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士業の集客方法10選!顧客獲得に有効なマーケティングと成功事例

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士業には士業に適した集客方法とマーケティング手法があります。顧客が増えていないのなら、今あなたが取り組んでいる方法は適切ではないのかもしれません。そこで本記事では、士業の集客で注意したいポイントや具体的な方法、成功事例まで徹底紹介します。

ー士業の皆様へー

士業の集客にはインターネット活用が必須!

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集客の前に押さえたい士業の市場動向

士業と一口にいっても弁護士、税理士、公認会計士、司法書士、土地家屋調査士、社会保険労務士……とその種類や専門とする分野は様々。しかし、どんな士業であっても集客に押さえておくべき市場動向が存在します。

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テクノロジーの活用

現代はAIやクラウドコンピューティングといったテクノロジーの発展が顕著です。もちろん、その影響は士業にも及び始めています。たとえば、AIを活用することで大量のデータを高速かつ正確に分析し、法的な助言や専門知識を提供する士業業務をサポートすることができます。

業務効率化、ひいては集客を行う上でもテクノロジーの活用は不可欠。適切に活用するスキルが士業においても求められています。

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サステナビリティへの対応

次いで、サステナビリティESG(環境、社会、ガバナンス)への対応も、士業には求められています。法人顧客において、企業としての持続可能な成長や社会的責任が重視されているため、関連するサービスやアドバイスの需要は今後も高まることでしょう。

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法的規制への適応

法的規制への適応は、士業において永遠のテーマかもしれません。顧客へ提供するサービスのクオリティを高めるために必要なのはもちろん、士業としての信頼性を担保する上で法的規制の変化には留意しておく必要があります。

近年は、データプライバシーサイバーセキュリティコンプライアンス関連の法的要件の厳格化が顕著。これらへ適応するための施策を事前に検討しておくことが信頼度向上のカギを握ります。

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士業の集客を成功させるポイント

士業の集客を成功させるためには押さえておくべきポイントがあります。何も考えずに「取り組みやすいから」という理由だけで集客方法に臨むのではなく、これから説明する内容も踏まえて適切な手法を選択しましょう。

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地域に密着したマーケティング

士業はまず事務所のある商圏内で集客することが重要です。地域にある法的ニーズや流行を理解し、それに合わせた最適なサービスを提供することが、効率よく集客を成功させる近道になります。

「地域住民にもっと事務所を知ってもらうために何をすべきか」という観点で、地域密着を意識した集客・マーケティングを展開しましょう。

関連記事:エリアマーケティングとは?戦略の立て方や参考にしたい企業の導入事例を紹介

口コミを増やすマーケティング

士業の集客において口コミは非常に重要です。良い口コミが多ければそれだけ集客に効きます。Googleビジネスプロフィールや士業専門ポータルサイトを活用して、Web上での口コミをたくさん集めましょう。

また、時には悪い口コミも来るかもしれませんが、そうした際でも誠実に返信することで、信頼感を高めることができます。

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複数チャネル(媒体)の活用

法的ニーズを持つ人々は、インターネットや看板、チラシなど、オンラインオフライン様々なチャネル(媒体)を通じて情報収集しています。その中で、ある特定のチャネルだけを頼って集客するのはおすすめできません

より広い範囲の人々にあなたの事務所を知ってもらうために、複数チャネル(媒体)の活用を意識して集客施策を展開しましょう。

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士業の集客を成功させるプロセス

士業の集客を成功させるためには、いかなる集客方法であっても適切なプロセスを踏んで施策を展開することが大切です。これから説明する5つのプロセス通りに進めることで、競合事務所と差別化された戦略を練ることができるでしょう。

①ターゲット設定

士業の集客では、適切なターゲット設定が重要です。ターゲット設定が幅広いほど、対象となる人々も増えて集客につながりやすいと考えがちですが、そのようなことはありません。

どんな人でも対象にしようとすると、訴求点がぼやけてしまい、発信するメッセージもユーザーの胸に響かないものになってしまいます。すると、集客につながらなくなってしまうのです。そのため、ターゲットを適切に絞り込むことが、最初に押さえるべきポイントです。

