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WordPress以外のCMSはどれがおすすめ?用途別に計14選を紹介!

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「WordPressって本当に自社に合ってるのか」

そう感じたことはないでしょうか。WordPressは世界的に人気のあるCMSである一方、操作の複雑さやセキュリティ対応、社内リソースの問題などから「もっとシンプルで使いやすいCMSが欲しい」「公式サポートがあるほうが安心」といった声も多く聞かれます。

本記事では、WordPress以外のCMSにどんな選択肢があるのかを、ビジネス規模や利用目的別にご紹介します。WordPress以外のCMSの選び方や注意点もあるので、乗り換えを検討している方はもちろん、これからCMS導入を考えている人の参考になれば幸いです。

WordPress以外のCMSの選択肢が増えている

WordPress以外のCMSを検討するイメージ

WordPressは、世界中のWebサイトで利用されている代表的なCMSです。ソースコードが公開されているオープンソース型なので、個人から法人まで誰でも無料で使えるのが人気の理由でしょう。

ですが、近年ではWordPress以外のCMSの選択肢が増えています。理由は、主に以下のようなものがあります。

  • セキュリティ面で不安がある
  • 専門知識を持つ人材が社内にいない
  • もっと簡単に使えるCMSにしたい
  • 公式サポートが欲しい

とくに小~中規模の企業の場合は、社内に専門知識を持つ人がいなかったり、他業務と兼任しているのでリソースを割けないというケースもあります。こうした背景から、より手軽で運用しやすいCMSとして「WordPress以外」の選択肢にも注目が集まっているのです。

商用利用ならパッケージ型・クラウド型CMSがおすすめ

CMSには「オープンソース型」「パッケージ型」「クラウド型」の3つの種類があります。商用利用するなら、パッケージ型・クラウド型CMSがおすすめです。

オープンソース型 ソースコードが公開されている。誰でも自由に利用・改善・再配布できるCMS。
パッケージ型 販売会社が独自に開発・販売しているCMS。オープンソースの拡張版を製品化したものが大半。
クラウド型 ネット上にある「クラウド」に用意された構築済環境を利用するCMS。環境構築は不要。

パッケージ型・クラウド型CMSは、開発会社のサポートを受けられるケースが多いです。導入から運用まで、困ったことがあれば対応してもらえます。また、セキュリティが強化されているので、社内コンプラに対応している可能性もあります。

WordPress以外のCMSを選ぶ際のポイント

WordPress以外のCMSを選ぶイメージ

ここでは、WordPress以外のCMSを検討する際に、とくに重視したいポイントを紹介します。

  • 運用者のスキルや体制
  • 利用用途やサイト規模
  • デザインの自由度
  • 拡張機能・連携のしやすさ
  • セキュリティ対策
  • SEO対策機能の有無
  • 日本語対応とサポート体制

それぞれについて簡単に解説していきます。

運用者のスキルや体制

運用者のスキルや体制によって、「ノーコード」か「コーディング」前提のCMSにすべきかの選択肢が変わってきます。専任の担当がいない、専門知識がない場合は、自動でHTMLを生成してくれる「ノーコード」がおすすめです。

多少なりとも知識がある、調べながらでも対応ができるというのであれば「コーディング」ありのCMSでも良いかもしれません。

利用用途やサイト規模

CMSによって得意分野が異なります。コーポレート・オウンドメディア・採用サイトなど、どういう用途で使うのかを明確にしましょう。また、サイトマップを作成してページ数がどのくらいになるのか、サイト規模も整理しておくと良いです。

とくに大規模サイトの場合は、ページ表示速度が遅くなりやすいです。大規模サイト向けのCMSを使わないと、パフォーマンスが発揮できなくなってしまいます。

デザインの自由度

どこまで自由にデザインを調整できるかは、CMSによります。ノーコード型のCMSはテンプレートが用意されていて使いやすい一方、細かな変更には制限がある場合も。一方で、HTMLやCSSの編集に対応しているCMSであれば、レイアウトや装飾などを思い通りに調整できます。

ブランドの世界観を重視したい、自由な構成にしたいと考えているなら、テンプレートに縛られないCMSを選ぶのが理想的です。

拡張機能・連携のしやすさ

CMSには、標準で備わっていない機能を「プラグイン」や「外部連携」で追加できるものがあります。たとえば、アクセス解析(Googleアナリティクス)や、MAツール、チャットボットなど、他のツールと連携させたい場合は、対応状況をチェックしておくと安心です。

