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【デバイス別】YouTube ライブ配信のやり方を初心者向けにご紹介!

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国内でも圧倒的な利用者数を誇る、世界最大の動画共有プラットフォーム「YouTube」。さまざまなコンテンツがあるなかでも、特にライブ配信ができる機能「YouTube ライブ」への関心が高まっています。

YouTuberやアーティストなどが頻繁に行っている印象が強いかもしれませんが、やり方さえ覚えてしまえば誰でも簡単に配信を行うことが可能です。

新型コロナウイルス感染症の影響などにより、実際に会場へ人を集めて開催するイベントが難しい場合は、この機能を活用してオンラインイベントを開催しても良いかもしれません。

当記事では、YouTubeライブ配信のやり方をデバイス別にわかりやすく解説します。

目次

YouTube ライブとは

YouTubeライブとは、Googleが提供している動画共有プラットフォーム「YouTube」上でリアルタイムに動画を配信できるサービスです。

YouTubeチャンネルを開設している人であれば誰でも無料で利用でき、スマートフォン(以下、スマホ)やPC、ゲーム機などさまざまなデバイスを使って、気軽に配信を行うことができるため、新商品のPRやオンラインイベントの開催、ゲーム実況など多様なシチュエーションで視聴者とコミュニケーションを取ることができます。

また、スーパーチャット、通称「スパチャ」による投げ銭機能(※利用には条件あり、後述)もあり、収益を得ることも可能です。

>>投げ銭機能についてもっと詳しく知る

YouTube ライブ配信を始める条件

YouTubeでライブ配信を行うには、「アカウントを確認済みにする」「ライブ配信に関する制限を受けていない」また、モバイルで配信を行う際は、さらに条件を満たす必要があります。それぞれの条件を満たす方法について確認していきましょう。

アカウントを確認済みにする

YouTubeでは不正行為防止等の理由により、初期設定のままでは制限されている機能がいくつか存在します。

YouTube ライブ配信をはじめ、この制限を解除するためには、電話番号による身元確認(アカウントの確認)を行う必要があるため、忘れずに設定しておきましょう。

なお、「アカウントの確認」は、既存のGoogleアカウントで行うことが可能です。

アカウントを確認済みにする手順

①配信を行いたいYouTubeチャンネルへログイン

②右上のアイコンをクリックしてメニュー内のYouTube Studioをクリック

>>YouTube Studioの使い方はこちらの記事で紹介しています。

③YouTube Studioにアクセス後、左側メニュー内にある設定をクリック

④設定画面が表示されたらチャンネルをクリック

⑤機能の利用資格から中級者向け機能の右側にある上矢印をクリック

⑥電話番号を確認をクリック

⑦SMSもしくは自動音声メッセージにて番号を受け取る

⑧受け取ったコードを入力し認証を行う

以上がアカウントを確認済みにする方法です。

ライブ配信に関する制限を受けていない

YouTube ライブで配信を行うには、過去90日の間にライブ配信に関する制限を受けていないことも条件になっています。

具体的な制限の内容については、以下の引用をご覧ください。

チャンネルがコミュニティ ガイドラインの違反警告を受けた。
ライブ配信またはアーカイブしたライブ配信が著作権侵害による削除の通知を受けた。
ライブ配信が、著作権保護された別のライブ配信と一致している。
ライブ配信の作成数が 1 日の上限に達した。24 時間後にもう一度お試しください。

※引用:YouTubeヘルプ「ライブ配信に関する制限

上記の制限を満たしていたとしても、配信者が13歳未満の場合(大人の同伴が明らかな場合を除く)は、ライブ配信機能の使用が制限されます。

その他にも、子ども向けにチャンネルを設定している場合は、一部機能が制限されるため、注意が必要です。詳しくはYouTubeヘルプの「ライブ配信に関する制限」をご確認ください。

モバイルで配信する時の条件

YouTubeライブは、スマホやタブレットなどを用いることで、PCよりも簡単かつ手軽に配信することができます。ですが、上記に挙げた2つ以外にも次のような条件を満たす必要があるので、しっかり確認しておきましょう。

