SpatialChatとは?料金プランやツールの使い方・利用するメリットを解説!
新感覚のビデオチャットツール「SpatialChat(スペイシャルチャット)」を使えば、普段のビデオ会議がより一層楽しめるようになります。ですが、SpatialChatの使い方や、利用することでどのようなメリットが得られるのかなど、よく分からないという人も多いでしょう。
そこで、今回はSpatialChatに搭載されている主な機能やおすすめの利用シーン、さらに使い方まで細かく紹介します。内容を参考に、SpatialChatを使いこなしてみてください。
目次
SpatialChatとは
SpatialChatとは、アイコンを移動させながらビデオチャットができる、新感覚のコミュニケーションツールです。
自分のアイコンを画面上で動かすことができ、近づいた相手には声が大きく聞こえ、遠ざかった相手には声が小さく聞こえるという、画期的な機能を備えています。まるで、オフィスで隣の席の人に話しかけているようなリアルな感覚が味わえます。
「距離感」をテーマに作られたSpatialChatは、離れていても近くにいるかのような雰囲気を楽しめるのが特徴です。特にリモートワークが長い人にとっては、孤独感を解消するツールのひとつとなってくれるでしょう。
操作方法も簡単で、ドラッグ操作だけですぐにアイコンを移動させることが可能なため、操作方法をイチから覚える手間がかかりません。
SpatialChatの主な機能
SpatialChatは、実際の距離が遠くても、近くで話しているかのような感覚が味わえるビデオチャットツールです。
そんな新感覚のビデオチャットが楽しめるSpatialChatには、主に次のような機能が用意されています。
- ビデオ会議、画面共有
- スペース、ルーム
- アプリ連携
これらの機能の詳細を知ることで、よりいっそうSpatialChatを使いこなせるようになるでしょう。
ここでは、上記で紹介した3つの機能についてくわしく紹介するので、SpatialChatを利用する際の参考にしてみてください。
基本はビデオ会議や画面共有
SpatialChatは、基本的にビデオ会議や画面共有などの機能が活用されています。
まずビデオ会議の場合は、表示されたほかの参加者のアイコンの近くに自分のアイコンを移動させることで、相手の声がよく聞こえるようになります。メガホン機能を使えば、スペース全体に声を届けることが可能です。
画面共有では画像や動画が共有できますが、動画共有の場合は、アイコンを共有された動画に近づけることで音が聞こえるようになるというユニークな体験ができます。たとえば、共有された動画が複数ある場合、気になる動画の音だけを聞くことができるのです。
操作方法は非常に簡単なので、どの使い方であってもすぐに覚えることができるでしょう。
スペースとルームが存在する
SpatialChatには、スペースとルームの2種類の部屋が用意されています。
まず、ビデオ会議全体のことを「スペース」と言います。ユーザーはスペース内に集められ、スペース内で会話を楽しむことになるのです。
次にスペース内でも、さらに小さな部屋の塊を「ルーム」と言います。ユーザーはスペース内に作られたルームを自由に移動することができ、それぞれのルーム内で会話を楽しむことができます。
たとえば会社全体でスペースに集まったとき、部署ごとにルームを分ければ、部署ごとの会話ができるのです。トークテーマごとにルームを分け、気になるテーマのルームに移動しながら話をすることもできます。
ルームへの移動は非常に簡単なため、自由に行き来しながら会話を楽しめるのが特徴です。
スペースへの参加はアカウント不要
SpatialChatでスペースに参加する際、アカウントの作成は不要です。スペースのURLを管理者に共有してもらったら、参加者はリンクをクリックするだけで、スペースに参加することができるのです。
アカウントの作成が必要ないので、誰でもすぐに参加できるというのは、招待側にとっても誘いやすく使いやすいでしょう。
なお、管理者もスペースの作成にはアカウント作成は必要ありません。必要なのはメールアドレスのみとなっており、スペース名やスペースURLを自由に設定するだけでスペースが作れるようになります。
誰でもアカウント登録なしで気軽に利用を始められるため、アカウント制作のハードルが高いと感じている人でも使い始めやすいです。
Googleなどのアプリと連携できる
SpatialChatには、Googleなどのアプリと連携できる機能が用意されています。連携したアプリを参加者と一緒に見たり、編集したりしながら会話ができるのが特徴です。
たとえばMiroやGoogleドキュメントといった、ビジネスでよく使われるアプリとの連携が可能です。
Miroの場合は付箋を参加者同士で貼りながらディスカッションが楽しめますし、Googleドキュメントであればテキストを変更しながら議論することができるでしょう。ホワイトボード感覚でアプリを使うことも可能です。
