
SEOに強いタイトルタグの付け方と最適な文字数や書き方の例を紹介!
SEO対策において、タイトル(title)タグは検索順位の向上やアクセス数を大きく左右する重要な要素です。Googleのアルゴリズムが変化を続ける中でも、タイトルタグの適切な設計は、未だ欠かせません。
この記事では、SEO効果を最大化するためのタイトルタグの付け方や書き方、作成前に押さえておきたい準備ポイント、実際に使える参考例までをわかりやすく解説します。
これからSEOに取り組む初心者の方はもちろん、既に施策を始めている方にも役立つ内容ですので、ぜひ参考にしてください。
目次
タイトル(title)タグとは?

タイトル(title)タグとは、Webページごとに設定できる「ページタイトル」を指定するHTMLタグの一つです。HTMLの内に記述され、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで検索結果として表示されるタイトル部分が、まさにこのタグの内容になります。
ユーザーはこのタイトルを見てページを訪れるかどうかを判断し、また検索エンジンもタイトルタグからページ内容を理解して、どのキーワードで表示するかを決めます。
そのため、タイトルタグはユーザーにとってもSEOにとっても非常に重要な存在です。さらに、SNSでシェアされた際もタイトルタグが利用されることが多く、適切なタイトル設定はページの認知拡大にも役立ちます。SEO対策を行う上で、まずはこのタイトルタグの役割や意義を正しく理解しておきましょう。
SEO対策においてタイトルタグが重要な理由

タイトルタグがSEO対策で重視されるのは、検索エンジンの順位決定要素として大きな役割を担っているためです。タイトルタグに設定されたキーワードや表現をもとに、検索エンジンはページの内容を把握し、どの検索クエリで表示すべきかを判断します。
実際に、タイトルタグを修正しただけで検索順位が大きく変動するケースも少なくありません。
しかし、タイトルタグが重要なのは検索エンジン対策だけではありません。たとえ上位に表示されても、ユーザーにクリックされなければアクセス数は増えません。検索結果で目を引く魅力的なタイトルにすることで、クリック率が向上し、より多くの訪問者を獲得できるのです。
つまり、タイトルタグの最適化には「検索エンジンに評価されること」と「ユーザーに選ばれること」の両方が求められます。SEOで成果を出すためには、検索エンジンとユーザーの双方を意識したタイトル作りが不可欠です。
SEOを意識したタイトルの付け方

