果的にアプローチできる理由は、高精度なターゲティングにあります。住んでいる地域や興味・関心に合わせて配信できるため、お店の近くに住む人や購買ニーズが高い層に情報を届けることが可能です。

また、LINEは日常的に使用されるコミュニケーションアプリであり、利用頻度も高いため、配信された情報が目に留まりやすく、来店や購買行動に直結しやすい点も大きな強みです。

顧客との継続的なエンゲージメントを獲得しやすい

LINEチラシの魅力は、単発の広告配信にとどまらず、顧客との継続的なつながりを築ける点にあります。ユーザーが店舗を「お気に入り登録」すると、自動的にLINE公式アカウントが友だちに追加される仕組みになっているため、その後もさまざまな形でアプローチが可能です。

クーポンの配布、メッセージの配信、会員証の発行などを通じて、定期的な接点を保つことができ、顧客の再来店を促進します。リピーターの獲得にも高い効果が期待できます。

LINE公式アカウントが友だちに追加されていれば、ユーザー側が能動的に行動しなくても、情報を届けることが可能です。お得な情報をタイムリーに配信できるため、来店や購入のきっかけづくりにも効果的です。

効果測定を行いやすい

LINEチラシは具体的な数値データを獲得できるため、配信したタイミングのデータと店舗のPOSデータを掛け合わせて、効果を明確に測定できる点が特徴です。

チラシの配信実績、全店舗のサマリーレポート、チラシをチェックしたユーザーの属性や「お気に入り」登録の実績なども数値で可視化され、詳細な効果分析が可能です。

効果測定を具体的かつ分かりやすく行えるため、PDCAを高速で回すことができ、改善の判断も迅速に行えます。効果が見られない場合は、すぐに次の施策に切り替えることができるため、結果を早く実感しやすくなります。

マーケティング業務に無駄な時間や費用をかけずに運用できる点も、LINEチラシを活用する大きな魅力です。

A/Bテストを行いやすい

LINEチラシでは、複数のデザインや訴求文を同時に配信し、どちらがより高い成果を出すかを簡単に比較できるA/Bテストを行いやすいというメリットがあります。

どのクリエイティブがユーザーに響くかを定量的に把握でき、配信内容の最適化を迅速に進めることが可能です。

見出しの文言や画像、細かな要素などを分けたクリエイティブ面のテストも実施できます。ユーザーに響きやすいクリエイティブの傾向が明確になれば、より多くのチラシを届けるための具体的な施策を立てやすくなります。

LINEチラシは具体的なデータが提示されるため、感覚に頼らず、データに基づいた分析を行える点も特徴です。A/Bテストは短期間で効果を最大化させたいときに有効な手段として活用できます。

LINEチラシを活用するデメリット

LINEチラシを活用するデメリット

圧倒的なユーザー数にアプローチできるLINEチラシですが、活用する際には覚えておきたいデメリットも存在します。デメリットは以下の3つです。

  • 導入には審査や条件がある
  • コンテンツの掲載がなくても費用が発生する
  • 原則として年間契約になる

上記のデメリットを理解せずにLINEチラシを使ってしまうと、予想していなかった出費が発生してしまうかもしれません。利用する前によく確認しておきましょう。

導入には審査や条件がある

LINEチラシは、誰でも手軽に始められるわけではありません。導入には審査や条件があります。

まず、LINEチラシを始めるには、認証済みのLINE公式アカウントが必要です。公式アカウントを導入していない場合は、最初にアカウントを作成し、認証してもらう必要があります。

また、あわせて下記の要件を満たしていない場合にも、LINEチラシを導入することができません。

  • 実店舗・事業所を保有していること
  • 国内または国外法人事業主であること
  • LINEチラシメディアフォーマットの定める「掲載不可業種」に該当しないこと

上記の条件を満たさない場合にはLINEチラシを導入できないため、注意が必要です。ほかにもLINEチラシは商材・サービスごとに掲載基準を制定しているため、利用前にしっかり確認しておきましょう。

コンテンツの掲載がなくても費用が発生する

LINEチラシには、「基本料金」と「掲載料金」の2つの料金が用意されています。基本料金はLINEチラシを使う上でかかる費用で、掲載料金はチラシの掲載に必要な費用です。つまり、コンテンツの掲載がなくても基本料金の費用は発生し続けてしまいます。

基本料金は固定価格で、下記のような価格となっています。

  • 登録店舗数×1,100円(税込)

1店舗のみの登録で、コンテンツを掲載していなかった場合でも、毎月1,100円は必ず発生します。

一方で掲載価格は上限付きの重要課金制となっており、コンテンツを掲載しなければ発生しません。思わぬ出費を防ぐためにも、LINEチラシで発生する料金の内訳についてはよく理解しておきましょう。