ターゲットを絞りニーズにこたえる

適切にターゲットを絞り込むことができれば、一目見て「私のための先生」「私が必要としている情報を持つ専門家」と思ってもらえるようになります。士業の場合、どうしても業務内容から、つまり売る側の視点でターゲットを考えがちな傾向があります。しかし、それでは集客につなげるのは難しくなってしまうでしょう。

たとえば、一口に会社設立といっても、形態や規模はさまざまです。「脱サラして起業する人」と「事業を拡大するために別会社を設立する人」とでは、求めるものも違ってきます。それぞれのユーザーのニーズや悩みを踏まえて、どのターゲット層に絞り込むのかを考えることがポイントです。

関連記事:ターゲット設定とは?中小企業こそ取り組むべき理由と決め方を解説

②ポジショニング

ターゲットを設定したら、そのマーケットのなかで、どこにポジションを置くかを決めることが大切です。ポジショニングを行うにあたって、効果的な分析法に3C分析があります。

  • COMPANY(自社)
  • CUSTOMER(お客様)
  • COMPETITOR(競合・マーケット)

3Cとは、「COMPANY(自社)」「CUSTOMER(お客様)」「COMPETITOR(競合・マーケット)」の頭文字をとったものです。

3C分析の流れ

まず、どの部分が競合相手よりも優れているのか、自分の強みを洗い出してみましょう。自分だけで客観的に判断するのが難しい場合には、親しい同業者やお客様に聞いてみるのも効果的な方法です。

次にお客様のニーズを探ってみましょう。どれぐらいのニーズがあるのか、ターゲットとなるユーザーはどんな問題を抱えているのか、何を求めているのかを徹底的に考え抜くことが大切です。

最後にマーケットのなかで他事務所よりも優位に立てるポジションを探っていきます。ポジショニングを行う際には、ポジショニングマップを作成すると、視覚的に捉えることができるため、よりわかりやすくなるでしょう。自分の強みを活かして、競合よりも優位に立てるポジションを見つけることが、集客のためのポイントになります。

関連記事:【わかりやすく解説】3C分析とは?やり方や例、SWOT分析との違いまで

③分野・専門性の訴求

多くのユーザーは、士業の業務範囲を明確に理解していません。たとえば、司法書士と行政書士の業務範囲の違いを説明できる人は少ないでしょう。そのため、顧客のどんな問題を解決できるのかを具体的に説明することが大切です。

その分野に精通した専門家であることをアピールし、「この先生に依頼すると問題が解決できる」と思ってもらうことができれば、相談にもつながります。

専門用語には要注意

専門家をアピールする際に注意したいのが、専門用語を多用しないことです。士業は専門性の高い業務のため、どうしても専門用語を使わざるを得ません。また、普段から専門用語を使っていると、他の人も理解できるだろうと思いがちです。

しかし、たとえば専門用語が並んでいるホームページは、一般ユーザーからすると読むのが苦痛になってしまうでしょう。対面での相談対応の際でも、専門用語はできるだけ使わずに、使う場合でも平易な言葉で説明することが大切になります。

小学生にでも理解できるような文章・言葉で説明すると、顧客もスラスラと理解できて、相談が増える効果が期待できます。

④信頼感の提供

顧客が士業に相談する際には、家族関係や経済状況など他人には絶対に知られたくないプライベートな情報も提供しなければならないケースも多いでしょう。それだけに、相談や依頼につながる方法をとるためには、信頼感を与えることが重要なポイントになります。

信頼感を得るためには、Web上や対面であっても、まず自己紹介をしっかりと行いましょう。ホームページ上に笑顔の顔写真や経歴を掲載するのはもちろんですが、士業を目指したきっかけや、お客様の問題を解決してあげたいという思いを伝えると、より信頼感を得やすくなります。

依頼者の声を拡散

また、信頼感を得るために効果的な方法として、依頼者の声をホームページなどに掲載する方法があります。たとえば、「親身になって相談にのってくれた」「親切丁寧に説明してくれた」「先生のおかげで問題解決した」など、過去に依頼した人の生の声が載っていれば、信頼感を大きく高めることが可能です。

