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YouTube Shorts(ショート動画)とは?作り方から収益化について解説

YouTube Shorts(ショート動画)とは?作り方から収益化について解説

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YouTubeは現在、月間のユーザー数は20億人以上、1日あたりの動画視聴時間の合計は10億時間を超え、動画コンテンツを視聴・投稿するためのプラットフォームとしては、世界中でポピュラーなものとなっています。YouTubeは動画を視聴するだけではなく、動画を制作しアップロードすることで認知度向上や収益化などにつなげることができるため、クリエイターにも重要なチャネルです。

YouTubeに動画をアップロードしたい人を支援する機能として、「YouTubeShorts」がリリースされました。YouTubeアプリを持っている世界中すべてのユーザーが利用可能です。

YouTubeShortsを使えば、PCや動画編集ソフト、カメラといった機材を揃えなくても、スマートフォンで手軽に動画制作を楽しむことができます。YouTubeShortsで作成した動画は通常の動画と区別された「ショート動画」として投稿され、現時点では収益化できません。ただし、代わりとなる報酬システムが用意されており、2023年初頭からは収益化も可能になることが発表されています。

YouTubeShorts(ショート動画)の見方

現在のYouTubeの仕様でショート動画を見る方法は、大きく分けて3つあります。

1.ホーム画面から見る

YouTubeのホーム画面を開くと、サイドバーに「ショート」という項目があります。ここをクリックすることで、ショート動画のみを表示させることができます。

YouTubeホーム画面から見る

2.ハッシュタグから見る

専用のハッシュタグ「#shorts」を付けて検索することで、多くのショート動画を検索結果に表示させることができます。「#shorts 犬」といったようにスペースを空けてキーワードをつなげることで、特定のキーワードに基づくショート動画のみを検索することも可能です。

ハッシュタグから見る

3.YouTubeアプリから見る

YouTubeアプリの下部にある [YouTube ショート] をタップすることで、ショート動画のみを表示させることができます。ショート動画を下にスワイプすると、次のショート動画に切り替えられます。

youtubeshorts スマートフォンアプリ

4.チャンネルのホーム画面から見る

ショート動画を投稿しているチャンネルであれば、チャンネルのホーム画面から投稿されているショート動画をまとめて見ることが可能です。

自身のホーム画面では、ショート動画のみを表示させることはできません。

YouTubeチャンネルのホーム画面

YouTubeShorts(ショート動画)の基本的な機能

YouTube Shortsには、次の動画編集機能が備わっています。

  • 動画の撮影:縦向き、最大60秒のショートムービー。
  • 音楽とサウンド:YouTubeの無料楽曲ライブラリを利用する場合、ムービーは15秒までに制限される。
  • テキスト:録画したショート動画に字幕を入力し、タイムライン機能を使って表示タイミングを調整できる。
  • 速度:録画速度の調整。
  • タイマー:録画の開始・停止タイミングを任意に設定できる。
  • フィルタ:フィルタを適用してショート動画の雰囲気を変えることができます。
  • 位置合わせ:前回キャプチャしたフレームを半透明のオーバーレイとして使用し、次のクリップに配置できます。

YouTube Shorts(ショート動画)の作り方と投稿方法

YouTubeShortsは、以下の手順に沿って作成できます。

(1)YouTubeアプリにログインします。

YouTubeアプリのホーム画面

(2)下部にある「+」をタップします。

YouTubeアプリの「+」をタップする

(3)表示されたメニューから「ショート動画を作成」をタップします。

「ショート動画を作成」をタップする

(4)動画作成ページが表示されます。15 秒を超えるショート動画を作成する場合は、録画ボタンの上にある 「15 秒」をタップすると 60 秒までの録画が可能になります(表示が「60 秒」に切り替わります)。

