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メタタグとは?SEO効果が見込めるタグの種類と設定方法を徹底解説

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SEO

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Webサイトを運営するうえで、メタタグ(metaタグ)の適切な設定は、検索エンジン対策の基本とも言える重要な工程です。メタタグを正しく活用すれば、ページの内容を検索エンジンに的確に伝えられ、検索順位の向上や訪問者数の増加が期待できます。

ただし、メタタグの設定には一定の知識と注意が必要です。本記事では、SEOの視点から効果的なメタタグの使い方を詳しく解説しながら、設定時に注意すべきポイントについても紹介します。

「メタタグとはそもそも何か?」という基本から、代表的なタグの種類や具体的な記述例、そしてSEO効果があるタグ・ないタグの見極め方まで、初心者の方にもわかりやすくまとめています。

メタタグ(meta タグ)とは?

メタタグ(metaタグ)とは、HTMLのタグ内に記述され、ブラウザや検索エンジンに向けてWebページの情報や動作指示を伝えるためのタグです。

ページ自体には表示されませんが、検索順位の決定や表示形式に間接的に関与するため、SEO対策として非常に重要な役割を担います。

メタタグには「文字コードの指定」「検索エンジンへのインデックス制御」「モバイル最適化」など複数の種類があり、それぞれに異なる目的と効果があります。

たとえば、ユーザーの使用環境に応じたレイアウト調整を行ったり、検索結果で適切に表示されるように情報を制御したりといった機能も含まれます。

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メタタグの基本的な役割とSEOにおける重要性

メタタグの設定をすることで、主に以下のようなメリットがあります。

  • 検索エンジンに指示を出せる
  • ユーザーにページの情報を伝えられる
  • ユーザーの環境に合わせてページを調整できる

それぞれ、詳しく解説します。

検索エンジンに指示を出せる

メタタグのもっとも基本的な役割の一つは、検索エンジンに対してページの処理方法を明確に伝えることです。

たとえば、検索結果に表示させたくないページには「noindex」を指定することで、Googleなどの検索エンジンにインデックス登録を避けるよう指示できます。 また、「nofollow」を設定すれば、ページ内のリンク先への評価(リンクジュース)を渡さないように制御できます。

これらの指示は直接的に見た目を変えるものではないものの、クローラーがどのようにページを扱うかに強く影響します。

結果として、低品質コンテンツの排除や内部SEOの最適化につながるため、検索順位のコントロールに役立ちます。なお、かつては有効とされていた「meta keywords」タグは、現在ではGoogleで無効とされており、SEO評価には影響を与えません。

メタタグの価値や評価は検索エンジンのアップデートによって変動するため、最新のガイドラインに従うことが重要です。

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ユーザーにページの情報を伝えられる

メタタグは検索エンジンだけでなく、ユーザーに対してもページの内容を簡潔に伝える手段となります。最も代表的なのが「titleタグ」です。このタグで設定したテキストは検索結果の見出しとして表示され、ページの内容を一言で伝える役割を担います。

また、「meta description」タグは、検索結果におけるスニペット(要約文)として使用されることがあり、タイトルでは伝えきれない補足情報や魅力をユーザーに伝えることができます。

検索結果でタイトルとディスクリプションが明確かつ魅力的であるほど、クリック率(CTR)は向上し、結果的にアクセス数の増加が期待できます。

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ユーザーの環境に合わせてページを調整できる

メタタグには、ユーザーの使用端末やブラウザ環境に応じてページ表示を最適化する機能もあります。たとえば「viewport」タグを使えば、スマートフォンやタブレットなど異なる画面サイズに応じて、レスポンシブに表示レイアウトを調整することが可能になります。

また、「meta charset」タグは文字コードを指定することで文字化けの防止に役立ち、多言語対応や海外ユーザーへの配慮にもなります。

ユーザーごとに異なる閲覧環境に対して表示の崩れや読みづらさを防ぐことで、直帰率の低下や滞在時間の増加につながり、SEO評価の向上にも寄与します。

このようなメタタグの活用は、現代のモバイルファーストなWeb環境においては特に必須といえるでしょう。

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メタタグの設置場所はどこ?