依頼者の声を見たユーザーから「この先生なら信頼できそう」「安心して依頼できそう」と思ってもらえるようになり、相談や依頼が増える効果が期待できます。

⑤不安の軽減

ユーザーにとって士業への相談というのはハードルの高いものです。敷居を高く感じてしまうだけでなく、料金が高いのではないか、無料相談とはいえ、契約を迫られたりしないだろうかと不安に感じてしまい、相談をためらってしまうもの。

そのため、士業が集客を行う上では、そういった人々の不安を、一つ一つ取り除いてあげる必要があります。まず顧客が抱えているであろう悩みに寄り添うことが大切です。

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このようにアピールすることで、相談しようか迷っている人の背中を押すことができます。

相談料は明瞭に提示

相談しようとしている人は、「料金が高そう」「説明されても理解できるか心配」「きちんと対応してもらえるだろうか」などの不安を抱えています。この不安を取り除いてあげることが重要になります。

  • 具体例を挙げる
  • 相談後に依頼を迫ることはない
  • ご依頼頂く場合は、見積りを提示する
  • 相談することにデメリットが無いことを伝える

料金については、「相談料:1時間○○○円」のように項目として掲示するだけでなく、具体的な例を挙げながら丁寧に説明することが大切です。

たとえば、「ほとんどの場合、1時間あれば詳細にお答えできます」「相談後に依頼を迫るようなことはありません」「ご相談後にご依頼いただく場合には、費用の見積もりを提示します」のように、相談しても何のデメリットもないことをアピールしましょう。

また、「当事務所の業務範囲外の場合は相談料は発生しませんので、まずはお電話ください」のようにアピールすると、相談の間口が広がり顧客も相談しやすくなります。

士業の集客方法10選

士業の具体的な集客方法について、おすすめの施策10選を紹介します。

ホームページ

士業の仕事の特徴として、業務範囲が広いことが挙げられます。たとえば、司法書士の場合であれば、不動産登記と商業登記では対象となる顧客は違ってきますし、同じ不動産登記であっても相続と売買とではニーズも違ってくるでしょう。

このように対象となる顧客の種類やニーズが異なるものを、1つのサイトにまとめてしまうと、どうしても反応が得にくくなってしまいます。あれも出来ます、これも出来ます、というホームページは、結果として集客しにくいホームページになってしまうのです。

関連記事:集客に強いホームページとは?制作方法や効果検証についても解説

サービスサイト

集客またはお問い合わせにつながるホームページにするためには、事務所案内とは別に集客専用のサービスサイトを作るのが重要なポイントになります。

  • 会社設立応援サイト
  • 相続の名義変更に関わるお悩み開設サイト

上記のような顧客のニーズ別に複数のサイトを制作すれば、ターゲットにもアプローチしやすくなります。そのうえで、顧客の悩みや抱えている問題を解決するための情報を提供すれば、「この先生なら信頼できそう」「この事務所に依頼したい」と思ってもらえるようになるのです。

また、キーワードを絞り込むことができるので、SEOの面でも効果的な施策を行うことができるというメリットもあります。

関連記事:サービスサイトとは?コーポレートサイトとの違いや作成の目的を解説!

ブログ

士業のホームページを作成する際は、WordPressを利用して、ブログ機能を設けるのがおすすめです。継続して専門的な情報を発信することで、「さすがは専門家」「この先生に相談すれば」と思ってもらえるようになります。競合する事務所と差別化でき、相談を増やす効果も期待できるでしょう。

また、ブログで定期的に情報を発信すると、コンテンツが蓄積されていくというメリットがあります。コンテンツの量が増えていくとホームページの価値が高まるだけでなく、Googleなどの検索エンジンからも評価されるので、高いSEO効果も期待できます。

