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【覚えておきたい逆SEO】検索順位を下げる4つの手法と対抗策

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逆SEOという言葉を耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。

逆SEOとは、特定のページの検索順位を下げるための手法です。

この記事では、逆SEOの手法について詳しく解説します。

逆SEOとは?

もし、自分の会社やお店の名前で検索したときに、「あの会社の製品は使わないほうがいい」「あの店の接客態度はなっていない」などと記載されたページが上位に表示されたら、大きなダメージを受けてしまうでしょう。

逆SEOとは、このような誹謗中傷、悪口などが書かれたページの検索順位を下げるための施策です。検索順位を上げる通常のSEOとは目的が逆のため、逆SEOまたはリバースSEOと呼ばれます。

誹謗中傷や悪口の内容が、明らかに名誉毀損や業務妨害などの罪に該当する場合には、然るべき方法で管理者に削除を依頼すべきです。しかし、言論の自由などの問題もあり、削除依頼に応じてもらえないようなこともあります。
削除依頼をしてもそれが公開されると、隠蔽行為と捉えられて、かえって火に油を注ぐようなことにもなりかねません。

そこで、誹謗中傷が書かれたページを目立たせなくするために、逆SEOが効果的な場合もあります。誹謗中傷が書かれたページが、検索した際に表示されなくなれば、ダメージを受けることもなくなるでしょう。

また、逆SEOはライバルサイトの順位を落とすために使われることもあります。自社のサイトが急にインデックスから削除された、SEO施策を行っても順位が上がらないような場合は、逆SEOされている可能性もあります。それをチェックするためにも、逆SEOにはどのような手法があるかを知っておきましょう。

手法1:ペナルティリンクを送る

バックリンクイメージ

逆SEOで検索順位を下げるためには、Googleから嫌われる施策、ペナルティ対象となるような施策を行うのがポイントです。Googleはサイトを評価するうえで、バックリンクの数と質を重視します。そのため、かつては自分でバックリンクを大量に貼ったり、バックリンクを購入したりするような手法も行われていました。しかし、現在ではこのような手法は不自然なバックリンクとして、Googleのペナルティの対象となっています。この仕組みを利用すれば、逆SEOを行うことが可能です。

Googleのペナルティ対象となるのは、同じIPアドレスや同じドメインからの大量のバックリンク、同じアンカーテキストを使ったバックリンク、コンテンツとまったく関連のないサイトからのバックリンクなどです。このようなバックリンクを増やして、Googleのペナルティ対象となるページにすれば、大きく順位を下げたり、インデックスから削除されたりします。具体的な手法としては、バックリンクを増やすことだけを目的としたコンテンツのないサイトを作って、そこから大量のバックリンクを貼る方法があります。

また、まったく同じアンカーテキストを大量に使ってリンクするのも、ペナルティリンクの手法です。どんなサイトからバックリンクされているかは、Google Search Consoleで調べることができます。リンク元サイトのWhois情報を調べれば、誰がバックリンクを貼ったのかを知ることができる場合もあります。不自然なバックリンクを見つけた場合は、Google Search Consoleのリンクの否認ツールを利用すれば、Googleからはそのバックリンクがないものとして評価してもらうことが可能です。

手法2:コピーページを大量に作る

コピーページを作成するイラスト

Googleは、ユーザーが検索した際に、その検索意図を汲み取って最適な検索結果を表示しようとしています。そのため、サイトを評価するうえで、コンテンツの質と量を重要視しているのです。オリジナル性の高い情報は、質の高いコンテンツとして高く評価され、上位表示される可能性が高くなります。逆に他のページをコピーしただけの内容の薄いものは、低品質なコンテンツとして高く評価されることはありません。特にGoogleは、重複コンテンツを嫌っており、ペナルティ対象となることもあります。

まったく同じコンテンツのページが複数あると、Googleはどちらのページを表示すれば最適なのかを判断するのが難しくなるのです。そこで、当該ページのコピーページを大量に作る逆SEO手法があります。同じコンテンツのページを大量に出現させることで、検索順位を下げたり、ペナルティ対象となってインデックスから削除されたりすることを狙った手法です。

ただし、Googleはページの公開日時などのデータを基に、どのサイトがオリジナルなのかを判断しますので、思うように順位に影響しない場合もあります。

手法3:ウイルスを仕込む

コンピュータウイルスのイメージ

マルウェアなどのウイルスに感染したサイトは、Googleから危険なサイトと判断されてしまい、検索順位を大きく落とします。

また、セキュリティソフトによっては、そのサイトにアクセスしようとすると警告を発することもあるので、サイトの表示回数を大幅に減らすことができます。これを狙って、サイトに不正アクセスしてウイルスを仕込むのも逆SEOの手法です。

また、ウイルスに感染したサイトから、バックリンクを受けるとサイトの評価は下がります。これを防ぐためには、サーバー上のセキュリティ対策をしっかり行う、相互リンクを行う際は相手のサイトをチェックするなどの対応が必要になります。WordPressなどを利用している場合には、プラグインも含めて、常に最新バージョンのものを使用することも大切です。

手法4:相対的に順位を落とす

この手法は、当該ページの順位そのものを落とすのではなく、そのページよりも上位に表示されるページをたくさん作って、結果的に順位を下げるものです。たとえば、当該ページが1位に表示されていたとしても、それよりも上位に10個のサイトを表示されるようにすれば、順位は11位に落ちるためアクセス数は大幅に減ることになります。具体的には、当該ページよりも少し順位が低いサイトに良質なバックリンクを送って、そのサイトの評価を高める方法です。

たとえば、誹謗中傷の書かれたページよりも、好意的なコメントの書かれたページを上位表示させることができれば、ユーザーの印象は大きく変わるでしょう。Googleが良質なバックリンクと判断するのは、リンク元のコンテンツの質が高い、リンク元とリンク先のコンテンツに関連性がある、IPアドレスやドメインが分散されているバックリンクです。

また、違う言葉をアンカーテキストに使うと、より効果的なバックリンクにすることができます。

逆SEOの効果

逆SEOのイメージ

逆SEOの手法のなかには、犯罪にあたるものもあり、決して勧められるものではありません。また、逆SEOにはどれぐらいの効果があるかにも疑問が残ります。

たとえば、質の低いバックリンクを大量に送って一時的に順位を下げても、Google Search Consoleで否認されれば、その効果はなくなってしまうでしょう。コピーページを大量に作っても、作成したページのみがペナルティ対象となって、オリジナルには影響を及ぼさない可能性もあります。

そのため、誹謗中傷が書き込まれたページが上位表示されている場合でも、本当に逆SEOでなければ解決できないのかを、しっかりと検討することが大切です。誹謗中傷が事実無根のものであれば、書き込んだ相手を法的に訴えることも可能です。もし、事実であれば、それを改善するほうが急務になるでしょう。

逆SEOを自分で行おうとすると大変な手間がかかりますし、業者に依頼すればそれなりのコストも必要になります。
しかも、効果がでなければ、その手間もコストもすべて無駄になってしまうのです。その手間やコストは、集客や顧客満足度を上げるために使ったほうが効果的かもしれません。

逆SEOが本当に必要か検討しよう

SNSが普及したこともあって、無責任な誹謗中傷を書き込んだ投稿も増えています。そのため、逆SEOに対するニーズも高まっており、逆SEOを専門にあつかう業者もあります。

逆SEOの手法は、基本的にはGoogleのペナルティを誘うブラックな方法なので、行う際には慎重に考慮することが大切です。本当に逆SEOが必要なのかを、しっかりと検討しましょう。

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