
TikTokライブ配信のやり方とは?配信するための条件やギフティング(投げ銭)機能についても教えます!
TikTokではライブ配信機能の整備が急速に進んでいます。配信できる条件も徐々に緩和され、「ギフティング(投げ銭)」機能も実装。ライブ配信を盛り上げたいというTikTok側の意図も透けて見えることから、今後も環境が整えられていくことが予想できます。
短尺動画コンテンツが支持を得ている現状や、「おすすめ」機能による拡散性のメリットから、導入する企業が増えているTikTok。
ライブ配信機能もモノにすれば、動画とは違う新たなアプローチも可能になるでしょう。
今回は、TikTokライブ配信について、そのメリットからギフティング(投げ銭)機能のしくみ、条件、くわしいやり方にいたるまで解説していきます。
目次
TikTokライブ配信とは

TikTokライブ配信とは、TikTokのアプリを用いて、ユーザーとリアルタイムでコミュニケーションをとることができる機能です。配信できるようになるまでの条件はあるものの、配信時間の制限はなく、配信者と閲覧者がコメントやギフティング(投げ銭)を通して交流を深められます。
TikTokライブ配信のメリット
TikTokライブ配信には、「リアルタイム」「投げ銭」「新規開拓」という各キーワードにもとづいた3つのメリットがあります。
ユーザーとリアルタイムでコミュニケーションが取れる
動画との最も大きな違いとして、「ユーザーとリアルタイムでコミュニケーションがとれる」というポイントが挙げられます。
これまでTikTok上でコミュニケーションをとりたいと思った場合、その場所は動画・コメント欄・ダイレクトメッセージ(DM)の3種類しかありませんでした。これらはどれも「一方通行の繰り返し」であるため、行き来に時間をかけたコミュニケーションにならざるを得ませんでした。
TikTokライブ配信であれば、視聴者の送信したコメントがライブ画面へと瞬時に反映されます。そのため、テキスト×音声でのコミュニケーションが可能です。配信者は配信しながらそのコメントを読むことができ、その場ですぐに返答することができます。よって、動画×テキスト、テキスト×テキストのやりとりとは比べものにならない、まるで対面で喋っているかのようなスピーディーなコミュニケーションが可能になるのです。ユーザーと発信者の距離が縮まり、より身近に感じやすくなるでしょう。
「ギフティング(投げ銭)」をそのまま収益につなげられる
TikTokライブ配信には、「ギフティング(投げ銭)」機能が実装されています。
TikTokを通じて収益・利益をあげたいという場合、以前までは、
動画が何度もバズる
→知名度が大きくアップする
→自社サイトやYouTubeに誘導して利益につなげる(インフルエンサーであれば企業案件受注)
という手順を踏むしかありませんでした。
TikTokライブ配信は、ギフティングによって獲得したギフトをそのまま収益につなげることができます。従来の方法に加え、よりスムーズな利益化の入り口が誕生したといえるでしょう。ライブ配信のなかでPRすることによって、自社サイトや商品への誘導もスムーズになるはずです。
新しいファンを獲得できる可能性がある
TikTokライブ配信は、露出の増加に一役買います。
TikTokには、そのユーザーに適していると判断された動画がランダムで表示される「おすすめ欄」があり、TikTokライブ配信も、この「おすすめ欄」に表示されることがあります。また、LIVEのみが表示される「トップLIVE」という場所も用意。「レコメンド」タブを開いて左上の「LIVE」をタップすると、配信中のライブがランダムで表示され、スクロールもしくは「他の配信を見る」をタップすることで、ライブ配信だけを巡ることができます。トップLIVE 内に表示されるのは、TikTokライブ配信だけの特権です。
コラボ配信をすることで、コラボ相手のファンにも認知してもらうことができます。ジャンルが近い配信者とコラボすればファンを共有できる可能性が高く、ジャンルの違う配信者とコラボすれば新しい層にリーチすることができるでしょう。どちらに転んでも、認知拡大の糸口になり得ます。
TikTokライブ配信におけるギフティング(投げ銭)のしくみ
TikTokライブのギフティング(投げ銭)機能は、「TikTok LIVE Gifting」と呼ばれています。利用の流れは、
TikTok内で使えるコインを購入する
→そのコインを使用してライブ内で使えるギフトを購入する
→ライブで配信者に送る
というものです。2022年2月現在、日本におけるギフトには、1コインで送れる「バラ」から34,999コインで送れる「TikTok Universe」までがあり、今後もギフト金額の上限は引き上げられる可能性が高いでしょう。1コインは2円程度、最大で一度に30,400円分のコイン(16,500コイン)を購入できます。
配信者が報酬を受け取るためには、「銀行口座」と「PayPalのアカウント」が必要です。配信者には、受け取ったギフトに応じて「ダイヤモンド」と呼ばれる数値が蓄積されていきます。その数値に応じて払い戻しできる金額が決まり、手続きするとPayPalを通して銀行口座に振り込まれます。
注意しなければならないのは、20歳未満の方はギフトを購入することも、受け取ることもできないという点です。ギフティング(投げ銭)機能は、20歳以上のユーザーにのみ利用が許可されています。
TikTokライブ配信ができる条件とは?
TikTokライブ配信は、誰にでもできるわけではありません。運営から権限が付与されたアカウントでのみ、TikTokライブ配信は可能です。権限が付与される条件として、公式が発表しているのは以下の2つです。
・16歳以上の方
・TikTokの定める条件を満たしている方
「TikTokの定める条件」の内容は公開されていませんが、フォロワー数やコンテンツの質が指標になっているのではないかといわれています。一方で、昨今ではフォロワー数が300人程度のユーザーにライブ配信の権限が付与されたという報告もあることから、フォロワー数よりコンテンツの質が重要視される傾向にあるという見方も出てきています。
いずれにしても、ガイドラインに違反しないような動画をコンスタントに投稿し、地道にフォロワーを増やしていくのが、TikTokライブ配信への近道だといえるでしょう。
TikTokライブ配信の見方
TikTokライブ配信の見方は3通りあります。方法によってたどり着く配信にも違いがあるので、見たい配信によって使い分けるのが良いでしょう。配信者の方にとっても、競合の配信やトレンドをチェックするために役立つかもしれません。
「トップLIVE」から見る