※YouTubeのライブラリにある音楽を使用する場合、録画時間は15秒までに制限されます。

15秒のYouTubeShortsを撮影
YouTubeShortsの長さを60秒に変更

(5)クリップを録画するには、「撮影ボタン」を長押し、もしくはタップによって録画を開始・終了します。

撮影ボタンを長押ししてYouTubeShorts撮影を開始
撮影ボタンをタップしてYouTubeShorts撮影を開始

(6)「元に戻す」をタップすると、録画した動画クリップを削除できます。「やり直し」をタップすると削除した動画クリップを再び追加できます。

YouTubeShortsの「元に戻す」
YouTubeShortsの「やり直し」

(7)「完了」をタップして動画をプレビューし、必要に応じて加工した後、「次へ」をタップします。

YouTubeShortsの動画編集画面で「完了」をタップ
YouTubeShortsの動画編集画面で「次へ」をタップ

(8)ショート動画にタイトル(最大 100 文字)と詳細情報を追加し、「ショート動画をアップロード」をタップします。

YouTubeShorts動画のタイトルと詳細情報を入力して「ショート動画をアップロード」をタップ

YouTube Shorts(ショート動画)単体でチャンネルの収益化はできない

YouTubeShorts(ショート動画)ではチャンネルの収益化はできない

YouTubeでは一定の条件(登録者数1000人以上・直近12ヶ月の再生時間4000時間以上・18歳以上・YouTubeポリシーの審査合格)を満たすことで、チャンネルを収益化し、動画の再生時間や回数に応じた報酬を得ることができます。

現在のところ、YouTubeShorts機能を使って作られた動画は収益化の対象外です。既に収益化しているチャンネルであっても、ショート動画からは通常の収益が得られません。その代わりとなる報酬体系を作るため、「YouTubeショートファンド」という基金が立ち上げられました。

YouTubeショートファンドは、ショート動画の制作を通してYouTubeコミュニティの発展に寄与したクリエイターに分配される 「1 億ドルの基金」です。

対象クリエイターは毎月審査され、月ごとに数千名のクリエイターに対して、「YouTubeショートファンドの対象であること」がメールまたはアプリ内で伝えられています。対象になったチャンネルには、月に100ドル〜10,000ドル(日本円で約1万円〜約100万円)が支給されます。

YouTubeショートファンドの報奨金を受け取るには、以下のようにいくつかの条件があります。

  • 過去 180 日間に対象となるショート動画が少なくとも 1 本、チャンネルにアップロードされている。
  • チャンネルがYouTube のコミュニティ ガイドライン、著作権ルール、収益化ポリシーを遵守している。
  • サードパーティのソーシャルメディアプラットフォームの透かしまたはロゴを含む動画、オリジナルではない動画(例: 映画やテレビ番組の未編集のクリップ)、他のクリエイターのチャンネルから再アップロードされた動画は対象外。
  • クリエイターが特定の国や地域に居住している。
  • クリエイターが13 歳以上の米国居住者であるか、特定の国や地域で成人年齢である。
  • 13~18 歳のクリエイターの場合は、親または保護者が利用規約に同意し、お支払いを受け取るために AdSense アカウントを設定している(アカウントがチャンネルにまだリンクされていない場合)。

(参考:「YouTube ショート ファンド – YouTube ヘルプ」)

また2022年9月には、2023年の初頭より、ショート動画がメインのチャンネルであっても「チャンネル登録者 1,000 人以上」と「直近 90 日間のショート動画視聴回数 1,000 万回以上」という2つの条件を満たしていれば、YPP(YouTubeパートナープログラム)への申請が可能になり、収益化をはじめとした特典を受けられるようになることが発表されました。

YouTubeShorts(ショート動画)の動画と動画の間に広告が表示されるようになり、その収益がYouTubeショートクリエイターへの報酬と音楽ライセンス費用に使用されるとのこと。クリエイターに割り当てられる広告収益のうち45%がYouTubeショートクリエイターのものとなり、ショート動画の合計視聴回数の割合に応じて分配されるようになります。

長期的かつ持続可能な新しいモデルのもと、固定額であったこれまでのYouTubeショートファンドよりも多くの収益を挙げられるようになることが予想されています。

(参考:「Made on YouTube: 次世代クリエイターの収益をサポート」)

YouTubeにおけるショート動画の比重は日に日に高まっており、今後も新たな展開が期待できるでしょう。

YouTubeがショートムービー投稿の新たな受け皿に?

ショート動画の投稿は盛んに行われており、現在(2022年9月)YouTube上で「#shorts」タグで検索すると約3.6億本のショート動画がヒットします。また2022年9月21日時点で、YouTube ショートの世界における再生回数が1日あたり300億回を超え、月間ログインユーザーが15億人に達していたことも分かっています。

(参考:「Made on YouTube: 次世代クリエイターの収益をサポート」)

今後も、「YouTubeShorts」でショート動画を投稿するクリエイターはより一層増えることが予想されます。これまでTikTokやInstagramなどが優勢だったスマートフォンからのショートムービー視聴において、YouTubeも大きな地位を占めるようになるかもしれません。

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この記事を書いた人

イワタ ヨウスケ
大学時代は外国語、宗教関連の研究に従事。コーポレートサイトやWebメディアのライティング、書籍の出版に携わる。好きな動物は猫。ちゅ〜るは歌いながらあげる派。

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