最先端のWebマーケティングを発信するメディア

最先端のWebマーケティングを発信するメディア

インデックスとは?SEOの効果と確認方法や登録されない要因・促す方法

最終更新日:

SEO

SHARE
FacebookTwitterLineHatenaShare

Webサイトの運営において、「インデックス」は何度も目にする用語です。ですが、そもそもインデックスとは何か、SEOにおいてどのような影響があり、何をすれば良いのかなど、理解できていないことも多いのではないでしょうか。

この記事では、インデックスの仕組みや確認方法、意図的にインデックスされないための方法を解説します。

また、インデックスされない原因とその解決策についても紹介しているので、インデックスについて理解を深めることができます。ぜひ、参考にしてください。

SEOにおけるインデックス(index)とは?

インデックスとは、検索エンジンのデータベースにWebページが登録されることです。検索エンジンに登録されることで、ユーザーが検索した際にそのページが表示される可能性が出てきます。

ここでは、検索エンジンにおけるインデックスの仕組みとインデックスで得られるSEO効果について解説します。

検索エンジンにおけるインデックスの仕組み

検索エンジンのインデックスは、まず「クロール」から始まります。クロールとは、クローラーというロボットがWebページを巡回し、情報を収集する仕組みです。クローラーはリンクをたどり、ページのテキストや画像、動画などのコンテンツを収集します。

収集した情報は、「インデクサ」というプログラムによって内容が解析され、そして検索エンジンのデータベースに登録されます。この流れを「インデックスする」と言います。

Webサイトを運営する場合は、クローラーが巡回しやすいように「クローラビリティ」を高めることが重要ですが、それと同じくらい、ページを解析しやすいように「インデクサビリティ」を高めることも重要です。

例えば、内部リンクを適切に設置することはクローラビリティを高めることに繋がります。また、画像よりもテキストで情報を解説したり、論理構造に則ってHTMLマークアップすることで、インデクサビリティを高めることができます。

インデックスで得られるSEO効果

インデックスされることで、Webページが検索結果に表示されるようになります。また、インデックスされることでページの評価が開始されます。そのため、インデックスされることはSEO対策で取り組むべき第一歩と言えます。

また、一つのページがインデックスされることにより、リンクが繋がっている他のページもクローラーによって見つけてもらいやすくなります。これにより、サイト全体のクロール頻度が上がり、新しいコンテンツが迅速にインデックスされるようになります。結果として、サイト全体のSEO効果が高まります。

インデックスは、単にページが検索エンジンに登録されるだけではなく、検索順位を向上させるための重要なステップです。SEO対策をする際には、インデックスを意識してコンテンツを作成し、検索エンジンに適切に情報を伝えることが大切でしょう。

インデックスされているかの確認方法

SEO対策を行う際、Webページが検索エンジンにインデックスされているかどうかを確認することは非常に重要です。

特に近年では、インデックスされたコンテンツが特定のタイミングで外れる、というケースも見られます。そのため、重要なコンテンツは定期的にインデックス状況を確認し、問題がないかをチェックする必要があります

ここでは、Google Search Consoleを使った方法と、ブラウザから「site:」を使った方法の2つの方法を解説します。いずれも簡単に確認できるので、ぜひ参考にしてください。

Google Search Consoleで調べる

Google Search Consoleは、Googleが提供する無料のツールです。以下の手順でページがインデックスされているか確認できます

まず、Google Search Consoleにログインします。まだアカウントを作成していない場合は、Googleアカウントを使って簡単に登録できます。

ログイン後、インデックス状況を確認したいサイトを選びます。そして、ページ上部の検索窓に確認したいページを入力し、検索しましょう。

数秒ほど待つと、URLのインデックス状況が表示されます。この時、「URLはGoogleに登録されています」と表示されれば、そのページはインデックスされています。反対に、「URLがGoogleに登録されていません」と表示された場合は、そのページはまだインデックスされていないことを意味します。

インデックス登録されていない場合は、「インデックス登録をリクエスト」ボタンをクリックします。これにより、クローラーにインデックスを促すことができます。

ブラウザから「site:」で検索する

二つ目の方法は、ブラウザの検索バーを使ってインデックス状況を確認する方法です。Googleの検索バーに「site:」とその後に確認したいURLを入力するだけです。

ドメインで検索すればサイト全体のインデックスを確認できるため、サイト全体のインデックス状況を一目で確認するのに便利です。また、特定のページのみを調べることも可能です。

この方法は非常に簡単で、Google Search Consoleにログインする手間もなく、素早く確認できる点が魅力です。

ただし、「site:」検索は手軽で便利な反面、詳細な情報は得られません。ページがインデックスされているかどうかの簡単な確認には最適ですが、詳細なインデックス状況やその他のSEO関連のデータを得たいなら、Google Search Consoleを利用することをおすすめします。

