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整体院・鍼灸院・治療院・接骨院のMEO対策!差別化戦略で選ばれる院づくり

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広告費を抑えて高い集客効果を生むMEO対策は、地域密着型の整体院経営において必須戦略です。

しかし、「とりあえずGoogleビジネスプロフィールを登録しただけ」「口コミに返信しているだけ」では、激化する競合に勝てません。上位表示を盤石にし、地域で「選ばれる院」になるには、一歩踏み込んだ応用的なMEO施策が必要です。

この記事では、MEO対策の基本原理から、競合院と差をつける「予約動線を最適化するテクニック」や、「院長発信による差別化戦略」まで、貴院の状況に合わせた運用戦略を紹介します。

目次

整体院にMEO対策が必要な理由とは?

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整体院が地域で新規顧客を獲得するためには、Googleマップ上での可視性を高めるMEO対策が欠かせません。来店型ビジネスでは、検索結果に表示される上位3枠(ローカルパック)に入るかどうかで、店舗の認知度・信頼度・来院率が大きく変わります。

特に「肩こり 整体」や「○○市 整体」など、地域名を含む検索では、上位表示によってGoogleマップ上での露出が増え、実際の来院につながる可能性が向上します。

MEO対策の基本について知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

地域密着型ビジネスと相性がいい

整体院や治療院を探すユーザーの多くは、「地域名(地名)+整体院」といったローカル検索を行います。

たとえば、「渋谷 整体院」と検索する人は、遠方の店舗ではなく、自宅や職場など生活圏から近い店舗を探している可能性が高いです。

Googleマップで上位表示されるMEO対策は、こうした「今すぐ行きたい」「近くの店舗を探している」という見込み顧客のニーズに直接応えることで、非常に高い集客効果を発揮します。

広告費を抑えながら運用がしやすい

MEO対策は、リスティング広告やSNS広告と比較して運用コストが低く、継続的な運用がしやすい集客手法です。

リスティング広告やポータルサイト掲載では、クリックや予約ごとに費用が発生するため、長期的には経営コストを圧迫する要因となることがあります。

一方でMEO対策は、Googleビジネスプロフィールの無料機能を活用して運用するのが基本です。外注する場合は費用が発生しますが、自社運用であればランニングコストを大幅に抑えながら集客が可能です。

特に初期段階でGoogleマップの上位表示を獲得できれば、高い費用対効果を維持したまま安定的に新規顧客を獲得できる、持続性の高い集客施策といえます。

SEO対策に比べて競合が少ない

MEOは、大手メディアやポータルサイト、競合他社との競争が激しいSEOに比べ、競合が比較的少なくなります。しかし、都市部や人気エリアでは競争が熾烈です。

SEOは上位表示までに多くの時間とコンテンツの蓄積が必要ですが、MEOではGoogleビジネスプロフィールの最適化や口コミ管理を行うことで、導入状況や競合・レビュー獲得ペースにより変動しますが、数週間〜数か月で成果が現れるケースもあります。

地域の口コミや情報発信を丁寧に積み重ねることで、大手チェーンに負けない集客力を発揮できるのがMEOの強みです。

MEOで成果を出している整体院の事例

実際にMEO対策を実施したクライアント様の事例では、Googleビジネスプロフィールの順位が向上し、月の新規顧客数が0件から5件に増加しました。

プロフィール内部の最適化や口コミ獲得など基本を徹底し、競合と差別化した運用サポートを行ったことで成果につながったケースです。

このように、口コミ・写真・投稿の更新頻度は順位に大きく影響します。MEOは一度上位表示されると安定しやすく、長期的に新規集客の土台として機能するのが大きな強みです。

整体院のMEO対策で上位表示する仕組み

整体院のMEO対策で上位表示する仕組みの画像

整体院のMEO順位は、Googleが公表している3つの要素「関連性」「距離」「知名度」によって決まります。

具体的には、検索キーワードとの一致度を示す「関連性」、検索者の現在地からの「距離」、そして口コミ数や外部評価などから算出される「知名度」の3点が評価軸です。

これら3つの要素をバランスよく高めることが、整体院のMEO対策で上位表示を維持するための最も効果的なアプローチの一つといえます。

参照:Google のローカル検索結果のランキングを改善するヒント

関連性

関連性とは、ユーザーが検索したキーワードと、あなたの整体院の情報や提供しているサービス内容がどの程度一致しているかを示す指標です。

たとえば「腰痛専門 整体」と検索された際、Googleビジネスプロフィール内に「腰痛治療」に関する情報・写真・投稿が十分に含まれていれば、「関連性が高い」と判断されます。

