ChatGPT(チャットジーピーティー)の使い方や始め方を解説!日本語に対応している?
ChatGPTが注目を浴びてから1年以上経ちました。なかには業務に取り入れている企業も存在します。しかし、まだまだビジネスでの普及率は低く、「使い方がよくわからない」という方も多いはずです。
そこで本記事では、ChatGPTの使い方をはじめ、始め方や活用方法を解説します。日本語対応への有無、利用時の注意点にも触れているので、ぜひ参考にしてください。
目次
ChatGPTとは
ChatGPTとは、OpenAIが開発したAIチャットサービスです。人間の発話に対し、AIが答えを返すことで対話が行われます。あらかじめ設定しておいた回答ではなく、1からコンテンツを生み出す「生成AI」と呼ばれるジャンルに属します。生成AIについてはこちらの記事を参考にしてください。
>>>生成AI(生成系AI)とは?メリットやデメリット、従来のAIと違いを解説!
ただし、ChatGPTが学習しているのは2023年までの情報であるため、質問によっては回答が最新のものではない可能性もあります。
「質問に回答する」という機能は、たとえばGoogleのような検索エンジンと同じように思えます。しかしChatGPTは単に知りたいことを教えてくれるだけではなく、質問に応じていくつかの選択肢を示したり、課題や懸念を伝えたり、よりよい状態に向けてのアドバイスをしてくれたりもします。
これらのまるで「専門知識を持った人間が考えているかのような回答」が非常に自然なかたちで出力されることこそ、ChatGPTが持つ大きな特徴だといえます。
とはいえChatGPTは誤った情報でも非常にもっともらしい言い方で回答してくるため、出力された内容の精査は人力でおこなわなければなりません。
モデル
ChatGPTは大きく分けて2種類のモデルに分けられます。
- GPT-3.5
- GPT4
簡単にまとめると、GPT-3.5をアップグレードしたものがGPT-4です。両モデルの違いは多々あり、料金プランも異なります。
詳細はこちらの記事を参考にしてください。
>>>【GPT-4 vs GPT-3.5】OpenAIのChatGPT(チャットジーピーティー)の新モデルを徹底解説!
【有料?無料?】ChatGPTの料金プラン
ChatGPTには有料と無料の料金プランが存在します。それぞれの違いは以下のとおりです。
料金プラン | Free | ChatGPT Plus |
---|---|---|
月額 | 無料 | 20ドル |
モデル | GPT-3.5 | GPT-4 |
ファイルのアップロード | ☓ | ◯ |
画像生成 | ☓ | ◯ |
無料でもある程度利用できますが、本格的に活用する場合、有料プランのChatGPT Plusへとアップグレードしたほうがいいでしょう。
>>>ChatGPT Plusとは?無料版との違い、メリットや料金、登録・支払い方法について解説
ChatGPTは日本語に対応している
結論、ChatGPTは日本語に対応しています。プロンプトを英語に翻訳する必要がなく、そのまま入力して問題ありません。
たとえば、「Where is the capital of Japan?(日本の首都はどこですか?)」というプロンプトを試した結果は以下のとおりです。
どちらも正しい回答を出力しています。
ChatGPTの始め方
公式サイトにアクセスすると、まずこの画面が表示されます。初めて登録する人は「Sign up」を選んでください。「Log in」は既にChatGPTのアカウントを持っている人向けです。
「Create your account(アカウントの新規開設)」という画面に変わります。「Email address」の欄に登録したいメールアドレスを記入し、「Continue」をクリックします。Googleアカウントやマイクロソフトアカウントを使っての登録も可能です。
次に氏名を入力します。アルファベットでも日本語でもかまいません。「Continue」をクリックすると登録が完了します。
また、「本名の登録は少し怖い」という方はこちらの記事を参考にしてください。
>>>ChatGPTに本名を登録するのは危険?名前登録はニックネームでいい?