意図せずインデックスされない・遅れる原因

Webページを公開しても、なかなかインデックスされない、またはインデックスが遅れる場合があります。その理由は、ページのクオリティや設定のミス、サイト全体の評価など、様々な可能性が考えられます。

ここでは、インデックスがされなかったり、遅れたりする理由と対処法について解説します。インデックスに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

コンテンツが重複している

一つ目の理由は、コンテンツが重複していることです。Webサイト内で同じ内容のコンテンツが複数存在する場合、検索エンジンは1ページのみを評価し、それ以外はインデックスしないというケースがあります。

例えば、ECサイトにおける色違いの商品は、商品説明やスペック説明がほぼ同じ内容になります。これらは、クローラーから重複コンテンツだと見なされ、インデックスされない可能性があるのです。

それぞれのページを残したまま重複コンテンツを避けるためには、canonicalタグを指定して優先順位を明確にすることで解決できます。

また、一方の記事が不要なのであればリダイレクトをしたり、それぞれのページを別として評価・インデックスされたいのであれば、リライトしたりする必要があります。

リダイレクトとcanonicalに関しては、当メディアにて解説記事を公開しておりますので以下の記事を参考にしてみてください。

コンテンツの質が低い

コンテンツの質が低いと、検索エンジンからインデックスする価値がないと判断されることがあります。質の低いコンテンツとは、情報が少なかったり、タイトルやテーマと関連性が薄かったりする記事です。

質の高いコンテンツを提供するためには、オリジナリティと専門性が求められます。例えば、製品レビューを行う際には、実際に使用した感想や他の製品との比較などを詳しく紹介する必要があります。独自の視点や詳細な説明を加えた記事を作成することが、重要なのです。

質の高いコンテンツを作成することでインデックスのスピードが向上し、検索結果に表示される可能性も高まります。

>>>コンテンツSEOとは?取り組むメリットと事例に見る効果を出す対策内容

canonicalタグの指定が間違っている

canonicalタグは、同じコンテンツが複数のURLで表示される場合に、正規のURLを指定するためのタグです。例えば、正しいURLが「〇〇.com/page1」であるべきところを誤って「〇〇.com/page2」と指定してしまう場合です。

canonicalタグの指定が間違っていると、検索エンジンはどのページをインデックスするべきか判断できなくなり、結果としてインデックスされないことがあります。

特に大規模なサイトでは、canonicalタグの指定が間違っていると、多くのページがインデックスされない問題が発生します。このため、定期的にサイト全体のcanonicalタグをチェックし、正しいURLが指定されているか確認することが重要です。

>>>canonical(カノニカル)とは?SEOで重要なURL正規化とタグの使い方

ガイドライン違反のペナルティを受けている

検索エンジンは、ガイドラインに違反したWebサイトに対してペナルティを課すことがあります。このペナルティを受けると、インデックスされにくくなります。

例えば、過剰なキーワードの詰め込みや質の低い被リンクの大量獲得は、ペナルティの対象となります。

ペナルティを避けるためには、ガイドラインに沿ったコンテンツ作成が重要です。独自の視点で作成されたオリジナルのコンテンツを用意し、引用する場合には適切なクレジットを記載することが求められます。

また、万が一ペナルティを受けた場合は、Google Search Consoleなどのツールを使用して問題点を特定し、修正することが重要です。ペナルティが解除されるまでに時間がかかることもありますが、正しい方法で対策を講じることで、再びインデックスされるようになります。

Webサイト全体の評価が低い

インデックスは、特定のページだけではなく、Webサイト全体の評価も参考にして優先順位を決定します。

例えば、新しいサイトや更新が少ないサイトは、評価が低くなる傾向があります。逆に、高頻度で更新されるサイトや様々なサイトからリンクが繋がっているサイトは、高い評価を受けやすくなります。質の高いサイトからのリンクが多いほど、検索エンジンはそのサイトを信頼できると判断します。

もちろん、サイト全体の評価を上げるためには、一つ一つのコンテンツの質を高めることも欠かせません。こうした取り組みにより、インデックスのスピードも速くなります。

内部リンクが少ない

インデックスを行うクローラーは、リンクを辿って巡回します。そのため、内部リンクが少ないとクローラーがサイト内のページを見つけにくくなり、インデックスが遅れることがあります。

内部リンクを増やすためには、サイトの構造を見直すことが必要です。例えば、ブログ記事同士を関連性のあるキーワードでリンクすることで、クローラーがスムーズにページを巡回できるようになるでしょう。