また、API連携に対応しているかどうかも、柔軟なサイト運用には重要なポイントとなります。

セキュリティ対策

とくに法人サイトや顧客データを扱うサイトでは、セキュリティ対策は欠かせません。CMSによっては、セキュリティ対策が自動で更新されるものもあれば、ユーザー自身で管理しなければならないものもあります。

クラウド型やパッケージ型のCMSは、ベンダー側がセキュリティを管理・更新してくれるケースが多いため、安心して使える傾向にあります。

SEO対策機能の有無

検索エンジンにしっかり評価されるためには、基本的なSEO対策機能が備わっているかも見ておきたいところです。

たとえば、メタ情報の設定(title、descriptionなど)、構造化データの自動出力、パンくずリストの設定などが簡単にできるかは確認しておくと安心できます。

日本語対応とサポート体制

海外製のCMSでは、管理画面やサポートが英語のみという場合もあります。英語が苦手だったり、社内で対応が難しい場合は、日本語対応があるかどうかを事前に確認しておきましょう。

また、トラブルがあったときに問い合わせできるサポート体制が整っているかも、商用利用では重要なポイントです。国産CMSの多くは、操作マニュアルや電話・メールでのサポートが用意されているため、社内に詳しい人がいない企業にはおすすめです。

【ビジネス規模別】おすすめCMS6選

ビジネス規模別のおすすめCMSのイメージ

ビジネス規模別におすすめのCMSを各2つまとめました。

個人・小規模事業者向け Wix、Ameba Ownd
中小企業向け BlueMonkey、STUDIO
大企業向け HeartCore、Adobe Experience Manager

それぞれのCMSの特徴について、もう少し解説していきます。

個人・小規模事業者向けCMS

個人・小規模事業者には、低コストかつ導入のしやすいCMSがおすすめです。

Wix(ウィックス)は、世界190ヵ国以上で利用されているCMSです。日本法人もあるので、日本語でのサポートも受けられます。ドラッグ&ドロップなどの直感的な操作でホームページを作成できるうえ、100ページ以内のサイトであれば無料です。とにかく低コストで運用したい人に向いています。

Ameba Ownd(アメーバ オウンド)は、サイバーエージェントが提供するクラウド型CMSです。有料版でも月960円と格安なのが魅力の1つと言えます。ログ感覚で文章や画像を挿入していくだけで、簡単にホームページの作成・更新が可能です。「BASE」と連携させれば、ECサイトの構築もできます。

中小企業向けCMS

中小企業には、更新のしやすさとサポート体制を両立できるCMSがおすすめです。

Blue Monkey(ブルー・モンキー)とは、日本の中小企業向けに設計された国産のクラウド型CMSです。BtoB企業のコーポレートサイト作成に特化しており、Office製品と同じ感覚で操作ができます。誰でも簡単に操作できることをモットーにしているため、管理画面のUIもシンプルで機能がわかりやすいです。費用は要問合せなので、気になる人は公式サイトを確かめてみると良いでしょう。

Studio(スタジオ)は、積み木やパズルのようにコンテンツを重ねていくスタイルの、国産クラウド型CMSです。デザイン性の高いコーポレートサイトやブランドサイトの作成が得意で、画像編集機能がデフォルトで搭載されています。無料プラン+有料プラン5種が用意されているので、必要な機能に応じて導入してみてください。

大企業向けCMS

大企業には、セキュリティや拡張性、ワークフロー管理などに優れた高機能CMSが適しています。

HeartCore(ハートコア)とは、コンテンツ管理の一元化が得意な国産のパッケージ型CMSであり、ヘッドレスCMSです。テキスト・画像・写真・動画などを属性情報で管理し、検索・編集・データの受け渡しなども同一システム内で行います。コンテンツ量が多い大規模サイトでも、最大限のパフォーマンスを発揮できることが魅力です。

Adobe Experience Manager(アドビ・エクスペリエンス・マネージャー)は、Photoshopなどを提供するAdobe社が開発した、商用パッケージ型のCMSです。コンテンツ管理(CMS)とデジタルアセット管理(DAM)の機能を兼ね備えているため、データの一元管理もできます。専門知識は必要となりますが、大規模サイト・グローバルサイト向きと言えるでしょう。Adobeの生成AI が搭載されているので、業務工数の削減にもつながります。

【利用目的別】おすすめCMS8選

利用目的別のおすすめCMSのイメージ

次は、利用目的別でおすすめのCMSを紹介します。

コーポレートサイト向け a-blog cms、おりこうブログ
オウンドメディア向け Movable Type、note
ECサイト向け Shopify、Drupal
ランディングページ向け BiNDup、ペライチ