連携できるアプリは今後も増えていくことが予想されます。使っていく中で、よく使うアプリも連携できるようになるかもしれません。
SpatialChatの利用シーンやメリット
atialChatは様々な機能が搭載されており、距離感を意識しながら相手と会話することが可能です。そんなSpatialChatは、次のようなシーンで利用されます。
- 複数人で集まったときでも、グループ内で通話したいとき
- カジュアルな打ち合わせや相談
- 疑似的な展示会やパーティー
SpatialChatの機能の特性上、上記のようなシーンで使われることが多いです。それぞれの利用シーンと、シーン別のメリットを紹介するので、参考にしてみてください。
同じ配信内でもグループごとの通話ができる
SpatialChatではスペース内に集まったユーザー全体に話しかける事もできますが、小さなルームに細かく分かれて、グループごとに通話することもできます。
たとえば、最初に会社全体で集まって会話をした後、会社の部署や企画チームごとに通話をすることが可能です。また、ルームごとにトークテーマを分け、同じテーマで話したい人同士で集まるという活用法もあるでしょう。
またルームは自由に行き来できるので、別の話がしたくなればルームを移動したり、時間制でルームを回ったりといった使い方もできます。
実際に会議室や個室を借りてグループごとに会話しているような感覚が味わえるのは、SpatialChatならではのメリットでしょう。
カジュアルな打ち合わせや相談に向いている
SpatialChatはアイコンを移動させて距離を近づけたり、遠ざけたりして話せるので、カジュアルな打ち合わせや相談に向いています。雑談ルームや相談ルームなどを作れば、よりカジュアルに話をすることができるでしょう。
一方で、大事な会議や話し合いの場合にはSpatialChatはあまり向きません。アイコンを近づけないと話している人の声が聞こえにくく、全体に声を届けることができないからです。
カジュアルに話したいときには、相手と距離感の近い会話ができるため、楽しんで話すことができるでしょう。
どんな内容の打ち合わせや相談がしたいのかによって、ビデオチャットツールを使い分けてみるのがおすすめです。
擬似的な展示会やパーティができる
SpatialChatを使えば、疑似的な展示会やパーティーができます。画像共有や動画共有ができ、なおかつ近づいた動画の音声が良く聞こえるようになるからです。好きな音楽の動画を共有すれば、ルーム内をクラブのような雰囲気にすることもできるでしょう。
共有機能を使って製品紹介を行えば、展示会のように使うこともできます。ルームごとに別々の製品を紹介し、好きな製品を見て回る、なんて利用の仕方も可能です。ほかのビデオチャットツールではなかなかできない利用方法となっています。
SpatialChatの使い方を応用すれば、企画のプレゼンに活用できたり、みんなでライブ配信を一緒に観賞したり、ゲームを楽しんだりすることもできます。
SpatialChatの料金と無料・有料の違い
SpatialChatには無料プランと有料プランの2種類が用意されています。それぞれの違いは次の通りです。
プラン | Free | Core | Enterprise |
---|---|---|---|
月額料金 | $0 | $75/15人~ | $12/1人~ |
利用時間 | 1日2時間 | 無制限 | 無制限 |
ユーザー数 | 最大5名 | パッケージごとに異なる | 購入ユーザーに基づく |
ルーム数 | 3室 | 5室 | 200室 |
画面共有などの制限 | 3つ | 無制限 | 無制限 |
1日2時間までの少人数のビデオ通話なら無料プランでも対応可能ですが、5人以上と会話したい場合はCoreプランに加入する必要があります。
なお、1回限りの買い切りプランも用意されているので、イベント時だけ使いたいという場合は以下のプランの利用もおすすめです。
プラン | Day Pass | Event Pack |
---|---|---|
月額料金 | $3/1人~ | $500/100人~ |
利用時間 | 24時間 | 24時間 |
ユーザー数 | 購入した人数 | パッケージごとに異なる |
ルーム数 | 200室 | 200室 |
画面共有などの制限 | 無制限 | 無制限 |
参加人数に合わせてプランを選んでみましょう。
SpatialChatの使い方
SpatialChatは無料で使うことのできるビデオチャットツールで、アカウント制作の必要もありません。使い方も簡単なため、すぐに利用できるでしょう。
使い方の流れは次の通りです。
- 公式サイトか ら「SignUp」をクリックする
- メールアドレスを入力する
- メールボックスに届いたコードを入力する
- カメラとマイクの許可をする
- 「INVITE」から共有リンクを発行する
- 名前や自己紹介を入力してアクセスする
それぞれの流れについて、くわしく解説します。