TikTokの「レコメンド」タブを開くと、画面の左上部に「トップLIVE」のアイコンが表示されています。「LIVE」をタップすると、その瞬間に配信されているライブをランダムで視聴(参加)できます。上下にスクロールすれば、視聴するライブをワンタッチで切り替えることも可能。「他の配信を見る」をタップすれば、現在配信中のライブをサムネイルと視聴人数から選ぶこともできます。視聴者数や配信している国に関係なくライブ配信が表示されるので、新しい配信者に出会いたい方、複数のライブをランダムで巡りたい方におすすめです。
フォローしているユーザーのライブ配信を見る

フォローしているユーザーがライブ配信を開始すると、「メッセージ」タブの「新着」欄に表示されます。「見る」をタップすることで、そのままライブを視聴(参加)できます。「レコメンド」タブの「フォロー中」から見ることも可能です。
「おすすめ」から見る

「レコメンド」タブの「おすすめ」には、ライブ配信が表示されることもあります。表示された時点ではコメント表示なしの「プレビュー」状態になっており、タップすることでライブの視聴(参加)がスタート、TikTokライブ配信における視聴者側の機能が使用可能になります。
TikTokライブ配信のやり方
TikTokライブ配信ができる状況にさえあれば、ライブをスタートさせるのは難しくありません。開始手順の手軽さも、TikTokライブ配信が多くの配信者に親しまれている理由のひとつでしょう。
またTikTokライブ配信には、配信者側からライブを盛り上げられる機能も豊富に搭載されています。視聴者のコメントやギフトと合わされば、相乗効果も期待できます。
ライブ配信を開始したいとき
TikTokライブ配信をはじめるのは簡単です。タイトルを入力すれば、フォロワーは配信の内容を事前に知ることができ、視聴者を集める要素にもなるでしょう。
(1)画面下の中央にある「+マーク」をタップする

(2)画面下のメニューを横スクロールして「LIVE」に合わせる

(3)「LIVEを開始」をタップすると接続が確認され、ライブが開始されます(タイトルは未入力でも可)

ライブ配信画面を加工したいとき
TikTokライブ配信では、画面にフィルターをかけたり、画面に映る顔を加工したりすることも可能です。効果的に使えば、視聴者からの支持率アップにつなげることができるでしょう。
(1)LIVE配信画面の右上にある「加工」をタップする

(2)「加工」タブからは「美肌」「目」「スリム」の設定が、「フィルター」タブからは画面全体にかかるフィルターの設定ができます


エフェクトを使いたいとき
動画でお馴染みの「エフェクト」機能は、TikTokライブ配信においても利用可能です。配信ジャンルに適したものを利用すれば、配信の活性化や話題作りに役立つかもしれません。
(1)LIVE配信画面の右上にある「エフェクト」を選択する

(2)ジャンルごとに分けられているなかから、好みのエフェクトが選べます。気に入ったものはブックマークもできます。

ライブをシェアしたいとき
ライブ配信を拡散したいという場合、TikTok上や他のSNS、メールを通じて共有することができます。
(1)LIVE配信画面の右上にある「シェア」を選択する

