最先端のWebマーケティングを発信するメディア

最先端のWebマーケティングを発信するメディア
ドメインパワーとはのアイキャッチ

ドメインパワーとは?スコア目安や調べ方・SEOで重要とされている理由を解説

最終更新日:

SEO

SHARE
FacebookTwitterLineHatenaShare

SEOにおいて、ドメインパワーは非常に重要な要素の1つとされています。Googleの公式指標ではないものの、本記事で紹介するチェックツールを利用して検索結果の上位に表示されるwebサイトを調べると、パワーランクの高いものばかりです。

ですが、「結局ドメインパワーって何?」「何のスコア?」「どうやって上がるの?」といった疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。

本記事では、ドメインパワーとはなにかをわかりやすく解説しています。SEOで重要とされる理由や、無料で調べる方法、ドメインパワーの高め方や悪影響についても網羅しているので、ぜひ参考にしてください。

ドメインパワーとは

ドメインパワーとはのイメージ画像

ドメインパワーとは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンから「どのくらい評価されているのか」を0~100までで数値化(スコア化)したものです。被リンクやコンテンツの質、更新頻度などのデータを活用してwebサイト全体を評価します。

ドメインパワーの低いWebサイトでは、どれだけ良質なコンテンツを発信しても、なかなか検索上位に表示されません。反対にドメインパワーの高いWebサイトでは、インデックスされるまでの時間が早まったり、上位表示されやすかったり、多くのメリットがあります。

なお、ドメインパワーはGoogleの公式指標ではありませんが、SEOに大きな影響を与えているのは事実です。検索順位をコンスタントに上げたい場合は、ドメインパワーを高めておくと良いです。

ドメインパワーの評価基準

ドメインパワーは、以下のようなものを総合的に評価してスコアを決めます。

  • 被リンクの数と質
  • リンク元の多様性
  • ドメインの運用期間
  • インデックスされているページ数
  • コンテンツの独自性と質
  • サイトの更新頻度
  • 内部リンクと構造
  • モバイル対応と表示速度
  • SNSや外部での言及

とくに、「被リンク数」「コンテンツの質」「運用期間」はスコア評価に大きく関わっていると言われています。どれか1つを対策するのではなく、全て網羅できるようにしたほうが効果が出るでしょう。

ドメインパワーのスコア目安

ドメインパワーのスコアは、一般的なサイトであれば10~30ほどが目安です。50以上あるサイトは、ドメインパワーが強いとされています。業種にもよりますが、検索順位の上位常連サイトであれば60以上のスコアがあるケースも多いです。

ドメイン運用期間も加味されるので、まずは30ほどを目標に対策を行い、徐々にスコアを伸ばしていくようにしましょう。

ドメインパワーがSEOで重要とされる理由

ドメインパワーとSEOの関係性のイメージ画像

ドメインパワーがSEOで重要とされる理由は複数ありますが、主に以下の3つのようなものが挙げられます。

  • 検索順位を決める要素の1つ
  • 被リンクを得やすくなる
  • コンテンツのインデックス速度が上がる

それぞれについて解説していきます。

検索順位を決める要素の1つ

先述した通り、ドメインパワーは検索順位を決める要素の1つでもあります。 ドメインパワーが高いサイト=良質なコンテンツが多い信頼できるサイトとして、検索エンジンに評価されやすいからです。

検索エンジンは、ユーザーにとって価値ある情報を優先的に表示するため、信頼性や権威性のあるドメインを上位に表示する傾向があります。 そのため、同じような内容のページであっても、ドメインパワーの差が検索順位に影響を与えることがあるのです。

被リンクを得やすくなる

ドメインパワーが高いサイトは、他のサイトからも信頼されやすく、自然と被リンクを獲得しやすくなります。とくに同業や情報系メディアから「参考になる」と判断されることで、紹介される機会が増えるのが特徴です。

また、検索結果の上位に表示される機会が多くなるため、ユーザーや他サイトの目に触れやすくなり、結果として被リンク獲得のチャンスも増加するでしょう。ドメインパワーの高さは被リンクの好循環を生み出す土台にもなります。

コンテンツのインデックス速度が上がる

ドメインパワーが高いサイトは、検索エンジンのクローラーに優先的に巡回されやすく、コンテンツが公開された後のインデックス速度も速くなる傾向があります。これは「価値ある情報が追加された」と検索エンジン側が判断しているためです。

更新頻度が高い信頼性のあるサイトは、クロール頻度や再評価のスピードも上がるため、SEO施策の効果が早く検索結果に反映されやすくなります。新着コンテンツを早く反映させたい場合にも、ドメインパワーの強化は有効です。

