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ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社 ISP事業部 セールス&マーケティング部 ダイレクトマーケティング課 高尾みづほさん

「So-net 光 minico」サービスリリースから約1年で1万回線突破!物価上昇時代の救世主

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サービスリリースから約1年で1万回線を突破した「So-net 光 minico」。ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社の高尾みづほ氏に、その人気の秘訣と、最上もがさんによる「リアルモモ」が話題のプロモーション術についてお伺いしました。

So-net 光 minicoとは?

So-net 光 minico(ソネット ひかり ミニコ)とは、2022年2月にソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社からリリースされたインターネット接続サービスのこと。

契約期間も解約金も定めがなく、マンションの場合は3,400円(税込)、戸建ての場合は4,500円(税込)、ずっと月額固定のまま利用できるというのが特徴です。

約1年間で1万件のお申込みがあり、それを記念して公開された、最上もがさん扮する「リアルモモ」の動画も好評。

モモといえば1997年に登場した電子メールソフトPostPet(ポストペット)のキャラクターですが、今なおSo-netのアンバサダーとして活躍しており、新キャラクターであるリアルモモは2020年の初登場以降、話題を集めています。

今回は、ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社 ISP事業部 セールス&マーケティング部 ダイレクトマーケティング課の高尾みづほさんに、So-net 光 minicoリリースの経緯とリアルモモを起用したプロモーションの狙いなどについてお聞きしました。


―So-net 光 minicoの最大の特徴はなんでしょうか?

ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社 ISP事業部 セールス&マーケティング部 ダイレクトマーケティング課 高尾みづほさん(以下、高尾さん):やはりスペックがシンプルであるというところが一番の特徴だと思います。

お得な月額料金がずっと変わらず、また契約期間や解約金などの縛りがないため、どなたでも使いやすいサービスです。

So-net 光 minicoリリースの経緯

ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社 ISP事業部 セールス&マーケティング部 ダイレクトマーケティング課 高尾みづほさん
(ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社 ISP事業部 セールス&マーケティング部 ダイレクトマーケティング課 高尾みづほさん)

―リリースの経緯についてもお伺いできますか?

高尾さん:まずテレワークが広まったことで生活様式に変化が起こったというところ。

そしてモバイル回線においては格安SIMなどさまざまな選択肢があるのに対し、固定回線においては、そもそもあまり選べないというところ。

それから、超高速回線でなくてもご利用用途に合致していればご満足いただけるというのがわかっていたというところ。

こういった背景をふまえ、「低価格でシンプルな光回線」というのをコンセプトにリリースいたしました。

―当初ターゲットに据えていたのはどういった方でしょうか?

高尾さん:物価上昇を背景に固定費を抑えたいと考える価格コンシャスな方、それからminicoの場合は昼間と夜間など混雑する時間帯の使い心地が異なるという特徴があるので、日中を中心にインターネットを利用される方ですね。

具体的にはテレワークをしている会社員や個人事業主で日中仕事のためにインターネットをお使いになる方、早い時間帯に利用時間が集中されるような早寝早起きの生活をされている高年齢層の方といったところです。

自宅でのネット利用におけるニーズの変化

―「テレワーク」という言葉があがりましたが、やはりここ数年間で、自宅でのインターネット回線利用におけるニーズは大きく変化したのでしょうか?

高尾さん:今まで出社していた方が自宅で仕事するようになったことで、日中会社ではなく家でインターネットを利用するようになったり、あとスマホネイティブ世代が動画を多く閲覧したりするようになったことで固定回線に対するニーズが多様化していると考えています。

また物価が上昇していることが影響し、固定費を見直したいという方が増え、スマホのように固定回線も自分に適したプランをうまく選びたいというニーズが生まれたのではないでしょうか。

両親と離れて暮らす30~50代の方へ行った御社の調査結果を拝見し、回答者の半数以上が実家で光回線サービスを利用しているということに少し驚きました。
利用者の方々が光回線サービスに求めていることはなんだと思いますか?