ちなみに下の注釈部分に書かれているのは「Continueボタンをクリックすると、ChatGPTの規約に同意したとみなされます。また18歳以上であることを確認したことになります」というような内容です。規約が気になる人は「Terms」からチェック可能です(全編英語です)。
登録が完了すると、いよいよChatGPTの利用が始まります。簡単なChatGPTの紹介が入るので、確認したら「Next」をクリックしてください。
ChatGPTの基本画面です。画面下部のチャット欄に文章を入力するだけで、適切な回答をAIが返してくれます。話題を一新したいときは、左上の「New chat」から新しいルームを作成できます。
ChatGPTはテキスト形式であれば、基本的にどんな回答でも返してくれます。たとえば資料作成に役立つエクセル関数、HTMLコード、旅行先でおすすめの飲食店など、今知りたいことを尋ねることで、検索エンジンのような使い方も可能です。
ただしこれまでに何度かお伝えしているように、回答が必ずしも正しいとは限りません。最終的な正確性のチェックは人力でおこなう必要があります。
ChatGPTの使い方
ChatGPTの使い方は非常にシンプルです。
まず、ホーム画面を開きます。
次にプロンプトと呼ばれるテキストを入力します。今回は「What are the 47 prefectural capitals?(47都道府県の県庁所在地を教えて下さい)」にしてみました。結果は以下のとおりです。
わずか2秒で回答が出力されました。続けて「Sort by prefecture by economic size(経済規模の大きい都道府県順に並び替えてください)」と追加で指示を出してみます。結果は以下のとおりです。
長文の部分を翻訳すると以下のとおりです。
経済規模は、GDP、一人当たりGDP、工業生産高など、さまざまな方法で測ることができるため、経済規模で県庁所在地を並べ替えるのは、少し主観的で難しいかもしれない。しかし、GDPを経済規模の尺度として考えた場合、ここでは一般的な都道府県庁所在地のリストを各都道府県のGDP順に並べた: |
ChatGPTが自ら条件を設定し、質問に対して精度の高い回答を行ったことが伺えます。
スマホアプリでのChatGPTの使い方
ChatGPTはスマホアプリでも利用できます。基本的な使い方はパソコンと変わりません。
ChatGPTをスマホアプリで使う方法はこちらの記事で解説しています。興味のある方は参考にしてください。
>>>【iPhone/Android】ChatGPTアプリの始め方を解説!本物はどれ?日本語でOK?
ChatGPTの活用方法
ChatGPTは文章を生成するタイプのタスクであればどのような用途にも使えますが、よくある使用法としては以下の4つが考えられます。
- テキスト生成・質疑応答
- 翻訳
- PDF要約
- 画像生成
それぞれ詳細をチェックしていきましょう。
テキスト生成・質疑応答
ChatGPTにテキストを生成させることで、大量の文章を手軽かつ迅速につくることができます。Webサイトやアプリケーションなどでの制作作業や、マーケティングキャンペーンなどで使用されることが多いです。
また、質疑応答に活用することも可能です。Google検索とは異なり、人間を相手するような感覚で質問できる点が魅力といえます。
この技術によって、人間の作業を大幅に減らすことができますが、生成されたテキストの質や正確性については問題がある場合もありますので要注意です。
翻訳
ChatGPTはテキストの翻訳にも対応しています。たとえば、ヘレン・ケラーの名言「Although the world is full of suffering, it is also full of the overcoming of it.」をChatGPTで翻訳した結果は以下のとおりです。
DeepLでの結果が「世界は苦しみに満ちているが、それを克服することにも満ちている。」なので、しっかり翻訳できていることがわかります。
PDF要約
ChatGPTはPDFの要約も可能です。参考までに、文化庁の「AIと著作権」で試した結果は以下のとおり。
実際、本資料は「著作権制度の概要」「AIと著作権」の2部構成になっており、要約できていることがわかります。
ただ、ChatGPTのPDF要約機能は有料プランにしか搭載されていません。無料で同様の機能を利用したい場合、Claude 2をおすすめします。
>>>【無料】Claude 2の使い方を解説!ChatGPTよりすごいって本当?