チャンネル登録者数が50人以上

モバイル端末を利用する場合、チャンネル登録者数が50人以上でなければ配信を行うことができません。YouTubeライブの資格要件は今までに何度か変更されており、以前は1,000人以上の登録者数が必要でしたが、現在は50人にまで引き下げられました。

50人を達成後、ライブ配信を有効にするための申請ができるようになりますが、申請してから配信が可能になるまでに24時間かかるケースもあるようなので、条件を満たしたら早めに申請しておきましょう。

なお、チャンネル登録者数が1,000人未満の場合、悪質なユーザーによるコンテンツの拡散を防ぐために視聴者数が制限される場合があります。

YouTubeアプリのバージョンが最新であること

すべての条件を満たしても配信ができない場合、YouTubeアプリのバージョンが古い可能性があります。そのため、配信を行う前にYouTubeアプリのバージョンが最新かどうか確認しておきましょう。

なお、新規でアプリをインストールする際は、スマホ(またはタブレット)のOSバージョンが古いとインストールができない場合があるので、注意してください。

YouTubeライブを収益化するには?

YouTubeライブ配信では、収益化の要件を満たしている場合に広告を表示したり、スーパーチャット(通称:スパチャ)いわゆる、投げ銭システムを活用したりして収益を得ることが可能です。

将来的に収益化を目指したい方は、以下の条件を満たせるように頑張りましょう。

YouTubeライブ収益化の主な条件

  • チャンネル登録者数が1,000人以上
  • 過去12か月間の総再生時間が4,000時間以上
  • コミュニティ ガイドラインの違反警告がないこと
  • チャンネル収益化ポリシーを守っていること

などが条件になります。

これからYouTubeチャンネルの運営を始める方にとって、チャンネル登録者数1,000人以上、総再生時間4,000時間以上という条件は収益化を目指すにあたって大きな壁になるかと思いますが、達成するためには地道にコツコツと動画投稿を続けていくほかありません。

競合のコンテンツをチェックしたり、視聴者の興味をそそる企画を行ったりしてファンを増やしていくことで、収益化できる可能性が高まるので、根気強く取り組んでみてください。

>>YouTubeチャンネルの収益化についてはこちらから

YouTubeライブのメリット・デメリット

世の中にはさまざまなライブ配信ツールがあり、それぞれにメリット・デメリットがありますが、YouTubeライブにも同じようにメリットとデメリットが存在します。

それぞれ確認していきましょう。

メリット

YouTubeライブ配信の最大のメリットは、視聴者を獲得できるチャンスが多いことです。

YouTube は、2007 年に日本語でのサービスを開始し、2022 年に 15 周年を迎えました。18 歳以上の国内月間ユーザー数は 7,000万人で、これは 18 歳以上の日本人の 65% 以上に当たります

YouTube の経済効果とは – Think with Google

配信ツールのなかでも圧倒的な視聴者数を誇っているため、多くの人に見てもらえる可能性があります。

さらに、YouTubeは、スマホ(またはタブレット)やPCだけでなく、PS4やPS5といったゲーム機から配信できるのも魅力です。限定配信なども簡単に行えるので、セミナーなど参加者を制限したい場面でも活用できるでしょう。

また、条件をクリアすれば、収益化することも可能です。アーカイブも自動で残り、配信後もコンテンツの1つとして公開し続けられます。

デメリット

YouTube ライブ配信のデメリットは特にないかもしれません。国内での利用者数も圧倒的ですし、知名度も抜群です。

強いて言えば、スマホからの配信が容易ではないことが挙げられるでしょう。チャンネル登録者数が50人以上いない場合、スマホからの配信ができない仕様となっているため、スマホから配信を行いたい方は、まずチャンネル登録者数を集めなければなりません。