高尾さん:もちろんお客さまによって求めるものは異なるというのは前提として、やはり繰り返しになってしまいますが、昨今の物価上昇をふまえてコスパを求める方が増えてきているように感じます。

また過去に行ったユーザーインタビューでは、「それまで使っていたサービスの料金体系が複雑だったためシンプルなサービスを求めている」といったご意見も多くいただきました。

―「シンプル」というのは、プラン数が細かく枝分かれしていないなど、だれにでもわかりやすいということでしょうか?

高尾さん:それもひとつの要素だと思いますが、たとえば最初は割り引かれているけれど継続して利用していると、あるタイミングで料金が上がるといったご契約内容などですね。
契約期間内に複数回値上げのタイミングがあると、複雑だと感じられるようです。

So-net 光 minicoはずっと変わらず定額でご利用いただけるので、そういった方々にはとてもシンプルに感じられて、使いやすいのではないかと思います。

現時点でのユーザー層と利用目的

―まだリリースから1年半ほどしか経過していないので、これから変わる可能性もおおいにあると思いますが、現状ではどういった方がSo-net 光 minicoをご利用になっていますか?

高尾さん:メインのユーザー層は、当社のほかのサービスと同様に30~50代の方というところなんですが、特徴的なのはやや高めの年代の方に多く受け入れられているという点です。

SNSやクチコミなどからわかったことなんですが、以前お使いになっていたインターネットサービスよりもコストメリットを感じていただいて、個人事業主の方や、ご実家でご契約いただくというケースが増えてきました。

サービスサイト上で「So-netが離れて暮らすご家族のネット環境を全力サポート」という言葉を拝見しましたが、実際にSo-net 光 minicoが離れて暮らすご家族をつなぐ役割を果たしているかもしれないということですね。

高尾さん:そういう使い方をされていたらいいなと思います。
実際、地域別に見ると首都圏のような人口の多いところが多いのですが、「So-net 光」というサービスはNTTの回線を利用しているため全国的に使いやすく、幅広い範囲でお使いいただけていると思います。

リリースから約1年間で1万回線突破

高尾みづほさん

―So-net 光 minicoはリリースから約1年で1万回線のご契約を達成されましたが、好調の理由はやはり今までにお話しいただいたようにコスパ面とプランがシンプルでわかりやすいという部分が大きいのでしょうか?

高尾さん:毎月So-net 光 minicoをご利用いただいているお客さまにアンケートを取らせていただいているんですが、お選びいただいた理由は「月額料金の安さ」というご回答が一番多いです。

それに続いて、契約期間に制約がない、解約金が発生しない、といったご意見も多いですね。

リリースして1年ちょっとですが、ちょうどそのタイミングで物価上昇が顕著になってきたので、やはりそこにサービス属性がうまくはまったのかなと考えています。

―短期間でこれだけ多くの方々に支持されるには、認知度も必要だと思うのですが、やはりプロモーションにも注力されていたのでしょうか?

高尾さん:「リアルモモ」という当社のキャラクターを起用してwebプロモーション……たとえばminicoがお客さまに“ぴったり”なサービスであるということを印象づけるような動画コンテンツの発信などを行ってきました。

高尾さん:やはり時代の変化にうまくはまったというのが大きいかなと思います。

―より多くの方々に知っていただいたというよりも、知ってくださった方にササッたということですね。

高尾さん:そうですね、これからもっといろんな方々に知っていただきたいと考えています。

人気キャラクターを最上もがさんによって擬人化した「リアルモモ」

―最上もがさんによるリアルモモがとてもかわいくて、初めて登場されたときから注目しているんですが、もともと存在していた「モモ」という人気キャラクターを擬人化するというのはかなり大胆なアレンジのように感じます。
狙いなどお聞かせいただけますか?

