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TikTok収益化は難しい?条件・やり方・申請方法・コツを徹底解説!

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「TikTok(ティックトック)のフォロワーは増えてきたけど、どうやって収益につなげればいいか分からない…」

といった悩みをお持ちではないでしょうか。

本記事ではTikTokでの収益化を目指す方に向けて、条件・方法・収益を最大化するコツを丁寧に解説します。

目次

TikTok収益化の条件・方法【Creator Rewards Programなど】

TikTokで収益化する具体的な方法は、主に以下の6つです。

  • Creator Rewards Program
  • 投げ銭・ギフト
  • サブスクリプション
  • 商品・サービスへの誘導
  • 企業案件獲得
  • TikTok Creative Challenge

1つずつ紹介していきます。

方法①:Creator Rewards Program(再生回数による報酬)

Creator Rewards Programとはクリエイター自身が投稿する動画を通じて報酬が得られる収益化プログラムで、「Creativity Program Beta」のアップデート版として2024年3月に公開されました。

誰もが参加できるものではなく、利用する際には以下の条件を満たさなければなりません。

  1. Creator Rewards Program対象国のいずれかに在住
  2. 規約違反・詐欺行為に関与していない良好な個人アカウント
  3. 18歳以上
  4. フォロワー数1万人以上
  5. 過去30日間のおすすめフィード上での動画視聴回数10万回以上
  6. コミュニティガイドラインを遵守している
  7. オリジナルコンテンツの投稿
  8. 投稿動画の長さは1分以上

収益化は「オリジナル動画」「1動画につき視聴時間5秒以上」などのプログラム要件を満たす動画のパフォーマンスに応じて報酬が付与される仕組みです。

質の良いパフォーマンス動画をアップし続けることでより多くのユーザーが配信を視聴し、収入増加も期待できるでしょう。

Creator Rewards Programでは、主に次の4つの指標を焦点として、報酬が支払われます。

  • 動画のオリジナリティ
  • 再生時間(動画の視聴時間・視聴完了率)
  • 視聴者のエンゲージメント(いいね、コメント、シェアなど)
  • 検索価値(コンテンツがどれくらい人気のある検索ニーズに合っているか)

方法②:TikTok LIVE

TikTokでLIVE配信をして視聴者から投げ銭・ギフトを受け取るのも、収益化のひとつの方法です。

LIVEギフトの受取条件として、TikTokでは以下の利用条件を設けています。

  • LIVEギフト利用可能地域に居住
  • 18歳以上
  • LIVE配信をする資格あり
  • コミュニティガイドラインと利用規約に則った良好アカウント

ギフト・投げ銭を受け取るためには上記の要件をすべて満たす必要がありますが、同時にLIVE配信の資格も取得しておかなければなりません。

LIVE配信ができるのは、フォロワー数1,000人以上の18歳以上のアカウントです。

LIVEの設定画面で「LIVEギフト」をオンにすることで、視聴者は配信者に投げ銭ができるようになります。

視聴者からの投げ銭は、PayPal経由で指定の銀行口座に振り込まないと現金化できません。LIVE配信と投げ銭の受取が可能になった時点で、PayPalを開設してアカウントを連携させるとともに受取用の金融機関口座も登録しておきましょう。

方法③:サブスクリプション

TikTokは2023年7月に、LIVEサブスクリプションという収益化サービスを開始しました。視聴者がお気に入りのクリエイターを応援するためのサービスであり、登録するとサブスク限定のLIVE動画視聴やチャットの利用が可能です。

配信者側が利用する際に料金はかかりませんが、以下の条件をクリアしたうえでTikTok側から配信の許可を得なければなりません。

  • フォロワー数1,000人以上
  • 18歳以上
  • 質の高いコンテンツ制作の実績あり

視聴者がサブスクリプションに登録すれば登録料の一部が配信者側に支払われるので、安定した収益化を図りたい場合には便利な機能です。

さらに視聴者はサブスクリプションに登録することで、未登録者とは異なる限定ギフトの選択ができます。「未登録ユーザーとは違ったギフトを送りたい」「もっと応援したい」と思うサブスクリプション登録者の増加に伴って、登録料とあわせて限定ギフトの受取も大幅な収益増加につながるでしょう。

▼合わせて読みたい記事
TikTok(ティックトック)のサブスクとは?利用する方法やメリット・デメリットを解説!