SEOで成果を上げるには、適切なキーワード選定に加えて、それらをどのようにタイトルに活用するかが重要です。
単にキーワードを入れるだけでなく、自然な文脈やユーザー目線も意識する必要があります。ここでは、実際に役立つタイトル作成のセオリーを、筆者の経験も交えながら紹介していきます。
タイトルの文字数は30文字前後で設定する
タイトルタグは、検索結果でしっかり表示されるように30文字前後で作成するのが基本です。検索画面には表示できる文字数に限りがあり、長すぎると途中で省略されてしまいます。
ただし、必ずしも30文字以内におさめる必要はありません。重要な内容やキーワードがしっかり冒頭に入っていれば、多少オーバーしてもユーザーに内容が伝われば問題ないです。クリック率を意識して、分かりやすく簡潔なタイトルを目指しましょう。
上位表示を狙うキーワードは前方に置く
重要なキーワードは、できるだけタイトルの前方に配置しましょう。検索エンジンは文脈も理解できるよう進化していますが、依然としてタイトルの冒頭にあるキーワードはSEO効果が高いとされています。
自然な文章になる範囲で、狙いたいキーワードを前に置くことで、検索エンジンにもユーザーにもページ内容が伝わりやすくなります。
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SEO競合分析ツール20選!キーワードの重要性や調査すべき指標も解説
複数のキーワードで対策したい場合は両者をなるべく近づける
複合キーワードとは、「犬 飼い方」や「在宅勤務 疲れ」のような2語以上の検索フレーズを指します。こうしたキーワードは競合が比較的少なく、SEO初心者でも成果が出しやすい特徴があります。
タイトルを作る際は、それぞれのキーワードをできるだけ近づけて配置することがポイントです。たとえば「犬 飼い方」であれば、「初心者でも安心な犬の飼い方ガイド」といったタイトルが適しています。
キーワードを離してしまうと、検索エンジンの評価だけでなく、ユーザーが知りたい情報(検索意図)を正しく満たせなくなるおそれがあります。Googleはニーズメット、つまり「検索した人の意図が十分に満たされているか」を重視しているため、タイトルで複合キーワードをまとめて使うことで、ユーザーの期待に応えやすくなるのです。
こうした工夫がSEOだけでなく、サイト全体の信頼性向上にもつながります。
キーワードを詰め込みすぎない
SEO対策では、キーワードを意識的に取り入れることが重要です。しかし、タイトルにキーワードを詰め込みすぎると、かえって逆効果になる場合があります。
たとえば、5語以上を無理に盛り込んでしまうと、何について書かれたページなのかが曖昧になってしまうでしょう。検索エンジンだけでなく、ユーザーにも内容が伝わりにくくなるため、結果的にクリックされにくくなります。
また、タイトルが不自然になると、サイト全体の信頼性も損なわれかねません。必要なキーワードだけを厳選し、伝えたいテーマがしっかりと伝わるタイトルを心がけたいところです。SEOの基本は、質の高い情報をシンプルに伝えることにあります。
キーワードカニバリゼーションを回避する
キーワードカニバリゼーションとは、同じサイト内の複数ページが似たキーワードで検索上位を狙い合うことで、評価が分散してしまう現象のことを指します。検索エンジンは、原則として1つのキーワードにつき1ページだけを優先して表示します。もし同じテーマやキーワードで複数のページを作ってしまうと、どのページを検索結果に出すべきか判断がつかなくなり、結局どちらのページも順位が上がらなくなることがあります。
特にタイトルタグが重複している場合、検索エンジンからは「どちらが主役かわからない」と見なされやすいです。全文一致はもちろんNGですし、部分的に被っているだけでも内容の違いが曖昧だと、上位表示のチャンスを逃してしまう原因になります。そのため、ページごとに狙うキーワードや伝えたい内容を明確に分けておくことが重要です。
同じ言葉を使いたいときは、検索意図やターゲットを微妙に変えて、タイトルや内容で違いを出す工夫が求められます。カニバリゼーションについては、以下の記事でくわしく紹介しておりますので、気になる方はチェックしてみてください。
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SEOにおけるカニバリゼーションとは?起きる要因と確認方法・解消法を解説!
SEO向けにタイトルでも使いたい関連語とは

キーワードの詰め込みには注意すべきですが、メインとなる言葉だけに絞るのは、それはそれで間口を狭めてしまうため、勿体ないようにも思います。そこで取り入れたいのが、関連語です。
本文のなかでは、網羅性の高い記事を作成するうえで確実に使っていきたいものではありますが、タイトルに含めることも一つの手法と考えていいでしょう。
まず、関連語とは何か?
ユーザーの知りたい内容はワード1つ、2つに集約されるものではありません。ときに、3語、4語で検索し、有益な情報にアプローチしていきます。関連語は、そうしたメインとなるキーワードに付随する言葉です。サジェストとも呼ばれ、検索窓に1語入力した時点で検索候補として表示されます。検索画面の最下部に並ぶ「○○に関する検索キーワード」でもお馴染みですね。
なお、専用のチェックツールで容易に抽出することが可能です。
▼合わせて読みたい
サジェストとは?Google検索の仕組みとSEO対策の活用法・無料ツールを解説
関連キーワードとは?SEO対策の活用法・注意点と取得ツールを紹介!
おすすめのChrome拡張機能
関連語を調べるツールは数多く存在しますが、筆者おすすめは、Chromeの拡張機能「Extract People also search phrases in Google」です。検索したユーザーがあるサイトへ流入した後に、別のワードで再度検索された際、そのログデータが確認できます。
ポイントは一度に取得できること。一ページ目に関しては、サイトごとに表示されるため、分析するにも便利です。なお、この拡張機能はGoogleの検索結果だけに適用されます。
ぜひ、使ってみてください。
クリック率を意識したタイトル作成ポイント