それぞれのCMSの特徴を見ていきましょう。

コーポレートサイト向けCMS

会社の信頼性やブランドイメージを伝えるためには、更新しやすく、デザインやSEOにも対応したCMSが求められます。

おりこうブログは、誰でも簡単に使える「見たまま編集機能」が最大の売りの国産商用パッケージ型CMSです。実際に公開するページに近い状態の編集画面でコンテンツ作成ができます。パンフレットやデジタルカタログなどの作成機能も搭載されているので、BtoB企業でも使いやすいでしょう。オプション機能を使えば、ハローワーク求人との連携ができるので、採用サイトにもおすすめです。

a-blog cms(エーブログ・シーエムエス)は、パッケージ型ローコードCMSです。HTMLでページを作成すれば、そのままコンテンツとして動作します。導入サポートがデフォルトでついているため、制作会社に依頼する手間がありません。標準機能の範囲であれば、サイト作成・更新に関してのサポートも受けられるので、HTMLの勉強をしながらサイト運営について学ぶ研修ツールとしても使えます。

オウンドメディア運営向けCMS

情報発信を継続していくには、記事の投稿・管理がしやすく、編集フローやアーカイブ性にも優れたCMSが適しています。

Movable Type(ムーバブル・タイプ)は、日本法人「シックス・アパート株式会社」が運用サポートを行う国産CMSです。クラウド版を利用すれば、1アカウントで最大10ドメインまでのサイトを管理できるので、ジャンルの違うオウンドメディアを運営しやすいでしょう。静的HTMLを生成するのでページ表示速度が速いのも特徴です。オウンドメディアのようにページ数が多くなるサイト向きです。

note(ノート)は、コンテンツ発信に特化したプラットフォームです。誰でも無料でアカウントを作成し、すぐに記事投稿やコンテンツ販売ができます。装飾の自由度こそ低いものの、シリーズ化や有料記事、タグ管理などのCMS機能も備えており、オウンドメディア運営にも活用できます。文章中心で読み物系の情報発信をしたい個人・企業に向いています。

ECサイト向けCMS

商品登録・在庫管理・決済など多くの機能が必要になるECサイトでは、拡張性やセキュリティに優れたCMSを選ぶことが重要です。

Shopify(ショッピファイ)は、世界175ヵ国以上で利用されているクラウド型のECサイト構築プラットフォームです。直感的な操作で商品登録や決済設定ができるうえ、豊富なテンプレートやアプリ拡張で自分好みにカスタマイズできます。越境ECやSNS連携にも対応しており、個人〜中小企業のオンラインショップ運営に幅広く活用されています。

Drupal(ドルーパル)は、オープンソース型CMSでありながらセキュリティが強固というのが最大の特徴です。世界中の政府機関、教育機関などで導入されています。4万点以上の拡張モジュールがあり、ECサイト機能も備わっています。大量なコンテンツでもページ表示速度が速いことも、選ばれる理由の1つと言えるでしょう。ECに限らず、さまざまなタイプのWebサイトに柔軟に対応できる汎用性も備えています。

ランディングページ(LP)特化型CMS

限られた情報で訴求力を高めたいLPでは、デザインの自由度が高く、すばやくページを作成・更新できるCMSが役立ちます。

BiNDup(ビンドアップ)は、デザイン性と操作性のバランスに優れた国産クラウド型CMSです。専門知識がなくても、豊富なテンプレートと直感的な操作でスタイリッシュなLPを作成できます。フォーム作成やパーツのアニメーション設定なども標準搭載されており、マーケティング要素のあるページ制作にも対応可能です。自社のブランディングやキャンペーンページにこだわりたい企業に向いています。

ペライチは、名前の通り「1ページ完結型」のホームページを手軽に作成できるクラウド型CMSです。600種類以上のテンプレートが用意されており、業種や目的に合わせたデザインをすぐに選べます。ノーコードで作成できるうえ、決済フォームや予約機能なども搭載されているため、LPとしてだけでなく、申し込みページやサービス紹介ページとしても活用可能です。スピーディに公開したいキャンペーンページや単発施策のLPに向いています。

WordPress以外のCMSを選ぶ際の注意点

WordPress以外のCMSを選ぶ際の注意点を洗い出すイメージ

見落としがちな注意点をあらかじめ知っておくことで、CMS選びに失敗しづらくなります。以下の6つのことはあ悪しておきましょう。

  • WordPressからの移行が面倒
  • ノーコードCMSにはカスタマイズの限界がある
  • CMSによって拡張性に差がある
  • 運用・更新フローがWordPressと大きく異なる
  • SEO機能が不足している場合がある
  • CMSによってはサーバーやドメインが別途必要

