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Google広告認定資格とは?取得のメリットや勉強法、難易度を解説

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Web広告は上手に利用できればビジネスを躍進させる原動力となりうる可能性を持っていますが、運用方法が複雑で難しく、初心者にはとっつきにくい面があります。

このような課題を解決するために、Googleでは公式にゼロから知識を学べるコンテンツと、Google広告の専門知識を有していることを証明できるGoogle広告認定資格(グーグル広告認定資格)を無料で提供しています。

この記事では、Google広告認定資格の種類や取得するメリットを解説したうえで、試験に向けた勉強法や試験の難易度について解説します。

※Webマーケティング系の資格全般に関しては以下の記事でくわしく解説しています。
おすすめのWebマーケティング系資格とは?検定の難易度も分析!

Google広告では検索・ディスプレイ・動画・ショッピング・アプリの5種類が利用可能

「Google広告」とは、Googleが提供しているWeb広告サービスの総称です。サービス内には、GoogleやGoogleの検索パートナーを使って検索をした際に検索結果に表示される「リスティング広告」や、Webサイトに設定された広告面に表示される「ディスプレイ広告(GDN)」、YouTubeの動画再生中などに表示される「動画広告」、検索結果の最上部に商品情報が表示される「ショッピング広告」、さらにスマートフォンアプリのダウンロードを促進する「アプリ広告(アプリキャンペーン)」の5つに大きく分けられます。

日本のインターネットシーンでは、PC・スマートフォンともにGoogleとYahoo!の2社で検索エンジンのシェアを9割ほど占めているため、Google広告とYahoo!広告の2種類を併用することで日本のネットユーザーの約9割にリーチすることができる計算となります。

検索エンジンごとのシェア
検索エンジンごとのシェア

ただし、Googleのシェアは約75%であるのに対しYahoo!は15%程度に留まっており、GoogleとYahoo!の間には大きな差があることがわかります。より多くのユーザーに対し製品やサービスを広告していくにあたっては、やはりよりシェアの多いGoogle広告から触れるのが正攻法と言えるでしょう。


▲検索エンジンごとのシェア(日本・2020年5月~2021年5月) [上図PC・下図スマートフォン]
(出典:Statcounter Global Stats

Google広告認定資格とは

「Google広告認定資格」とは、Googleが公式に「Google広告に関する基本的な知識を有している」と認める資格です。Google広告のスキルショップ上で無料で受検できる試験に合格すれば、どなたでも取得できます。1度取得した資格は1年間有効で、期限が切れたら再度試験を受けることで更新可能です。

資格取得のための学習がGoogle広告をこれから運用予定の方にとっての初歩的なハウツーとなることはもちろん、資格を取得することにより、対外的にGoogle広告およびWeb広告の基本的な知識を持っていることを証明することが可能です。

このことにより、ビジネス上の信頼獲得、就職活動時のアピールポイントづくり、個人のスキルアップ、自社サービスの広告運用時の根拠構築など、さまざまな場面に役立てられるでしょう。

Google広告認定資格の種類

Google広告認定資格には以下の8種類が設定されています。

・Google 広告「検索広告」認定資格
・Google 広告「ディスプレイ広告」認定資格
・Google 広告の動画広告認定資格
・ショッピング広告認定資格
・Google 広告「アプリ広告」認定資格
・Google 広告の測定認定資格
・Google広告クリエイティブ認定資格
・オフライン販売促進の認定資格

ひとつずつ解説していきます。

Google 広告「検索広告」認定資格

Google広告の検索キャンペーンに精通していることを証明できる資格です。Google検索広告の有効性からスマート自動入札やオーディエンスソリューションといった自動化ソリューションまで学ぶことができます。企業の指針に合わせたGoogle検索広告戦略の立案も可能になるでしょう。学習コンテンツの長さは総計3.7時間です。

(参照:Google「Google 広告『検索広告』認定資格」)

Google 広告「ディスプレイ広告」認定資格

Google広告のディスプレイ広告に精通していることを証明できる資格です。効果的なディスプレイ広告の立案・キャンペーンの作成に役立つ知識を獲得できます。広範なマーケティング計画に対応したディスプレイ広告の展開を可能にしてくれます。学習コンテンツの長さは総計2.6時間です。

(参照:Google「Google広告『ディスプレイ広告』認定資格

Google 広告の動画広告認定資格

YouTubeとGoogleの動画広告に精通していることを証明できる資格です。動画広告の可能性を理解したうえで、フォーマットの特性やセオリーに基づいた効果的な動画広告の作成・展開方法を習得できます。学習コンテンツの長さは総計4.0時間です。