メタタグの設置場所は、基本的にWebページのHTMLドキュメント内にある「head」タグの中で、以下のように記述します。

<html>
 <head>
  <meta charset=”UTF-8”>
  <meta name=”description” content=”ページの説明文”>
</head>
<body>

「head」は「body」タグの前に配置されており、ページに関する基本情報をブラウザや検索エンジンに伝える役割を果たしています。

「head」セクションで設定されるメタタグは、ページの見た目には影響しません。ですが、クローラーがページをどのように理解するかに影響します。そのため、メタタグを適切に設置し、正確な情報を提供することはウェブサイトのSEO対策として非常に重要です。

メタタグの書き方・設定方法

続いて、代表的なメタタグの基本的な書き方と設定方法について解説します。ただし、基本的な書き方はどのメタタグでも大きな差はないので、基本をしっかり覚えて活かせるようにしましょう。

まずは、一般的なメタタグの一つであるディスクリプションの書き方からです。このタグはウェブページの内容を簡潔に説明するもので、以下のように記述します。

<meta name="description" content="ここにページの説明を入れます。">

基本的に、メタタグは「meta name」から始まります。そして、content属性にそのページの要約を入力します。この説明は検索結果に表示されることがあり、ユーザーがそのリンクをクリックするかどうかに影響を与えるため、簡潔で伝わりやすい文言を心がける必要があります。

次に、メタキーワードタグについてです。現在はほとんどの検索エンジンでSEOに影響を与えないとされていますが、記述する場合は以下のように設定します。

<meta name="keywords" content="キーワード1, キーワード2, キーワード3">

メタキーワードも、「meta name」からはじまり、「content」の中にキーワードを記載します。

また、ページの文字コードを設定する場合は、以下のように「meta charset」タグを使用します。

<meta charset="UTF-8">

この設定により、ページが国際的な文字セットで正しく表示されるようになります。特に多言語を扱うページでは、この設定が重要です。

以上のように、メタタグはページごとに適切に設定することでページがより適切に評価されます。タグの使用目的を理解し、それぞれのページに最適な情報を設定することが重要です。

Googleがサポートしているメタタグと属性は、「Google 検索セントラル」にて確認することができます。一度確認しておくと良いかもしれません。

Google がサポートしているメタタグと属性 | Google 検索セントラル

SEO効果が期待できるメタタグ一覧

メタタグには、SEO対策の効果が期待できるタグとできないタグがあります。ここでは、数あるメタタグの中でもSEO対策の効果があるとされているタグとその内容について解説します。

これまで設定していなかった方は、ぜひ設定をしてみましょう。

title(タイトル)タグ​​

タイトルタグはSEOの基本中の基本であり、ページの内容を端的に表す重要な要素です。

検索結果に表示されるタイトルはユーザーが最初に目にする情報であり、クリック率に直結します。適切なタイトルは、そのページにどのような内容が記載されているのかを明確に伝えることができます。そして、検索エンジンに対しても内容を伝えるための大きな手がかりとなるのです。

このタグは、ページの内容を要約したフレーズを含むべきであり、ページに最も関連性の高いキーワードを盛り込むことが推奨されます。

タイトルが適切であればあるほど、検索エンジンはページが特定の検索クエリに対応していると認識しやすくなるのです。

robotsのnoindex/nofollow​​

robotsタグのnoindexやnofollowは、検索エンジンのクローラーに対して特定のページをインデックスしないよう指示したり、リンクをフォローしないように指示したりするために使用されます。

