音声読み上げソフト・アプリおすすめ8選!無料・有料版に分けて紹介
音声読み上げソフトは元々、目の不自由な方や高齢者など、文字を読むのが苦手な方が、ウェブ上で快適に文章目的をはじめ、幅広い分野で利用されています。
従来の視力が弱い人向けの音声読み上げだけではなく、海外旅行者向けの案内、動画内の解説ボイス、はたまた自分自身が「ながら作業」を行うために使うなど用途は様々です。
本記事では、音声読み上げソフト・アプリの中でもとくにおすすめのものを無料・有料に分けて紹介していきます。音声読み上げソフトを導入するメリットや、選ぶ際の注意点もあるのでぜひ参考にしてください。
目次
音声読み上げソフト・アプリとは
音声読み上げソフト・アプリとは、メールやホームページなどにある文章を、音声に変換して読み上げてくれるものです。人間の音声を人工的に作り出すことは「音声合成」と呼ばれており、最初はコールセンターや公共施設でのアナウンスなどに使用されていました。
WebやITが進化しネットが一般的に使用されるようになり、文章を読むのが困難な人に向けて情報を伝えるために音声読み上げソフトの活用が増加しています。近年では外国人旅行客向けに、英語・中国語・韓国語など複数の言語に対応しているものが多いです。
音声読み上げソフトを導入するメリット
音声読み上げソフトを導入するメリットは主に5つです。
- コストパフォーマンスが良い
- 文字を読むのが困難な人に情報を届けられる
- ユーザビリティが向上しやすい
- 外国人にも情報を伝えやすい
- ながら作業ができる
それぞれのメリットについて簡単に解説していきます。
コストパフォーマンスが良い
音声読み上げソフトは、専任の読み上げ担当がつくよりもコストが低いです。無料なものから、買い切りのソフトがあるからです。人件費が削減できますし、多数の人が利用した場合でもすぐに対応が可能となります。
文字を読むのが困難な人に情報を届けられる
文章を音声にして届けることで、文字を読むのが困難な人にウェブ上の情報を届けることが可能になります。年齢問わず多くの人が利用するサービスを提供している場合や、公共性が高いサービスを展開している会社では特に大きなメリットになるはずです。
また、音声読み上げソフトの中には抑揚をつけて読み上げてくれるものあります。目が見えない人にとっては、声での感情の変化も情報としてはありがたいものです。
ユーザビリティが向上しやすい
サイト上の知りたい情報を音声で瞬時に取得できれば、ユーザーは快適に利用することができます。長い文章でも、音声の補助があれば頭に入りやすいでしょう。
外国人にも情報を伝えやすい
音声読み上げソフトにもよりますが、日本語だけでなく英語・中国語・韓国語など複数の言語に対応しているものがあります。日本語の文書を瞬時に外国語で読み上げてくれるので、外国人にも情報を伝えやすいです。公共施設・乗り物や観光地で導入されているので、1度は見かけたことがあるかもしれません。
ながら作業ができる
文章情報を音声で拾うことができれば、ユーザーは車の移動中や勉強中など、他の作業をしているときでも利用するでしょう。効率化を図るのにも役立ちます。
音声読み上げソフトの導入例
金融庁や市役所など行政機関のホームページでは「ReadSpeaker(リードスピーカー)」というサービスを導入しています。ユーザーはソフトをダウンロードする必要がなく、読み取りたい文章をコピーすると「読み上げる」というメニューが表示され、すぐに音声が再生されます。
朝日新聞が提供している「ReadSpeakerアルキキ」は、朝日新聞デジタルでピックアップしたニュースを音声で聞くことができるというサービスで、忙しいビジネスマンに人気です。
日常で目にすることの多いYouTubeやテレビでも、導入は進んでいます。我々の身近なところでも音声読み上げソフトは大活躍していることでしょう。
無料で使える音声読み上げソフト・アプリ5選
無料で使える音声読み上げソフト・アプリの中でもネット上での評価が良いおすすめのものを5つ紹介していきます。無料で商用利用ができるのかも調べたのでぜひ参考にしてください。
音読さん