蓄積されたコンテンツを小冊子にまとめる、PDFにしてユーザーがダウンロードできるようにするなど、見込み客を獲得するためのツールとしても利用可能です。

関連記事:ブログの始め方、作り方、書き方、稼ぎ方を初心者向けに解説

SEO対策

士業の先生に相談したいと考えている人は、当たり前ですが、何かしら解決したい問題を抱えているはずです。そういった人の多くは、インターネットで検索して、自分の問題を解決してくれそうな先生、信頼できそうな先生を探して相談します。

そのため、悩みを抱えているユーザーが、どんなキーワードで検索するかを考え、そのキーワードでホームページが上位表示されるように、SEO対策を行っていくことが重要になります。ターゲットとして設定したユーザーが、実際に検索するであろうキーワードを選び、ホームページのタイトルや本文に埋め込みましょう。

  • 解決したい問題+相談
  • 解決したい問題+士業名
  • 商圏となる地域名+士業名

キーワードとしては、上記のようなものが想定されます。Googleキーワードプランナーを利用すると、どんなキーワードで検索されているかが把握できますので、参考にするのがおすすめです。

相談を増やすためには、見込み客となり得るユーザーに、ホームページへアクセスしてもらう必要があります。適切なSEO対策を行って、検索結果での上位表示を目指しましょう。

関連記事:SEO対策の手法・具体的なやり方を基本から実践まで解説

Googleマップ

Web上で自社や事務所の情報を知ってもらいたい場合に有効なのが、Googleマップ上の検索に対して自身の店舗や事務所情報などを優先的に表示させる「MEO」という観点です。SEOよりも効果が出やすく、かつ近隣地域の人をターゲットに集客が可能です。

関連記事:自分でできるMEO対策のやり方!具体的な方法をやさしく解説

Googleビジネスプロフィール

Googleで特定の事務所やサービスについて検索したとき、最も目立つ場所に表示されるのが、該当する事務所や会社の「Googleビジネスプロフィール」です。また単純に「税理士事務所」とだけ検索しても、近くの事務所のビジネスプロフィールがグーグルマップ上に表示されます。

Googleビジネスプロフィールに登録すれば、所在地がGoogleマップに表示されるだけでなく、ホームページやSNSのリンクを貼り付けることも可能です。

これを上手く活用することで、「近くの税理士事務所を検索する→ビジネスプロフィールを見る→ホームページを見る→実際に来訪・相談する」といった地域ユーザーが来訪する流れをつくることができます。

口コミへの対応

登録されているビジネスプロフィールに投稿があった場合、「口コミ(コメント)」というかたちで表示されます。実際に接点をもったお客さまの声が届くわけですから、良い口コミが集まれば信頼度が増し、さらなる集客が望めます。

口コミをもらえたら、まずはしっかりとお礼のコメントを返信しましょう。Googleは口コミの数とスコア(評価)の重要性を提唱しているため、評価の高い口コミを多く集めることは、表示順位を上げるMEO対策としてもかなり効果的です。

もし、あまりよろしくない口コミであったとしても卑下する必要はありません。至らなかった部分を反省し、お詫びするとともに、今後はしっかり改善していく旨をコメントするべきです。丁寧な対応、友好的なコミュニケーションが評価されたら、地域の人々と信頼関係を築きやすくなります。

関連記事:ビジネスプロフィール(Googleマイビジネス)の⼝コミを解説!削除・⾮表⽰にする⽅法とは?

SNS

コストをかけずに多くの人々へアプローチするのには、SNSも有効です。アカウントを作成する際はしっかりとホームページのURLを記載すること。そして、実際に発信する際は「#横浜」「#目黒」というように「ハッシュタグ+地域名」を入れると効果的でしょう。

SNSによっては、テキストだけではなく、画像や動画を用いてホームページへ誘導することが可能です。しかし、不特定多数の人々の目に触れることを加味し、その発信内容には十分気をつけてください。また様々なユーザーがいるため、専門的な言葉を用いた発信よりも、多くのユーザーに分かりやすい易しい言葉での発信を心がけましょう。