この設定を行うことで検索結果から特定のページを除外することができるため、サイト内のSEO評価をコントロールできます。

たとえば、プライバシーポリシーのページや一時的なキャンペーンページなど、SEO価値が低いと判断されるコンテンツに対して適用することが一般的です。

これにより、より価値の高いページにクローラーのリソースを集中させることが可能になるでしょう。

文字コード

文字コードは、そのページがどの言語で記述されているかをブラウザに伝える役割を持ちます。文字コードを設定することで、例えば海外版のブラウザから日本語サイトにアクセスした場合に起きやすい文字化けを防げます。

文字化けはユーザー体験を悪化させ、サイト離脱の原因となり得ます。ユーザー体験の悪化はSEOの低評価につながってしまうため、文字コードも設置が必須のメタタグと言えます。

文字コードのタグは、という形式で書かれます。UTF-8は国際的な文字エンコーディングであり、多様な言語をサポートしているため、世界中どこからのアクセスにも対応可能です。

加えて、文字コードが正しく設定されているとクローラーがページの内容を効率的に解析しやすくなるため、インデックスの精度が向上します。

このように、文字コードのメタタグはSEO対策として基本的ながらも重要な要素です。正しく設定することで、Webサイトはより多くの訪問者に対して最適化できます。

OGP

OGPは、FacebookやXなどのプラットフォームにWebページがシェアされた際に、コンテンツのレイアウトを最適化してくれるタグです。

OGPを設定しておくことで、URLだけではなくタイトルや画像、紹介文が掲載されるようになるのです。

適切に設定されたOGPタグは、ユーザーに対してコンテンツの魅力を最大限に伝えてくれるため、より多くのクリックが促され、集客効果が期待できます。

これによりウェブページへの訪問が増加し、間接的にSEOパフォーマンスが向上するでしょう。

メタディスクリプション

メタディスクリプションは、検索結果ページで表示されるウェブページの簡潔な説明です。

この説明文は、訪問者がページにアクセスするかを判断する大きな材料となります。ユーザーが、知りたいことやプラスアルファの情報が掲載されていると判断されれば、ページへのアクセスを増やすことができるのです。

また、メタディスクリプションで紹介された内容とWebページの実際の内容がマッチしてれば、ユーザーの満足度は向上します。それによっても、SEOの評価向上が期待できるでしょう。

ただし、メタディスクリプションに過剰にキーワードを盛り込んでも意味はありません。そのため、あくまでもユーザー体験を向上させるためのタグとして活用するのが、効果的です。

ビューポート

ビューポートタグは、Webサイトを訪れたときに、スマートフォンやタブレットなどのデバイス画面にどこまで映るかを指定するタグです。

ビューポートを適切に設定することで、そのWebサイトはモバイルフレンドリーと判断されやすくSEOにおいて良い評価を得やすくなります。

逆にビューポートが設定されていないと、文字が小さすぎたり、横幅が適切に表示されていなかったりと、ユーザーが情報を得るのに不便を感じる場合があります。これはユーザーの離脱率を高める要因となり、検索エンジンによってサイトの評価が下がる可能性があります。

ビューポートの適切な設定は、ユーザー体験を向上させるだけでなく、SEOにおいても高い評価を得るために重要な役割があります。

SEO効果が期待できないメタタグとは?

メタタグには、SEO効果が期待できないタグも存在します。インターネットの進化と共に検索エンジンのアルゴリズムも変わり、以前は有効だったものが現在ではほとんど影響を与えなくなったメタタグがあるのです。

特にメタキーワードタグはその代表例です。かつてはこのタグにページのキーワードを記述することで、検索エンジンがページの内容を理解しやすくなるとされていました。

しかし、このタグを悪用して関連性のないキーワードを詰め込むことが多発したため、現在はこの情報をランキングの要因としてほぼ考慮しなくなりました。

また、「meta author」タグもSEO効果はほとんど期待できません。このタグはページの著者情報を検索エンジンに提供するために使用されますが、検索結果のランキングに直接的な影響を与えるものではありません。

ただし、記事内に執筆者や監修者を記載し、誰が作成したコンテンツなのかを明確にすることは、E-E-A-Tを高める効果が期待できます。そのため、SEO対策には「meta author」タグを使用するのではなく、構造化データを活用しながら記事内に著者情報を明記しましょう。