原則として年間契約になる

LINEチラシは、原則として年間契約になります。

具体的には、掲載開始日の翌月1日から起算して12ヶ月間です。これは「LINE チラシ メディアフォーマットサービス利用規約」の第5条で定められています。

年間契約になってしまうと、新規施策を試してみたい場合や、短期間だけの活用を検討している場合には、ネックになる可能性があります。最低でも12ヶ月分の基本料金が発生するため、あらかじめ費用に余裕を持っておく必要があります。

月の途中で解約した場合には、その月の基本料金を全額支払わなければなりません。日割り計算は適用されないため、注意が必要です。利用前には、LINEチラシの導入について、社内などで活用方法を十分に検討してから導入を進めることが求められます。

LINEチラシの導入が有効な事業者・サービス

LINEチラシの導入が有効な事業者・サービス

LINEチラシは、実店舗を持つ事業者・サービスに有効です。特に以下のような事業者・サービスが挙げられます。

事業者・サービス 使い方
スーパーやドラッグストアなど小売店 日用品や食品などの特売情報をリアルタイムに配信し、近隣店舗への来店を促進する
飲食店 ランチやディナーのクーポン、新メニューの告知などを配信
美容院やアパレルなどサービス業 予約誘導や季節キャンペーンの案内を配信する

上記の業種・サービスでは、LINEチラシによる来店率の増加や、リピーターの獲得が期待できます。

また、地域密着型のビジネスは、商圏を絞った配信ができるため、より来店を促しやすく、効果的な集客につなげられるという特徴もあります。LINEチラシを有効活用し、集客率アップを目指しましょう。

LINEチラシで成果を高めるポイント

LINEチラシで成果を高めるポイント

LINEチラシで成果を高めるために、押さえておきたいポイントは次の4つです。

  • ユーザーの行動データを活用しPDCAを回す
  • クリエイティブを常にブラッシュアップする
  • 配信タイミングや頻度を最適化する
  • クーポンと連携しリピーター獲得につなげる

LINEチラシでは、ユーザーの具体的な行動データを確認できます。データを活用し、施策ごとの成果を分析しながら、PDCAを回し続けましょう。

そしてクリエイティブを常にブラッシュアップし、ユーザーに対して最も効果的なコンテンツ配信を心がけるのも、成果を高めるポイントです。季節に合わせたグラフィックを取り入れたり、A/Bテストで常に効果を検証したりしましょう。

また、タイムセール前や、ランチタイム時など、配信タイミングや配信の頻度を最適化するのもポイントです。過度な露出はユーザー離れにつながってしまうので注意してください。

LINE公式アカウントに誘導した後は、クーポン配信などを行い、リピーターの獲得も忘れずに行いましょう。さらなる成果の向上が期待できます。

LINEチラシの掲載料金とは?無料で使える?

LINEチラシの掲載料金とは?無料で使える?

LINEチラシの料金は、基本料金+掲載料金の2つの項目で構成されており、無料で使うことはできません。

料金の計算方法は下記のとおりです。

【基本料金】登録店舗数×1,100円(税込)

【掲載料金】お気に入りユーザーの月間閲覧ユーザー数×33円(税込)+非お気に入りユーザーの月間閲覧セッション数×11円(税込)

基本料金は固定価格となっており、コンテンツの掲載がなかった月でも費用が発生します。

一方で、掲載料金は上限付きの従量課金制です。月間閲覧ユーザー数は、月に1度でもコンテンツを閲覧した「お気に入り登録ユーザー数」を計算します。同じユーザーが複数回閲覧した場合は、1回でカウントされます。

月間閲覧セッション数は、お気に入りに登録していないユーザーが、月間で何回コンテンツをチェックしたのかを計算します。

例えば、3店舗を登録し、お気に入りユーザーの月間閲覧ユーザー数が10人、非お気に入りユーザーの月間閲覧セッション数が100回だった場合は以下のような計算方法になります。

【基本料金】 3店舗×1,100円=3,300円
【掲載料金】 10人×33円+100回×11円=1,430円
【合計】 4,730円
全て税込

料金の計算方法は、利用前にしっかり理解しておきましょう。

LINEチラシを導入する流れ・始め方

LINEチラシを導入する流れ・始め方

ここからは、LINEチラシを導入する流れと始め方について、ステップごとに紹介します。LINEチラシを導入する流れは以下のとおりです。

  • LINE公式アカウントを作成して認証を受ける
  • 指定の販売パートナーに申し込む
  • 商品情報を入稿フォームに入力する
  • 掲載日を指定して開始する