画像生成
ChatGPTには画像生成機能も搭載されています。使い方はテキスト生成の際と同様、メッセージボックスにプロンプトを入力するだけです。今回は「Surfing Cat(サーフィンする猫)」にしてみました。結果は以下のとおりです。
ちなみに、本記事のサムネイルはChatGPTで生成しました。
ただ、ChatGPTの画像生成機能は有料プランにしか搭載されていません。詳細はこちらの記事を参考にしてください。
>>>ChatGPTで画像生成する方法を解説!著作権や商用利用はどういう扱い?
ChatGPTを使いこなすためのプラグイン
ChatGPTにはプラグインと呼ばれる機能が用意されています。簡単に説明すると、「ChatGPTに追加機能を搭載するためのオプション」です。
たとえば、「Webpilot」と呼ばれるプラグインを導入した場合、指定したWebページの内容を回答に反映できます。
ChatGPTのプラグインは奥が深い世界です。興味のある方はこちらの記事を参考にしてください。
>>>【おすすめ一覧】ChatGPTのプラグインとは?入れ方から使い方まで徹底解説!
ChatGPTを利用する際の注意点
ChatGPTを利用する際の注意点は以下のとおりです。
- 機密情報を入力しない
- ファクトチェックを必ず行う
それぞれ詳細を解説します。
機密情報を入力しない
ChatGPTを提供するOpenAIは、プライバシーポリシーで以下のような記載をしています。
ユーザーコンテンツ:お客様が本サービスを利用する際、当社は、お客様が本サービスに提供する入力情報、ファイル、又はフィードバックに含まれる個人情報(以下、「コンテンツ」といいます。)を取得します。
引用:プライバシーポリシー|Open AI
また、過去には情報漏洩につながったトラブルも発生しています。
「ChatGPTで個人情報漏えい OpenAIが原因と対策を説明」ITtmedia(2023/3/25)
このようなリスクを考慮すると、「機密情報や個人情報を入力しない」など細心の注意を払っておいて損はないでしょう。
ファクトチェックを必ず行う
先述した通り、ChatGPTの回答は100%正しいわけではありません。そればかりか、誤った情報にもかかわらず、まるで正しい情報かのように振る舞う「ハルシネーション」が起きる可能性もあります。
ChatGPTはLLM(大規模言語モデル)を利用した生成AIです。単語ごとの意味を理解して文章を生成しているわけではなく、「ある単語につながりそうな単語を予想して並べる」という仕組みになっています。
「単語を予想して並べる」のは確率的な作業です。つまり、誤った情報が出力される可能性があるということ。このような現象は「ハルシネーション」と呼ばれます。
ChatGPTにハルシネーションはつきものだと考え、生成されたコンテンツを利用する際は必ずファクトチェックを行いましょう。
ChatGPTのまとめ
今回は、生成AIのChatGPTについて解説しました。押さえておきたいポイントは以下のとおりです。
- ChatGPTはOpenAIが開発したサービス
- 無料プランと有料プランがある
- テキスト生成以外にも幅広い機能を搭載
- 出力結果が必ずしも正しいとは限らない
また、ChatGPTを使っているうえで、文字数制限や改行など、細かなトラブルが発生することもあります。その際はこちらのTipsを参考にしてください。
RANKING ランキング
- WEEKLY
- MONTHLY
UPDATE 更新情報
- ALL
- ARTICLE
- MOVIE
- FEATURE
- DOCUMENT
-
NEW ARTICLE
2024/04/18
CMSがSEOに効果的な理由とは?対策に関する重要な機能も解説!
CMS・サイト制作
-
NEW ARTICLE
2024/04/17
TikTokの動画保存(ダウンロード)方法について解説!ロゴなしで保存できる?
SNSTikTok
-
ARTICLE
2021/06/25( 更新)
TikTokライブ配信のやり方とは?配信するための条件やギフティング(投げ銭)機能についても教えます!
SNSTikTok
- 動画クリエイター
- Z世代
- ショートムービー
- 収益化
-
NEW ARTICLE
2024/04/16( 更新)
【OpenAI社発表】動画生成AI Soraとは?いつから使用できる?
動画コンテンツ
- トレンド
- AI