YouTubeライブ配信に必要なもの

ここからは、YouTube ライブで配信を行う際に必要なものを紹介します。これらの機材がないと動画を配信することができないので、事前に準備しておきましょう。

YouTubeライブ配信に対応したデバイス

YouTube ライブの配信にはデバイスが必要です。スマホ(またはタブレット)、PCなど目的や状況に応じて最適なデバイスを選びましょう。

また、PS4やPS5といったゲーム機でも配信が可能です。ゲーム配信を手軽に行いたい方はPS4/PS5を購入するのも選択肢の1つとなります。

ウェブカメラ

スマホはカメラがついているものが多いので、別途用意する必要はほとんどありませんが、PCから配信を行う場合は、ウェブカメラが必要です。

ただし、ノートパソコンはそのデバイスにカメラがついているケースが多いため、必ずしも用意する必要はありません。デスクトップに関しては必須となります。

マイク

こちらもPCで配信する場合に必要な機材です。デスクトップの場合は必須ですが、ノートパソコンの場合はマイクを搭載している可能性があるため、購入前に確認しておきましょう。

YouTubeライブ配信にあると便利なもの

ライブ配信の環境をよりよくする機材も紹介していきます。

必須でそろえる必要はありませんが、今後本格的にライブ配信を行いたいと考えている場合は、導入してみてはいかがでしょうか。

オーディオインターフェース

オーディオインターフェースとは、録音などを行う際に楽器やマイクをPCに接続するための機材です。最近ではライブ配信に使用するユーザーが増えたこともあり、スマホに繋げられるオーディオインターフェースも増えてきました。

高品質な音声やBGMを配信したいのであれば、オーディオインターフェースの導入をおすすめします。

三脚(スタンド)

カメラやスマホで配信を行う場合、三脚があると便利です。手持ちでの配信は、配信者側にとっても視聴者側にとっても疲れる原因となりますが、三脚を用いることで画角や距離を簡単に調整したり、手ブレを防止したりできるので、双方の負担を軽減できます。

充電しながらの配信もできるようになるため、長時間配信を行う際の必須アイテムといっても過言ではありません。

照明(リングライト)

自宅の環境によっては映像が暗く見えてしまうこともありますが、この問題はリングライトをはじめとした照明器具を使用することで解決できるでしょう。

リングライトはスタジオ照明などと違い、比較的安価で手に入れやすく、顔全体を明るく照らしてくれることから、より写りがクリアに見えるため、印象を上げる効果も期待できます。なかには三脚と一体型になっているリングライトもあるので、用途によって導入を検討してみてはいかがでしょうか。

ビデオスイッチャー

ビデオスイッチャーとは、複数台のカメラを使用する際に、映像を切り替えるための機材です。リアルタイムで切り替えが可能なため、ライブ配信を盛り上げるためのツールとして需要が高まっているように見受けられます。特に、企業が行うセミナーなどで使われることが多い印象です。

キャプチャーボード

PCでゲーム配信を行う際に必須となる機材がキャプチャーボードです。

PS4/PS5を除いて、XboxやNintendo Switchなどを用いる場合は、この機材がなければ配信できません。また、実況動画などの作成にもキャプチャーボードが必要になるため、これからゲーム配信および実況を考えている場合は導入しましょう。

デバイス別配信方法|スマホ・タブレット編

YouTubeライブは使用するデバイスによって、配信のやり方が異なります。

スマホからのライブ配信はカメラやマイクを繋げずとも簡単に配信を行うことが可能です。手軽に配信を行いたい方にはハードルが低く、ライブ配信初心者におすすめの方法となります。ですが、上記にも記載したとおりチャンネル登録者数が50人以上いないと利用ができないため、要注意です。

それでは、やり方を説明します。

①スマホまたはタブレットでYouTubeアプリを開く

②画面下の⊕マークをタップ

③「ライブ配信を開始」をタップ

④各種設定を行う

⑤再度ライブ配信を開始をタップ

以上です。

ライブ配信を終了したい場合は、「終了」をタップしてください。

デバイス別配信方法|PC編

PCから配信を行う場合は配信手法が2通りに分かれており、1つはウェブカメラ配信、もう1つがエンコーダ配信となっています。

手軽に配信したいという方はウェブカメラ配信がおすすめです。凝った配信がしたい場合は機材の用意が少し大変になりますが、エンコーダ配信を選択すると良いでしょう。

それでは、それぞれのやり方を説明していきます。

PC(ウェブカメラ配信のやり方)