高尾さん:おっしゃるとおり「PostPetのモモ」というのは、当社を象徴するキャラクターとして多くの方々に愛していただいているかなと思っています。

そのうえで、動画や音声を用いたコミュニケーションが活発化している時代の流れを汲み、より気軽にSNSなどで発言できるような存在が必要だと感じはじめ、モモを擬人化したキャラクターを誕生させることにしました。

リアルモモを通して積極的に発信していくことで、So-netを思い出していただいたり、共感を持っていただいたりする機会を増やすことを目指しています。

―実際に得られた効果についてもお伺いできますか?

高尾さん:SNSや動画、メディアとの相性がいいというのを実感できるようなリアクションをいただいています。
具体的には「リアルモモかわいいよね」といったご意見や新しいクリエイティブ、動画を楽しみにしているといった反応ですね。

特にリリース時に制作した、最上もがさんの手に柴犬の鼻がぴったりはまるという動画(前項でご紹介したもの)は本当にご好評で、ポジティブなコメントをたくさんいただくことができました。

―個人的には「起業家編」も好きです(笑)。

高尾さん:ありがとうございます。
一番撮影に時間がかかった作品です(笑)。

―たしかにぴったり合わせるのが大変そうですね(笑)。

御社は、スマホでは一般的になった格安プランを固定回線にも投影したり、オリジナルキャラクターを擬人化して共感性を高めたり、その時々に応じて世の中に必要なものを生み出しているような気がします。

高尾さん:ありがとうございます。お客さまのニーズは、環境やライフステージなどに応じて変わりつづけるものだと考えております。
その変化に合わせて、一人ひとりに“ぴったり”合うようなサービスを提供していきたいですね。
具体的には、光回線の選択肢をどんどん広げていくのが今後の目標です。

終わらせるのではなく“変える”という体力をもつこと

高尾みづほさん

個人的に「So-net」と聞いて思い出すのはPostPetのキャラクターたち。実はその誕生は1997年、インターネット黎明期でした。

約25年間のその月日を長いと捉えるか、短いと捉えるかは人それぞれですが、当時普及しはじめたばかりのインターネットは今や現代人にとって欠かせないものになっています。

だれでも世界中にアクセスできるその強大なツールに親しみを抱くようになれたのは、カラフルでかわいらしいアニマルキャラクターたちの影響もあったのではないでしょうか。

少なくとも幼少期まさしくPostPetユーザーだった身としては、メールを運んでくるキャラクター(モモではなくねこのフロを選んでいました)見たさに、友人といつまでもメールを送り合うということを繰り返していたので、筆者の世代を表す「デジタルネイティブ」たる部分を引き出してくれた大きな存在だと感じています。

当時触れていたコンテンツの多くは配信終了してしまったり、ライフステージが変化して自ら離れてしまったりしましたが、モモについては、今もなお活発にSNS上で発信されていたり、グッズ展開やイベントも開催されていることから、ずっとその変化を見守ってきたように思います。

メールサービスとしては2013年に終了してしまったものの、世界観は時代とともに変化しながら引き継がれ、それはちょうどWeb3.0時代を迎え、変革と拡大を繰り返すインターネットそのものを象徴しているようにも感じられるかもしれません。

擬人化というさらなる大きな変身を遂げたリアルモモが掲げるSo-net 光 minicoというサービスが、今の時代が抱えるさまざまな課題をふまえて誕生したものだとわかると、なんとなくそれまでモモが見せてくれた柔軟な体質がそのまま反映されているような気がしました。

時代の変化とともに、人々のライフステージの変化とともに、求められるものは随時変わりつづけます。それを常に受け入れて自らも変化させること、……言葉にしてしまえば簡単ですが、それができる企業は限られるでしょう。

これからもSo-netやソニーグループは、終わらせるよりも変化させながら続けることを選び、業界を牽引していってくれるのだろうなと確信しています。

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この記事を書いた人

浦田みなみ
元某ライフスタイルメディア編集長。2011年小説『空のつくりかた』刊行。モットーは「人に甘く、自分にも甘く」。自分を甘やかし続けた結果、コンプレックスだった声を克服し、調子に乗ってPodcastを始めました。BIG LOVE……

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