整体院の場合、施術内容・症状名・利用者の悩みなどのキーワードを、プロフィール内の「サービス」「説明」「投稿」などに網羅的に記載することで、Googleからの関連性評価を高めることができます。

距離

距離とは、ユーザーが検索を行った場所、または検索窓に入力した地名から、あなたの店舗がどれだけ近いかを示す指標です。MEOにおいては、ユーザーの現在地に基づく「近さ」が最も強く影響する要素の一つになります。

たとえばスマートフォンで「近くの整体院」と検索した場合、Googleは自動的に現在地を検出し、物理的に近い店舗を優先的に表示します。

この要素を直接的に操作することはできませんが、正確な住所登録とサービス提供エリアの明確化は、Googleが店舗の位置を正確に把握し、適切なユーザーに表示させるために不可欠です。

知名度

知名度とは、店舗のオンラインおよびオフラインでの評価や認知度を示す総合的な指標です。

Googleマップでの口コミ数や評価、WebサイトのSEO順位、他サイトでの言及(サイテーション)、さらには実店舗としてのブランド力など、複数の要素が影響します。

特に口コミの「量」と「質」は、この知名度を左右する重要な要素です。口コミが多く高評価を得ている店舗は「信頼性が高く人気がある」とGoogleに判断され、結果として上位表示されやすくなります。また、口コミへの丁寧な返信や改善対応も、知名度を高めるための大切な施策です。

参照:Google のローカル検索結果のランキングを改善するヒント

整体院がMEO対策でやるべきポイント

整体院がMEO対策でやるべきポイントの画像

整体院がGoogleマップで上位表示を目指すには、Googleビジネスプロフィールの最適化を中心に、複数の施策を組み合わせて実施することが重要です。

特に、情報の正確性・口コミ管理・継続的な更新の3つのポイントは、検索順位を安定させるうえで欠かせません。

ここでは、整体院が今すぐ実践できるMEO対策のポイントを、初心者にも理解しやすい形で解説します。

Googleビジネスプロフィールを登録する

MEO対策の第一歩は、Googleビジネスプロフィールの正確な登録とオーナー確認です。プロフィールが未登録または未確認の状態では、Googleマップの検索結果に表示されにくく、上位表示を狙うことはできません。

まずは、店舗名・所在地・電話番号・営業時間などの基本情報を正確に入力し、Googleに自店舗の存在を正確に認識させましょう。オーナー確認を完了していない場合、情報編集や口コミへの返信など、MEO施策の中心となる機能を利用できません。

新規開業予定の整体院は、開業前にオーナー確認プロセスを完了させておくことで、オープン初日からGoogleマップ上で集客を開始できます。

NAP情報など表記を統一する

NAPとは、Name(店舗名)・Address(住所)・Phone number(電話番号)の頭文字を取った略称で、これらの情報をGoogleビジネスプロフィールだけでなく、自社サイト・SNS・ポータルサイトなどすべての媒体で統一することが非常に重要です。

たとえば、ホームページ・Googleビジネスプロフィール・予約サイト・SNSで住所や電話番号の表記が異なると、Googleが別の店舗と認識する可能性があります。

「丁目・番地」「全角・半角」などのわずかな違いでも、情報の一貫性が損なわれることがあります。すべての媒体で同一表記を維持し、正確なNAP情報を発信することがMEO対策の基本です。

カテゴリ設定を間違えない

Googleビジネスプロフィールでは、「メインカテゴリ」と「追加カテゴリ」を設定できます。

整体院の場合、「整体」「カイロプラクティック」「リラクゼーション」など、似たようなカテゴリが複数存在しますが、実際のサービス内容と最も一致するカテゴリを選ぶことが重要です。

間違ったカテゴリを設定すると、Googleからの関連性評価が下がり、検索結果に表示されにくくなる恐れがあります。また、「治療院」や「整骨院」など医療法上の対象業種とは明確に区別し、自院の業態に合った正しいカテゴリ設定を心がけましょう。

悩み・地域・体験を意識したキーワード設計

MEO対策におけるキーワード設計では、一般的な検索語に加えて、ユーザーの「悩み」・「地域」・「来店後の体験」を意識して設計することが重要です。

たとえば、「腰痛 専門」「〇〇駅 徒歩5分」「産後 骨盤矯正」など、ユーザーが実際に検索する具体的なキーワードを、プロフィールの説明文・サービス・投稿などに意図的に盛り込みましょう。