公式:音読さん
動作環境:Windows、Mac、iPhone、Android
商用利用:可(無料版はクレジット表記必須)
音読さんは、無料でも非会員で月1,000文字まで、無料会員で月5,000文字まで音声読み上げが可能です。日本語や英語、中国語やスペイン語など50言語に対応しています。
音声の種類はロボット、音声ロボットの機械的な声から男性のアナウンサーA、Bや、たくみ、みずきといった架空の人物が用意されており、全部で8種類の様々なイントネーションから選べます。人間に近い喋り方で読み上げて欲しい場合におすすめのソフトです。
コエステーション
公式:コエステーション
動作環境:iPhone、Android
商用利用:不可(商用プランあり)
コエステーションは、個人向けのiOS・Androidアプリが無料で使えます。自分の声をアプリで録音すれば、AIが声質を学習して合成音声を作り上げてくれます。自分の声をベースにした音で、文章の読み上げが可能です。
イントネーション・スピード調整、感情表現、単語登録などの機能が搭載されています。個人で利用する分には、十分使えるアプリと言えるでしょう。ただし、商用利用不可です。商用利用したい場合は、有料の法人プランで契約するしかありません。
ソフトーク
公式:ソフトーク
動作環境:Windows、Intel
商用利用:可(提供元の制限がかかるケースあり)
ソフトーク(SofTalk)は、漢字を含む文章を音声合成で読み上げることに特化した無料ソフトです。専用ソフトをダウンロードしてパソコンで起動させる仕様です。音声は、男性・女性・ロボットなどの選択が可能で、以前はニコニコ動画のゆっくり(2022年7月に廃止)に対応した読み上げも行っていました。
読み上げた文章をWAVEファイルで保存出来たり、英語しか話せない「Microsoft Sam」に無理やり日本語を喋らせる「空耳機能」を搭載するなど独自性があります。実用よりは趣味やネタに使いたい人におすすめです。
Amazon Polly
公式:Amazon Polly
動作環境:Windows、Mac、Linux
商用利用:可
Amazon Pollyは、AWSの一部で利用する有料の音声読み上げサービスです。ですが、初回登録から1年間は、月500万文字まで無料で使えます。深層学習技術を利用しているため、人と同じような音声で読み上げてくれるので聞き取りやすいと評判です。
日本語・英語・中国語など約39言語に対応しており、対応している男女の声で読み上げてくれます。カスタム辞書で登録した単語の読み上げもできますし、専用APIを使ってアプリケーションに音声合成を統合させることも可能です。
VOICEVOX
公式:VOICEVOX
動作環境:Windows、Mac、Linux
商用利用:可(キャラごとに規約あり)
VOICEVOXは、ずんだもんや春日部つむぎなどの準備されたAIキャラが文章を読み上げてくれる音声読み上げソフトです。キャラクターボイスが好きな人におすすめです。商用・非商用問わず無料で使えますが、規約やクレジットに関してはキャラクターごとにルールが決められています。
アクセント調整や、スピード声質などのパラメーター変更、イントネーションんの変更などが可能です。また、喋り超えのまま歌うようにハミングを付けられる機能も搭載されています。
有料でおすすめの音声読み上げソフト・アプリ3選
ここで紹介する音声読み上げソフト・アプリは、商用利用をすることを前提とした有料のものです。とくにおすすめを3つ紹介します。
CoeFont
公式:CoeFont
価格:3,300円/月
動作環境:Windows、Mac
商用利用:可
CoeFontは、最新AI技術を活用する音声読み上げソフトです。声優や著名人などの提供音声10,000種類から好きな声を選べますし、自分の声を録音して作り上げた音声合成で文章を読み上げてくれます。日本語・英語・中国語・フランス語・スペイン語に対応しています。
また、声帯摘出手術やALS等の病気などで声を失う可能性がある人に、無料で音声読み上げサービスを提供していることでも有名です。AI音声を使っての会話を楽しめます。