(2)表示されたなかから方法を選び、ライブ配信を共有することができます

配信の秩序を守るために役立つ機能
「ユーザーとリアルタイムでコミュニケーションがとれる」というライブ配信のメリットは同時に、視聴者の迷惑行為を防ぎにくいというデメリットにもなり得ます。ライブ配信において難題となるのが、「配信の秩序を守ること」です。視聴者にとって居心地の良い配信を目指すのであれば、早急に取り組まなければならない課題といえるでしょう。
TikTokライブ配信には、視聴者の悪意ある行為を取り締まることができる機能が搭載されています。これらの機能は、健全な配信を維持する場合に有効です。
問題がある視聴者のコメントを報告する
ライブ配信で流れているコメントを長押しすると、運営に報告を送信することができます。複数のユーザーから報告されたアカウントに関しては、運営から罰則が課せられる可能性もあります。即効性は期待できないので、長期的な目線でのアクションだといえるでしょう。
キーワードフィルターをかける
配信で流れて欲しくない言葉が分かっている場合、キーワードフィルターをかけておいても良いでしょう。あらかじめキーワードを登録しておくことで、そのキーワードが含まれたコメントはライブ配信画面に表示されなくなります。キーワードは30文字以内で、最大200個まで登録することができます。いわば、荒らされないための「事前準備」です。
ミュート・ブロックする
悪質な視聴者は、ミュートやブロックをしてしまうのもひとつの手です。ミュートされたユーザーは、ミュートされた配信者のライブを閲覧することはできるものの、コメントが入力できなくなります。ブロックされたユーザーは、その配信者のライブ配信を含めた全ての投稿を閲覧できなくなります。かなり強力な行為なので、他の手段ではどうにもならない。すぐにどうにかしたい。といった場合に効果的です。
モデレーターを指定する
TikTokライブ配信では、配信者が他のユーザーを「モデレーター」に設定することができます。TikTokライブ配信におけるモデレーターとは、コメントを整理する権限を持つ、いわば配信者のサポート役的な存在です。
モデレーターに指名されたユーザーは、ライブ配信画面においても「モデレーター」という肩書きが表示され、視聴者をミュート・ブロックする権限を持ちます。モデレーターにミュート・ブロックされたユーザーは、配信者からされた場合と同じく、行動を制限されます。また一度モデレーターに指名すれば、配信者の手によって変更されない限り、それ以降の配信においても権限は継続します。信頼できるユーザーをモデレーターに指名することで、配信者が配信に集中できる状況を作ることが可能です。
TikTokライブ配信の収益を換金したいとき
TikTokライブ配信のギフティングによって獲得したダイヤモンドは、PayPalを通じて換金することができます。
(1)マイページ右上の「…」をタップする

(2)「ポケット」をタップする

(3)「LIVEのギフト」をタップする

(4)「払い戻し」をタップすれば、換金の手続きができます

「インサイト機能」でライブの内容を分析したいとき
あらかじめTikTokアカウントを「プロアカウント」にしておくことで、「インサイト機能」を活用することができます。インサイトでは、TikTokライブ配信の総視聴回数、新しいフォロワー、総配信時間、最大同時視聴者数、ユニーク視聴者数、ダイヤの数といったデータを、それぞれのLIVEごとや一定の期間ごとに見ることができます。配信の時間帯や内容による視聴者のリアクション分析は、配信を最適化していく過程に欠かせません。
(1)マイページ右上の「…」をタップする

(2)「ビジネススイート」をタップする

(3)「インサイト」をタップする

(4)「LIVE」タブに合わせると、TikTokライブ配信のデータを見ることができます

TikTokライブ配信で人気を収益につなげる
TikTokは、認知拡大に一役買うアプリとしてビジネスにおいても注目の的です。一方でこれまで、ユーザーとコミュニケーションを取るには動画やテキストを介するしかなく、柔軟かつ機敏なコミュニケーションが難しい状況にありました。
TikTokライブ配信であれば、そのときユーザーが感じていること、疑問に思っていることがリアルタイムで反映されます。誤解やすれ違いに対しても、その場で迅速に対応して解決することが可能です。ユーザーから見ても、編集を重ねた動画より生の声の方が、親近感が芽生えやすいはずです。企業という立場のせいで遠くに感じられていた存在も、より身近に感じられるかもしれません。
ユーザーの不安を解消できれば、外部サイトへの誘導もスムーズになるでしょう。配信が盛り上がれば、拡散から認知拡大も期待でき、ギフティングはそのまま収益にもつながります。
企業のキーワードは、「オンライン×人」。ライブ配信は動画より、「人」の存在をより色濃く感じさせてくれる場所です。私たちはITが身近になったいまの世のなかですら、無機質で得体の知れない「オンライン」のなかに、「人」が添えてくれる安心や信頼を求めているのです。
RANKING ランキング
- WEEKLY
- MONTHLY
UPDATE 更新情報
- ALL
- ARTICLE
- MOVIE
- FEATURE
- DOCUMENT