
TikTok(ティックトック)の危険性とは?危険だと言われる理由や安全に利用するポイントを紹介!
数秒~数十秒程度のショートムービーをシェアできるTikTok。世界中でとても人気があるので、使ったことがある方も多いのではないでしょうか。
当記事では、TikTokが危険だと言われる理由や安全に利用するポイントなどを解説します。
目次
TikTok(ティックトック)とは?簡単に紹介!

「TikTok」とは、ショートムービーをシェアできるSNSです。ダンス・歌・ファッション・グルメといったテーマの動画を投稿するユーザーが多く、10~30代を中心に高い人気を誇っています。TikTokの大きな特徴は、写真を投稿するInstagramや、数分~数十分程度の長い動画を投稿するYouTubeとは異なり、数秒~数十秒程度の短尺動画を投稿できることです。
TikTokは、中国のテクノロジー企業ByteDanceが開発・運営しています。2016年に中国で「Douyin(抖音)」として発表された後、急速な成長を遂げ、日本では2017年にTikTokとしてサービスを開始しました。
TikTok(ティックトック)に危険性はある?

TikTokは必ずしも安全だとは言い切れません。なぜなら、TikTokを含むSNSの利用には、個人情報の漏洩やプライバシー侵害、誹謗中傷など、常にリスクがついて回るからです。動画を視聴するだけであれば、危険性は非常に低いと考えられますが、他のユーザーの投稿にコメントをする、自分で動画を投稿することによって、危険性が高まると言われています。
TikTokでは、誰でも気軽に動画を投稿したり視聴したりできるため、不特定多数の知らない人と関わる機会が自然と増えていきます。その結果、インターネットリテラシーが不足していると、トラブルに巻き込まれるリスクが高くなります。
TikTokだけでなく、インターネットやSNS全般に共通することですが、安全に利用するためには、正しいインターネットリテラシーを身に付けることが重要です。
TikTokに危険性があると言われる理由
TikTokに危険性があると言われる理由は、以下の通りです。
- 個人情報の流出リスクがあるから
- 投稿した動画が炎上する可能性があるから
- DM機能を悪用する人がいる可能性があるから
- 中国政府にユーザーデータがわたってしまう懸念があるから
- 無断転載される恐れがあるから
- ユーザーとのトラブルに発展する恐れがあるから
- TikTok運営がユーザーデータを収集しているから
それぞれ確認していきましょう。
理由①:個人情報の流出リスクがあるから
TikTokに危険性があると言われる理由の1つ目は、「個人情報の流出リスクがあるから」です。
十分に注意して利用しないと、投稿動画が原因で個人情報が流出してしまう場合があります。
「投稿した動画から住所が突き止められた」「子どもの制服から通っている学校が特定された」といった出来事が起こる可能性も否めません。
個人情報が流出すると、状況によっては、脅迫や嫌がらせ、ストーキング行為などのターゲットにされてしまう可能性があるので、細心の注意を払いましょう。
理由②:投稿した動画が炎上する可能性があるから
TikTokに危険性があると言われる理由の2つ目は「投稿した動画が炎上する可能性があるから」です。
TikTokは、不特定多数の人が利用しているSNSということもあり、動画内容に対しての非難や中傷が殺到してしまう可能性も考えられます。
不適切な発言や投稿は炎上の火種になってしまうことがあります。動画の炎上は、誹謗中傷トラブルの原因にもなりますので、十分に注意しましょう。問題がない投稿をしていても、一定数誹謗中傷をするユーザーはいるので、被害を受けた場合は、周囲の人に相談しましょう。
※誹謗中傷とは:個人や企業の社会的評価を低下させるような根拠のない悪口や嘘を言って他人を傷つける行為
ちなみに、
- 政治・宗教・差別、誹謗中傷、個人攻撃などを含む動画
- 悪ふざけや非常識な行動など他の人の迷惑になるような動画
などは、特に炎上につながりやすいと言われています。炎上・誹謗中傷をできる限り回避するために、こうした動画を投稿するのは控えましょう。また、炎上や誹謗中傷が気になる方は、アカウントを非公開にする、コメントオフ機能を活用することもおすすめです。
ただ、中には投稿した動画に問題となる要素がなくても、攻撃を行うユーザーも存在します。もし、悪質なユーザーから誹謗中傷を受けた場合は、まずブロックして、誹謗中傷が含まれる投稿を通報しましょう。状況に応じて、損害賠償請求なども検討するのがよいでしょう。
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TikTok(ティックトック)でのブロックの仕方を解説!
理由③:DM機能を悪用する人がいる可能性があるから
TikTokに危険性があると言われる理由の3つ目は「DM機能を悪用する人がいる可能性があるから」です。
TikTokには、特定のアカウントと直接、クローズドでメッセージを送受信できるDM機能が備わっています。
このDM機能を悪用して、個人情報や金銭をだまし取ろうとする詐欺師や、出会い目的で接触してくるユーザーからDMが届く場合があるので、注意が必要です。
見知らぬ人からのDMについては内容を鵜呑みにせず、返信するのは避けましょう。
理由④:中国政府にユーザーデータがわたってしまう懸念があるから
TikTokに危険性があると言われる理由の4つ目は「中国政府にユーザーデータがわたってしまう懸念があるから」です。
TikTokは中国発のアプリであるため、中国政府に不正入手されたユーザーデータがわたってしまう可能性があるとして、世界各国でTikTokの利用を禁止する動きが広がっています。
きっかけは、2022年12月に起きた不正アクセス事件です。アメリカの経済誌「Forbes(フォーブス)」は、「TikTokの運営会社であるバイトダンス社の社員が、TikTokの取材を担当していた数人の記者の位置情報データを不正に入手しようとした」と発表しました。バイトダンス社はこれを認め、関与した社員を解雇しています。
この事件を機に、米国をはじめ世界各国で、TikTok利用禁止の動きが活発化したと言われています。
理由⑤:無断転載される恐れがあるから
TikTokに危険性があると言われる理由の5つ目は「無断転載される恐れがあるから」です。
TikTokでは、他のユーザーがあなたの動画を簡単にダウンロードしてシェアできます。そのため、他のSNSで無断で使われたり、悪用されるリスクがあります。自分の投稿が意図せず広まる可能性もあるので、動画を投稿する際は、ネット上に残るリスクを考えて慎重に行いましょう。
また、知らないうちに動画が拡散されないように、ダウンロード機能の制限設定を活用することをおすすめします。
理由⑥:ユーザーとのトラブルに発展する恐れがあるから
TikTokに危険性があると言われる理由の6つ目は「ユーザーとのトラブルに発展する恐れがあるから」です。
TikTokでは、個人のユーザーが自由にコミュニケーションを取ることができますが、その中で意見のずれや誤解が生じ、時にはトラブルに発展する場合もあります。
トラブルを避けるためには、自分自身が適切な対応を心がけるだけでなく、他のユーザーとのコミュニケーションをとる際に、礼儀や敬意を忘れないことが大切です。また、万が一トラブルが起きた場合には、感情的にならず冷静に対応し、必要に応じてTikTokの運営に相談することを検討しましょう。
理由⑦:TikTok運営がユーザーデータを収集しているから
TikTokに危険性があると言われる理由の6つ目は「TikTok運営がユーザーデータを収集しているから」です。
多くのアプリやウェブサービスと同様に、TikTokもユーザーのアクティビティや閲覧履歴、位置情報など、さまざまなデータを収集していると言われています。
これらのデータは、ユーザーに合わせたコンテンツの推薦や広告配信を行うために利用されることが一般的ですが、プライバシーの侵害や個人情報の流出リスクが懸念されています。
TikTok (ティックトック) の危険性を踏まえ安全に利用するためのポイント

