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デイサービス(通所介護)の集客方法7選!問い合わせが絶えない施設を目指すための戦略

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「以前に比べて、ケアマネジャーからの紹介が減った気がする」 「近隣に競合施設が増え、利用者の取り合いになっている」

いま、多くのデイサービス(通所介護)経営者や施設長が、このような悩みを抱えています。

かつてはケアマネジャーへの営業だけで利用者が確保できた時代もありましたが、現在はご家族がスマートフォンで施設を検索し、「ここを見学したい」と逆指名するケースが増えています。

しかし、だからといってWeb集客だけで全てが解決するわけではありません。地域密着ビジネスであるデイサービスには、依然としてケアマネジャーとの信頼関係や、チラシなどのアナログ施策も不可欠だからです。

この記事では、デイサービスの集客を安定させるために効果の高いWeb × アナログの7つの施策を成功のポイントとともにわかりやすく解説します。

ぜひ日々の施設運営にお役立てください。

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デイサービス(通所介護)の集客方法7選

ここからは、デイサービスの集客を安定させるために効果の高い7つの施策を、Webとアナログの両面から具体的に解説します。 

すべてを一度に実施する必要はありまここからは、デイサービスの集客を安定させるために効果の高い7つの施策を、Webとアナログの両面から具体的に解説します。 

すべてを一度に実施する必要はありません。自社の状況に合わせて優先順位をつけて取り組んでいきましょう。

①Googleビジネスプロフィール(MEO対策)

「地域名 + デイサービス」で検索された際、Googleマップ上で上位3位以内に入ることは重要です。

これは、365日働き続ける「自動集客装置」になります。運用のポイントは次の通りです。

ポイント①:検索意図(悩み)に直結するキーワードを盛り込む

施設の説明文には「デイサービス」と書くだけでなく、「リハビリ特化」「入浴介助」「認知症対応」など、ユーザーの悩みに直結するキーワードを自然に盛り込みましょう。

ポイント②:口コミの獲得が検索順位を左右する

口コミの数と評価の高さは、検索順位だけでなく、見た人の「安心感」に直結します。

満足度アンケートの延長として、「Googleでも感想をいただけるとスタッフの励みになります」と記載したチラシを渡すなど、口コミ投稿をお願いする流れを業務フローに組み込みましょう。

また、投稿された口コミには丁寧に返信することも重要です。

ポイント③:写真を充実させる

施設の雰囲気がわからないと利用者やその家族は不安を感じやすいです。「スタッフの集合写真」「おいしそうな食事」「リハビリ機器」など、写真を充実させることで、クリック率向上につながります。

ポイント④:こまめに情報を更新する

「最新情報」の機能で、今週のレクリエーションの様子や空き状況を週1回投稿しましょう。更新頻度はGoogleからの評価対象になるだけでなく、閲覧者に「活気がある施設だ」という印象を与えます。

②ホームページの最適化

ホームページはただ作成するだけではなく、アクセスした利用者家族やケアマネジャーにとって「知りたい情報」がすぐに見つかる設計が必要です。

ポイントは次の通りです。

ポイント①:家族の不安を払拭できる情報を載せる

家族が不安に感じるポイントを先回りして情報提供します。

  • 送迎は何時に来て、何時に帰ってくるのか
  • 急な体調不良時の対応はどうなっているのか
  • 月額費用はいくらなのか(要介護度別のシミュレーション)
  • どんなスタッフがいて、どんな雰囲気なのか

特に「スタッフの顔が見えること」は安心感に直結します。フリー素材の画像ばかりではなく、実際のスタッフや施設の写真を使うのがおすすめです。

ポイント②:ケアマネージャー専用ページを設置する

「ケアマネジャー様向け情報」というページを作り、空き状況表やパンフレットPDFを配置するのもおすすめです。電話なしで確認できる仕組みは、忙しいケアマネジャーに喜ばれるでしょう。

ポイント③:スマホ対応と表示速度

閲覧時に主に使われるのは、スマートフォンです。スマホで見た時に文字が小さすぎないか、電話ボタンは押しやすい位置にあるかを確認しましょう。

また、ページの読み込み速度を意識するのも重要です。画像サイズを最適化し、表示速度を速めることでユーザー体験が向上します。

③ブログ・コラム(SEO対策)