ドメインパワーを調べる方法

ドメインパワーは、専用ツールを使えば簡単に調べられます。ここでは、無料でドメインパワーを調べられるツールを3つ紹介していきます。

【無料】パワーランクチェックツール

パワーランクチェックツールのサイトトップ
公式:パワーランクチェックツール

パワーランクチェックツールは、検索窓に対象サイトのURLを入力しエンターキーを押すだけでドメインパワーを数値化してくれます。会員登録していない場合は1日3回まで。会員登録すれば1日10回まで無料で計測可能です。

【無料】Ahrefs Website Authority Checker

Ahrefs Website Authority Checkerのサイトトップ
公式:Ahrefs Website Authority Checker

Ahrefs Website Authority Checkerは、SEO総合ツール「Ahrefs(エイチレフス)」の無料簡易版です。検索窓に対象サイトのURLを入力すれば、無料でドメインパワーを調べられます。被リンク数やリンク先のサイト数も表示されるので、どのくらいドメインパワーに貢献しているのかを予測できるでしょう。

【無料】Moz Link Explorer

Moz Link Explorerのサイトトップ
公式:Moz Link Explorer

Moz Link Explorerも、SEO総合ツール「Moz(モズ)」の簡易版です。会員登録は必須ですが、検索したいURLを入れるだけでドメインパワーを調べられます。月10回まで無料で利用可能です。

SEO対策や競合調査を行うなら有料版の方が良い

被リンクの質まで詳細に確認したい、競合と比較して自社の強みを把握したいという場合は、「Ahrefs」や「Moz」「Semrush」などの有料総合ツールを導入したほうが良いでしょう。

ドメインパワーはもちろん、被リンク数、被リンク先のページ、内部リンク、トラフィックなど含め、自社・競合サイトの分析が可能となります。1つ導入しておけば、さらにSEO対策の強化ができる優れものです。

ドメインパワーを高める効果的な手段

ドメインパワーを高める方法のイメージ画像

ドメインパワーを高める手段のうち、最も効果的なものを4つ紹介します。

  • 良質なコンテンツの作成
  • 被リンクの獲得
  • サイトの更新頻度アップ
  • 長期間の継続的な運用

どれか1つを行うのではなく、全て対策するようにしましょう。

良質なコンテンツの作成

検索エンジンは、ユーザーのニーズを満たす質の高いコンテンツを重視します。具体的には、オリジナリティがあり、専門性・信頼性・網羅性のある記事が評価されやすいです。その結果、ドメインパワー向上につながります。

また、ユーザーが満足するコンテンツは滞在時間や再訪率にも好影響を与え、検索エンジンから「このサイトは役立つ」と判断されやすくなります。単にキーワードを詰め込むのではなく、検索意図にしっかり応えた中身のあるコンテンツ作りが重要となるでしょう。

被リンクの獲得

外部サイトからの被リンク(バックリンク)は、検索エンジンからの信頼を高める上で非常に重要な指標です。とくに、関連性が高く、信頼性のあるサイトからリンクされることで、ドメインパワーの向上に大きく貢献します。

自然な被リンクを得るためには、コンテンツの質はもちろん、引用されやすいような統計・図解・テンプレートなどの「シェアされる工夫」も有効です。自社メディアやSNSを活用しながら、露出の幅を広げてみてください。

サイトの更新頻度アップ

定期的にコンテンツを更新することで、検索エンジンのクローラーに「このサイトは活発に運用されている」と認識させることができます。更新頻度が高いと、インデックス速度も早まり、新しい情報が早く検索結果に反映されやすくなります。

更新といっても、新規記事の追加だけでなく、既存コンテンツのリライトや情報の最新化も含まれます。定期的な更新サイクルを作ることで、サイト全体の活性度が上がり、ドメインパワーが高まります。

長期間の継続的な運用

ドメインパワーは短期間で急激に上がるものではなく、価値あるコンテンツを継続して発信することで、徐々に積み上がっていく指標です。数ヶ月での成果を求めるのではなく、1〜数年単位の長期的な視点が必要です。

また、長く運営されているサイトは、検索エンジンからも信頼されやすくなります。SEO対策は“継続こそ力”なので、無理なく続けられる運用体制を整え、コツコツ取り組むことが成果への近道です。