検索ユーザーのニーズと店舗情報を的確に結びつけ、来店後の体験を想起させるキーワードは、初めての来店を検討している見込み客の不安を和らげ、来院へのアクションを促す効果があります。

施術風景やスタッフの写真を掲載する

Googleビジネスプロフィールに登録する写真や動画は、ユーザーが来店を検討する際の重要な判断材料です。

整体院の場合は特に、スタッフの顔写真や簡単な紹介文を掲載することで、初めてのユーザーにも信頼感を与えることができ、清潔感・リラックスできる雰囲気・スタッフの専門性や人柄を伝えることがポイントになります。

施術風景・使用機器・待合室・トイレなどを多角的に撮影し、「ここに通いたい」と感じてもらえるような安心感を意識して伝えましょう。また、定期的に新しい写真をアップロードすることで、Googleから「情報が更新されているアクティブな店舗」と認識され、評価向上につながります。

口コミを獲得し、真摯に返信する

口コミは、MEOの3要素のうち「知名度」と「信頼性」に影響する重要要素です。良質な口コミが多いほど、Googleからの評価が高まりやすく、検索結果での上位表示にもつながります。

また、口コミへの返信は単なる形式的なマナーではなく、顧客とのエンゲージメントを示す重要な施策です。ポジティブな口コミには感謝の言葉を、ネガティブな口コミには具体的な改善策を示すなど、すべての口コミに真摯に対応する姿勢を見せましょう。

こうした丁寧な対応は、店舗の顧客対応力の高さとして評価され、新規の見込み客にも安心感と信頼感を与える効果があります。

投稿テーマを検索意図から逆算して作る

Googleビジネスプロフィールの「投稿機能」は、ブログやSNSのように店舗の最新情報やサービスをリアルタイムで発信できる便利な機能です。

しかし、単に日々の出来事を投稿するだけでは効果は限定的です。投稿テーマを考える際は、ユーザーが何を検索しているのか──つまり検索意図から逆算してテーマを設計しましょう。

「季節ごとの体調不良への対策」「特定の症状の改善方法」「新キャンペーンの案内」など、ユーザーの悩みを解決する内容を定期的に発信することで、Googleからの関連性評価が高まり、プロフィールへのアクセス増加につながります。

SEOとの連携で信頼性を強化する

MEOとWebサイトのSEOは、別々ではなく連携させることで相乗効果が生まれます。

Googleは、「公式サイトの信頼性が高い店舗」を総合的に評価する傾向があるためです。

自社サイトのコンテンツで専門性の高い情報を発信し、そこからGoogleビジネスプロフィールへ導線を設けることで、相互に評価を押し上げる効果が期待できます。

特に、マップに登録するWebサイトURLをSEOで評価の高い専門ページに設定することは、MEO強化にも有効な施策です。

サイテーションも強化する

サイテーションとは、Web上で店舗名やNAP情報(Name・Address・Phone number)が言及されることを指します。

Googleビジネスプロフィール以外にも、地域ポータルサイト・治療院情報サイト・SNSなどで、あなたの整体院の情報が正確に掲載されているほど、Googleは「実在性と信頼性の高い店舗」と判断します。

地域の信頼性あるサイトや口コミサイトへの登録を進め、NAP情報の統一を徹底しましょう。

パフォーマンス機能でMEOを改善する

Googleビジネスプロフィールの「パフォーマンス機能」は、MEO対策の効果を測定し、改善点を見つけるための重要ツールです。

この機能では、「検索回数」「地図表示回数」「ウェブサイトアクセス」「電話件数」など、ユーザー行動データを詳細に確認できます。どのキーワードで検索・閲覧されているかを分析することで、「関連性」不足の情報や「視認性」を強化すべきポイントを特定できます。

データに基づいたPDCAサイクルを継続的に回すことで、MEO効果を最大化しましょう。

競合整体院と差別化するMEO施策

競合整体院と差別化するMEO施策の画像

MEO対策では、単に「見つかる」だけでなく「選ばれる」状態を継続的に作り出す運用が重要です。

特に、整体院や治療院などの競合が密集する都市部では、基本情報を整えるだけでは差別化が難しくなっています。

ここでは、集客効果を最大化するための実践的で一歩踏み込んだMEOの差別化施策について解説します。

良質な口コミを集めるための具体的な依頼方法

口コミの質と量を安定して得るには、タイミングと導線の整備がポイントです。施術直後の満足度が高い瞬間に、QRコードや短縮URLで口コミページへ案内しましょう。

依頼文は、「体験談として、来院のきっかけ・受けたメニュー・感想の三点をお書きいただけると助かります」のように具体的なテーマを示すと効果的です。評価を強要したり、金品を提供したりする行為はGoogleのポリシーに反するため避けましょう。