ユーザーがそのサイトへ訪問するかどうかはタイトル(もしくはディスクリプション)次第といっても過言ではありません。
思わずクリックしたくなる魅惑のフレーズ。おさえるべきポイントはどこか。
統計的な裏付けも相まって、知っておくと便利な技法はいくつかあります。
▼合わせて読みたい
メタディスクリプションとは?最適な文字数や書き方について、確認方法まで網羅的に解説
質問形式で答え合わせを促す
質問形式の文面を前にすると、人は無意識に答えを探り当てようとするものです。検索結果に並ぶページタイトル。そこにクエスチョンマークが含まれていれば、どうでしょう。
視界に入ったその問いの気になる正解はサイトの中。俄然、クリックしたくなりますよね。
また、検索したユーザー自身の頭に答えが浮かんでいる場合でも、その正否を明らかにしたくなるかもしれません。要するに、そうした心理を利用するのが、クリックを促す一つの手段になり得るという話です。
主題を先に明示する
多くのユーザーはページタイトルを全文読まずに、一瞥した印象でサイトをクリックするものと考えてください。
では、パッと見ただけのユーザーを誘導するにはどうすればいいのでしょう。
大事なのは主題を先に明示することです。先に述べた“キーワードの前方配置”が「検索エンジンに対する内容(≒主題)の伝達」として機能する一方で、ユーザーにとっては、「欲しい情報(≒主題)の入口」を分かりやすく案内することにつながります。
逆にいえば、テーマを即座に認識できるよう提示しなければ、受け手がそのコンテンツに接触することはなかなか難しいかもしれません。
効果やメリットを伝える
主題を明確に伝えるだけでなく、そのページを訪れることによってユーザーにどういった利益をもたらすかまでタイトルで表現できると、期待感を持たせクリックという行動へと導きやすくなるでしょう。
ですが、注意も必要です。大げさに効果やメリットを謳ってしまっては品性に欠けたものとして敬遠される可能性があります。
また、無理に詰め込んでしまうのもよくありません。冗長なタイトルとなって主題が薄れてしまうリスクが考えられます。こうした懸念点をうまく回避できれば、訴求力の高いページタイトルとなり、アクセス数にも良い影響をもたらしてくれるはずです。
SEOを意識したタイトル例!ダメな例も紹介

SEO対策を意識したタイトルの例を紹介していきます。
- ブログ記事で上位表示を狙ったタイトル例
- SEOに悪い影響を与えるダメな例
実例を含めつつ、ダメな例まで紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
1.ブログ記事で上位表示を狙ったタイトル例
当メディアにおいて、上位表示を達成している記事コンテンツから例を紹介します。

上記の画像は、検索結果上で表示されている当メディアの記事です。「ギガファイル便」で検索すると現在(※2023/10/27)、1ページ目の3番目に表示されています。
SEOを意識したタイトルの付け方にて解説したとおり、キーワードを前方に設置し、記事の内容が一目でわかるように「使い方」というキーワードも設置しています。
2.SEOに悪い影響を与えるダメな例
SEOに良くない影響を与えるダメな例とはどのようなものか解説します。
上位表示を狙いたいキーワードは「SEO対策」として、以下に例を記載するので参考にしてみてください。
【良い例】
【2023年最新版】SEO対策のやり方を徹底解説!
【悪い例】
Googleで検索順位を上げる方法とは?
良い例には「SEO対策」としっかりキーワードが設置されていますが、悪い例には設置されていません。この状態だと、「Google 検索順位」や「Google 検索順位 上げる」などがキーワードとして認識されてしまいます。
対策キーワードと異なるキーワードを対策してしまうことになるため、上記のケースは悪い例となってしまうわけです。上位表示を目指すキーワードは必ずタイトル内に含めましょう。
SEOに重要なタイトルに関するよくある質問

