
URLからQRコードを作成する方法!おすすめ無料ツールも紹介
街中の広告やお店のレジなど、生活のあらゆる場面で目にするQRコード。
実は日本初の技術で、バーコードより多くの情報量を埋め込むことができるなどのメリットがあることから世界中で使われています。QRコードはホームページなどのURLを埋め込んで使うことができるので、企業の方やフリーランスの方にとっては、会社や自身のアピールすることができます。
今回はQRコードの歴史から活用術まで、あらゆる角度から説明していきます。
※QRコードはデンソーウェーブの登録商標です
目次
QRコードとは
QRコードは2次元コードの一種で、1994年にデンソーウェーブ(当時はデンソーの事業部)が開発しました。ちなみに2次元コードというのは、縦と横の2方向に情報を持つコードのことを指します。
(参照:QRコード開発ストーリー(株式会社デンソーウェーブ))
QRコードの「QR」はQuick Response(クイック レスポンス)の頭文字からとっており、素早く読み取るや反応するといった意味が込められています。2002年にQRコードを読み取れる携帯電話が普及したことで一般の人にも広まり、2004年には小型化した「マイクロQRコード」も誕生しました。
そして近年では、スマホ決済の導入が進んだことでQRコード決済の需要が高まり、新たな広がりを見せています。
バーコードとの違い
冒頭で触れたように、QRコードはバーコードより多くの情報量を埋め込むことができます。そもそもバーコードというのは0から9までの数字が横並びで表示されており、その数字と紐付けされている線を読み取り処理するという仕組みになっています。そのため横にしか情報を表示させることができず、情報量は英数字のみで最大20文字程度しか埋め込むことができません。
一方、QRコードは縦にも情報を埋め込むことができ、情報量に関してはバーコードの数百倍のデータを埋め込むことができるといわれています。例えば商品管理の場合、バーコードでは商品の管理コードしか埋め込むことができなかったのが、QRコードでは生産者の情報や生産日、使用期限など商品に付随する様々な情報を加えることができます。
QRコードが広く使われるようになった理由
豊富な情報をコンパクトに格納できる手法として注目されていたQRコードですが、広く使われるようになった背景には、使用料の安さや読み取りの簡単さが関係しています。
QRコードには特許権がありますが、特許使用料が発生しないため誰でも使用することができます。個人レベルでも気軽に生成することできるため、使用のハードルは大きく下がるでしょう。
また、QRコードはモバイル端末で読み取ることができるので、専用機器を必要としません。読み取れる環境が多くの人に備わっているという状況も、QRコードの普及を助けました。
QRコードの作り方
QRコードは、特定のツールを利用することで簡単に作成できます。今回は次のツールでの作成方法を解説します。
・Google Chrome ・Canva ・QRのススメ ・Adobe Express |
はじめての方でも難しくありませんので、ぜひ自分に合ったツールを探してみてください。
「Google Chrome」でQRコードを作成する方法
Googleが提供するブラウザの「Google Chrome」では、開いているサイトのURLをそのままQRコードに変換できます。
(1)アドレスバー右の共有ボタンをクリックする

(2)「QRコードを作成」をクリックする

(3)「ダウンロード」をクリックすることでQRコード画像が保存されます

この手法はGoogle Chromeアプリでも利用可能です。
「Canva」でQRコードを作成する方法
デザインツールとして多くの人に親しまれている「Canva」でもQRコードを作成することができます。Canvaでは作成したQRコードをそのままデザインに使用できるので、資料作成とQRコード作成を並行して行いたい場合に適しています。CanvaでQRコードを生成するには無料登録が必要です。
(1)Canvaのトップページで「注目のデザイン機能」をクリックする

(2)「QRコードジェネレーター」をクリックする

(3)「QRコードを生成」をクリックする

(4)QRコードを使用するデザインを選ぶ。今回は「名刺」を選択します。

(5)デザイン画面が表示されるので、URLを入力して「コードを生成」をクリックする

(6)生成されたQRコードがデザイン状に生成されます。画像として保存することもできます。

公式サイト:Canva
「QRのススメ」でQRコードを作成する方法
「QRのススメ」は、多くの方から支持されているQRコード作成ツールのひとつです。
(1)トップページの上にある「さっそく作る」の欄にURLを入力し、「作成する」をクリックする

(2)QRコードが生成され、サイズや色、ファイル形式などを調整できます。「ダウンロードする」をクリックすると画像として保存できます。

URLをQRコードに埋め込めるのはもちろん、デザイン付きQRコードや地図情報を埋め込むことができる地図QRコードなど、全部で12種類のQRコードを作成することができます。
色や画像サイズの指定も可能でカスタマイズの幅が広く、無料かつ会員登録なしでオリジナリティのあるQRコードを作成したい場合に最適です。
公式サイト:QRのススメ
「Adobe Express」でQRコードを作成する方法
「Adobe Express」はAdobe社が提供するデザインツールです。Adobe Expressで作成したQRコードをダウンロードするには無料登録が必要です。
(1)Adobe Expressのトップ画面で「クイックアクション」をクリックする