返信は24〜72時間を目安に、事実確認→お礼→改善の順で簡潔に返すと信頼性が高まります。再来時には「記入のお礼」と「近況確認」を行い、長期的な関係性を育てましょう。

競合がやっていない「体験型キーワード」を狙う

上位表示で差をつけるには、症状名だけでなく体験を含むキーワードを設計しましょう。

たとえば、「産後 骨盤矯正 ○○駅」「猫背 改善 自宅ケア」「スポーツ外傷 早期復帰」などです。これらの語をサービス欄・投稿・写真キャプションに一貫して使用し、検索意図との一致度を高めます。

投稿は「体験 → 施術 → 変化の実感 → 次回提案」の流れで構成すると、閲覧から予約への移行がスムーズになります。さらに、姿勢チェックやセルフケア指導など体験を補完する写真を追加することで、視覚的にも差別化できます。

地域特性を活かした「ニッチな強み」の打ち出し方

差別化は、地域特性と生活動線の交わる地点で生まれることが多く、店舗の地域に合わせた打ち出し方が重要です。

オフィス街なら「昼休み20分整体」「当日予約可」、住宅地なら「ベビーカーOK」「キッズスペース有」、観光地なら「英語対応」「キャッシュレス完備」など、地域の生活に密着した訴求を行いましょう。

Googleビジネスプロフィールの属性・説明文・写真で一貫性を保ち、投稿でも季節や地域イベントと結びつけて発信します。また、「検索語句」データを月次で確認し、反応が良い組み合わせを継続して活用することで、無駄のない運用が可能になります。

差別化の決め手は「院長発信」

最終的に選ばれる理由は、人への信頼であることが多いです。院長の専門領域、対応できる症状、施術方針、地域への想いを短いストーリーで定期発信しましょう。

顔が分かる写真を基本とし、院内の衛生基準や学習・資格更新の様子も発信します。表現は効果を断定せず、「こうした方針で、○○のつらさ軽減を目指します」といった形で期待値を明確に示すのがポイントです。

ホームページ・プロフィール・SNSで記載内容を統一すると、情報の一貫性が高まり、Googleからの信頼性評価にもつながります。

予約動線を最適化してコンバージョン率を高める

差別化の最終段階は、予約までのしやすさを最適化することです。

Googleビジネスプロフィールの「予約」ボタンを稼働させ、電話・Web予約・LINEの三つの選択肢を明確に配置しましょう。営業時間・所要時間・料金の目安を短文で補足することで、ユーザーの迷いを減らせます。

Web予約リンクにはUTMパラメータを設定し、クリック率や完了率を月次で確認します。

反応が良い投稿に予約リンクを追記し、上位写真に「予約可能」などの文言を加えることで、閲覧から予約までの歩留まりの改善が期待できます。

整体院でよくある失敗と対策方法

整体院でよくある失敗と対策方法の画像

MEOは、一度取り組むよりも継続して成果を維持することが難しい施策です。運用を誤ったり、Googleのガイドラインに違反したりすると、順位の低下やペナルティに繋がるリスクがあります。

特に整体院や治療院業界では、「早く集客したい」という焦りから、知らないうちにガイドライン違反に該当するケースも少なくありません。

ここでは、MEO運用者が陥りやすい典型的な失敗例と、順位を守るための対策を解説します。自院の運用状況と照らし合わせながら確認してみてください。

自作自演や誘導投稿の口コミはペナルティになる可能性がある

口コミは集客の要ですが、自作自演や高評価を誘導する行為は厳禁です。

たとえば、「高評価の口コミを書いたら割引」といったインセンティブ提供は、Googleのコンテンツポリシーで明確に禁止されています。このような違反が発覚した場合、口コミの削除だけでなく、Googleビジネスプロフィール自体の停止といった重大なペナルティを受ける恐れがあります。

