最先端のWebマーケティングを発信するメディア

最先端のWebマーケティングを発信するメディア

301リダイレクト~SEOのために知っておきたい設定方法~

最終更新日:

SEO

SHARE
FacebookTwitterLineHatenaShare

「301リダイレクト」という言葉については、SEOの担当者はもちろん、Webに携わってきた方なら一度は見聞きしたことがあると思います。
仮に初心者であっても、サイトURLが変わる場合に行う大事な作業とあって、確実に知っておきたい内容です。
そして、適切に行わなければ、悪影響を及ぼす可能性もあります。

本記事では、SEOとの関わりに触れつつ、301リダイレクトの設定方法について説明します。

301リダイレクトとは?

サイトのリニューアルやドメイン変更などによって、ページのURLを変えなければならないケースがあります。

ここで気を付けなければいけないのが検索エンジンの認識です。というのは、何も対策を打たずそのまま変更した場合、新規のページが公開されたものとして扱われてしまいます。
これは、SEOの観点で述べると手痛い失態です。なぜなら、過去の評価がリセットされるからです。
仮に旧サイトのページが、いくつかのワードで検索結果の上位に表示されていたとしましょう。そこでURLが変えれば、順位は下がります。圏外になることも多いかもしれません。
そして、いわばそうならないようにするための方法が301リダイレクトです。

定義するならば、恒久的な転送。
301リダイレクトを行うことで、コンテンツの格納先の移動を検索エンジンに伝えられます。
また、301リダイレクトを設定することで、古いURLをブックマークしているユーザーやバックリンクをクリックしたユーザーに対しても、お引越し先の新規ページへと導くことが可能です。

SEOと301リダイレクトとの関係

検索エンジンがサイトを評価する指標はいくつもあります。そのなかで、ドメインの経歴やページへのバックリンク数への評価などはいまだ根強く重要です。
それゆえ、前章でお伝えした通り、何もせずURLを変更してしまっては積み重ねてきたものが崩れることとなります。
しかし、301リダイレクトを設定すれば、コンテンツの移行を伝えられるため、サイトやページに対する検索エンジンの評価を引き継げるのです。
つまり、従来の検索順位を維持したまま、新規のURLを運用することができます。

したがって、SEOを考慮するなら301リダイレクトの設定は必須といえるでしょう。

301リダイレクトとあわせて知っておきたいcanonicalタグ

SEOを考慮してサイトを運営するうえで、301リダイレクトとあわせて知っておきたいのが、canonicalタグになります。こちらも301リダイレクト同様に、URLの正規化を行うために使えます。

301リダイレクトと、canonicalタグによる正規化を使い分けることで、検索エンジンに評価したいページを正しく伝えられるようになります。

canonical(カノニカル)とは?SEOで重要なURL正規化とタグの使い方

301リダイレクトの主な設定方法

それでは、一般的な設定方法について説明していきます。

条件として、「.htaccess(ドット・エイチ・ティ・アクセス)」のファイルが使えるサーバーであることが前提です。
ファイルが無い場合は、メモ帳やテキストエディターを「.htaccess」の名前で作成するようにしてください。

手順はシンプルです。301リダイレクトを設定するには、「.htaccess」に転送元URLと転送先URLを記述し、サーバーにアップします。

サイト全体(ドメイン変更)でリダイレクトする場合

サイトリニューアルなどで大抵は基本的にこのパターンでしょう。
記述する構文は以下の通りです。
Redirect permanent / 転送先URL

特定のページをリダイレクトする場合

一括ではなく、個別に指定が必要です。
このとき、下記のように転送元・転送先を1行に記述するようにします。
RewriteEngine On
RewriteRule (転送元となる相対パス) $ (転送先となる絶対パス) [R=301,L]

※相対パス…ドメイン部分が省略された表記。ディレクトリ名。
※絶対パス…URLの完全表記。

WordPressでリダイレクトする場合

301リダイレクトにはいくつかの方法があります。そのなかでも、SEOとの親和性も高いWordPressを使用しているホームページであれば、プラグインの利用によってスムーズな対応が可能です。
管理画面に転送元・転送先のURLを入力するだけでOK!手っ取り早く設定できます。
そして、気になるそのプラグインはというと、ずばり「Redirection」です。
ユーザーからの評価が高いことでも有名。簡単かつ安心できる、おすすめのプラグインです。

