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マーケティングを学びスキルアップを図るWebデザイナー

Webデザイナーのスキルアップにマーケティングの知識が必要な理由

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Webデザイナーは、ただお洒落なサイトを作ることで評価される職種では決してありません。
デザインに関する知識は然るべきスキルです。しかし、それだけで満足してしまっては、成長を望むことは難しいでしょう。
ずばり、求められるデザイナーになるためには、マーケティングの知見が必要です。

Webデザイナーのスキルアップ、キャリアアップに欠かせないマーケティングへの造詣。
その重要性を、本記事にて解説します。

頼りにされるWebデザイナーの潮流

Webデザイナーとして活躍する人たち

以前はおしゃれでクールなテイストのデザインを生み出すアート気質なWebデザイナーが、比較的もてはやされていた印象です。
しかし、現在では、とりわけビジネスシーンにおいては、見栄え重視のデザインはさほど重宝されていません。代わりに求められているのは、ユーザーファーストのデザインです。
もはや、いかにして成果(訪問数、商品の購入数)につながるサイトを作れるかがミッションといってもいいでしょう。
データ解析など踏まえたロジカルなサイト構築のできるWebデザイナーを探している企業は、驚くほどに多いと思います。

使いやすさと体験をデザインする!

集客力の高いサイトを作るためには、ユーザー目線に立ち、使いやすさや体験向上を意識することが大切です。そう、俗にいう「ユーザーインターフェース(UI)」や「ユーザーエクスペリエンス(UX)」が求められます。
それゆえ目指すのは、ユーザーが求める情報への案内をスムーズにし、かつサイト内を心地よく回遊できるデザインです。
一の矢でだめなら二の矢、三の矢でどんどん改善を図っていくことも、視野に入れなければなりません。具体的には、ボタンの配置や色、バナー文言などで比較検討を行うABテストの実施や、どのコンテンツにユーザーは惹きつけられているかを探るヒートマップの実装・確認など、検証・分析を基にしたリデザインが必要だということです。

マーケティング視点でのWebデザイン

企業は、集客や売り上げを増やすためにマーケティング戦略を定め、広告発信、商品開発などを行うわけですが、いわずもがな、Webサイトもその手段の一つです。
そこで、必要なものは主にコンテンツ、機能、そしてデザイン。つまり、必然的にマーケティング戦略に適ったものでなければ、元来の目的とは齟齬が生じてしまうわけです。

すなわち、マーケティング視点でのデザインを行う必要があります。
自分の好きな手触り、得意なスタイルで押し切ってしまうのは、たとえクオリティが高かったとしても、価値のあるものとはいえないでしょう。
基本はユーザー目線に立ったもの。クライアントの希望があればそれに沿ったもの。そして、一見すると、後者の優先順位が高いように思えますが、ただの御用聞きになるのも感心できません。
だからこそ、クライアントにとってもっとも有益なデザインは何かをマーケティング理論など用いて説得できるようなWebデザイナーは、いまの時代、スキルが高い人材だといえます。

マーケティングに長けたデザイナーは、往々にして、顧客要件に沿ったデザインを自分で提案することや、要素一つひとつに意味を持たせられる力を持っています。
説得力のあるデザインは、他者への思いやりから生まれるものです。ひいては人間心理を巧みに見抜いたビジネスの観点から派生します。
そうした術を心得ているデザイナーの価値が高いのは、当然といえるでしょう。

Webデザイナーのキャリアプラン

ここまで述べてきたことを踏まえて、Webデザイナーとしてキャリアアップを考えるなら、マーケティングのスキル習得は必須です。
むしろ、そうした側面に特化したデザイナーが、近年注目を集めています。
主な例は、「UIデザイナー」や「UXデザイナー」でしょう。先述したUI、UXの概念に対するスペシャリストたちです。
前者では、ユーザーがストレスなくサイトを使えることに主眼を置いています。
一方で後者は、サービス利用によって得られる有意義なユーザー体験の設計が役割です。
いずれも、ペルソナ設定はじめユーザーアクションを分析することが肝になるため、スキルセットの中には当然マーケティングに対する知見が含まれます。

そのほか、ビジュアル面での統括を担当する「アートディレクター」や、Webサイトの制作を指揮する「Webディレクター」、企画全体のプロデュースを行う「Webプロデューサー」なども、デザイン畑での経験が役に立つ職種・肩書きです。