(参照:Google「Google広告の動画広告認定資格」)

ショッピング広告認定資格

ショッピング広告に精通していることを証明できる資格です。仕組みや活用法の知識はもとより、最適化の知識を身につけてリーチやコンバージョンを最大化させることも可能になります。学習コンテンツの長さは総計3.1時間です。

(参照:Google「ショッピング広告認定資格」)

Google 広告「アプリ広告」認定資格

アプリキャンペーンに精通していることを証明できる資格です。アプリキャンペーンの作成方法やマーケティングにもたらす影響、成果の導き出し方を学ぶことができます。学習コンテンツの長さは総計2.8時間です。

(参照:Google「Google広告『アプリ広告』認定資格」)

Google 広告の測定認定資格

Google広告キャンペーンの測定に精通していることを証明できる資格です。Googleの測定ソリューションを活用して広告のパフォーマンスが測定できるだけでなく、取得したデータを分析する能力や最適化につなげられる能力も身につけられます。学習コンテンツの長さは総計4.7時間です。

(参照:Google「Google広告の測定認定資格」)

Google広告クリエイティブ認定資格

クリエイティブな広告の作成に精通していることを証明できる資格です。クリエイティブ効果の大切さを押さえたうえで、動画キャンペーン、ディスプレイキャンペーン、アプリキャンペーン、検索キャンペーンにおいて効果的な広告を作成する方法について学ぶことができます。学習コンテンツの長さは総計3.9時間です。

(参照:Google「Google広告クリエイティブ認定資格」)

オフライン販売促進の認定資格

オフラインでの販売促進に精通していることを証明できる資格です。「オフライン×オンライン」の重要性も認識することで、オフラインに特化した販売戦略に加えて、オムニチャネル向けの販売戦略を構築・実施する知識も習得できます。学習コンテンツの長さは総計2.6時間です。

(参照:Google「オフライン販売促進の認定資格」)

Google広告認定資格を取得するメリット

Google広告認定資格は、取得に向けた学習から取得後までの過程で質の異なる複数のメリットを享受することができます。Google広告認定資格を取得するメリットは以下の3つです。

・広告運用のノウハウがあることを証明できる
・Google広告に関する知識をその都度アップデートできる
・所属する企業がGoogle Partners プログラムのパートナーまたは Premier Partner になれるようにサポートできる

広告運用のノウハウがあることを証明できる

資格試験を突破することで得られるGoogle広告認定資格は、Google広告の扱いに関して豊富な専門知識を備えているという証明書の役割を果たします。資格があるのとないのとでは、周囲からの信頼度も変わってくるでしょう。Google広告認定資格を取得すると、名前入りの認定資格証明書が発行されます。

広告運用戦略を立案する際の視野が広がることはもちろん、実務に入る前から一定の評価を獲得できるため、初対面のクライアントに対する提案にも説得力が生まれるはずです。

Google広告に関する知識をその都度アップデートできる

Google広告認定資格の有効期限は1年間で、更新したい場合は再び試験を受けて合格する必要があります。試験内容やGoogleが用意している学習コンテンツはこまめに更新されているので、最低限1年おきにそれらに触れるだけでも知識はアップデートされるでしょう。

一度取得したら永久に持ち続けられる資格と違って面倒だと思う方もいるかもしれませんが、変化が激しく常識も頻繁に移り変わるWeb業界に合ったしくみだと言えるでしょう。Google広告認定資格を更新し続けていれば、自分のGoogle広告に関する知識が古くなっているのではないかという心配とも無縁です。

所属する企業がGoogle Partners プログラムのパートナーまたは Premier Partner になれるようにサポートできる

Google Partners プログラムとは、Googleから認定を受けた企業が「教育とインサイト」「アクセスとサポート」「評価と報酬」に焦点を当てた特典を利用できるシステムです。「Member」「Partner」「Premier Partner」という3段階のパートナーシップが用意されており、それぞれ認定条件と受けられる恩恵が別々に設定されています。

Google Partnersプログラムに参加するためには、「実績」「ご利用額」「認定資格」の3カテゴリにおいて要件を満たす必要があります。このうち認定資格の要件に次のような記述があります。

過去 90 日間に 500 米ドル以上のキャンペーン費用が発生したサービス分野(検索広告、ディスプレイ広告、動画広告、ショッピング広告、アプリ広告)それぞれの認定資格取得者 1 人を含め、アカウント マネージャーの 50% 以上が Google 広告の認定資格を取得する必要があります。