関連記事:SNSマーケティングとは?メリットや始め方を成功事例も交えて解説

SNSの種類

強みや特徴はサービスによって違うので、事務所の顧客層やターゲットに応じて適切なSNSを選択しましょう。

SNSの種類主な特徴
X(旧Twitter)リアルタイム性が強く、告知がしやすい
Instagramビジュアル(写真)でアピールできる
Facebook実名登録が義務付けられ、若年層が少ない
LINE利用者数が圧倒的に多く、開封率が高い
TikTok短めの動画でアピールでき、若年層に人気

Facebookは実名登録が基本のためビジネス利用が盛んです。事務所や先生の信頼度向上に一役買うことでしょう。一方、ユーザー数や流行という観点からX(旧Twitter)やInstagram、LINEのほうが、より多くの個人とコミュニケーションを取りやすいかもしれません。

特にX(旧Twitter)は匿名のユーザーが多い分、幅広い層へ告知ができますが、炎上や誹謗中傷のリスクには細心の注意が必要です。

関連記事:SNSの役割と目的~活用例や問題点を挙げながら再確認~

Web広告

Web広告とは、Web上のメディアに掲載される広告のことです。Webサイトや検索エンジンの検索結果ページSNSのタイムラインなどに設けられた広告枠を利用して、広告を出稿させることで法的サービスの認知拡大や売上向上を狙う仕組みになります。上手に使えば、より多くの近隣地域の人々へアプローチできるでしょう。

関連記事:Web広告の種類とは?運用することで期待できる効果・メリットについても解説

リスティング広告

リスティング広告は、士業の集客と相性の良いWeb広告です。設定したキーワードで検索された際に、検索結果画面の上位に広告が表示されるもので、検索連動型広告とも呼ばれます。GoogleやYahoo!などの検索エンジンを使用している人なら、誰もが一度は目にしたことがあるでしょう。それだけ多くの人の目にとまる可能性があるわけです。

ここでもSEOと同様に「商圏となる地域名+士業名」のような、検索ニーズに対応したキーワード選定が重要になります。広告費はキーワードによって異なり、検索される回数が多いキーワードほど高額になる傾向があります。

ホームページは、開設してすぐに検索エンジンに認識されるわけではありません。しかし、リスティング広告を利用すれば、短期間での上位表示を狙うことができます。コストはかかりますが、堅実に上位表示を狙うことができるため、予算に余裕があればぜひ検討したいところです。

関連記事:リスティング広告とは?集客に効果的な広告文を作成する3つのコツ

SNS広告

近年はSNS広告も士業の集客に有効な場合があります。FacebookやX(旧Twitter)、Instagram、LINEといったSNSプラットフォーム上へ、タイムラインストーリーズおすすめアカウント欄に表示される広告などを出稿可能です。テキスト+バナーだけでなく、動画やカルーセルを活用して訴求することもできます。

ただし、SNSの種類によってはターゲット層の利用者数が少ないこともあるため、広告を出すSNSの選定は慎重に行わないといけません。自身が専門とする法的ニーズを持ったユーザーが利用しているSNS上へ広告を出せば、ホームページやお問い合わせにつなげることができるでしょう。

関連記事:主要なSNS広告の特徴を徹底比較!効果的な運用方法についても解説

ポータルサイト

ポータルサイトは、検索エンジン上でのランキングが高いことが多く、地域での検索結果にも表示されやすいので、大量のユーザーを有している傾向にあります。そのため、士業ポータル弁護士ドットコムといった知名度のある士業専門のポータルサイトとホームページを連携させれば、より多くのアクセス数を期待できます。

また、ポータルサイト上では、ユーザーが特定の地域や悩み、解決したいことを絞り込んで検索できるため、商圏内の人々や事務所の強みに合った人々と、効率よくマッチング可能です。

関連記事:ポータルサイトとは?意味から種類、例、作り方まで解説

競合との差別化

言わずもがなポータルサイトには、あなた以外にも多くの士業の事務所が登録しています。そのなかでユーザーに選んでもらうためには、他の士業にはない強みや専門性などをアピールし差別化を図る必要があります。

ポータルサイトでは掲載できる文字量や画像数に指定がある場合が多いため、短文でのコピー一目でわかる写真が効果的といえます。同じ地域や分野の士業のページを研究しつつ、自身の事務所ならではのアピールポイントを打ち出しましょう。