口コミはあくまで、利用者の自発的で公平な意見に基づいて集めることが鉄則です。誠実な施術と丁寧な対応を積み重ね、自然な形で口コミが生まれる流れを作りましょう。

参照:禁止および制限されているコンテンツ

Googleビジネスプロフィールを放置すると順位低下につながる

MEO対策は、一度設定して終わりではありません。更新・返信・投稿を怠った放置状態が続くと、Googleは「この店舗は活動していない」「情報が古い可能性がある」と判断します。

結果として、検索順位が徐々に下がり、せっかく獲得した上位表示の座を競合に奪われてしまうこともあります。

定期的な情報更新は、Googleに対する「アクティブな店舗」のシグナルとなり、同時にユーザーに対しても「営業中で信頼できる店舗」という安心感を与えます。

店舗名にキーワード羅列や過度な変更はリスクがある

Googleビジネスプロフィールの「店舗名」欄には、実際の屋号や看板に記載された正式名称を使用することが義務づけられています。

「地域名+整体院+専門分野」など、正式名称ではないキーワードを追加するのはスパム行為(ガイドライン違反)に該当します。このような不正はペナルティ対象となり、最悪の場合アカウント停止にもつながります。

キーワードを盛り込みたい場合は、「ビジネスの説明」や「サービス」欄を活用し、正式名称は正確に登録しましょう。

参照:Google に掲載するビジネス情報のガイドライン

施術効果を断定するような表現は広告違反になる

整体院や鍼灸院などの治療院は、「必ず治る」「絶対に効果がある」といった断定的な表現は、優良誤認を招くおそれがあり、広告違反となる可能性があります。

整体院は医療法の医療広告ガイドラインの直接対象ではありませんが、景品表示法・健康増進法に基づく優良誤認のリスクがあります。鍼灸院・接骨院はあはき・柔整広告ガイドライン(厚労省)の対象で、表示可能事項や体験談の扱いに細かな規定があります。いずれも断定表現や誤認を招く記載は避けるのが安全です。

MEO対策においても、Webサイトやチラシと同様に法令を遵守した表現が求められます。また、「お客様の声(口コミ)」を引用する際も、過度に効果を強調していないかを確認し、根拠ある表現と透明性の高い発信を心がけましょう。

整体院の状況で異なるMEO戦略

整体院の状況で異なるMEO戦略の画像

整体院や治療院といっても、開業初期の個人院から、複数エリアで展開するチェーン院まで、その規模や運営体制はさまざまです。MEO対策の効果を最大化するには、自院の現状やリソースに合わせた戦略設計が欠かせません。

ここでは、特に課題が生じやすい3つの運用パターン別に、実践的なMEO戦略のポイントをわかりやすく解説します。

開業初期の口コミ0から土台を作る方法

開業1〜3か月のMEO対策で大切なのは、土台を整えることと、早期に口コミを集めることです。具体的には、次の3つを最優先に進めましょう。

  1. NAP(店舗名・住所・電話番号)の統一とカテゴリ設定の最適化
  2. 初期写真の充実(外観・内観・施術・スタッフ)
  3. 来院導線の明確化(予約ボタン・電話番号のわかりやすさ)

これらは、情報の一貫性と来店のしやすさを高め、開業初期に「指名される院」へ成長するための基盤になります。

口コミの集め方も工夫しましょう。施術後の満足度が高いタイミングでQRコードから口コミページを案内し、「体験談として、来院理由と感想を教えていただけますか?」とお願いすると自然です。

また、週1回の投稿を目安に「よくある質問」「アクセス案内」「施術の流れ」など、初めての方が安心できる内容を固定テーマとして発信しましょう。

1人院の時間をかけずに続ける運用方法

院長が施術・経営・集客を一手に担う1人院では、MEOに多くの時間を割くのは現実的ではありません。そのため、効果が高く、手間のかからない施策に絞って継続することが大切です。

まずは、NAP情報(店舗名・住所・電話番号)の統一や、カテゴリ設定などの初期設定をしっかり整えましょう。競合の状況にもよりますが、週に一度の投稿と口コミへの返信を続けるだけでも、集客につながる可能性もあります。

少し余裕があれば、口コミのお声掛けもする方が効果的です。無理のないペースで続けることが、長く続けられるMEOの第一歩になります。

多店舗で複数管理するコツ

複数の整体院を運営している場合、各店舗のプロフィールや口コミ対応を本部で一元管理することが、運用効率を高めるポイントです。

まずは、全店舗のNAP情報(店舗名・住所・電話番号)を正確にそろえ、どの店舗でも同じ情報が表示されるようにチェックリストで管理しましょう。この情報の一貫性が、Googleの評価にも大きく関わります。