まずはウェブカメラ配信のやり方から確認していきましょう。

①アカウント認証済みのアカウントでYouTubeにログインする

②画面右上のカメラマーク(作成)をクリック

③「ライブ配信を開始」をクリック

④配信の詳細設定を行う

配信の作成を行う項目です。

こちらの設定では、配信のタイトルやその説明、カテゴリなど配信の詳細を設定します。

④-1タイトルの作成

まずはタイトルと説明を入力しましょう。

その後、カテゴリの選択を行います。

自分の配信に当てはまると思われるカテゴリを選択し、サムネイルの用意があればサムネイルを設定しましょう。

サムネイルの設定はできれば行うのがおすすめです。目を引くサムネイルが作成できれば視聴者獲得のチャンスが増えます。

>>YouTubeのサムネイル画像の作り方!おすすめソフト・アプリ5選

再生リストを作成している場合は、該当するものを選択してください。

④-2視聴者の設定

次に視聴者の設定を行います。配信内容が子供向けかどうかを選択したり年齢制限を設定したりできるので、当てはまるものをチェックしてください。

④-3詳細設定(有料プロモーション、タグ、言語など)

続いてタグなどの設定を行います。「すべて表示」をクリックし、さらに詳細な設定をしていきましょう。

④-4有料プロモーションについて

第三者から何らかの対価を得てライブ配信を行う場合は、有料プロモーションにチェックを入れます。当てはまらない場合は放置でかまいません。

④-5タグの設定

タグの設定を行うと関連動画や検索結果などで上位に表示される場合があります。複数のタグを付ける際は、半角スペースではなく、カンマで区切ってください。

④-6言語とキャプションの認定

海外向けに配信を行いたいのであれば、言語の設定を行いましょう。そうでない場合は選択しなくても問題ないです。字幕の認定については、米国内でテレビ放映された特定のコンテンツに対して設定を行うものなので、当てはまらない場合は放置でかまいません。

④-7録画した場所

外で配信を行う場合に設定を行うと良いでしょう。撮影した日付と撮影場所を入力すると、視聴者が場所からライブ配信を検索できるようになります。

④-8ライセンスの設定

ライセンスの設定を行います。

なお、YouTube ライブでは、以下2通りのライセンスを選ぶことが可能です。

  • 標準のYouTubeライセンス
  • クリエイティブ・コモンズ(著作権表示必須)

標準のYouTubeライセンスは転載不可の動画でYouTubeのみでの使用を許可するといったライセンス、一方のクリエイティブ・コモンズは投稿された動画を第三者が使用することを許可するといったライセンスになります。

どちらかを選択し、埋め込みを許可する(他サイトでの埋め込みを許可するか否か)かを選んで次に進みましょう。

④-9コメントと評価

アーカイブ上でのコメントの設定を行います。

以下4通りから選択できるので、希望するものにチェックを入れましょう。

  • コメントをすべて許可
  • 不適切な可能性があるコメントを保留して確認する
  • すべてのコメントを保留して確認する
  • コメントを無効にする

荒らし対策のため、基本的には「不適切な可能性があるコメントを保留して確認する」を選択することをおすすめします。

⑤カスタマイズ

主にチャットの設定を行う項目です。必要に応じて設定を行いましょう。

⑤-1チャット

チャット機能を使用するかしないかの選択が可能です。視聴者とコミュニケーションを取ったり視聴者間でやり取りしたりするのを許可する場合は有効にすることをおすすめします。

⑤-2チャットのリプレイ

ライブ配信の録画を視聴するユーザーが、ライブ配信中にやり取りされたメッセージを見ることができます。こちらも許可する場合は有効にしましょう。

⑤-3参加者モード

チャットでメッセージを送信できるユーザーを限定することが可能です。

以下3つの選択肢が用意されているので、希望するものにチェックをいれてください。

  • 全員(誰でもメッセージ送信が可能)
  • チャンネル登録者(ある程度の期間チャンネルを登録しているユーザーのみが参加可能)
    ※最小限必要なチャンネル登録期間の選択ができます。
  • ライブコメンタリー(チャンネル管理者に指定されたユーザーのみ参加可能)