「メタキーワード」や「meta author」がSEOに直接的な効果を持たなくなった理由は、検索エンジンがページの内容やユーザーの行動をもとに、より洗練された方法でページの価値を評価するようになったからです。

したがって、現代のSEO対策では、コンテンツの質を高め、ユーザーの検索意図に合致した情報を提供することが最も重要です。

メタタグを確認する方法

メタタグの確認は、誰でも簡単に行えます。特別なツールは不要で、普段使っているウェブブラウザがあれば十分です。手順は以下の通りです。

  • 確認したいウェブページを開く
  • マウスの右クリックを行い、「ページのソースを表示」を選択する
  • 表示されたソースコード内で、「meta」と入力して検索する

以上のステップにより、メタタグを確認することができます。メタタグは、通常、タグのセクション内に配置されているため、この部分に注目することがポイントです。

この方法でメタタグを確認することにより、どのようなメタタグを設定しているのか、ページがどのように表現されているかを把握できます。

特にWebサイトの運営者や開発者にとっては、ページをどのように機能させているのかを確認できる重要な作業の一つです。

メタタグを設定する際の注意点

適切なメタタグの設定はより多くの訪問者を引き寄せ、検索エンジンによる評価が向上も期待できます。ですが、設定の方法によっては逆効果になる場合もあります。また、それ以外にも注意が必要なことがあります

ここでは、メタタグ設定の際に気を付けるべきポイントを解説しています。適切な知識を身につけることで、Webサイトのパフォーマンスを格段に向上させることができるでしょう。

キーワードの盛り込みすぎに注意する

メタタグ内にキーワードを盛り込むことは、SEO対策において基本的な取り組みですが、その使い方には注意が必要です。

特にキーワードの盛り込みすぎは、過去には効果的だった時代もありますが、現在では検索エンジンによってペナルティの対象とされることがあります。

適切なキーワードを選び、それを自然な文脈で使用することが重要です。キーワードを過剰に利用すると、コンテンツの質が低いと判断され、検索結果での順位が下がる可能性があります。

キーワードは、読者にとって価値のあるテキストの中で使用するように心がけましょう。

設定すれば確実に順位が上がるものではない

メタタグはランキングの多くの要素のうちの一つに過ぎず、それだけで順位が大幅に向上するわけではありません。また、設定すれば必ずSEOに影響を与える、というものでもありません。

SEOは、メタタグだけでなくページの内容や、ユーザー体験、外部リンクなど、多くの要素が複合的に作用するものです。

したがって、メタタグを適切に設定することはサイトの全体的なSEO戦略の中で重要な役割を果たしますが、それにこだわりすぎず他のSEO要素にも注力することが大切です。

記述ミスや設置場所に注意する

メタタグの効果を最大限に引き出すためには、適切な設置へ正確に記述することが不可欠です。

メタタグは、部分に配置する必要があります。ここでのミス、たとえばタグの閉じ忘れや属性の誤りは、メタタグの効果を無効にすることがあります。

また、検索エンジンはこれらのタグを解析してコンテンツを理解しようとしますが、タグが不完全または誤っている場合、正確な情報が伝わらず、ページの評価が低くなる恐れがあります。

常にタグの記述を確認し、文法的な誤りがないか、適切な場所に配置されているかを確認しましょう。

まとめ

メタタグは、WebページのSEO効果を高めるために意識したい要素です。特に、「タイトルタグ」や「メタディスクリプション」、「ビューポート」などは優先的に設定しましょう。

これらは検索エンジンにページの内容を伝え、ページを上位表示させるためにつながりやすくなります。効果的にメタタグを活用することが、SEOの成功への第一歩です。

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この記事を書いた人

ささき
2019年にサングローブに中途入社。入社前は音楽業界で営業、商品開発、SNS運用などに携わっていた。現在はSEO運用サポートを経て、メディア運営・執筆に取り組んでいる。

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