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『サジェストキーワード』確認ツール8選!SEOへの活用方法も解説

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サジェストキーワードは、ユーザーの検索意図をつかむためのひとつの指針 になります。「SEO対策をしているのに検索流入数が増えない… …」というならサジェストキーワードを活用しない手はありません。

本記事では、サジェストキーワードのSEO活用方法をはじめ、役立つ無料・有料ツールについて紹介します。手軽で便利なサジェストキーワードツールで、検索上位のコンテンツを増やしましょう。

こんな方におすすめ

・SEOでなかなか結果が出ない方
・サジェストキーワードについて知りたい方
・サジェストキーワードのSEOへの活かし方を知りたい方
・便利な無料サジェストキーワードツールを知りたい方
・有料でもサジェストキーワードツールを導入したい方

サジェストキーワードとは

サジェストキーワードは、Google検索などで検索窓にキーワードを入力すると下に羅列されるキーワード候補です。単純に「サジェスト」と呼ばれることもあります。

サジェスト(Suggest)とは「提案する」という意味で、その名のとおり、検索エンジン側が「よく検索されているキーワード」を検索候補として自動で提案してくれます。

オートコンプリート機能について

GoogleやYahoo!などの代表的な検索エンジンには、「オートコンプリート(自動補完)」という機能 がついています。これはもともとコンピュータにおける文字入力の補助性能のひとつでもあり、すべての文字を打鍵しなくても単語やフレーズを入力することができるユーザーファーストな機能です。

その中でもGoogle検索候補のベースとなるものは、下記の4つの要素です 。

・検索した言語
・検索した場所
・注目を集めている関心ごと
・ユーザーの過去の検索

上記4つの要素を複合的に鑑みた結果として、サジェストキーワードが表示されます。

Google オートコンプリートの候補の仕組みをさらに詳しく知りたい際は、【Googleの説明】を読んで理解を深めてみてください。

サジェストキーワードと関連キーワードの違い

サジェストキーワードと間違えやすいものとして「関連キーワード」があります。関連キーワードも自動表示される仕組みで、Googleの場合、検索結果画面の最下部に「他のキーワード」と表示されます。

サジェストキーワードと関連キーワードは重なるものもあれば、一致しないものも存在します。これは、両者の仕組みが細かく異なるからです。

サジェストキーワードでは検索ボリュームだけでなく、「ユーザーの検索傾向」や「トレンド」などを反映させた候補が提案されます。一方、関連キーワードは「一緒に検索される頻度が高いキーワード」が表示される仕組みであり、ユーザーの検索傾向は考慮されません。

サジェストキーワードユーザーの検索意図に則ったキーワード
→検索エンジンが「実はこれを知りたいのでは?」と提案してくれる
関連キーワードユーザーの過去の傾向は関係なく、検索キーワードと関連性の高いキーワード
→検索エンジンが「これを調べた人は、こんなことも調べています」と報告してくれる

このように、両者の違いをきちんと理解しておくことは、サジェストキーワードをSEO対策に活用するうえで大切です。

サジェスト汚染には注意

サジェスト汚染とは、ユーザーにネガティブな印象を与えるワードを、サジェストキーワードとして表示することです。サジェストキーワードとして表示される言葉が「株式会社●● ブラック」「●●(企業名や個人名) やばい」「●●(食品名) まずい」というようにユーザーにネガティブな印象を与えるワードが多い場合、サジェスト汚染されている可能性が高いと考えられます。

サジェスト汚染の原因は、2つあります。ユーザーが単純に興味本位で検索ワードと一緒にネガティブワードを検索しているパターンと、一部のユーザーがネガティブワードのニーズを把握したうえで、標的にする企業や個人、商品を選定し、根拠のないワードをさまざまなコンテンツで発信しているパターンです。

後者のようにサジェスト機能を悪用され、実際に被害にあう企業や個人の事例もあります。サジェスト汚染を放置すれば誹謗中傷の対象になったり、経営に大きなダメージを受けたり、なにかしらの不利益が生じる可能性があるので注意が必要です。

「検索エンジン運営側への削除申請」や「専門家への相談」など対策方法はしっかり存在します。もし、自社や個人名、サービスのサジェストキーワードを取得するなかでネガティブワードが散見されたのなら、早期に適切な対策を打つようにしましょう。

サジェストキーワードのSEOへの活用方法

SEOコンテンツで上位表示を狙うにあたり、サジェストキーワードは大活躍します。

対策キーワードの選定

SEOで上位コンテンツを作成するには、検索ユーザーにニーズのあるキーワード選定が欠かせません。魚が生息しない水たまりで釣りをしても何も釣れないように、需要の全くないワードを狙っても意味はないのです。そこでサジェストキーワードが役に立ちます。

サジェストキーワードは、人々の過去の検索傾向や注目を集めている関心ごとを元に表示されるもの。それだけ需要のあるキーワードということです。

例)検索窓で「カメラ」と入力したとき
「カメラ おすすめ」と出た→おすすめのカメラについての情報は需要がある!
「カメラ 種類」と出た→カメラの種類についての情報にニーズがある!