⑤-4メッセージ待機

この項目では、参加者のメッセージを送信する間隔を指定することができます。

低速モードにチェックを入れると、1つのコメントを送信してから次のコメントを送信するまでに待機しなければならない秒数を設定できます。

⑥公開設定

公開設定では、ライブ配信の開始日時と、視聴できるユーザーの限定が可能です。

特定のユーザーのみに配信を行ったり、リンクを知っているユーザーのみに限定したりと、以下3つのなかから選ぶことができます。

  • 非公開
    自分と自分が選択したユーザーのみがライブ配信を視聴可能
  • 限定公開
    ライブ配信のリンクを知っているユーザーのみ視聴可能
  • 公開
    誰でも視聴可能

最後にスケジュールの設定で、開始日時を選択し、完了をクリックすれば設定終了です。

⑦ストリームのプレビュー

完了をクリックした後、最終確認の画面が表示されます。

こちらの画面で内容を確認し問題がなければ、「ライブ配信を開始」をクリックして、YouTubeライブを始めましょう。

PC(エンコーダ配信のやり方)

YouTubeにはエンコーダ配信という配信方法もあります。

エンコーダ配信とは、ソフトウェアなどを通してカメラ映像や音声をインターネット伝送に適した形式やビットレートに変換しライブ配信を行う方法のことです。

主に以下3つの方法があります。

  • ソフトウェアエンコーダ
    ソフトウェアを使用したエンコーダ配信です。
  • ハードウェアエンコーダ
    機器を使ったエンコーダ配信です。
  • モバイルエンコーダ
    アプリケーションを使用したエンコーダ配信です。

なお、エンコーダを使用すると、次のようなことが行えます。

  • 画面の共有やゲーム実況
  • 高音質な音声や高画質な映像の使用
  • 複数のカメラやマイクの使用など

配信をより本格的に行いたい方はエンコーダ配信が最適でしょう。

それでは、配信の手順について解説していきます。

①エンコーダをインストールする

ソフトウェアタイプかハードウェアタイプ、スマホで行う場合はエンコーダアプリをインストールしてください。ウェブカメラ配信とは違い、エンコーダ配信では専用のエンコーダを使用して配信を行います。

YouTubeライブ認証を受けたエンコーダもあるので、YouTubeの公式サイトから確認してみてください。

エンコーダで YouTube ライブ配信を作成する – YouTube ヘルプ

②ハードウェアを接続する

使用したい外部マイクやカメラがある場合、エンコーダと接続し、配信で使えるように設定が必要です。接続方法は使用するエンコーダによって異なるので、説明をよく見て接続を行ってください。

③エンコーダをYouTube ライブと接続して配信を開始する

配信を開始するには、YouTube ライブのサーバーURLとストリームキーをエンコーダに入力する必要があります。

YouTubeライブの設定画面でエンコーダ配信を選択すると伏字でストリームキーが表示されるため、右側のコピーをクリックして、エンコーダに貼り付けてください。

エンコーダ側で動画の送信を開始すると、ライブ配信がスタートします。

ライブ配信におすすめのエンコーダ「OBS Studio(OBS)」

OBS Studio(以下OBS)は、無料で利用可能なライブ配信用ソフトです。

おすすめする理由として、ウェブ上に操作方法や設定方法などの情報が豊富にあることが挙げられます。

OBSを利用しているユーザーは非常に多いため、情報発信をしている人が多いです。
何か困った場合でも、すぐに情報を見つけられるでしょう。

初めてエンコーダ配信を行うなら、OBSの利用を検討してみてください。

デバイス別配信方法|ゲーム機編

ゲーム機からのYouTubeライブ配信は今のところ、PS4またはPS5からしか行えません。

他のゲーム機もキャプチャーボードを使ってPCを通してのみ行えますが、PS4/PS5は別途キャプチャーボードやケーブル類を用意する必要なく、簡単に無料で配信できるので、手っ取り早くゲーム配信を行いたい場合は、PS4/PS5の購入を検討しても良いかもしれません。