(2)「QRコードの作成」をクリックする

(3)「今すぐ作成」をクリックする

(4)リンク欄にURLを入力するとQRコードが生成されます。スタイルやカラー、ファイル形式を細かく指定することができます。

公式サイト:Adobe Express
おすすめの無料QRコード作成ツール6選
先述したツール以外にも、おすすめの無料QRコード作成ツールがあります。
おすすめしたいQRコード作成ツールは以下の6つです。
・QRコード一括作成くん ・クルクルマネージャー ・シンプルQRコードメーカー ・スマホでも簡単QRコード作成 ・CMAN QRコード作成 ・パプリ by ASUKUL |
いずれも無料で利用可能です。
QRコード一括作成くん

ブラウザ上で簡単にQRコードを作成できるツールです。無料で20個まで一括作成できるのが大きな特徴です。
ファイル名の指定やjpg、png、eps、tiffの4種類から保存形式の選択が可能。スマホからでも簡単に作成できるなど、無料で使えるにもかかわらず、かゆい所に手が届く仕様となっています。
また「一括で20個以上作成したい」「自社用にツールを開発したい」など、カスタマイズの相談・要望を持ちかけることもできます。
公式サイト:QRコード一括作成くん
クルクルマネージャー

作成したQRコードへのアクセス状況をリアルタイムで確認することができるツールです。QRコードには、URLとテキストの情報を埋め込むことができます。
また、読み取るだけでWi-Fiに接続できる「クルクルWi-Fi」というQRコードも作成可能です。面倒なSSIDやパスワード入力の手間を省くことができるため、来客の際に便利です。有効期限(24時間)を設ければセキュリティ面でも安心です。
公式サイト:クルクルマネージャー
シンプルQRコードメーカー

URL、画像サイズ、余白を設定してQRコードを作成できます。余白はQRコードのデータの周りにある白い部分を指し、特に変更がなければ0のままでも問題ありません。URL以外に、テキストやメールアドレスもQRコードに埋め込むことができます。
公式サイト:シンプルQRコードメーカー
スマホでも簡単 QRコード作成

その名の通り、スマホやPCからQRコードが作成できます。URL、テキスト、メールアドレスをQRコードに埋め込むことができ、大量のテキストにも対応しています。文字の入力を終えたら、画像サイズを「小・中・大・特大」の中から選択してQRコードを作成してください。
公式サイト:スマホでも簡単 QRコード作成公式サイト
CMAN QRコード作成

QRコードのサイズや画像形式はもちろん、どの程度の汚れにまで対応するかの度合いを表す「誤り訂正」の設定も可能です。「自由入力」「URL用QR」「メールQR」「地図QR」のタブを切り替えることで、より用途に最適化された画面でQRコードを作成できます。QRコードの周りを囲む「囲み文字」を施すこともでき、QRコードの視認性を高められます。
公式サイト:CMAN QRコード作成
パプリ by ASKUL

URLを入力してボタンを押すだけでスムーズにQRコードを生成でき、出力されたQRコードの画像をそのままダウンロードすることが可能です。また、「会社名」「氏名」「住所」「TEL」「携帯」「メール」「URL」といった情報をQRコードに格納することもできるため、名刺情報をデジタル化したい際にも便利です。
公式サイト:パプリ by ASKUL
QRコードの活用術
QRコードにはどのような活用方法があるのでしょうか。企業やフリーランスの活用例は以下の4つです。
・イベントのパンフレットに掲載する ・会員登録やキャンペーンに誘導する ・広告やブランディングに活用する ・実績をアピールする場面で使う |
それぞれの特徴を解説します。
イベントのパンフレットに掲載する
パンフレットにインターネット上のアクセス先を記載する場合は、URLよりもQRコードがおすすめです。URLを手打ちする面倒な作業が必要なく、スマートフォンから簡単にアクセスすることができます。
たとえば、感想アンケートをパンフレットに掲載されたQRコードで提供すれば、来場者の目に留まりやすいだけでなく、紙とペンを用意する必要もありません。何らかの特典と組み合わせることで、さらにアクセスしてもらいやすくなるでしょう。
会員登録やキャンペーンへの誘導
企業やお店であれば、会員登録やキャンペーンへダイレクトにアクセスさせる際に役に立ちます。ポスターやレジの横など、お客の目につく場所にQRコードを置いておくことが大切です。また、「何かお得なことがある」と思わせることで、QRコードを読み取ってもらえる可能性が上がります。
広告やブランディングに活用する
デザインを入れたQRコードやサイズの大きいQRコードは存在感を演出できるので、街中での広告に使用するのもおすすめです。また、車に張り付けて移動すれば興味本位で読み取ってくれる人もいるかもしれません。QRコードにはリンク先を想像させる効果もあるので、使い方によっては不特定多数のユーザーの関心を引くことも可能でしょう。
実績をアピールする場面で使う
フリーランスの方であれば、ホームページやSNSなど、自身の経歴や実績を載せている媒体のQRコードを名刺に掲載するのもおすすめです。受け取った相手に見てもらいやすくなるので、そこから仕事につながる可能性もあります。連絡先をQRコードに格納することもできるので、活用方法は様々です。
ちなみに、QRコード画像を名刺に掲載する場合は、高品質の印刷ができるEPSファイルで作成すると読み取りやすくなるのでおすすめです。
QRコードはビジネスチャンスにつながる

QRコードは、簡単に多くの情報を読み取ることができるので、相手にアクションを起こさせやすいツールです。URLの場合、英数字を入力してもらうのが非常に手間になりますが、QRコードではそうした心配はありません。
相手とのコミュニケーションツールとも言えるQRコード。その先には、大きなビジネスチャンスが待っているかもしれません。
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