広告費をできるだけかけずに長期的に集客したい場合、ブログでの情報発信が有効です。

日記」ではなく、「地域の利用検討者が知りたいこと」を記事にします。一度上位表示されれば、安定した集客資産になります。

ポイント①:地域名や悩み系キーワードを狙う

「〇〇市 デイサービス リハビリ」「〇〇区 認知症カフェ」など、地域名を含めたキーワードや、「親 デイサービス 行きたがらない」といった悩み系キーワードで記事を作成します。

ポイント②:プロとしての知見を提供する

「デイサービスの選び方」「介護保険の申請手順」「自宅でできる転倒予防」など、プロ視点での有益な情報は、施設の信頼度を高めます。

ユーザーが知りたい情報(費用・サービス内容・アクセスなど)を、記事の冒頭で端的に答えましょう。情報を探す手間を省くことで、読者の満足度が高まります。

ポイント③:最後に見学・資料請求への導線を置く

記事を読んで興味を持った読者が、すぐに行動できるよう「無料見学はこちら」などのCTAボタンを設置しましょう。

④SNS運用(Instagram / LINE)

施設の「日常の空気感」を伝えるにはSNSが最適です。ただし、利用者の方のプライバシーには十分配慮して運用しましょう。

ポイント①:Instagramで「楽しそうな雰囲気」を伝える

レクリエーションの様子、季節の行事、食事メニューなどを写真や動画で発信します。

顔出しNGの方への配慮(スタンプ加工や後ろ姿など)を徹底しつつ、施設の雰囲気を伝えましょう。

ハッシュタグは「#〇〇市デイサービス」「#介護」「#リハビリ」など、検索されやすいものを選びましょう。

ポイント②:LINE公式アカウントで取りこぼしを防ぐ

見学に来たものの即決しなかった方や、ケアマネジャー向けにLINE公式アカウントを案内します。 

「空きが出ました」「秋祭りを開催します」といった情報をプッシュ通知で届けることで、タイミングが合った時の取りこぼしを防げます。

ポイント③:投稿頻度とトーンを統一する

週2〜3回の投稿を目安に、施設の日常や利用者の笑顔を継続的に発信しましょう。

親しみやすく、温かみのあるトーンで統一することで、ブランドイメージが定着します。

⑤見学会・無料体験の実施

雰囲気や食事の味は実際に体験しないとわかりません。

 雰囲気や食事の味は、Webだけでは伝わりきりません。 送迎付き・食事体験ありの無料体験会は、契約率を劇的に高めるクロージング手段です。

ポイントは次の通りです。

ポイント①:体験会の集客導線を整備する

ホームページに「無料体験予約フォーム」を設置し、いつでも申し込めるようにしましょう。

フォームの項目は最小限にし、「名前・電話番号・希望日時」程度に留めることで、申し込みのハードルを下げるのが効果的です。

ポイント②:当日アンケートで次のステップを提示する

体験終了後には簡単なアンケートを実施し、満足度や不安点をヒアリングします。

その場で「次回のご利用日はいつ頃がよろしいでしょうか?」と具体的な日程を提案することで、契約への移行がスムーズになります。

ポイント③:成約率を高める当日案内の流れを設計する

体験当日は、施設長やケアマネジャーが直接対応し、利用者本人とご家族の不安に寄り添った説明を行いましょう。

「ご本人の様子はいかがでしたか?」とご家族の感想を聞き、その場で疑問点を解消することが、成約率向上につながります。

⑥ポスティング(チラシ配布)