今回は、PS5からの配信方法について説明していきます。

YouTubeライブ配信をPS5から行う方法

PS5は、コントローラーのボタンひとつで簡単に配信設定画面を開けるため、思い立ったタイミングで手軽にライブを始めることができます。

まずは、配信を行う前にPlayStation Networkアカウントの確認とYouTubeチャンネルの作成を行っておきましょう。

なお、PS5とYouTubeチャンネルの連携については設定から行うことが可能です。

①PS5で「設定」を開く

②設定画面にて「ユーザーとアカウント」を選択し、「他のサービスとリンク」を開く

③「YouTube」を選択し、「アカウントをリンク」を開く

④ブラウザ画面が表示されたら、ライブ配信を行いたいYouTubeチャンネルのアカウントのメールアドレスを入力して「次へ」を選択する

⑤画面が切り替わったら、自分が使用しているYouTubeチャンネルのパスワードを入力して「次へ」を選択する

2段階認証プロセスが表示された場合は画面の指示に従って、2段階認証を行ってください

⑥作業完了後、PS5側の画面で連携したいYouTubeチャンネルを選び、特に問題がなければ「許可」を選択する

「YouTubeアカウントとリンクしました」と表示されれば連携完了です。

ブロードキャスト(ライブ配信)を行いたい場合は、続けて以下の操作を行ってください。

⑦配信画面を開く

配信したいゲームソフトを起動し、クリエイトボタン(コントローラー左側にある十字キー右上の小さいボタン)を押して、画面左下にあるブロードキャストを選択してください。

⑧配信ツールを選択して、「YouTube」を選択する

⑨配信画面設定で、タイトルや説明、タグを入力し、公開方法を選んで、「ブロードキャストを開始」ボタンを選択する

手元にスマホやPCがある場合は、配信ができているか確認しておくと安心です。

ライブ配信の告知ができる!覚えておきたいシェア機能

ライブ配信の告知はシェア機能を使うと便利です。

ライブ配信中は、配信画面にある、矢印マークをクリックすると「ライブ配信の共有」という画面が表示されます。そこから動画リンクを取得し、そのリンクを使って各種媒体で告知を行いましょう。

ライブ配信を行う前は、ストリームのプレビュー欄にある「共有」というボタンで動画リンクを取得できます。事前に人を呼び込みたい場合は、このシェア機能を利用して、告知しておきましょう。

YouTubeライブ配信のチャット管理と荒らし対策

YouTubeでライブ配信をする際、対処に困るのがアンチコメントや支離滅裂な言葉等の連投といった、いわゆる「荒らし行為」です。事前に対策を講じることである程度荒らし行為を防ぐことができるので、楽しく配信を行うためにもあらかじめ設定を行っておきましょう。

YouTube Studioで事前に設定をしておこう

YouTubeでは「YouTube Studio」で各種設定を行うことができます。

ちなみに「YouTube Studio」とは、自身のチャンネルのアクセス解析や動画管理などができる機能です。アンチコメントなどの荒らし行為を完全に防ぐことはできませんが、ある程度の対策はできるので、チャンネル運用を検討している場合は、前もって設定しておいたほうが良いかもしれません。

なお、YouTube Studioは無料で使用できます。ウェブブラウザの他、Android、iOSのアプリも提供されており、スマホやタブレットから利用することも可能です。

それではYouTube Studioを使用した荒らし対策の設定方法について説明していきます。

モデレーターを使用する

モデレーターとは、配信者の代わりにコメントの管理を行える権限を付与されたユーザーのことです。不適切と思われるコメントの削除や非表示などの管理を行うことができるため、信頼できる知人などに依頼し、モデレーターとして管理をしてもらうと良いでしょう。