公式サイトから「SignUp」をクリックする
まずはSpatialChatの公式サイトを開きます。画面右上に「Sign UP」という青いボタンが表示されているので、クリックしましょう。
なおSpatialChatはすべて英語表記のため、日本語版のページは用意されていません。必要に応じて翻訳機能を使うとわかりやすいです。
メールアドレスを入力する
Sign UPをクリックしたら、上記のような画面になります。「Enter your email」の欄に、メールアドレスを入力してください。
入力後は、下部の青い「Continue」をクリックしましょう。
メールボックスに届いたコードを入力する
入力したメールアドレス宛にSpatialChatからメールが届いているので、開封してコードを確認します。送られてきたコードを上記の画面に入力しましょう。
入力を終えたら、ふたたび「Continue」をクリックします。
カメラとマイクの許可をする
コードの入力後は、すぐにスペースに入室できるようになります。ビデオ通話をするために、カメラとマイクの許可をしましょう。
上記の画面の右下、「Request permission」の青いボタンをクリックしてください。
「INVITE」から共有リンクを発行する
スペースが作成されたら、画面上部にある「INVITE」をクリックし、共有リンクを発行してください。「Copy link」で共有リンクがコピーできます。
共有リンクを参加者に送ることで、スペースにほかのユーザーが参加できるようになります。
名前や自己紹介を入力してアクセスする
スペースに参加してユーザーとトークを始める前に、名前や自己紹介の入力が必要です。簡単に入力し、「Continue」をクリックすると、さっそくトークが始まるようになります。SpatialChatでの会話を楽しんでください。
SpatialChatの注意点
カジュアルな会話を、距離感をテーマに楽しむことのできるSpatialChatですが、いくつかの注意点も存在します。便利とはいえ、注意点を知らずに利用していると不便に感じてしまう可能性があります。
覚えておきたい注意点は次の3つです。
- 参加者が増えると会話がしづらい
- 日本語対応はしていない
- 利用できるのはブラウザのみ
ここからは上記の注意点についてくわしく解説するので、SpatialChatを利用する際の参考にしてみてください。
参加者が増えると会話がしづらい
SpatialChatには、参加者が増えると会話がしづらくなるというデメリットがあります。アイコンの近くにアイコンをドラッグすることで話ができるようになるのですが、アイコンが近い人が多数いると、会話が混乱してしまう可能性があります。
また遠くの人には会話が届きづらくなるので、多くの参加者にメッセージを届けるのも難しくなります。相手が聞いているのかどうかがわからないからです。参加者が多い場合は別のビデオチャットツールを使うと良いでしょう。
日本語対応はしていない
SpatialChatは英語対応のみで、日本語対応はしていません。ビデオチャットで会話するだけなら問題はありませんが、機能を使う際やスペースを作る際など、英語が分からなければ少々使いづらく感じてしまうでしょう。
人によっては英語が分からず、うまくスペースが作れなかったり、参加できなかったりする場合もあるかもしれません。
とはいえブラウザに搭載された翻訳機能を利用すれば、英語が分からなくても使いやすくなりますし、使い方さえ覚えれば問題なく利用が可能です。
利用できるのは基本ブラウザのみ
SpatialChatはブラウザでのみ利用できるビデオチャットツールのため、アプリから利用することはできません。
2022年6月には、スマホでの利用にも対応するようになったのですが、一部機能に制限があるため、フル機能を利用するのは難しいです。したがって、基本的にはブラウザでの利用と考えたほうが良いです。
人によっては、外出先でPCがないときに参加したい、と考えるケースもあるかもしれません。しかしPCがなければSpatialChatを満足に利用することができないので、不便に感じてしまうでしょう。
SpatialChatで新たなコミュニケーションを図ろう
SpatialChatは、相手との物理的な距離が離れていても、近くで会話しているように感じられる画期的なビデオチャットツールです。距離を近づけたり、離したりと、相手との距離感を意識しながら話すことができるのはユニークな機能でしょう。
使い方によっては展示会やパーティーなど、さまざまなシーンで活用できます。従来のビデオチャットツールとは異なる使い方が楽しめるので、オンラインでもカジュアルに盛り上がりたいときにおすすめです。
その一方で、参加者が増えると会話がしづらかったり、英語にしか対応していなかったりという注意点も存在します。利用したい用途に合わせて、ビデオチャットツールを使い分けると良いでしょう。
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