
内部リンクとは?SEOに重要な理由と効果的な貼り方を解説
内部リンクの設置は、サイト運営において、ユーザーの利便性を向上させると同時に、SEOの観点からも欠かせない施策のひとつです。内部リンクを適切に設置しない場合、検索順位や流入数、さらには売上にまで悪影響を及ぼす可能性があります。
しかしながら、「そもそも内部リンクが本当に効果があるのかわからない」と思う方もいるかもしれません。そこで本記事では、内部リンクとは何か、なぜSEOにおいて重要とされているのかを解説し、さらに効果的な貼り方についても詳しくご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
目次
内部リンクとは?

内部リンクとは、自サイト内のページ同士をつなぐリンクを指します。当メディアを用いて例を挙げると、サイト上部(ヘッダー)に設置された記事一覧や動画コンテンツなどのナビゲーションリンク(スマホの場合はメニュー内)が該当します。
さらに、本記事内でも利便性や関連性を高めるため、他の記事へのリンクを適宜設けていますが、これらもすべて内部リンクです。
内部リンクは、活用することで、ユーザーの利便性が向上するだけでなく、関連性の高いページを結びつけることが可能になります。SEOの観点でも良い効果が期待できるため、積極的に活用するべき施策といえます。
外部リンクとの違い
自サイトから、外部サイトへリンクを設置することを外部リンクと言います。なお、自サイト外からのリンクは外部リンクではなく「被リンク」とも呼ばれます。
外部リンクを用いる主な例としては、外部サイトに記載された情報を自サイト内で用いる場合に引用として使用することが挙げられるでしょう。
よりくわしく述べられている情報をユーザーに伝えたい場合に活用するケースが多いです。なお、外部リンクと被リンクについては以下の記事にて紹介しておりますので、気になる方はご一読ください。
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被リンクとは?SEOの効果が期待できる獲得方法と注意点をわかりやすく解説!
内部リンクがSEOに与える効果

内部リンクの設置は、適切に設置することでSEO効果を期待できます。主な効果は以下の3つです。
- クローラーが巡回しやすくなる
- ページ同士の関連性が高まる
- ユーザビリティの向上が期待できる
それぞれ、くわしく解説していきます。
クローラーが巡回しやすくなる
新しく作成したページはすぐに検索エンジンにインデックスされ、検索順位がつくものではありません。クローラーが内部リンクを辿って、サイト内を巡回し、ページを検索エンジンにインデックスしていくことで、評価が始まり順位がついていきます。
そのため、出来る限り早く評価してもらうためには、クローラーがリンクを辿りやすい構造にする必要があります。
内部リンクの設置は、クローラーが巡回しやすい構造にすることができるため、検索エンジンに情報を正しく伝えるためにも効果的というわけです。
なお、クローラーがサイト内を巡回しやすい構造になっていることを「クローラビリティが高いサイト」と言います。
ページ同士の関連性が高まる
内部リンクを設置することで、ページ同士の関連性が高まりSEOに良い効果を得られると言われています。
そのため、内部リンクは、関連性の高いページに対してを設置することが重要です。関連性の低いページへの内部リンクは、評価が高まるどころか低下してしまう原因になりかねません。
ユーザーにとっても、さらに知りたい情報があった際に、関連性の高いページへリンクがあると便利に思うはずです。
ユーザビリティの向上が期待できる
ユーザーがほしい情報を発見しやすい構造にしておくと、検索意図が満たされやすくなり、ユーザビリティの向上が期待できます。そこで、効果的なのが内部リンクの設置です。
Googleはユーザーファーストの概念を提唱しており、ユーザーにとって便利な情報が発信されているか、使いやすいサイトであるかなどのユーザビリティも重要視しています。
ただし、重要なのは闇雲にリンクを設置するのではなく、あくまでもユーザーが知りたいと思っているであろうページへのリンクを設置することです。
こうした、サイト構造の最適化を行うことが、SEOの評価を高めることにつながります。
内部リンクの最適化を行うポイント