ここからは、TikTokの危険性を踏まえ、安全に利用するためのポイントをご紹介します。ポイントは以下の3つです。
- 個人情報を安易に明らかにしない
- アカウントのプライバシー設定をする
- 怪しいDMは無視する
- ペアレンタルコントロール機能を活用する
- アカウントのセキュリティを強化する
ポイント①:個人情報を安易に明らかにしない
TikTokを安全に利用するためのポイントの1つ目は「個人情報を安易に明らかにしない」ことです。まず第一に、顔出しするのは個人が特定されてしまうリスクがあるので避けるのがベターです。動画を投稿する際には、首から下を撮影したり、アバターやイラストを使ったりするのがおすすめです。また、TikTokにはさまざまなエフェクトやフィルターがあるので、それらを利用して顔を隠すのもいい方法です。
このほか、TikTokの動画には、自分の名前や住所はもちろん、その他個人が特定されかねない情報も映さないように注意しましょう。
例えば、
- 動画に映り込んだ部屋の間取りや郵便物、人、自宅付近の景色
- 利用しているスーパーや飲食店の情報
- 最寄り駅
- 天気や災害、電車の遅延情報
- 学生であれば制服
といった情報は生活エリアの特定につながる可能性があるため、発信しないように心がけましょう。
また、自身の投稿だけでなく、ほかの人の投稿にコメントをする際にも、個人情報を書き込んでいないか、しっかりとご確認ください。
ポイント②:アカウントのプライバシー設定をする
TikTokを安全に利用するためのポイントの2つ目は「アカウントのプライバシー設定をする」ことです。
アカウントのプライバシー設定として行いたいのは、以下の4つです。
- アカウントの公開・非公開を設定する
- 作成した動画の公開範囲を変更する
- 第三者による動画のダウンロードができないようにする
- コメントフィルターをかける
それぞれ見ていきましょう。
アカウントの公開・非公開を設定する
不特定多数の人にアカウントを見られたくない場合、非公開設定をすることができます。非公開設定をすると、承認したユーザーにのみ投稿やプロフィールが公開されます。
非公開アカウントの設定方法は、以下の通りです。
(1)まず、プロフィール画面の右上にある「≡」をタップする。
(2)「設定とプライバシー」を開く。