なお、LINEチラシを導入するためには、LINE公式アカウントの作成と、販売パートナーの選定が必要になるので覚えておきましょう。

さっそくLINEチラシを導入する流れと始め方を解説します。

LINE公式アカウントを作成して認証を受ける

LINEチラシは、認証済みのLINE公式アカウントがないと導入できません。そのため、まずはLINE公式アカウントを作成しましょう。

以下の手順で作成できます。

  1. LINE公式アカウントの作成ページでアカウント作成ボタンをタップ
  2. LINEビジネスIDにLINEアカウントもしくはメールアドレスで登録
  3. 必要事項を入力しアカウント認証をリクエストする
  4. 管理画面にログインする

詳しくは下記の記事をご覧ください。

あわせて読みたい記事

指定の販売パートナーに申し込む

認証済みのLINE公式アカウントが用意できたら、指定の販売パートナーに、LINEチラシの申し込みを依頼しましょう。LINEチラシが定める販売パートナーは以下の4社です。


なお、販売パートナーを経由せずにLINEチラシを利用することはできません。必ず販売パートナーに問い合わせてから、LINEチラシを始めましょう。

商品情報を入稿フォームに入力する

販売パートナーへの申し込みが完了すると、入稿フォームへの登録が行われます。入稿フォームにログインし、商品情報を入力してください。商品情報の入力はチラシの掲載約1時間前まで対応可能です。

商品情報を入力する際は、ガイドラインに沿った内容であることを必ず確認しましょう。ガイドラインに反しているチラシは掲載されません。

掲載日を指定して開始する

入稿後、チラシの内容が審査されます。審査に問題がないと判断されると、掲載日を指定できるため、掲載日を入力してLINEチラシの掲載を開始してください。

配信後は、管理画面でコンテンツの効果を細かくチェック・分析できます。モニタリングを丁寧に行い、状況に応じてブラッシュアップやA/Bテストを実施し、PDCAを回していくことが重要です。

円滑に導入を進めるには、事前に社内で運用体制を整え、配信スケジュールなどを設定しておきましょう。

LINEチラシとLINE広告の違いとは

LINEチラシとLINE広告の違いとは

LINEチラシとLINE広告は、掲載面や表示方式など、さまざまな部分に違いがあります。具体的な違いは以下のとおりです。

項目 LINEチラシ LINE広告
掲載面 LINEウォレット/チラシメディア トークリスト/LINE NEWS/LINE VOOM/LINEウォレットほか多数
表示方式 静止画 バナー/動画/カルーセルなど
掲載費用 基本料金+掲載料金 上限も含め自由に設定可能
契約期間 年間契約 月間契約
向いている目的 店舗/エリア集客/クーポン配布/友だち追加 認知拡大/リード獲得/サイト誘導/アプリインストール

LINEチラシとLINE広告は、掲載面や表示方式に大きな違いがあります。

LINEチラシは、スーパーやドラッグストアなどに向けた地域密着型のチラシ配信が可能です。来店誘導やローカルプロモーションに適しています。

LINE広告は、多彩な表示方式と豊富な掲載面を活用し、柔軟な広告展開ができる点が特徴です。認知拡大やサイト誘導など、幅広い目的に対応できます。

集客の目的に応じて、適切なサービスを選定することが大切です。

LINEチラシで効率的なマーケティングを実現しよう

LINEチラシで効率的なマーケティングを実現しよう

LINEチラシは、圧倒的なユーザー数にアプローチできる画期的なチラシ配信サービスです。商圏設定によって近隣の住民に効率的にチラシを配信でき、友だち追加まで一貫して行えるため、ユーザーとの継続的な接点を保ちやすくなります。

紙のチラシでは、お得なタイムセール情報などをリアルタイムで届けることができません。LINEチラシであれば、数時間後のタイムセール情報も即座に配信できるため、ユーザーの来店意欲を効果的に刺激できます。高い集客効果が見込まれます。

詳細なデータ分析にも対応しており、PDCAを高速で回しやすい点も強みです。効率的なマーケティング運用を実現できます。

気になる人はぜひ一度、販売パートナーに問い合わせて詳細を確認することをおすすめします。

SHARE
FacebookTwitterLineHatenaShare

この記事を書いた人

ニシオカ
美容外科のWebマーケ/ライターの経験を経て、サングローブへ入社。前職ではWebページだけでなく書籍の出版も担当。音楽を聴きながら執筆すると捗る。

UPDATE 更新情報

  • ALL
  • ARTICLE
  • MOVIE
  • FEATURE
  • DOCUMENT