方法④:商品やサービスへの誘導

TikTokを活用して特定の商品・サービスへ視聴者を誘導して報酬を得るのも収益化する方法のひとつです。

サブスクリプションや投げ銭のような利用条件はなく、商品・サービスへのリンクをプロフィールや投稿動画の概要欄に貼り付ければ誰でもスタートできます。収益化を図るための主なリンク先は以下の通りです。

  • アフィリエイトサイト
  • ECサイト
  • 個人ブログ

アフィリエイトやECサイトを利用する際には、事前に登録して収益化が図れるURLを作成しておかなければなりません。

例えば、独自のデザイン・オリジナルキャラクターを使用したグッズなどを販売する際には自分でサイト・ブログなどを事前に作成してから、プロフィール欄・投稿の概要欄にサイトのURLを張り付けておくと良いでしょう。

TikTokでのアフィリエイトは個人アカウントでも可能であり、投げ銭やサブスクリプションのように満たすべき条件・事前審査はありません。手軽に始められるTikTokでの収益化のひとつといえるでしょう。

方法⑤:企業案件の獲得

企業案件とは、特定の企業・会社から依頼を受けて製品・サービスなどを紹介することです。

TikTokは老若男女を問わず多くの登録者を抱えたプラットフォームであることから、さまざまな企業・会社もその市場規模・利用価値に注目しています。

多くのフォロワー数を抱えた人気の高いインフルエンサーとなれば、企業・会社から直接「自社製品の紹介をしてほしい」などの依頼が舞い込むでしょう。

企業案件は依頼する企業・会社と配信者間の直接契約であり、双方の間にTikTokは介入しません。そのため企業案件から支払われる報酬の何割かをTikTok側が取り分としてマイナスするということもなく、全額が配信者の収入として振り込まれます。

TikTokのサービスを利用した収益化はその何パーセントかマイナスされた分が報酬として振り込まれるため、全額を報酬として得たいと考える配信者にとってはメリットの多い収益化の方法といえるでしょう。

方法⑥:TikTok Creative Challenge

TikTok Creative Challengeとは各ブランド会社からの依頼を受けて希望するプロモーション動画を作成して公開し、パフォーマンスに応じて報酬を得る収益化プログラムです。

TikTokにアカウントを持つブランド企業がユーザーに向けて、プロモーション動画を作成して欲しいと募集をかけます。クリエイターはこれに応募して審査・オーディションを受け、採用されると動画の依頼・作成・公開を経て報酬が支払われる流れです。

どのようなブランド企業が募集をかけるかわからず、また募集がスタートしても多くの登録ユーザーが応募するので、必ずしも採用されて収益化が期待できるわけではありません。

しかし好きなブランド企業の募集に採用された際には高いモチベーションで動画作成ができるだけではなく、楽しんで収益化もできるでしょう。

2024年12月現在この収益化プログラムは試運転中ですが、今後さらにアップデートが行われて本格的な運用がスタートすればより高い収益化が見込まれると期待されています。

TikTokの収益化が難しい理由

TikTokで安定した収益を得るには時間と戦略が必要です。

ここでは、TikTokの収益化が難しいといわれる主な理由を紹介します。

理由①:再生数やフォロワー数など条件が厳しい

TikTokで収益化するためには、まず一定以上のフォロワー数や動画再生数が必要です。
たとえば、TikTokクリエイター向けプログラムの参加条件には、

  • フォロワー数1万人以上
  • 過去30日間で動画再生数10万回以上
    といった基準が設定されています(※時期や地域によって変動あり)。

また、TikTokアカウントのフォロワーを増やすには定期的な投稿とトレンドの把握が欠かせません。短期間で条件を満たすのは簡単ではなく、継続的な発信力が求められます。

理由②:広告単価が低く安定収入になりにくい

TikTokは1再生あたりの広告単価が低い傾向があります。
YouTubeのように1再生=収益に直結する仕組みが弱く、再生数が多くても報酬が少ないケースも珍しくありません。
そのため、多くのクリエイターは

  • 企業案件(PR投稿)
  • ライブ配信でのギフト(投げ銭)
  • 外部リンクからの誘導(商品販売など)

といった複数の収益源を組み合わせることで安定収入を目指すケースが多いです。

理由③:アルゴリズム変動の影響を受けやすい

TikTokの特徴でもある「おすすめ(レコメンド)表示」は、アルゴリズムに大きく依存しています。

一度バズった動画でも、アルゴリズムの変化やトレンドの移り変わりによって急に再生数が落ちることがあります。

安定的に成果を出すには、投稿分析を繰り返しながら、フォロワーとの関係性を深めていく運用力が欠かせません。

TikTok収益化の申請方法と報酬の確認方法

TikTok収益化の申請方法と報酬の確認方法は、どのようなサービスを利用するかによって異なります。

収益化サービス申請方法報酬の確認方法
Creator Rewards Program条件を満たすことでTikTok Studioから申請・設定可能ダッシュボードで確認可能
投げ銭・ギフトLIVEの設定画面でオン設定画面の「ギフト収益」で確認可能
サブスクリプションクリエイターツールのサブスクリプションから申請・設定プロフィールの横向き三本線のポケットから確認可能