ドメインパワーに悪影響を及ぼすもの

ドメインパワーを高める際の注意点イメージ画像

ドメインパワーを高める施策を行う際は、以下のようなことに注意しましょう。悪影響を及ぼすので逆効果となります。

  • 低品質な被リンク
  • 質の低いコンテンツの量産
  • 中古ドメインの購入
  • SEOに関するペナルティ

なぜ悪影響を及ぼすのか、解説していきます。

低品質な被リンク

被リンク先が低品質なサイト、自作自演リンク、購入リンクはドメインパワーを下げる原因となります。Googleのガイドラインに違反する「リンクスパム」と見なされ、ペナルティの対象になりえるからです。

とくに、自社と関連性が薄いサイトの被リンクには注意が必要です。ドメインパワーに伸び悩んでいるなら、リンク先のサイトに問い合わせを行い、「nofollow」リンクに変更してもらうなどの対策をしたほうが良いでしょう。

質の低いコンテンツの量産

質の低いコンテンツの量産も、ドメインパワーないしはSEO的に逆効果です。内容が薄く、ユーザーの問題解決ができないサイトと評価されてしまいます。

また、同じような内容の繰り返しは重複コンテンツとみなされる恐れがあり、ページの評価が分散される結果にもつながります。1ページごとに目的や情報を明確にし、ユーザーにとって価値のあるコンテンツを丁寧に作ることが大切です。

中古ドメインの購入

中古ドメインは、過去に運用されていたドメインを再取得して使うもので、一見すると「すでに評価がある=ドメインパワーが高い」と思われがちです。しかし、以前の運用履歴によっては、低品質な被リンクが残っていたり、スパムサイトとして使われていた可能性もあり、むしろマイナス評価を引き継いでしまうリスクがあります。

とくにSEO初心者が評価の見極めなく購入してしまうと、意図せずペナルティ対象になったり、検索順位が上がらない原因にもなり得ます。中古ドメインを検討する際は、過去の運用履歴や被リンク元を必ず調査することが重要です。

SEOに関するペナルティ

Googleのガイドラインに違反した施策を行うと、SEOに関するペナルティを受けることがあります。手動ペナルティやアルゴリズムによる評価低下が該当し、これが原因でドメイン全体の評価が下がり、ドメインパワーにも大きな悪影響を及ぼします。

意図的でなくても、知らないうちにガイドライン違反となってしまうケースもあります。被リンクの不自然な増加や隠しテキスト、不正なリダイレクトなどには注意が必要です。一度ペナルティを受けると回復には半年以上の時間がかかるため、日頃から健全なSEO運用を心がけましょう。

ドメインパワーが落ちた・伸びないときの対応策

ドメインパワーが落ちた・伸びないときの対応策のイメージ画像

ドメインパワーが落ちた・伸びないときの対応策を「ドメインパワーが0の時」「ドメイン変更時」「ペナルティを受けた場合」に分けて解説していきます。いずれかに当てはまる場合は、紹介する対策を講じてみてください。

ドメインパワーが0の時の対処方法

新しく取得したドメインや、ほとんど運用実績のないサイトの場合、ドメインパワーが「0」と表示されるのは珍しくありません。まずは慌てずに、Googleに正しく認識されているか(インデックスされているか)を確認することが大切です。

その上で、サイト内にコンテンツを継続的に追加・更新し、外部からの被リンクを獲得できるよう取り組みましょう。 パワーランクチェックツールなどで定期的にスコアを確認し、0から1、次は10以上へと少しずつ成長させるイメージで、まずは最低でも半年間の運用を続けてみましょう。

ドメインを変更した場合の対処方法

ドメインを変更した直後は、以前の評価が一時的に引き継がれない状態になることがあります。この場合は旧ドメインから新ドメインへの「301リダイレクト」を適切に設定することが必須です。リダイレクト処理を通じて、Googleが新しいドメインを正しく評価するまで時間がかかるため、一定期間の順位変動は想定しておきましょう。

また、Search Consoleで新しいドメインのプロパティを登録し、サイトマップの再送信も忘れずに。SNSや外部リンク先のURLも可能な範囲で更新し、運用履歴を正しく伝えることが評価回復の近道になります。

ペナルティを受けた場合の対処方法

手動ペナルティやGoogleのアルゴリズムによる評価下落を受けた場合は、まずSearch Consoleでペナルティ通知の有無を確認しましょう。手動ペナルティであれば、違反内容に応じて対策を講じ、再審査リクエストを行えば解除されるケースがあります。

自動ペナルティの場合は、不自然な被リンクの精査・削除や、コンテンツの質改善が求められます。原因の特定が難しいときは、過去数カ月の変更点を振り返ることも有効です。どちらの場合も、焦らず丁寧に対応を進めることが、ドメインパワー回復への第一歩です。

ドメインパワーに関するよくある質問

ドメインパワーに関するよくある質問のイメージ画像

ドメインパワーに関するよくある質問をまとめました。

  • Q1.ドメインパワーはGoogle公式の指標?
  • Q2.ドメインパワーが高いと低品質でも上位表示される?
  • Q3.ドメインパワーは毎日チェックするべき?
  • Q4.サブドメインとサブディレクトリでドメインパワーは変わる?
  • Q5.ドメインパワーが急に下がったときの原因は?