幅広いスキルを身につけていく過程でたどり着く領域でもあります。
基本的に求められるスキルは企画力や対外折衝力ですが、マーケティングに精通していれば、何かと有利でしょう。
「集客力のあるWebサイトを企画するなら、どのようなデザインが有効か」
この観点が自然と思考ステップにあるデザイナーは、おそらく上述した職種でも活躍できると思います。なかでもWebプロデューサーは、企画の意図、魅力をロジカルに伝え、セールスポイントにまで発展させる力が試される場面に出くわすことも多いはずです。存分に経験・スキルを生かせるのではないでしょうか。

とどのつまり、デザイナー時代に基本のデザインだけではなくマーケティングまで学習しておくと、キャリアの選択肢が増え、なおかつそこで活躍する期待が持てるということです。
実際、Webデザイナーからデザイン業務を行わないコンサルタントやアナリスト、マーケターへと転身した人も珍しくありません。
本来畑違いであれば、そう易々と転職できないはずですが、おそらく採用選考に対しても、自分の魅力を売り込む力、そうマーケティング思考が根付いていることから、うまくいきやすいのかもしれません。

Webデザイナーがマーケティングスキルを身につけるには

では、Webデザイナーは日々の仕事の中でどのようにマーケティングスキルを身に着けていけばよいのでしょうか。

マーケティングは、「現状の分析」「戦略の決定」「対象の決定」「位置の決定」「相手への訴求」の5つの要素で成り立っています。
この5つを普段の仕事のなかで意識していくことがマーケティング視点を身につけるうえで重要です。
逆にいえば、これらに気づかず漫然と業務に当たっていては、マーケティングスキルはなかなか身につかないでしょう。

まずは、「現状の分析」についてですが、ポイントは何を分析するか。
ずばり対象は、内部環境、外部環境、そしてマクロ環境の3つです。
内部環境は、自社のブランドや技術力、企業規模といった要素が該当します。
外部環境は、自社の企業の市場における立ち位置、競合についてです。
マクロ環境は、社会制度や人口動態などが当てはまります。大まかには、自社や抱えるサービスに影響を与えるものと捉えていいでしょう。
これらについて把握していく行為が、つまり現状の分析ということになります。

「戦略の決定」「対象の決定」「位置の決定」は、現状分析の結果を基に、自社のサービスをどう発展させていくか、その過程に当たります。
簡単にいうと、施策の方針、ターゲット、目指すべき場所(目標)を決定するステップです。
Webデザインでもこれらが前提としてなければ、着手してから諸々問題が生じやすいでしょう。
そして、現状分析と各種決定を終えた先に必要となるのが「相手への訴求」です。
Webデザインの魅力、アピールポイントをどれだけ明瞭化できるか。つまりは、いかにわかりやすいロジックに落とし込めるかが肝になります。
デザインの意図や訴求点を体系立てて説明できたとき、マーケティングスキルが発動したといえるのかもしれません。

もちろん、一朝一夕で身につくものではありませんが、ここで挙げた大きな5つの要素を意識して仕事に取り組めば、マーケティングスキルは徐々に向上していくものと思われます。

マーケティングスキルを手に入れたWebデザイナーの未来

マーケティングスキルがWebデザインを進化させる

Webデザイナーがスキルアップやキャリアの飛躍を目指すなら、再三お伝えしている通り、マーケティングスキルの習得をおすすめします。
誤解を恐れずいえば、デザインの良し悪しは見栄えで判断するものではありません。クオリティの高さを示す指標はすなわちビジネス面での寄与・貢献の度合いです。
とはいえ、マーケティングという視座に基づいたものであれば、そのデザインは結果的にビジュアル面での魅力も備わっている可能性は高いでしょう。

マーケティングの知見を深めることでみつかる新たな自分。
未来のその折には、Webデザイナーとしてはもちろん、ビジネスパーソンとしての成長を強く実感できるはずです。

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この記事を書いた人

ヒゴ
無知、無能、無粋、無才、無点法……。SEOやアクセス解析に腐心しつつも、それらはまるで逃げ水のように追いかけては遠く離れ、ようやく掴んだと思った矢先にはシビアな現実を突きつけられる有様です。あるいはライターとして名を連ねることに気後れしながら、日曜大工のスタンスで恣意的かつ箸にも棒にもかからない駄文をまき散らしています。隠し切れない底意地の悪さ。鼻持ちならない言い回し多数。どうかご容赦ください。

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