デジタル施策が重要とはいえ、チラシ配りなどのアナログ施策も依然として有効です。Webを使わない層へのアプローチとして欠かせません。

ポイント①:配布エリアを絞り込む

送迎片道15~20分圏内を目安に配布エリアを絞り込みます。遠すぎるエリアへの配布は、問い合わせが来ても送迎効率が悪化するため、思い切って除外するのがベターです。

ポイント②:高齢者が読みやすいデザインで、強みを明確に

文字サイズは14pt以上にし、視認性を確保しましょう。また、「どんな悩みを持つ人のための施設か」を明確に打ち出すことで、ターゲットに刺さるチラシになります。

ポイント③:Before/Afterの実例を載せる

「杖なしで歩けるようになった」「笑顔が増えて食欲が出た」といった具体的な改善事例は、家族にとって希望となります。

⑦既存利用者からの紹介

既存利用者やその家族からの紹介は、安心感がある分、他の集客手法よりも成約につながりやすい傾向があります。

ポイント①:紹介が生まれる土台をつくる

日頃のコミュニケーションや満足度向上の取り組みを積み重ねることで、自然と「知人に紹介したい」と思ってもらえる状態を目指しましょう。

施設の雰囲気やサービスの質の高さが、もっとも信頼性の高い情報源になります。

ポイント②:紹介を促す仕組みを導入する

「お友達紹介キャンペーン」など、紹介者と入会者の両方にメリットがある施策を取り入れるのも有効です。

ただし、強引なお願いは逆効果なので、あくまで自然な形で声をかけるよう心がけましょう。

デイサービス(通所介護)集客を軌道に乗せるためのポイント

この章では、デイサービス集客を軌道に乗せるためのポイントを解説します。

①ターゲットを明確に絞り込む

集客を成功させるには、まず「誰をメインの施設利用者とするか」を明確にし、ターゲットを設定しましょう。

【ターゲット設定の基本的なポイント】

要介護度によるターゲット設定

  • 要支援1〜2、要介護1の軽度者(介護予防・自立支援重視)
  • 要介護2〜3の中度者(生活支援とリハビリのバランス)
  • 要介護4〜5の重度者(医療的ケアや専門的介護が必要)

主な悩み・ニーズによるターゲット設定

  • 認知症があり、見守りや専門的対応が必要な方
  • 脳血管疾患後など、リハビリで機能回復を目指す方
  • 自宅での入浴が困難で、安全な入浴介助が必要な方
  • 家族の介護負担軽減(レスパイトケア)を目的とする方 など

ターゲットが明確になれば、その人たちに向けた情報発信やサービス設計がしやすくなります。

②コンセプト(提供価値)を明確にする

ターゲットが決まったら、次は「その人たちにどんな価値を提供するか」を言語化して、コンセプトを明確にします。

コンセプト例は次の通りです。

  • 理学療法士が常駐するリハビリ特化型デイサービス
  • 元ホテルシェフの食事が楽しめるデイサービス  など

こうしたコンセプトを、HP、パンフレット、Googleビジネスプロフィールなど、さまざまな集客ツールで一貫して使用することで、ブランドイメージが定着します。

③集客チャネルを複数確保する

ケアマネジャーからの紹介だけに依存するのはリスクが高い戦略です。

「Web検索」「チラシ」「看板」「SNS」「地域活動」など、複数の入り口を用意することで、リスクを分散でき、集客の安定性が増します。

特に、一つのチャネルに依存していると、そのチャネルに変化があった際に大きな影響を受けます。

たとえば、特定のケアマネジャーが異動してしまった場合、紹介が途絶えるリスクがあります。

複数のチャネルを持つことで、一つのチャネルを失ってもカバーできる体制を作りましょう。

④認知→比較→指名→決定の流れを設計する

効果的な集客には、以下の4ステップを意識した動線設計が必要です。

【①認知段階】

潜在顧客が「〇〇市 デイサービス」「〇〇市 リハビリ」などのキーワードで検索し、複数の施設を知る段階です。MEO対策やSEO対策を行い、検索結果の上位に表示されることが重要です。

【②比較検討段階】

複数の施設のHPを見比べ、「どこが自分たちに合っているか」を判断する段階です。

料金、サービス内容、スタッフの雰囲気などを比較します。この段階で、わかりやすく信頼できる情報を提供することが重要です。

【③指名段階】

家族が「〇〇デイサービス」と直接施設名で検索したり、ケアマネジャーに「ネットで見た『〇〇』という介護施設を見学したい」と伝える段階です。

【④決定段階】

HPから、スムーズに見学・体験などの予約が入り、契約に至る段階です。ここでの離脱を防ぐために、申し込みフォームは極力シンプルにしましょう。

デイサービスで押さえておきたいケアマネへのアプローチ方法

Web集客が重要になったとはいえ、ケアマネジャーとの信頼関係構築は依然として不可欠です。

ここが崩れていると、他の施策を行っても利用者は増えません。単に「パンフレットを置いて回る」だけでなく、積極的に信頼関係を築くアプローチが必要です。

方法①:営業ではなく「報告・相談」に行く

ケアマネージャーに対しては、営業ではなく「相談相手」というスタンスで関わることが大切です。

「空きが出たので紹介してください」というお願いベースの営業は、相手に負担感を与えてしまうことがあります。

一方で、「入浴拒否のある方でも対応できるサポート体制を整えました」「短時間だけリハビリを利用したい方にも対応できます」など、ケアマネジャーが日々抱える課題に役立つ情報を届ける姿勢は歓迎されやすい傾向にあります。