口コミへの返信は、本部で基本のテンプレートを用意しておくと便利です。その上で、店舗ごとの出来事や地域の話題に少し触れるなど、「温かみのある一言」を添えることで、効率と個性の両立ができます。

また、MEO管理ツールを導入して、複数店舗の順位変動や口コミをまとめて確認できる仕組みを整えるのもおすすめです。日々の負担を減らしながら、全体の成果を見える化できます。

MEO対策を効率化する外注とツールの選び方

MEO対策を効率化する外注とツールの選び方の画像

整体院のMEO対策は継続が必須ですが、日々の施術や経営と並行して運用することが難しいと感じる経営者や担当者の方は多いでしょう。

その場合は、MEOツールを活用したり、専門業者に運用を外注したりすることで、効率化を図れます。

ここでは、MEO対策を外部に委託・導入する際の判断基準や、最適な選び方について解説します。

MEOツールや外注を取り入れる基準

MEOツールや外注を取り入れるかどうかを判断する際のポイントは、主に 「リソース(時間・人員)」と「専門性の有無」 の2つにあります。

もし、院内にMEOの知識を持つスタッフがおらず、さらに運用にかけられる時間が週に数時間以下であれば、ツールの導入や専門業者への依頼を検討してよいタイミングです。

特に、複数店舗を運営している場合や、競合の多い地域で早く成果を出したい場合は、プロのサポートを受けることで、手探りでの運用よりも早く、安定した結果につながりやすくなります。

MEOツールの種類と選び方

MEOツールは大きく分けて、「順位計測・効果測定に強いタイプ」と、「一括投稿・口コミ管理に強いタイプ」の2種類があります。どの機能が自院にとって必要かを見極めて選ぶことが大切です。

たとえば、日々の順位変動や競合との差を客観的に把握したい場合は、順位計測機能が充実したツールが役立ちます。一方で、複数の店舗を運営している場合は、各店舗の情報を一元管理し、本部から投稿や更新をまとめて行えるツールを選ぶと効率的です。

導入する際は、ツールの機能が整体院の運営スタイルや業態に合っているかを必ず確認しましょう。無理なく使い続けられることが、成果を安定させるポイントです。

外注に依頼する際の注意点と選び方

MEO対策を外注する際は、費用の安さだけで判断しないことが大切です。長期的な成果を出すためには、費用対効果に加えて、運用方法と実績の質を重視して業者を選びましょう。

特に注意したいのが、「短期間で順位を保証します」と謳う業者です。こうした業者の中には、Googleのガイドラインに反する不正な手法(不自然な口コミ投稿や情報改ざんなど)を行うケースもあり、結果的にアカウント停止などのペナルティを受けるリスクがあります。

業者を選ぶ際は、「具体的な運用計画(投稿頻度・口コミ返信の対応範囲)」「整体院・治療院でのMEO成功事例」を必ず確認しましょう。

また、契約形態は月額固定型と成果報酬型の2種類があります。「安定した運用を任せたい」のか、「成果に応じて支払いたい」のか、自院の目的と予算に合った形式を選ぶのがポイントです。

まとめ | 整体院は信頼性を継続が重要

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ここまで、整体院のMEO対策について、基礎から応用、そして運用のコツまでを解説してきました。MEOで集客を成功させるための鍵は、「信頼性の構築」と「継続的な運用」の2つです。

Googleビジネスプロフィールの情報を常に最新・正確に保ち、口コミへ丁寧に返信することで、Googleとユーザーの双方から信頼を得ることができます。そして、その信頼を維持し続けるためには、投稿や情報更新を「特別な作業」ではなく、日々の業務の一部として自然に続けていくことが大切です。

本記事で紹介した施策を、できるところから一つずつ実践してみてください。積み重ねがやがて「地域で選ばれる整体院」への確かな一歩になります。もし運用に不安を感じたら、MEOの専門家に相談するのも良い選択です。第三者の視点やサポートを取り入れることで、より効率的に成果を伸ばせるはずです。

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この記事を書いた人

しのはら
テレビ業界や法人営業を経験した後、マーケティング領域に転身。サングローブ株式会社では、MEO対策・SEO施策・Web広告運用を中心に、累計300社以上の集客支援に携わる。Googleビジネスプロフィールを活用したローカルマーケティングを得意とし、上位表示やCV数2倍などに貢献した実績を持つ。

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