それぞれの質問について回答していきます。

Q1.ドメインパワーはGoogle公式の指標?

ドメインパワーは、Googleが公式に提供している指標ではありません。MozやAhrefs、パワーランクチェックツールなどの外部ツールが独自に開発した評価指標で、サイト全体の信頼性や影響力を0〜100のスコアで数値化したものです。

Google自体は「ドメインパワー」という言葉を使っていませんが、被リンクの質やサイトの信頼性といった評価軸が検索順位に影響を与えているのは事実です。そのため、ドメインパワーはGoogleの評価傾向を把握する目安として活用されています。

Q2.ドメインパワーが高いと低品質でも上位表示される?

一時的に上位に表示されることがあっても、長期的には質の低いコンテンツは評価されません。ユーザーの満足度を無視したページと判断されるので、すぐに順位が落ちてしまうでしょう。

Googleは検索体験の向上を重視しており、ページごとのコンテンツ品質を厳しく評価しています。ドメインパワーと高品質なコンテンツの両方を揃えることが、安定した上位表示の鍵です。

Q3.ドメインパワーは毎日チェックするべき?

毎日チェックする必要はありません。ドメインパワーは短期間で大きく変化するものではないため、月に1回程度、スコアの推移を確認するくらいが適切です。日々の変動に一喜一憂するよりも、長期的な改善に集中するほうが効果的です。

大切なのはスコアの上下よりも、「なぜ変化したのか」を読み解き、対策に反映させることです。被リンク数の増減やコンテンツの追加タイミングと照らし合わせながら、運用改善に活かしましょう。

Q4.サブドメインとサブディレクトリでドメインパワーは変わる?

評価の受け方が異なるため、ドメインパワーのスコアにも違いが出ることがあります。サブディレクトリ(例:example.com/blog)はメインドメインの評価を受け継ぎやすい一方、サブドメイン(例:blog.example.com)は独立したサイトとして扱われる傾向があります。

そのため、サブドメインを使うとドメインパワーが分散されるリスクもあります。サイト全体で評価を集約したい場合は、サブディレクトリ形式を選ぶほうが一般的には有利とされています。

Q5.ドメインパワーが急に下がったときの原因は?

ドメインパワーが急に低下する原因としては、「被リンクの削除」「ペナルティの発生」「ドメイン変更による評価リセット」「インデックスの一時的な減少」などが考えられます。

とくに、被リンク元のサイトが削除されたり、質の低いリンクが増えた場合、ツールのスコアにも反映されやすくなります。Search Consoleで異常がないか、最近行った変更(リダイレクト・コンテンツの削除など)を振り返り、必要に応じて修正対応を行いましょう。

まとめ

ドメインパワーを高めるイメージ

ドメインパワーとは、検索エンジンから自社サイトがどれだけ信頼されているかを表す、外部ツールが算出するスコアです。被リンクの数や質、コンテンツの充実度、運用の継続性などをもとに評価され、0〜100の数値で可視化されます。

このスコア自体はGoogleの公式指標ではないものの、実際の検索順位と大きく関係しており、SEO対策を行ううえで無視できない存在です。検索上位を安定的に獲得したいなら、ドメインパワーの現状を把握し、着実に育てていくことがカギになります。

ツールを使えば無料でスコアを確認できますし、良質なコンテンツづくりや被リンクの獲得、継続運用といった基本的な取り組みがスコア向上につながります。まずは現状を知り、長期的な視点で自社サイトの信頼度を高めていきましょう。

SHARE
FacebookTwitterLineHatenaShare

この記事を書いた人

ささき
2019年にサングローブに中途入社。入社前は音楽業界で営業、商品開発、SNS運用などに携わっていた。現在はSEO運用サポートを経て、メディア運営・執筆に取り組んでいる。

UPDATE 更新情報

  • ALL
  • ARTICLE
  • MOVIE
  • FEATURE
  • DOCUMENT