Google Partner または Premier Partner のステータスを得る方法 – Google 広告 ヘルプ

つまり、Google広告認定資格を取得することで所属企業のGoogle認定資格取得者率を上昇させることができ、Google Partnerプログラム参加に貢献できるのです(「Google 広告の測定認定資格」「Google広告クリエイティブ認定資格」「オフライン販売促進の認定資格」はGoogle Partner バッジの対象外とされています)。

Google広告認定資格の取得方法

現状Google広告の知識を持っていない人が認定資格を取得するためには、以下のステップを踏むのが一般的です。

1.Googleアカウントの作成

スキルショップを含め、Google広告に関するサービスを利用するにはGoogleアカウントの作成が必須です。Gmailを利用している人はそのまま使用できますが、アカウントを持っていない場合、または普段使っているアカウントと広告運用アカウントを分けたい場合は、以下のGoogleアカウント作成ページから新規に作成しましょう。

2.Google広告から「スキルショップ」にアクセス

Googleアカウントのメニューから、またはGoogleで「Google広告」ページを検索し、Google広告のトップページに移動します。次に、フッターのサイトマップのうち「ヘルプとサポート」内の「スキルショップ」を選択します。

スキルショップ

3.メニューから「Google広告の認定資格」を選択

スキルショップはユーザーの目的に応じていくつかのメニューに分かれています。ここでは「Google広告の認定資格」をクリックします。各メニューに含まれる内容は、「Google広告の認定資格」メニュー内から閲覧することも可能です。

4.取得したい認定資格を選択

メニュー内には前述の8つの認定資格プログラムが表示されます。自身の目的に合うプログラムを選択してください。順序はないため、どの項目からでも進められ、すべてにGoogle広告の概要を説明するパートが含まれています。

5.習熟度に応じた進行

各プログラムは基本的に「理解度チェック」「学習パート」「理解度テスト(試験)」の3パートに分かれています(「Google広告の動画広告認定資格」「Google広告クリエイティブ認定資格」「オフライン販売促進の認定資格」には理解度チェックがありません)。「理解度チェック」は試験を受ける前のプレテストの役割を果たしており、試験に合格できる基礎知識が身についているかを確認できます。既にGoogle広告の運用経験がある人などは、学習パートを飛ばして理解度チェックを実施し、高いスコアを出せたらそのまま試験に進むことも可能です。

Google広告認定資格の試験概要

Google広告認定資格は、Googleアカウントを持っている人ならすべて無料で取得可能です。制限時間は75分で、設問数は試験の種類によって異なりますが、少ないもので46問、多いもので50問です。制限時間内に全問回答完了し、かつ正答率が80%以上で合格となります。

1度回答を選び次の問題に進むと、前の問題に戻ることはできません。分からないからといって後回しにし、あとから取り組もうという回答の仕方は不可能です。もし不合格になってしまった場合は、24時間経過すれば再度挑戦することができます。

不正解でもどの問題で間違えたかは示されないため、不安だった内容は別途メモを取っておき、試験後に確認をするなどして正答率を高めていきましょう。

Google広告認定資格の学習方法

Googleのスキルショップには、それぞれのGoogle広告認定資格に最適化された学習コンテンツが用意されています。試験に向けては、この学習コンテンツと理解度チェックを用いた勉強方法が軸になるでしょう。

基本的には、「学習コンテンツでの勉強→理解度チェック」という流れをくり返して知識の定着をはかっていくのがおすすめです(理解度チェックがない場合は学習コンテンツのくり返し)。学習コンテンツはセクションごとに分けられており、コンテンツの長さも記載されているのでスキマ時間でも学習しやすいでしょう。実務でもすでにGoogle広告を活用している場合は、試験勉強で得た知識を実践しながら進めることで、より体系的かつ実践的に身につけることができるでしょう。

オフライン販売促進の認定資格の学習コンテンツ

基礎を理解すれば難易度は高くない

試験には学習パートで習った内容を実際の運用シーンに当てはめた応用問題が出題されるため、ただ単語を覚えるだけではなく、ある程度Google広告の仕組みについて理解する必要があります。逆に言えば、スキルショップの学習パートの内容外のことは出題されません。そのため、比較的難易度は高くないといえるでしょう。

学習開始時にまったくの初心者であっても、例題を解きながら基礎的な知識から身につけることができます。専門用語が多く、馴染みのない言葉も数多く現れるかもしれませんが、それらの意味と使い方をしっかり勉強することで、Google広告運用者としての第一歩を踏み出すことにつながるでしょう。

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この記事を書いた人

イワタ ヨウスケ
大学時代は外国語、宗教関連の研究に従事。コーポレートサイトやWebメディアのライティング、書籍の出版に携わる。好きな動物は猫。ちゅ〜るは歌いながらあげる派。

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