上記を参考に、申請・報酬の確認を行いましょう。なおTikTok Creative Challengeは2024年12月現在試運転中であり、今後申請・報酬確認方法は変更になる可能性があります。

TikTok収益方のやり方のコツ

TikTokで収益化プログラムに登録して動画を配信したからといって、簡単に収益が伸びるわけではなく、いくつかのポイントを理解する必要があります。

この章では、TikTokの収益を伸ばすためのコツをご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

コツ①:専門性を明確にし、一貫したテーマで発信する

TikTokで収益化を成功させるには、視聴者がテーマを一目で理解できるようなアカウントを設計することが不可欠です。

テーマがブレてしまうと、視聴者は何を期待してアカウントをフォローすればよいのか迷い、アルゴリズムもアカウントを正しく評価できません。

たとえば、メイク動画中心のアカウントが突然動画を投稿すると、フォロワーが離れる原因になります。

テーマを決める際は、「好きなこと」「得意なこと」「需要があること」の三つを掛け合わせると効果的です。

さらに、ターゲットとなる具体的な視聴者像を想定することで、動画の方向性が定まり、視聴者に刺さるコンテンツを作りやすくなります。

コツ②:競合を分析し、独自のポジションを築く

最短で成果を出すためには、自分と同じジャンルで成功している競合アカウントを分析することが重要です。

成功しているアカウントがどのように動画を構成しているのか、冒頭のつかみやBGM、テロップの使い方、動画の長さ、プロフィールの設計、ファンとのコミュニケーション方法まで細かく分析しましょう。

同時に、伸び悩んでいるアカウントを見て、視聴者のニーズとずれているポイントなどを学ぶこともできます。

分析を通じて自分だけの「切り口」を見つけて、独自性を打ち出しましょう。

コツ③:継続投稿を習慣化する

TikTokでは、クオリティの高い動画を継続的に投稿することが、視聴者のファン化とアルゴリズムの評価に直結します。

毎日投稿するのが理想ですが、無理に頻度を上げて質が落ちてしまうと本末転倒です。

まずは週3回程度、動画のクオリティを維持できるペースから始め、撮影や編集のテンプレートを作って効率化を図るとよいでしょう。

事前に数週間分の動画ネタをリスト化しておくと、ネタ切れも防ぐことができます。

コツ④:ハッシュタグを戦略的に活用する

ハッシュタグは、動画を潜在的な視聴者に届けるための重要な手段です。

人気すぎるハッシュタグは競合が多く埋もれやすいため、フォロワーが少ない段階では、競争相手が比較的少ないニッチなハッシュタグを選ぶと効果的です。

ハッシュタグを選ぶときは、単に人気なものを選ぶのではなく、自分のテーマやターゲットに合ったタグを組み合わせることがポイントです。

コツ⑤:トレンドを自分らしく取り入れる

TikTokで流行っている楽曲やダンス、エフェクトを取り入れた動画は、おすすめフィードに表示されやすくなり、アクセス数や収益の増加につながります。

ただ流行を真似るだけではなく、自分の発信テーマと掛け合わせてオリジナリティを加えることが大切です。

TikTok内のトレンドは、検索エンジンやネット全体のトレンドとは異なるため、必ずTikTok内で確認しましょう。

コツ⑥:ジャンルの近いクリエイターとコラボする

他のTikTokクリエイターとのコラボレーションは、新たなフォロワー獲得や収益増加が期待できます。

コラボする相手は、自分と投稿ジャンルが近いクリエイターを選ぶとよいでしょう。

コラボ相手のファン・フォロワーに「コラボ相手のこの人の動画も面白そう」と思ってもらえるように、魅力をアピールすることが成功のポイントです。

コツ⑦:外部SNS連携で認知度を高める

TikTokだけでなく、InstagramやX(Twitter)など他のSNSも連携させることで、動画の認知度を高めることができます。

Instagramはブランドの世界観や裏話の発信、Xはリアルタイムのコミュニケーション、YouTubeは深掘りコンテンツの提供などと、それぞれの特性に応じて使い分けると効果的です。

コツ⑧:インサイト分析で「伸びる動画」の法則を見つける

TikTokの収益化を目指す上では、データの分析と改善を行うのも不可欠です。

平均視聴時間や視聴完了率、視聴者維持率などを確認し、どの動画がどの理由で伸びたのか、また伸びなかったのかを把握しましょう。

成功パターンを他の動画に応用し、課題改善のサイクルを回すことで、コンテンツの質が着実に向上し、収益化の精度を高めることができます。

TikTok収益化に関するよくある質問

ここからはTikTok収益化に関するよくある質問を紹介します。

質問①:TikTokの収益化方法は?