費用と効果のバランス

ポータルサイトは基本的に無料プランと有料プランに分かれていることが多く、サイトにもよりますが、有料プランだと期間限定で上位表示されやすいなど、特典が付く場合があります。十分な効果を得るためにも、ランニングコストや費用対効果を考慮し、予算内での適切な運用を心掛けましょう。

セミナー

セミナーの開催もあなたの事務所やそのホームページを、地域の人々に宣伝する良い機会です。「先生」としての専門性をアピールできるセミナーを行えば、信頼感を高めることができます。そして、そこで出会った人々にホームページのURLを記載した名刺や資料を配布することで、流入数を増やしながら、より良い関係性を構築することにつながるでしょう。

近年では、インターネット上で行なわれるセミナー(ウェビナーも盛んです。まずは気軽にオンライン上で参加できるものを開催し、次に現地でのセミナーへ誘導するといったことも可能です。セミナー参加者限定の資料や特典を用意してSNSやホームページ上での事前告知することで、より多くの人々に関心をもってもらえる可能性が高まります。

関連記事:セミナー集客に悩んでいる人必見!集客率を上げるコツやおすすめの告知方法を紹介

テーマの重要性

士業のセミナーでなるべく多くの参加者を募るためには、セミナーのテーマを、世の中のニーズ最新のトレンドに則ったものにすることが大切です。たとえば、税理士であれば少子高齢化による「相続」や人材不足による「事業承継」などのトピックスは、人々の興味を引きやすいと考えられます。

また、セミナー内で使用する資料や説明では、なるべく専門用語を使わずに、知識がない人でもわかるような平易な言葉を使うのも、セミナーを成功させるための一つのポイントといえます。

メールマガジン

士業の集客ではメールマガジンの配信も有効です。無料相談会で名刺交換を行った見込み顧客や、ホームページからの問い合わせをしてくれたユーザーに対し、専門家ならではのノウハウや情報を提供することができます。

メールマガジンは直近で顧客化するというよりも、顧客育成(ナーチャリング)に効果的とされます。定期的に有益な情報を配信することで、見込み顧客からの信頼感や安心感を養い、集客につなげていきましょう。

関連記事:メルマガの作り方!配信の目的や成功のコツも伝授します!

紙面広告

チラシや新聞広告などの紙面広告は、地域に根差した事務所であることを周知しやすく、かつ紙媒体を情報収集に利用している比較的ご高齢の方へアプローチしやすいのが特徴です。チラシも効果的ですが、より地域密着を考慮するのであれば、フリーペーパーの活用も有効です。

フリーペーパーは無料で特定地域に配布されるものがあり、商圏内の街行く人々に実際に手に取ってもらえる可能性が上がります。フリーペーパー1Pサイズの広告費は「1~5円/部」が相場で、発行部数や配布方法によって費用は変化しますが、比較的安価なので導入しやすいのもポイントです。

フリーペーパーへ掲載する際は、単にホームページのURLを記載するだけではなく、QRコードをつけてスマートフォンユーザーの利便性を考えるなどの工夫も欠かせません。特定の地域における全戸配布や、特定の地域・店舗内に集中的に配布するためのスタンド設置など、ターゲットを絞り込んだ訴求も可能です。

関連記事:集客力の高いチラシを作るには?反響率を上げるためのコツを紹介します!

屋外広告

事務所の看板や駅広告といった屋外広告も、商圏内の潜在顧客へアプローチする方法として効果的です。特に看板はそこに事務所があることを示す目印になるだけでなく、何度も見ているうちに街ゆく人々の記憶に残りやすいというメリットがあります。通行量や見え方を考慮し、事務所をアピールできる屋外広告を設置してみましょう。

関連記事:集客に効く看板とは?店舗の魅力を伝え、お客様を倍増させるコツを紹介

他士業との連携

士業といっても公認会計士、司法書士、土地家屋調査士……と専門とする分野は大きく違います。それを逆手に取り、他士業と協力することで対応可能な業務の幅を広げ、新たなビジネス・高度なサービスを提供可能です。