内部リンクの効果を最大限引き出すために、リンク自体に手を加えたり、サイト構造を考えて設置をしたりとさまざまなアプローチの仕方があります。
ここでは、さまざまな観点から内部リンクを効果的に設置する際のポイントをいくつか紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
キーワードを含めた分かりやすいアンカーテキストにする
ひとつめのポイントは、内部リンクをキーワードを含めたアンカーテキストで設置することです。アンカーテキストとは、リンク先のページの内容を示すテキストのことを指します。アンカーテキストを設置することで、リンク先のページがどのようなものなのかをわかりやすくユーザーに伝えることが可能です。
また、クローラーに対しても、ページの情報を伝えることにもつながるため、キーワードを含めることで関連性のあるページだと認識させることができます。
ただし、アンカーテキストは、不適切な記述で設置してしまうとかえって悪い評価を得る可能性があるため気を付けましょう。くわしくは、Google 検索セントラルのGoogle のリンクに関するベスト プラクティスにて確認してみてください。
また、当メディア内にも、アンカーテキストに関する記事を公開しておりますので、ぜひご一読ください。
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評価を上げたいページにリンクを集める
Googleは、リンクが多く集まっているページを「そのサイト内で重要度の高いコンテンツ」として見ると言われています。そのため、評価を上げたいページがあるのであれば、関連性の高いページから必ず内部リンクを設置することが好ましいです。
また、ページは増えれば増えるほど、サイト構造は複雑化していき、コンテンツの管理が難しくなり、内部リンクも設置しにくくなってしまいます。こうした問題を解決する、もしくは起こさない方法としておすすめなのが「トピッククラスターモデル」の採用です。
トピッククラスターモデルは、簡単に言うと、サイト上の情報を整理して、似た内容をグルーピング化する方法のことで、以下の図のような構造を指します。

トピッククラスターモデルを取り入れれば、ユーザーにとってわかりやすい構造になることや、クローラーも巡回しやすい構造にすることができ、さらには、どんな情報がサイトにとって必要なのかということもわかりやすくなるためおすすめです。
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トピッククラスターとは?ピラーページや作り方まで解説
関連性の高いページを追加する
内部リンクを設置することを前提としたページの追加も検討しましょう。先述にて紹介したとおり、関連性の高いページとページ同士をつなげることはSEOに効果的な施策です。
さらに、関連性の高いページを作成することでサイト全体の専門性もあがることから、Googleから専門性の高いサイトと認識されるようにもなります。
Googleが提唱しているE-E-A-Tの概念にも当てはまる有効な対策といえるため、意識しながら取り組むことがおすすめです。
▼合わせて読みたい記事
E-E-A-T(E-A-T)とは?SEOに欠かせないGoogleの4つの評価基準について
クリック数を意識する
内部リンクを設置したあと、クリックされているリンクなのかどうか定期的に確認しましょう。クリックされていないリンクはGoogleからあまり重要なリンク先ではないと判断される可能性があります。
この考え方はGoogleが「リーズナブルサーファーモデル」というリンクに関する特許を取得したことから、重要視され始めました。
検索エンジンがウェブページのリンクを評価する際に、どのリンクが重要であるかを判断するために採用されているのがこのモデルです。その特徴は、「ユーザーが直感的にどのリンクを選びやすいか」というユーザー目線を重視した評価基準にあります。
Googleでは、この仕組みを応用して、サイト内の内部リンクの配置や影響度を最適化し、その「リンクの重み」を判断しています。
そのため、内部リンクの設置においてクリック数を意識することは、重要な考え方といえます。
内部リンクの主な設置箇所

ここまで、内部リンクとはなにか解説するとともに、SEOに効果的な設置方法まで紹介しました。ここからは、内部リンクの主な設置場所を紹介していきます。
パンくずリスト
パンくずリストは、サイト内の各ページに設置するもので、ユーザーが「現在どのページに滞在しているのか」を表す内部リンクのことを指します。また、クローラーにとっても、サイト内の階層構造やコンテンツの情報を把握する手助けとなるため、とても重要なリンクです。
参考例として、当メディアで設置しているパンくずリストをご覧ください。

もし、サイト内にパンくずリストの設置を行っていないのであれば、ユーザーのためにもSEOのためにも設置することが好ましいといえるでしょう。
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パンくずリストとは?種類や設置するメリットとSEO効果、注意点などを解説
グローバルナビゲーション
グローバルナビゲーションとは、サイト内すべてのWebページに表示されるリンクのことで、サイトへ訪れたユーザーが簡単に主要なページにアクセスできるようにするために用いられます。主に、サイト上部やサイドバーとして設置されることが多いです。
当メディアでも以下画像のように設置をしています。