TikTokでは、主に以下の方法で収益化が可能です。

  1. Creator Rewards Program(再生数・エンゲージメントに基づく報酬)
  2. TikTokライブギフト(視聴者からの投げ銭)
  3. アフィリエイト機能(商品紹介・販売収益)
  4. ブランドコラボ(PR案件)

出典:TikTok公式ヘルプセンター

質問②:TikTokの収益化はフォロワー何人から可能ですか?

Creator Rewards Programの参加条件はフォロワー10,000人以上となっています。

質問③:TikTok収益化の設定方法は?

TikTokアプリ内の「設定とプライバシー」→「クリエイターツール」→「Creator Rewards Program」から申請できます。

条件を満たす場合のみ申請フォームが表示されます。

質問④:TikTokの収益単価はどれくらいですか?

TikTokの収益単価(再生単価)は、約0.02円から0.08円とされており、1万回再生で約200~800円、10万回再生で約2000~8000円となります。

報酬は再生数だけではなく、視聴時間・エンゲージメント率・地域などで変動すると言われています。

TikTok公式は実際の単価を公表していないため、あくまで参考値としてご理解ください。

質問⑤:TikTokの収益化はどのような仕組みですか?

Creator Rewards Programでは、TikTokが広告収入の一部をクリエイターに分配します。

具体的には、動画の再生時間・視聴維持率・エンゲージメントなどに基づいて報酬が算出されます。

参照:TikTok、進化したクリエイター向け収益化プログラム「Creator Rewards Program」を開始

質問⑥:TikTokでAI生成コンテンツは収益化できますか?

現時点では、TikTokでAI生成動画を投稿可能ですが、収益化の対象外となる場合があります。

TikTok公式は「オリジナル性のあるコンテンツであること」を報酬条件に明記しています。

参照:クリエイター報酬プログラム|TikTok

質問⑦:TikTokで収益を受け取る方法は?

TikTokで得た収益はPayoneerまたは銀行振込を通じて受け取れます。

参照:TikTok|報酬の仕組み

質問⑧:TikTokで動画を見るだけでも収益は発生しますか?

いいえ。視聴者が動画を「見るだけ」では報酬は発生しません。収益が得られるのは投稿者(クリエイター)のみです。

質問⑨:TikTokの収益化には再生回数が関係しますか?

はい。Creator Rewardsでは、再生回数と視聴維持率の双方が報酬に直結します。ただし「1再生=○円」という固定単価ではなく、動画の質やエンゲージメントも重要です。

質問⑩:TikTok Studioで収益化は可能ですか?

「TikTok Studio(スタジオ)」は投稿・分析ツールであり、直接的な報酬発生の場ではありません。

TikTok Studioを通して動画投稿・分析を行い、収益化プログラムに参加することは可能です。

質問⑪:TikTok Liteでは収益化できますか?

TikTokアプリの軽量版である「TikTok Lite」ではポイントは貯められますが、収益化することはできません。

TikTok Liteは通信量やデータ容量を節約して、手軽に動画を楽しむためのアプリです。

収益化したい場合はTikTok本体のアプリを利用しましょう。

TikTok収益化で大切なのは仕組みの理解と継続!

TikTokでの収益化は、単に動画を投稿するだけでは、実現しません。

各プログラムにはそれぞれ参加条件があり、フォロワー数や再生数、投稿内容の質などが求められます。

まずは条件を確認して目標を設定していきましょう。

収益化が達成された後は、継続的な取り組みが欠かせません。一貫性のある動画を投稿しながら、競合を分析したりハッシュタグを使いながら、トライアンドエラーを繰り返すことで収益は着実に増えていきます。

本記事で紹介した内容を参考にしてスタイルに合った収益方法を選択し、安定した収益化を目指してみてください。

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この記事を書いた人

ひじかた
業界紙報道記者の経験を経て、サングローブに入社。入社前は省庁に常駐し、取材・執筆に携わっていた。

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