このようにサジェストキーワード(ニーズのあるキーワード)を対策ワードの選定に活かしてみましょう。対策ワードが決まれば、ターゲットも明確になり、コンテンツ作成がスムーズに進みます。ユーザーに必要とされるワードを軸としたコンテンツで、SEO上位を狙うことが可能です。

記事のリライト

サジェストキーワードツールは、記事のリライト作業にも便利です。なぜならサジェストキーワードには、単純な検索数や検索傾向だけではなく「トレンド」も反映されているからです。

「時間が経過して検索順位が下がってしまった……」という場合は、サジェストキーワードツールでリアルタイム性の高いキーワードを洗い出しましょう。「現在ニーズのあるワード」を軸にコンテンツを再構築すれば、順位の底上げにつながります。

サジェストキーワードの確認方法

サジェストキーワードを確認する方法は2つあります。「とりあえずどんな仕組みなのか見てみたい」という場合は検索エンジンの検索窓で、「素早く効率的にサジェストキーワードを確認したい」という場合はサジェストキーワードツールを使うのがおすすめです。

検索窓に入力して確認

「サジェストキーワードとはなにか」「実際にどのように表示されるのか」を知るにはいい方法です。ただしSEO対策に活かしづらい点や注意すべきポイントもあるので、やり方と併せてしっかりと理解しておきましょう。

ではまず確認方法について説明します。手順の場合は非常に簡単で「Googleなどの検索窓に調べたいワードを入力する 」たったのそれだけです。

そうするとあなたの検索意図に添ったサジェストキーワードが、「検索窓の下部」に羅列表示される仕組みになっています。表示されるGoogleサジェストキーワードは、PCの場合で最大10個、モバイル端末の場合は最大8個です。

Googleサジェストを確認するときはシークレットモードで

サジェストキーワードをSEO対策に活かすのであれば、Googleのパーソナライズド検索の影響を受けないよう気をつける必要があります。

サジェストキーワードと関連キーワードの違いで紹介したように、Googleはオートコンプリート機能で、あなたの検索意図を反映させたサジェストキーワードを提案します。

そこで重要なのが「ブラウザのシークレットモードで検索する」という手段です。自分のサイトの検索順位を確認したいときは、Chromeのシークレットモードから検索するのが一般的ですが、同様に純粋なサジェストキーワードを知りたいときも、この方法が有効です。

Chromeシークレットモードは、Chromeブラウザにデフォルトで備わっている機能です。 [Ctrl]+[Shift]+[N]キーを押すだけで起動できるので、自分でGoogleサジェストを確認する場合は試してみましょう。

サジェストキーワードツールで一括確認

サジェストキーワードを検索窓に入力して確認する方法と注意点を紹介しましたが、確認可能なキーワード数に制限があることやパーソナライズド検索の影響を踏まえると、簡単にはSEO対策へ活かせません。

そこで手軽に一括確認ができるサジェストキーワードツールが大活躍します。

サジェストキーワードツールとは

サジェストキーワードツールとは、気になるキーワードを入力するだけで瞬時に大量のサジェストを一括確認できるツールです。パーソナライズド検索の影響を受けることなく、無料で利用できるツールもあるため、SEO対策に活かすにはもってこいといえます。

効率的にサジェストキーワードの確認が可能

検索窓で確認できるサジェストキーワードがPCの場合「最大10個」なのに対し、サジェストキーワードツールなら「ヒットするほぼすべてのサジェストキーワード」を確認可能です。

またツールによってはGoogleサジェストだけでなく、Yahoo!やBingなどの検索エンジンのサジェストも確認できます。

「無料」サジェストキーワードツール5選

サジェストツールがSEO対策に効果的なツールであることは間違いありません。そこで、無料ですぐに利用できるおすすめのサジェストツールを紹介します。

ラッコキーワード

サジェストキーワードはもちろんのこと、関連Q&A・共起語・見出しも一括で取得可能なツールです。

Googleサジェスト、Bing、Amazon、楽天などの情報を検索でき、調査したいキーワードを入力するとすぐに キーワードリサーチに必要な情報を収集してくれます。

各種キーワード調査回数に「合計50回/日」という制限はありますが、個人で利用する際やちょっとしたリサーチには十分すぎる機能を備えています。もし物足りない場合は、月額990円~の有料プランの検討もしてみると良いでしょう。

SEO対策だけでなく、広くマーケティングや動画などのコンテンツ設計に役立つツールのため、使用するサジェストキーワードツールに迷う場合は、ひとまずラッコキーワードを利用することをおすすめします。

公式サイト:ラッコキーワード

OMUSUBI(おむすび)

「ワンクリックで、一目でわかりやすくサジェストキーワードを調査したい」そのようなときに活躍するツールです。Google、YouTube、Wikipedia、Bingなどのサジェストキーワードを一瞬でマインドマップ化してくれます。

サジェストキーワードが大量にヒットした場合、文字が重なって しまうこともありますが、クリックして動かすことができるので問題ありません。無料で手軽にキーワードマップ化し 検索意図を把握したい際は、一度利用してみるといいでしょう。

公式サイト:OMUSUBI

keysearch Beta(キーサーチベータ)