また、メインメニューやフッターに重要なページへのリンクを設置することも効果的です。これにより、ユーザーもクローラーも目的のページにアクセスしやすくなります。

内部リンクは、サイトのSEOにおいて基本的な要素であり、定期的に見直しと最適化を行うことが重要です。

>>>内部リンクとは?SEOに効果的な貼り方のコツやチェックの方法

意図的にインデックスされなくする方法

多くのWebページはインデックスされる必要がありますが、ページによってはインデックスされない方がいいケースもあります。例えば、テスト中のページやプライベートな内容を含むページなどです。

ここでは、意図的にインデックスされなくする方法を解説します。

noindexタグを使う

noindexタグは、特定のWebページが検索エンジンにインデックスされないようにするためのメタタグです。公開状態は維持できるため、URLを知っていれば閲覧はできますが、検索結果には表示されません。

noindexタグは、ページのHTMLヘッダー部分に以下のコードを追加するだけです。

<meta name="robots" content="noindex">

ただし、すでにインデックスされているページに対しては効果がないことがあります。そのため、インデックスを解除したい場合は、Google Search Consoleなどのツールを使用して手動でリクエストを行う必要があります。

robot.txtを使う

robots.txtファイルは、クロールを制御するファイルです。クローラーに対して、特定のページやディレクトリへのアクセスを禁止する指示を与えます。これにより、インデックスされないように設定できます。

特定のページのみを設定する場合には、以下のように記述します。

User-agent: *
Disallow: /〇〇.html

この例では、すべてのクローラーに対して「/〇〇.html」へのアクセスを禁止しています。

また、特定のクローラーに対してのみ指示を与えることも可能です。例えば、Googlebotにのみ特定のディレクトリをブロックする場合は、以下のように記述します。

User-agent: Googlebot
Disallow: /〇〇.html

robots.txtファイルの利点は、特定のディレクトリやファイル全体を一括で制御できることです。ただし、robots.txtファイルも、URLが既にインデックスされている場合は検索結果に残る可能性があります。

ページに認証をかける

ページに認証をかけることも、特定のページが検索エンジンにインデックスされるのを防ぐための効果的な方法です。

認証を設定することで、ユーザーはパスワードを入力しない限りページにアクセスできなくなります。これにより、クローラーもページをクロールできなくなります。

まず、認証用の.htpasswdファイルを作成し、以下を記述します。

test:1234

次に、.htaccessファイルを使用して、特定のディレクトリやページに認証をかけます。

AuthUserFile /path/.htpasswd
AuthType Basic
AuthName "Restricted Area"
Require valid-user

この設定を適用することで、指定したディレクトリにアクセスするためには認証が必要となり、クローラーもアクセスできなくなります。

インデックスされやすくする7つの取り組み

インデックスはSEO対策のための第一歩ですが、サイトによってはインデックスされるまでに時間が必要な場合があります。

ですが、いくつかの取り組みを行うことで、インデックスされるまでの時間を短縮できる可能性があります。

ここでは、インデックスされやすくなる方法について紹介します。特に大切なことは、クローラーがサイトを訪れる機会を増やすことです。一度のクロールではインデックスされなくても、高い頻度で訪れることで、インデックスされる可能性を高められます。

登録されずに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

インデックスリクエストを送る

インデックスを促す方法として最も簡単なのは、Google Search Consoleからインデックスリクエストを送信することです。特に、新しいページや更新されたページが迅速にインデックスされるようにするために有効です。

ただし、リクエストを送ってもすぐにインデックスされる訳ではありません。あくまでもクローラーが訪れるのを促すだけなので、クロールした結果としてインデックスされないケースもあります。

それでも、クロールされなければインデックスされることもないので、短い期間でインデックスを目指すためには、有効な取り組みの一つです。

XMLサイトマップを送信する

XMLサイトマップは、Webサイトの全ページのURLを一覧にまとめたファイルで、検索エンジンに対してサイトの構造を理解させる役割を果たします。作成したXMLサイトマップをGoogle Search Consoleにアップロードすることで、インデックスを促すことができるのです。

XMLサイトマップは、手動で作成したりプラグインを使用したりすることで作成できます。特に、プラグインを利用すればサイトマップに自動で追加されるので便利です。

大規模なWebサイトには、多数のページが存在します。全てのページを正しく認識してもらうためには、リンクの繋がりだけでは不十分な可能性があるので、XMLサイトマップで網羅的に伝えることで、インデックスの可能性を高めることができます。

>>>サイトマップとは?HTMLやXMLの違いや作成方法を解説!