たとえば、税理士と司法書士で協業した場合、新会社設立・増資・合併から相続・遺言などの業務をワンストップで対応できるようになります。司法書士と土地家屋調査士で協業すれば、不動産登記業務の効率化も実現できるでしょう。

このように他士業と連携し、対応可能業務の幅を広げることは、それだけ人々が持つ法的ニーズを網羅することになります。商圏の規模にもよりますが地域のニーズが多様化している場合、集客力のアップにつながるでしょう。SNSを活用し、他士業とつながりを増やすことも検討してみてください。

士業の集客成功事例

インターネット利用者の多い現代では、Webを活用することで効率的に士業の集客力を高めることができます。そこで、士業のWeb集客を成功させている2つの事例について紹介します。

関連記事:Web集客(ネット集客)の手法まとめ!戦略の立て方や成功事例も紹介します!

社会保険労務士法人HR ovation

画像出典:社会保険労務士法人HR ovation

兵庫県西宮市で社会保険労務士法人と株式会社の2法人を展開し、社労士業務と、またそれに親和性の高いサービスを提供している「社会保険労務士法人HR ovation」は、どうしても「◯◯さんに紹介された社労士」というイメージがついてしまうという課題を抱えていました。

そこで自社ホームページのリニューアルを実行。タッチポイントを意識したUIの刷新や、SEO対策・ブログの更新を継続した結果、「西宮市 社労士」と検索するユーザーからの問い合わせが増加したといいます。「地域に根差した社労士」という目標に、Webを活用して近づくことができた集客の成功事例です。

参考記事:サングローブ株式会社「社会保険労務士法人HR ovation 様インタビュー」

石井社会保険労務士事務所

画像出典:石井社会保険労務士事務所

うつ病や双極性障害などの精神疾患の方へ障害年金申請のサポートをしている「石井社会保険労務士事務所」は、チラシのポスティングやビジネス交流会への参加といったオフライン集客をメインに取り組んでいました。しかし、労力に見合う反応を感じるということは少なく、より効率良く集客できる方法を模索していたそうです。

そこで、ホームページによる集客力の強化を実施。SEO対策を意識したキーワード選定や、ホームページと公式LINEの連携により、問い合わせにつながっているといいます。ホームページで専門分野を活かした情報を発信し、LINEで顧客とより深いコミュニケーションをとるという、集客サイクルを実現している成功事例です。

参考記事:サングローブ株式会社「石井社会保険労務士事務所 様インタビュー」

士業の集客方法のまとめ

士業において「これさえ取り組めば集客は成功する」という方法はありません。しかしながら、時代の流れとともに、インターネットの利用者が増え、Web上から法的な情報にアクセスするユーザーは確かに増えてきています。それを鑑みると、もはやWebを活用した集客はあらゆる士業にとって、顧客獲得の必須手段となってきています。

まずは比較的取り組みやすく、かつチラシやセミナーといったオフライン集客とも相性の良い、ホームページGoogleマップSNSなどから取り入れてみてはいかがでしょうか。どんな媒体を活用するにしても直ぐに効果が出るということは少ないですが、あなたの事務所の魅力や専門性を地道に発信していくことで、他事務所とは確かに差別化されていきます。

地域に密着したマーケティング」「口コミを増やすマーケティング」「複数チャネル(媒体)の活用」の3つのポイントを意識して、あなたの事務所に合った集客方法に根気強く取り組んでみましょう。その先に”地域に愛され、多くの人々に必要とされる先生”としての地位や立場が待ち受けているはずです。

ー士業の皆様へー

士業の集客にはインターネット活用が必須!

ネット集客をはじめるにあたって、把握しておきたいことを、分かりやすくまとめました!ネット集客の理解のために、まずはこの資料をご覧ください。

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この記事を書いた人

いけだ
占いライターやエンタメコンテンツ大手のディレクター経験を経て、サングローブへ入社。前職ではメールマーケティングにて、月1億円以上の売上達成に貢献。現在は、SEOとダイレクトマーケティングの間で揺れている。

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