(3)「プライバシー」をタップする。

(4)非公開アカウントをオンにする。

作成した動画の公開範囲を変更する
TikTokでは、シェアする動画ごとに公開範囲(動画を誰が見られるようにするか)を変えることができます。
新しい動画を投稿する場合、公開範囲は投稿画面で設定することが可能です。
すでに投稿した動画の公開範囲を変更する場合は、以下の手順で行います。
(1)TikTokで公開範囲の設定を変更したい動画を開く。
(2)画面下部の「プライバシー設定」をタップする。

(3)「動画の公開範囲」で動画を公開したい範囲を選択する。(誰でも/友達(相互フォロワー)/自分のみ、から選択可能)

第三者による動画のダウンロードができないようにする
自分が投稿した動画を他のユーザーがダウンロードができないように設定することで、悪用されるリスクを抑えることができます。
設定の手順は以下の通りです。
(1)まず、プロフィール画面の右上にある「≡」をタップする。
(2)「設定とプライバシー」を開く。

(3)「プライバシー」をタップする。

(4)「ダウンロード」をタップする。「動画のダウンード」をオフにすれば、他のユーザーが動画をダウンロードできなくなります。

コメントフィルターをかける
TikTokには、スパムコメントや不適切なコメント、指定したキーワードが入ったコメントを除外することができる「コメントフィルター」という機能があります。この機能を使うことで、誹謗中傷のリスクを減らすことができます。
コメントフィルターの設定方法は以下の通りです。
(1)まず、プロフィール画面の右上にある「≡」をタップする。
(2)「設定とプライバシー」を開く。

(3)「プライバシー」をタップする。

(4)「アクティビティ」の中の「コメントを許可する範囲」をタップする。

(5)「コメントフィルター」から、コメントの表示・非表示の設定をする。スパムコメントに加え、特定のキーワードを含むコメントもフィルターで非表示にすることができる。全てのコメントを非表示にすることも可能。

ポイント③:怪しいDMはスルーする
TikTokを安全に利用するためのポイントの3つ目は「犯罪につながりそうな怪しいDMは、スルーする」ことです。DMは、他のユーザーとの貴重な交流ツールである一方で、詐欺師や出会い目的のユーザーや、誹謗中傷をする悪質なユーザーとの接点にもなり得ます。
ただ、DM機能を一切使わないと、他のユーザーとの交流が制限されてしまうため、他ユーザーとのやり取りを楽しみたい方は、リスクが生じうることを踏まえて、適切にDM機能を活用しましょう。
ポイント④:ペアレンタルコントロール機能を活用する
TikTokを安全に利用するためのポイントの4つ目は「ペアレンタルコントロール機能を活用する」ことです。TikTokのペアレンタルコントロール機能は、保護者が子どものアカウントを見守りながら管理できる機能で、未成年者がTikTokを利用している場合におすすめです。
ペアレンタルコントロール機能を使えば、子どもが見る動画を制限したり、DMの利用を制限したりすることができます。また、アカウントのプライバシー設定も変更することが可能です。
ポイント⑤:アカウントのセキュリティを強化する
TikTokを安全に利用するためのポイントの5つ目は「アカウントのセキュリティを強化する」ことです。
TikTokでは、個人情報を盗んだり、ハッキングを行ったりする詐欺が発生することがあります。 特にインターネットの知識が少ない人が狙われやすいので、アカウントのセキュリティをしっかり強化することが大切です。
アカウントのセキュリティを強化するためには、強力なパスワードを使うこと、2段階認証を設定すること、そしてプライバシー設定をチェックするのが有効です。
パスワードを強化するには、簡単で予測しやすいものや、自分の個人情報に関連するものは避けましょう。代わりに、英数字、記号を組み合わせた複雑なパスワードを設定してください。また、二段階認証を導入することでセキュリティをさらに向上させられます。 これは、すでに登録済みのメールアドレスや電話番号を使った追加の認証手順を行うことで、アカウントの不正使用を防ぐ仕組みです。
さらに、プライバシー設定を確認し、誰が自分の投稿を閲覧できるか、またどんな人からのメッセージやコメントを受け付けるかなどをしっかりチェックすることも大切です。
TikTok (ティックトック) の危険性まとめ

当記事では、TikTokを利用する上で考慮すべき危険性に触れた上で、安全に利用するためのポイントを解説しています。当記事をよく読んでいただいた上で、危険性を回避して運用をしてみてください。
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