AITalk Web読み職人
公式:AITalk
価格:要問合せ
動作環境:Windows、Mac、Android
商用利用:可
AITalk Web読み職人は、ホームページでサービスを投稿する側の企業は、専用のタグを埋め込むだけで文章を音声読み上げしてくれる機能を追加できるサービスです。男性3名・女性2名の声が用意されており、好みの声を選択できます。商品やサービス名などの固有名詞登録や、読み間違いしやすい単語の登録、アクセント・音量・速度・スピードなどの調整も可能です。
クラウド型のサービスなので面倒な環境構築は不要です。ですが企業ごとに見積もりを出すので金額は不明です。そのほかの音声合成に関するサービスも提供しているので、希望に合わせて複数導入することもできます。
VoxBox
公式:VoxBox
価格:2,580円/月~
動作環境:Windows、Mac、iPhone、Android
商用利用:可
VoxBoxは、ネイティブで自然なAI音声読み上げソフトです。3,200種類以上の声から好きなものを選べるうえ、自分の声を録音して音声合成を作り上げることもできます。70種類以上の言語にも対応しているので、翻訳と音声読み上げを同時に行える優れものです。
そのほか、音声編集、パラメーター調整、文字起こし、形式変換、録音、音楽生成など音声読み上げ以外でも活躍するほど多機能。2,000文字・5分間しか読み上げれませんが、無料体験版もあるのでまず試してみてはいかがでしょうか。
音声読み上げソフト・アプリを選ぶ際の注意点
音声読み上げソフト・アプリを選ぶ際は、最低でも以下の4つのことを確認しておきましょう。
- 聞き取りやすいトーン・話し方か
- 句読点や段落を理解してくれるか
- 漢字の読み違いが少ないか
- 読み上げ文章量に制限はないか
せっかく導入しても、聞き取りづらい音声読み上げソフトなら無意味です。本格導入する前に、お試しやサンプルなどでどういう感じなのか確認しておくと安心できることでしょう。
聞き取りやすいトーン・話し方か
人の声は、性別・年齢などでトーンが違ったり、ゆっくり・早口などで話し方が違います。それと同じく、聞き取りやすい声も人によって異なります。自分が1番聞き取りやすいトーン・話し方になっているか、設定で自分好みにカスタマイズできるかは重要と言えます。
句読点や段落を理解してくれるか
句読点や段落は機械にとって理解しづらいものであり、正しく読み取れない場合があります。このような場合はソフトの設定で句読点の間隔がおかしかったり、段落が区切られずに一行で表示されてしまったりしているかもしれません。1度文章を読み込ませて、正しく理解してくれるか確認しておきましょう。
漢字の読み違いが少ないか
日本で使う漢字には、音読み・訓読み含めて複数の読み方があります。単語で特殊な読み方になる場合もあり、音声読み上げソフトによっては読み間違いする可能性があるので要注意です。
また、数字やカタカナなど、日本語と英語読みの両方ができてしまう時にも読み間違えが発生しやすいです。できる限り精度が高いソフトを選んでください。
読み上げ文章量に制限はないか
とくに無料の音声読み上げソフトの中には、1度で読み上げてくれる文章量に制限があるものが存在します。自分が使うときに、想定している文章量に対応しているのか確認しておきましょう。
文章を読み上げると可能性が広がる
音声メディアの増加により、音声コンテンツはいっそう注目されています。それに伴い、音声読み上げソフトもさらに進化していくでしょう。
音声のニーズが高まれば、無料でも使いやすいソフトが出てくる可能性があります。使用するソフトを悩んでいる場合はあらゆるサービスを試すのがおすすめです。ソフトによって声質や機能が違うので、お試しで導入してユーザーからの反応を見てみるのもいいでしょう。
また、音声読み上げソフトではなく、音声翻訳に対応している「自動翻訳アプリ」を活用するのも手です。文章を翻訳してから、音声で読み上げる機能が搭載されています。
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