内部リンクを適切に設置する

内部リンクを適切に設置することも、クローラーがWebサイトを効率的に巡回できるようにするために不可欠です。そもそもクローラーはリンクを辿っているので、内部リンクを用いて巡回しやすくすることが、クローラビリティを高めるために欠かせません。

特に、内部リンクを設置する際には関連性の高いページ同士をリンクすることが重要です。これにより、クローラーが自然な流れでサイト内を移動し、すべてのページをインデックスしやすくなります。

また、内部リンクの設置はクローラビリティを高めるだけではなく、ユーザーにとって利便性が高まります。そのため、インデックスの改善とSEO効果を向上させるために、内部リンクは定期的に見直したい取り組みの一つです。

外部リンクを獲得する

クローラーが辿るリンクは、内部リンクだけではありません。外部サイトに繋がる外部リンクも参照しています。そのため、外部からの被リンクを獲得することも、インデックスを促すために重要です。

また、外部からのリンクが多ければ、検索エンジンはそのサイトを重要であると認識しやすくなります。そのため、SEO対策としても有効な取り組みです。

なお、自分のサイトから外部へのリンクを設置することは、クローラーが外部に出てしまうのでリスクではないのか、という考えもあります。特に、以前はそうした考えが主流でした。ですが、近年では情報の参照元として良質なサイトへの発リンクを設置することで、信頼性を高められるという意見が主流となっています。

そのため、適切なタイミングで良質な発リンクを設置することは、結果的にSEO効果を高められる可能性があります。

リンク切れページをなくす

リンク切れページとは、クリックしても存在しないか、エラーが表示されるページのことを指します。リンク切れが存在すると、クローラーはそのページで止まってしまい、他のページのクロールが遅れます。これにより、新しいページや更新されたページがインデックスされる速度も遅くなります。

リンク切れを防ぐためには、定期的にサイトをチェックしてリンクが正しく機能しているか確認することが必要です。例えば、リンクチェッカーahrefsを使用することでリンク切れを検出できます。

リンクが切れていることが確認されたら、コンテンツを復元するか、もしくはリダイレクトを設定するなどの対策を行いましょう。

クローリングされたくないページを対策する

クローリングには、「クロール予算」という概念があります。これは、一つのサイトに対して、クローラーが巡回できる枠のことです。実際、サイトの規模が大きくなるとどんなに質を上げてもなかなかインデックスされないケースが増えていきます。

インデックスされるかどうかは、単にコンテンツの質だけではなく、クロール予算に収まっているかも重要です。そのため、インデックスされたくないWebページに対して、クローリングされないように設定するなどの対応が必要なのです。

例えば、プライバシーポリシーや利用規約、一覧ページなどです。これらのページがインデックスされると、SEOにとって重要なページのクロール予算を浪費してしまいます。このため、これらのページをクロールから除外することが有効です。

具体的な対策としては、robots.txtファイルやnoindexメタタグの使用が挙げられます。このような対策を行うことで、SEOのパフォーマンスを最大化し、サイトの検索結果での可視性を向上させることができます。

>>>クローリングとは?スクレイピングとの違いとSEO対策で重要になる理由

データ容量を削減する

データ容量が大きいページは、クローラーが完全に読み込むのに時間がかかります。ページの読み込み速度が遅いと、クローラーが途中でタイムアウトしてしまうことがあり、結果としてインデックスされないリスクが高まります。

そのため、データ容量を削減し、ページの表示速度を高めることは、クローラーが効率的にページを読み込み、インデックスするために重要です。

例えば、画像ファイルのサイズを圧縮したりページのコードを最適化したりすることも効果的です。

さらに、ブラウザのキャッシュ機能を利用し、ページの一部をローカルに保存することで、再訪問時の読み込み速度を向上させることができます。これにより、クローラーがページを訪れる際にも高速でアクセスでき、インデックス速度が向上します。

まとめ

インデックスとは、検索エンジンのデータベースにWebページが登録されることを指します。インデックスされない限り検索結果に表示されないため、SEOにおいて重要な役割を果たします。

インデックスされづらくなる原因として、コンテンツが重複していたりコンテンツの質が低かったりするケースがあります。対策としては、リンク切れページの修正やクローリング不要なページの対策、データ容量の削減が有効です。

適切な取り組みを行い、サイトの検索エンジンでの評価を向上させましょう。

SHARE
FacebookTwitterLineHatenaShare

この記事を書いた人

ささき
2019年にサングローブに中途入社。入社前は音楽業界で営業、商品開発、SNS運用などに携わっていた。現在はSEO運用サポートを経て、メディア運営・執筆に取り組んでいる。

UPDATE 更新情報

  • ALL
  • ARTICLE
  • MOVIE
  • FEATURE
  • DOCUMENT