サジェストキーワードのマインドマップ化だけでなく、マップをサイト上で編集したり 、SVGで保存したりすることができるツールです。またkeysearch Betaは同じマインドマップ化ツールのOMUSUBIと見栄えも違い、キーワードが重ならない仕様です。

SEO記事の案をWeb上で練り上げることができるため「見やすさと作業のしやすさ」を重視するならkeysearch Betaを検討してみてはどうでしょうか 。

公式サイト:keysearch Beta

Keyword Tool(キーワードツール)

キーワード抽出量は最大級、さらには動作もスピーディーといった万能サジェストキーワードツールです。また、検索語のタブ切り替えにより、疑問形や前置詞を含んだ検索の絞り込みもでき、ユーザーにアクションを起こさせるようなサジェストも確認できます。

海外製のサジェストキーワードツールのため、少しとっつきにくさはありますが、シンプルな使い心地で、慣れたら非常に頼もしいSEO対策の味方になるはずです。有料プランもあり、そちらは検索ボリュームを調査できるため、必要に応じて検討してみましょう。

公式サイト:Keyword Tool

Googleキーワード プランナー

Googleが提供する、無料で利用可能なサジェストキーワードツールです。ただし「広告」に主軸が置かれたツールであるため、その本領を発揮させることができるのはGoogle広告を利用している人でしょう。

実際にGoogle広告を配信していない状態で利用すると、検索ボリュームが大雑把な数値でしか表示されない仕様になっているので注意が必要です。

Googleキーワード プランナーは「キーワード検索と検索ボリューム」と「予測データ確認」の2つの機能を併せ持ちます。またサジェストキーワードだけでなく、競合サイトのキーワードを確認することも可能です。

Google広告を配信している場合は、SEO施策に適したキーワードをほかとは異なる角度から調査できるのでおすすめです。

公式サイト:Googleキーワード プランナー

「有料」サジェストキーワードツール3選

有料ツールは サジェストキーワード取得に加えて、さまざまな機能を備えています。
SEO施策立案~実際にPDCAを回していく運用面まで、トータルにサポートしてくれるツールもあるので、本格的にSEO対策に予算を割く場合は、是非参考にしてみてください。

Ahrefs (エイチレフス)

「Ahrefs」は全世界で60万人以上が利用しており、Adobe・ネットフリックス・Expediaといった名だたる企業の導入実績を誇るツールです。

キーワード調査だけでなく、サイトの監査と最適化、被リンクの分析、ソーシャルメディアで話題のコンテンツの調査など網羅的にSEO分析が可能です。「これさえあれば!」という、かゆいところに手が届く機能満載といえます。

プランは4種類あり、グレードが上がるごとに、登録サイト数や取得可能数も上がります。
ライトプランでも$99と比較的安価のため、検討の余地は十分ありそうです。

公式サイト:Ahrefs

キーワードファインダー

発見キーワード数累計は1億4千万を超えるなど、新規キーワード開拓に特化したツールです。Googleアナリティクスやサーチコンソールと連携することで、CVキーワードを特定したり、想定流入キーワードを分析したりすることができます。SEO対策におすすめのキーワードを毎日自動で取得する機能もあるので、コンテンツ・記事を書くのをバッチリサポートしてくれるでしょう。

こちらも月額50,000円~(登録サイトが3つまで)と導入しやすいため、小規模なサイトを運営していて、かつ新規キーワード開拓に難航している場合は検討してみましょう。

公式サイト:キーワードファインダー

SEARCH WRITE (サーチライト)

「SEARCH WRITE」は、SEOに関する経験や知識が浅くても、しっかり効果が出るように支えてくれるツールです。

シンプルなUIでわかりやすさ、使いやすさは抜群。SEOの課題検証や施策の効果検証、AIによる企画立案サポートといった便利機能が複数搭載されており、初心者でも安心して利用できます。また、個々のタスクの進行状況を把握できるよう、チーム運用に特化した設計のため、チーム単位で導入するのも良いでしょう。

現在は月額50,000円のベーシックプランのみ(登録サイトが3つまで)ですが、「SEO初心者向けのキーワードツール」としておすすめです。

公式サイト:SEARCH WRITE

サジェストキーワード+αでSEO対策をしよう

サジェストキーワードは、SEO上位を狙ったコンテンツ作成における強力な味方です。ただし、サジェストキーワードを活用するだけでSEO対策はバッチリというわけでもありません。

ユーザーへのヒアリングやQ&Aサービスでの質問のチェック、上位サイトの分析……さまざまな手段を用いて、試行錯誤するのがSEO対策の醍醐味であり、その先に結果がついてきます。

便利なサジェストキーワードツールを賢く使い「自分が読者だったらどういう情報を求めるか 」という視点を忘れずに、ユーザーファーストなコンテンツ作りを目指してください。

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この記事を書いた人

いけだ
占いライターやエンタメコンテンツ大手のディレクター経験を経て、サングローブへ入社。前職ではメールマーケティングにて、月1億円以上の売上達成に貢献。現在は、SEOとダイレクトマーケティングの間で揺れている。

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