モデレーターの追加は、前述のYouTube Studioの設定から行います。

①YouTube Studioの設定を開く

②コミュニティの自動フィルタを確認

③モデレーターの欄に管理してもらいたいユーザーのチャンネルURLを貼り付ける

④保存して完了

以上がモデレーターを使ったコメントの管理方法です。

対象のユーザーをブロックする

対象のユーザーをブロックするのも、荒らし対策の1つです。

ブロックを行うと、そのユーザーからのコメントやチャットメッセージは表示されなくなります。ただし、すでに投稿されたコメントやチャットメッセージの削除には数日かかるケースもあるので、気を付けましょう。

それでは以下にブロックの方法を記載します。

①YouTube Studioの設定を開く

②コミュニティの自動フィルタを確認

③非表示のユーザー欄にて、非表示にしたいユーザーのチャンネルURLを貼り付ける

④保存して完了

以上が対象ユーザーのブロック方法です。

禁止ワードを設定する

配信の妨害と思われる単語は、事前に登録を行いコメント自体を防ぐことが可能です。デフォルトでYouTube側の基準に沿ったコメントの保留もできるので、合わせて設定しておくと良いでしょう。

以下2種類の方法がありますが、どちらか片方ではなく両方とも設定することで、悪質なコメントをより防ぎやすくなるので、両方設定しておいた方が安心です。

それでは設定方法を説明していきましょう。

デフォルトのチャット設定

デフォルトのチャット設定を行うと、スパムや自己宣伝、意味不明な内容、その他不適切な可能性があるコメントを、確認のためにYouTube Studioが自動的に保留にしてくれます。

チャンネル運営者が承認しなければ反映はされませんが、YouTube側の基準によって保留になるため、悪質なコメントを防げないケースもあるようです。

①YouTube Studioの設定を開く

②.コミュニティのデフォルトを確認

③チャットのメッセージ欄で不適切な可能性があるメッセージを保留して確認するにチェック

④保存して完了

以上がデフォルトのチャット設定方法となります。

ブロックする単語の追加方法

デフォルトのチャット設定と違い、自身で悪質と思われる単語を設定しブロックすることができる機能です。使ってほしくない単語がある場合はあらかじめ設定しておきましょう。

①YouTube Studioの設定を開く

②コミュニティの自動フィルタを確認

③ブロックする単語に不適切と考えられる単語を追加(カンマ区切り)

④保存して完了

以上が禁止ワードの設定方法となります。

YouTubeライブ配信のアーカイブについて

アーカイブとは、配信を行った後にその配信が自動的にチャンネルの動画として保存される機能のことです。

最近ではテレビ番組を後日「見逃し配信」としてアプリなどで配信するケースがあると思いますが、YouTubeライブにもその機能が備わっています。

それでは保存方法について説明していきましょう。

アーカイブは自動で残る

アーカイブは自動保存となっており、アーカイブを残さないように設定を行うことはできません。あとで削除することは可能ですが、配信終了後はコンテンツの1つとして動画一覧にアップロードされます。