以下、簡単な手順を紹介。
「Redirection」のインストールを行い、有効化した後は、セットアップ開始。
基本セットアップの画面では、3つのチェックボックスが表示されます。リダイレクト処理以外のログ管理・保存まで行いたい場合は、それぞれ選択するようにしてください。なお、404エラー に関しても管轄管理です。
そのままセットアップ続行、セットアップ完了まで(クリックのみで)済ませます。

ここで管理画面に戻り、「ツール」から「Redirection」を選択。「新規追加」で転送ルールの設定画面に進みます。先述した通り、必要な転送元(ソース)・転送先(ターゲット)のURL情報を入力し「転送ルールを追加」のクリックでリダイレクトは完了です。
なお、編集や削除もこの画面で行えます。

URLの正規化と301リダイレクト

301リダイレクトはURLの正規化を行う場合にもおすすめの方法です。

たとえば、wwwの有無だけでも、検索エンジンはURLの異なるものと認識されます。これによって、何が生じるかというと、同じコンテンツのページが複数あるとみなされるわけです。当然、サイトの評価は下がるでしょう。
URLの正規化はこの事態を回避する手段です。wwwの有無をどちらかに統一すべく「.htaccess」に以下のように記述します。

「www有り」に統一

Options +FollowSymLinks
RewriteEngine on
RewriteCond %{HTTP_HOST} ^example\.com
RewriteRule ^(.*)$ http://www.example.com/$1 [L,R=301]

統一したいURLを最下行に記述します。
この場合、wwwを含むものが該当します。

「www無し」に統一

Options +FollowSymLinks
RewriteEngine on
RewriteCond %{ HTTP_HOST} ^www.example\.com
RewriteRule ^(.*)$ http://example.com/$1 [L,R=301]

www無しということであれば上記の通りです。
言うまでもなく、表記ミスの時点でエラーとなります。全体的に誤って表記しないようご注意ください。

SSL化されたサイトへリダイレクト

つまりはhttpからhttpsへのリダイレクトする際の記述方法です。
サイトをSSL化したならば、忘れずに設定しておくようにしましょう。

RewriteEngine on
RewriteCond %{ HTTPS} off
RewriteRule ^(.*)$ https://%{ HTTP_HOST}%{REQUEST_URI} [L,R=301]

301リダイレクトを行う際の注意点

301リダイレクトは、サイトの評価を引き継ぐために効果的な方法ですが、当然、悪用してはいけません。あくまで、301リダイレクトはURLの変更をユーザーや検索エンジンに伝えるために適切なページへと誘導するものです。前述したURLの正規化も同様。
仮に悪意はなくとも、上記の用途以外で使用した場合に不正とみなされてしまう可能性があることは知っておいた方がいいでしょう。
たとえば、以下のような例です。

リダイレクト先と検索エンジンに伝えたものに齟齬が発生

検索結果に表示されていたコンテンツとはまったく内容の違うページへとリダイレクトする行為は、Googleのガイドラインに違反します。

301リダイレクトが、別のページに遷移させる便利な方法だからといって、訪問先から商品販促ページなど優先して見てもらいたいURL(ページ)へと無理にリダイレクトさせてしまっては、ペナルティを受けてしまうものと考えてください。最悪の場合インデックスから削除されてしまう可能性もあります。

モバイルのリダイレクト先がPCと異なるコンテンツ

PCでは特にリダイレクトもなく通常ページが表示される一方で、モバイルでアクセスすると全く違うドメインへ転送されてしまうといったことが時々見受けられます。もちろん、ガイドライン違反です。

適切な301リダイレクト設定でSEO効果を高めよう

再三お伝えしている通り、301リダイレクトは、サイトやページのURL変更に際して、SEO評価も引き継ぎつつ、コンテンツを移動する手段です。加えて、URLの正規化にも使えます。
したがって、確かにメリットとして扱えるものです。しかし、度を越して不正に走ってはいけません。
適切に、本来の目的に沿って正しく設定することが大切です。
301リダイレクトはユーザーのためだということを、しっかり念頭に置くようにしましょう。

SHARE
FacebookTwitterLineHatenaShare

UPDATE 更新情報

  • ALL
  • ARTICLE
  • MOVIE
  • FEATURE
  • DOCUMENT