それぞれの注意点について解説していきます。

WordPressからの移行が面倒

WordPressから他のCMSに移行する場合、既存コンテンツのデータ移行・レイアウトの再設計・機能の置き換えなど、想像以上に手間がかかることがあります。とくに記事数が多かったり、独自カスタマイズがされている場合は、移行ツールだけではカバーできないことも多いです。

画像パスの修正やパーマリンクのリダイレクト設定、SEO評価の引き継ぎなど、細かな作業も発生します。リニューアルやリブランディングを兼ねるなら良いタイミングですが、単純なCMS変更目的での移行は、スケジュールとコスト面も含めて慎重に検討しましょう。

ノーコードCMSにはカスタマイズの限界がある

ノーコードCMSは「誰でも簡単に使える」というメリットがありますが、カスタマイズの自由度は制限されます。テンプレートに沿って作る構造上、細かい余白の調整や、デザインのパーツ差し替えなどが思うようにできないケースもあります。

ブランドの世界観を強く反映させたい場合や、動的コンテンツの挿入などを考えている場合には不向きなことも。将来的にデザインを刷新したい・機能を拡張したいという可能性があるなら、カスタマイズ性の高いCMSを選んでおくと安心です。

CMSによって拡張性に差がある

CMSによっては、プラグインや外部連携の機能に大きな差があります。WordPressのように豊富な拡張機能が揃っているCMSもあれば、最初から必要な機能が固定されていてカスタマイズが難しいものも存在します。

とくに、アクセス解析、チャットツール、マーケティングオートメーション(MA)、予約機能などのツールと連携したい場合は要注意です。導入前に、自社で使いたい外部サービスとの互換性や、将来的な拡張性の余地をチェックしておきましょう。

運用・更新フローがWordPressと大きく異なる

WordPressに慣れている担当者にとって、他のCMSに切り替えた際に操作フローが大きく変わることがあります。投稿画面の使い方、画像のアップロード手順、URL設計やプレビューの仕組みなど、細かな部分に違いがあると業務に支障が出ることも想定しておきましょう。

また、複数人で運用している場合は、権限設定や承認フローの違いも確認が必要です。CMSを切り替える前には、運用体制やワークフローへの影響を事前にシミュレーションしておくことをおすすめします。

SEO機能が不足している場合がある

CMSの中には、titleタグやmeta descriptionの編集、見出し階層の最適化、OGP設定などのSEO対策に必要な機能が搭載されていないものもあります。基本的なSEO対応ができないと、検索順位に悪影響が出てしまいます。

とくに企業サイトやオウンドメディアの場合、SEOは集客の要になります。CMS導入前に、どこまでSEO対策が標準で対応されているのか、またカスタマイズで補えるかどうかも含めて確認しておきましょう。

CMSによってはサーバーやドメインが別途必要

クラウド型CMSは、サーバーやドメイン、SSLなどが一体化していることが多く、すぐに運用を始められるのが魅力です。一方で、パッケージ型やオープンソース型のCMSでは、自前でサーバー契約やドメイン取得、SSL証明書の設定が必要になる場合があります。

技術的なハードルが上がるだけでなく、ランニングコストや更新管理の負担も発生します。とくにインフラ周りの知識や人員が足りない場合は、クラウド型CMSを選んだほうがスムーズです。

まとめ

WordPress以外のCMSを導入するイメージ

WordPressは非常に優れたCMSですが、目的や運用体制によっては他のCMSのほうが合っているケースもあります。近年では、ノーコードで使えるものや、EC特化型・国産CMSなど、多様な選択肢が登場しており、より自社に最適なものを選べる時代になりました。

CMSを選ぶ際は、サイトの用途や運用者のスキル、拡張性やサポート体制など、複数の観点から比較することが大切です。本記事で紹介したCMSも参考にしながら、導入後に「思っていたのと違った」とならないように検討を進めてみてください。

目的に合ったCMSを選べば、制作や更新のストレスが減り、Webサイトがビジネスにしっかり貢献してくれるはずです。

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この記事を書いた人

小佐
不動産業界メディアの編集長を5年以上務めたのち、現在はWeb系ジャンルで執筆中。別途アウトドア記事の経験もあり。速筆&高品質(自称)をモットーにのらりくらり生きてます。オフは旅行とお酒を楽しみに自堕落生活。

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