ただし、12時間を超える配信はアーカイブが作成されません。もしアーカイブを残したいのであれば、12時間以内に配信を終えられるようにしましょう。

見られたくない場合は非公開か限定公開にしよう

前述のとおり、アーカイブを残さないように設定を行うことはできません。ですが、自動保存された配信を見られないようにすることは可能です。

もし見られたくない場合は、公開範囲を非公開もしくは、限定公開にしたうえで配信を行いましょう。

エンコーダ配信の場合は、あらかじめ設定で「配信が終了したらライブのリプレイを限定公開にする」にチェックを入れて配信を行うと、アーカイブが限定公開となります。

削除したい時のやり方

アーカイブは、YouTube Studioのコンテンツから削除が可能です。
動画を完全に削除してしまうと復元することはできないので、ご注意ください。

削除方法は以下のとおりです。

①YouTube Studioのコンテンツページにアクセス

②コンテンツ内のライブ配信をクリック

③削除したいコンテンツにチェックを入れて、その他の操作から「完全に削除」もしくは、コンテンツにカーソルを合わせて、オプションから「完全に削除」を選択する

④完全に削除をクリックした後、「動画は完全に削除され、復元できなくなることを理解しています」にチェックを入れて、再度「完全に削除」をクリックする

アーカイブをダウンロードしたいとき

自動保存されたアーカイブはダウンロードが可能です。編集して再度投稿したい場合などに便利なので、保存方法を覚えておきましょう。

なお、アーカイブのダウンロードは、削除したい場合と同様にYouTube Studioから行います。

①YouTube Studioのコンテンツページにアクセス

②ダウンロードしたいコンテンツにマウスを合わせて「オプション」をクリック

③表示されたメニューのなかから、「ダウンロード」をクリック

720pまたは360pのMP4ファイルとしてダウンロードが可能です。
ただし、次の場合は動画をダウンロードすることができません。

  • 動画が YouTube から削除されている
  • 動画に著作権侵害の警告やコミュニティ ガイドラインの違反警告がある
  • 動画で事前に承認された音声トラックを使用している
  • 過去24時間以内に動画をすでに5回ダウンロードした(自分の動画をダウンロードできる回数は1日に5回まで。1日経過すると、動画をダウンロードするオプションの表示が復活します。)

もし、ダウンロードができない場合は、上記の制限事項に引っかかっている可能性があるため、該当するものがないか確認してみましょう。

YouTubeライブ配信を行う際の注意点

YouTubeでライブ配信を行う際の注意点について紹介していきます。

ライブ配信は気を付けて行えば、楽しく配信できますが、ちょっとした不注意で取り返しのつかないことに発展する場合もあるため、注意が必要です。

視聴者とのコミュニケーションを忘れない

ライブ配信の醍醐味は、配信者と視聴者がコミュニケーションを取れることです。視聴者を無視したり、放置したりすると自分の配信に定着してくれない可能性があるため、ファンを増やすためにも独りよがりの配信はやめましょう。

また、視聴者や他の配信者の悪口を言うなど、誰かを傷つける行為も、避けた方が無難です。

個人情報は公開しない、晒さない

極力、自身や他人の個人情報を公開することは避けることをおすすめします。

現代では簡単にウェブを通して個人の情報を特定することができ、大丈夫だと思って自宅を隅々まで公開したり近所を公開したりすると、住所が特定されるなど、何かのトラブルに発展する可能性があるので、気を付けて配信を行いましょう。

コミュニティガイドラインを遵守する

チャンネルBANやアカウントBANを防ぐためにもYouTubeのガイドラインに沿った配信を行うことを心がけましょう。

そのためにはガイドラインの確認が重要です。数多くのルールやガイドラインがあるので、クリエイターとして活動を始める前に、YouTube Creatorsチャンネルが投稿している「YouTubeの基本ルール」の再生リストを視聴することをおすすめします。

他の媒体(Twitchなど)との同時配信は要注

他のライブ配信ツールと同時配信を行いたいと考えている方もいるかとは思いますが、各媒体によってルールが違うため、同時配信を行いたい場合には、しっかりとルールを確認してから配信を行いましょう。

たとえば、ゲーム配信などで人気の配信ツール「Twitch(ツイッチ)」では収益化したらYoutubeとの同時配信は禁止になるというルールがあります。悪気なく無意識にルールを違反してしまうこともあるので、事前確認を怠らないよう徹底しましょう。

自分に合ったやり方でYouTubeライブ配信を楽しもう

今回は、YouTubeライブ配信のやり方について解説しました。

エンコーダ配信やスマホからの配信などはハードルが高いかもしれませんが、YouTube ライブには、スパチャで収益を得られたり、企業であればリアルタイムにユーザーの反応を把握できたりといったさまざまなメリットがあります。

また、近年市場も増加しているVtuberなら、顔を出さずに配信活動をすることも可能です。
(参考)VTuberのなり方 – 海外VTuberにインタビュー

そのため、内容についてはガイドラインを遵守しながら、ぜひ自分にあったやり方でYouTube ライブでの配信を楽しんでみてください。

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この記事を書いた人

ささき
2019年にサングローブに中途入社。入社前は音楽業界で営業、商品開発、SNS運用などに携わっていた。現在はSEO運用サポートを経て、メディア運営・執筆に取り組んでいる。

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