内部リンク構造の最適化や滞在時間の増加、直帰率の低下といったユーザーエクスペリエンスの向上にも役立つため、SEOにも良い効果を得ることができます。ホームページにとって必要な要素といえるため、必ず設置しましょう。
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グローバルナビゲーションとは?参考にしたいデザイン、作り方
サイド・フッターのリンク
サイト内のサイドやフッター付近にリンクを設置することが可能であれば、これらにもカテゴリや関連記事、閲覧数の高いページなどへのリンクを設置するとよいでしょう。
当メディアでは、サイドに閲覧数の高い記事、おすすめ記事へのへのリンク、フッター付近に関連記事への内部リンクを設置しています。

このようなリンク構造も、ユーザーの離脱を防ぐほか、サイト回遊率を高めることができるため、SEOに間接的な効果を得ることが可能です。
コンテンツ内
最後に紹介するのは、コンテンツ内に内部リンクを設置する方法です。特に記事コンテンツによく用いられる手法で、記事同士の関連性が高い場合に設置をします。

コンテンツ内に内部リンクを用いる場合は、関連性の低いページへ誘導することは避けましょう。全く関係のないコンテンツへリンクを設置すると、ユーザーが困惑する可能性がありますし、SEOにも良くない影響を与えかねません。
内部リンクのチェック方法

内部リンクの確認を行いたいときに便利なツールをいくつか紹介します。チェックツールは無料で使用できるものとそうでないものがありますので、自サイトの規模によって選択するとよいでしょう。大規模サイトの場合は、手作業で確認することは困難なため、基本的には有料ツールをおすすめします。
1.Google Search Consoleの活用
Google Search Console(グーグルサーチコンソール)とは、自サイトの検索順位を確認したり、順位取得クエリを確認したり、検索エンジンにインデックスを促したりするなど、SEO対策を行う上で必須のツールです。
上記に記載した機能のほかに、内部リンクの確認も行うことができます。

無料で使用できるツールですので、これからSEO対策を始める方は登録しておくとよいでしょう。
Google Search Console公式サイトはこちらから
2.Google タグマネージャーの活用
Googleタグマネージャーとは、Googleから提供されている計測タグや広告タグなどを簡単に自サイト実装することができるタグマネジメントツールです。
タグマネージャーを使用すれば、内部リンクの設置箇所の確認やクリック数などを計測しGoogleアナリティクスにてレポートの出力が可能になります。当メディアもタグマネージャーを使用して計測タグを実装しています。以下は内部リンクのクリックデータを探索レポートで出力した画像です。

内部リンク確認のために必須で導入する必要はございませんが、有料ツールの導入が困難な場合は、タグマネージャーを使用して計測タグを埋め込むのもひとつの方法ですので、ぜひ試してみてください。
3.有料SEOツールの活用
サイト規模が大きくなればなるほど、内部リンクの管理も複雑化していきます。知らず知らずのうちにWebサイトに設置したリンクやボタンが機能せず「リンク切れ」を起こしてしまう可能性も。リンク切れは放置してしまうとユーザーの満足度が下がってしまうほか、SEOにも悪影響を及ぼしてしまいます。
リンク切れをおこさないためにも活用したいのがSEOツールです。リンクのみ確認可能なツールもありますが、設置したアンカーテキストまで把握できればもっと効率的に確認ができます。
数あるツールのなかでも、特におすすめしたいのが、Screaming Frog SEO Spiderとahrefsです。どちらも、内部リンクだけでなく外部リンク(被リンク)のチェックも可能かつ、アンカーテキストまで把握することができます。リンク管理にお困りの方はぜひ試してみてください。
・SEO分析ツールならAhrefs(エイチレフス) 公式サイト
・Screaming Frog SEO Spider Website Crawler 公式サイト
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リンク切れ(デッドリンク)とは?原因やSEOへの影響を解説!チェックツールや対処法も紹介
適切な内部リンクは、サイト品質とSEOの向上にもつながる!

本記事では、内部リンクがもたらすSEOへの効果や具体的な設置方法について解説しました。
内部リンクを適切に活用すればSEOへの効果だけでなく、ユーザーの利便性が向上するほか、サイト回遊率への寄与も期待できます。ただし、関連性のないページへのリンクはかえって悪影響を及ぼす可能性もあるため、気を付けながら設置する必要があります。
ぜひ本記事を参考に、内部リンクの設置を実践してみてください。リンク構造の強いサイトを目指して最適化していきましょう。
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