ケアマネジャーは常に、利用者の方たちの課題解決に最適なサービスを探しています。自施設がどのようなケースに強みを持っているのかをわかりやすく伝えることで、「この事例ならあの施設に相談しよう」と自然に思い出してもらえる機会が増えていきます。

方法②:実績報告書のクオリティを上げる

毎月送る実績報告書(モニタリング報告)は最大の営業ツールです。「バイタル異常なし」といった情報だけでなく、「〇〇様は以前より歩行距離が伸び、笑顔が増えました」など、具体的な変化やエピソードを記載します。

ケアマネジャーは、この報告書をもとに家族に説明を行います。そのため、報告書の内容が具体的で丁寧であるほど、ケアマネジャーはあなたの事業所を信頼し、次の紹介につながるでしょう。

方法③:空き情報を定期配信する

週1回〜隔週ペースで、最新の空き情報をFAXやメールで送ります。デザインは「見やすさ」を最優先し、パッと見て空き状況がわかるレイアウトにします。

また、問い合わせがあった際には、見学日程の調整や契約までの動きを最速で行いましょう。ケアマネジャーは常に時間に追われているため、レスポンスが早い事業所は重宝され、優先的に相談が来るようになるでしょう。

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デイサービス(通所介護)で集客した後に成約率を高める仕組み

問い合わせが来ても、契約に至らなければ十分な成果とはいえません。

ここでは、問い合わせから契約までの成約率を高めるポイントを解説します。

初回対応(電話・メール)を標準化する

電話・メール対応の良し悪しで、第一印象が決まります。明るく、丁寧で、聞き上手な対応ができるようマニュアルを整備しましょう。

具体的には、「お困りのことはなんですか」と悩みを丁寧にヒアリングし、「それでしたら、当施設の○○というサービスがお役に立てるかもしれません」というように、相手に寄り添った提案を行うのがよいでしょう。

体験利用時の心遣いに注力する

「ようこそ〇〇様」というウェルカムボードの掲示や、帰宅時のメッセージカードなど、心遣いを行うのもよいでしょう。この小さな工夫が申し込みの最後の決め手になります。

また、体験後にはフォローの連絡を入れ、感想を聞くことで、不安や疑問を解消できます。

クロージングの迅速化と後追い

施設利用の意向があった場合、速やかに契約・担当者会議の日程を提示します。

時間が経つと、他の施設と比較されたり、気持ちが覚めたりするリスクがあります。

まとめ:デイサービス(通所介護)の集客にはハイブリッドな仕組みづくりが重要!

デイサービスの集客を効果的に進めるには、ケアマネージャーと利用者家族両方の心をつかむ仕組みづくりが重要です。

特に今後は、家族がスマートフォンで施設を積極的に選ぶ時代が加速するでしょう。

「ホームぺージを整える」「MEO対策をする」といったWeb上の仕組みづくりは、大きな集客効果が見込めます。

ケアマネージャーや地域との信頼関係も重視しつつ、デジタル施策とアナログ施策の両方をバランスよく強化していくことが、安定した集客基盤を築くカギとなります。

まずは以下のステップから始めてみましょう。

  1. ターゲット(誰に向けたサービスか)を明確にする
  2. コンセプト(その人たちにどんな価値を提供するか)を言語化する
  3. Googleビジネスプロフィールを整備する(MEO対策)
  4. ケアマネージャーとの関わりを見直す

小さな一歩が積み重なることで、大きな成果につながります。

忙しくて手が回らないなら、専門家の力を借りるのも近道です。弊社ではWebマーケティングの支援を行っています。ぜひ一度ご相談ください。

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この記事を書いた人

ひじかた
業界紙報道記者の経験を経て、サングローブに入社。入社前は省庁に常駐し、取材・執筆に携わっていた。

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