SEOを意識したタイトルの設定で、よくある質問をいくつか紹介します。
- タイトルを途中で変更するとSEOに影響する?
- タイトルに記号を入れても良い?
- タイトルが設定したものと違うものが反映されるのはなぜ?
既存ページのタイトルを変更するとSEOへの影響はある?
そもそも、変更するケースはあるのか疑問に思う方もいることでしょう。
例えば、検索結果上位に表示されているのにも関わらず、CTRが低い場合、クリック率の改善のためにタイトルを変更する場合があります。
そして、すでにタイトルを設定済みのページに対して、途中で変更してもSEOに影響するのかどうかということですが、結論、良い意味でも悪い意味でも影響します。
順位が下がることもあれば、上がることもあるでしょう。
【】や、などの記号を入れたらSEOに影響する?
順位が上がるか下がるかという意味では、記号を入れたからといって影響するとは考えにくいです。むしろクリック率を高めることを目的に、目立たせたい言葉に対してあえて使うという人もいます。
以下、2つのタイトル例を見比べてみましょう。
- 初心者向け!SEO対策に効果的なタイトルタグについて
- 【初心者向け!】SEO対策に効果的なタイトルタグについて
前者と比べて後者の方が「初心者向け」という言葉が目立っていますね。
設定したタイトルが検索結果に反映されないのはなぜ?
タイトルタグに設定したテキストと検索結果で表示されているタイトルのテキストが異なるということがまれにあります。
その場合は、まず設定に誤りがないかどうか確認しましょう。
特に問題がない場合は、Googleによって書き換えられている可能性があります。
書き換えは以下のような場合に起こりえます。
- タイトルが長すぎる
- 文章に違和感がある
- キーワードを詰め込みすぎている
書き換えが起こってしまった場合は、タイトルを見直してみましょう。
空白(スペース)を入れても大丈夫?
かしそれは設置するだけならという意味です。
空白も使い方によっては良くない影響を及ぼすため、注意しましょう。
以下、良くない例を紹介します。
「大 特 価 バ ー ゲ ン セ ー ル 開 催 中 !」
あくまで例ですが上記のようなタイトルは良くありません。理由としては、検索エンジンは空白と空白の間にある単語を1つのキーワードと認識してしまう恐れがあるためです。
このように設定してしまうと、キーワードの詰め込みが起きてしまいます。
見やすくしたいからといった理由で空白を設置しすぎてしまうと、SEOに良くない影響を与えてしまいますので、過度な設置は避けましょう。
その他、よくある問題として、Googleが紹介しておりますので、参考にしたい方は以下のサイトをご確認ください。
参考:Google 検索結果のタイトルリンク(見出し)の変更 | Google 検索セントラル
タイトルに注力することがSEOでは不可欠

今回は、タイトルタグの作成方法や考え方について解説しました。検索アルゴリズムの変動や今後のアップデートが続いても、現時点でのSEOにおける基本的なルールや評価軸には、揺るがないポイントがいくつもあります。その中でも、タイトルタグは特に重要な項目です。
もし、これまでタイトル作りに十分な時間をかけてこなかった方は、本記事を参考に、ぜひ意識して取り組んでみてください。思いのほか、その効果や手応えを実感できるはずです。
また、タイトルタグの最適化はSEO内部対策の一部です。さらに効果的な施策を知りたい方は、SEO内部対策の基本と実践ポイントもあわせてご覧ください。サイト全体の評価向上を目指すうえで、必ず役立つはずです。
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