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治療院・整体院の集客方法11選|成功事例から見るマーケティング戦略を大公開

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治療院の数は年々増加しており、今やコンビニよりも多いと言われています。ご近所さんがちらほら来てくれるものの、思ったように売上が伸びない…そんな悩みを抱えている治療院・整体院のオーナー様は少なくありません。

集客に力を入れようと考えても、「そもそも何から始めればいいのかわからない」「たくさん施策があって、どれを優先すべきかわからない」と迷ってしまうケースは多いです。

本記事では、治療院が集客で失敗する原因から、具体的な集客方法、そして何から始めるべきかの優先順位まで徹底解説します。集客できる治療院の特徴を知り、自院に合う集客方法を試したいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

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目次

治療院の集客が上手くいかない3つの原因

治療院の集客が上手くいかない原因のイメージ

集客施策を始める前に、まずは「なぜ集客が上手くいかないのか」を理解することが大切です。以下は、よくある原因をまとめたものです。

  • ターゲットが曖昧で誰にも刺さらない
  • 他院との違いが伝わっていない
  • 新規集客ばかりでリピートを軽視

多くの治療院が陥りがちな原因を把握し、自院に当てはまるものがないか確認してみましょう。

ターゲットが曖昧で誰にも刺さらない

「腰痛、肩こり、頭痛、骨盤矯正、美容整体、すべて対応できます」と幅広くアピールしている治療院は多いです。しかし、ターゲットを広げすぎると、かえって誰の心にも響かない特徴のない治療院になってしまいます。

例えば、同じ腰痛でも「デスクワークによる慢性腰痛」と「スポーツによる急性腰痛」では、悩みの質も施術アプローチも異なります。ターゲットを明確にすることで、「自分のための治療院だ」と感じてもらいやすくなります。間口を狭めると集客数が減るのではと不安に思う方もいるかもしれません。実際には、ターゲットを絞ることで専門性が伝わり、「この症状ならここ」と選ばれる治療院になれるのです。

他院との違いが伝わっていない

近隣に複数の治療院がある中で、「なぜ自院を選ぶべきなのか」が明確に伝わっていないケースは非常に多いです。料金、営業時間、アクセス、施術内容…これらの基本情報だけでは、他院との差別化はできません。

大切なのは、「どのような悩みを」「どのような方法で」「どのように改善していくのか」を具体的に伝えることです。院長やスタッフの人柄、経験、資格、施術に対する想いなども重要な差別化ポイントになります。ホームページやSNSで、あなたの治療院ならではの強みを明確に打ち出しましょう。

新規集客ばかりでリピートを軽視

集客というと新規のお客様を増やすことばかりに目が向きがちですが、実は治療院経営において最も重要なのはリピート率です。新規のお客様を1人獲得するコストは、既存のお客様に再来院してもらうコストの5倍とも言われています。

リピート率が10%の治療院と80%の治療院では、経営の安定性がまったく違います。初回来院で終わってしまう原因には、施術効果だけでなく、接客、院内の雰囲気、次回予約の提案の有無など、様々な要素が関係しています。新規集客と同時に、リピート施策にも力を入れることが成功への近道です。

治療院集客で押さえるべき3つの数字

治療院集客で押さえるべき3つの数字のイメージ

治療院の集客を成功させるためには、以下の3つの数字を意識することが重要です。

  • 認知数
  • 来院率
  • リピート率

これらの数字のどれか1つでも低いと、集客は上手くいきません。それぞれの数字が何を意味し、どう改善すべきかを理解しておくことが大切です。

認知数(何人に見つけてもらえたか)

認知数とは、あなたの治療院の存在を知った人の数のことです。ホームページの閲覧数、Googleマップでの表示回数、チラシを見た人の数などが該当します。どれだけ素晴らしい施術を提供していても、存在を知られていなければお客様は来院できません。

認知数を増やす方法としては、ホームページのSEO対策、Googleビジネスプロフィールの活用、SNS運用、チラシ配布、看板設置などがあります。まずは、できるだけ多くの人に治療院の存在を知ってもらうことが第一歩です。

来院率(見つけた人の何%が来院したか)

来院率とは、治療院を見つけた人のうち、実際に来院予約をした人の割合です。これは「成約率」とも呼ばれます。ホームページを見ても「自分の症状が改善しなさそう」「先生の顔が見えなくて不安」「料金が不透明」と感じると、来院には至りません。

来院率を上げるためには、ホームページのデザインや情報の充実度、お客様の声の掲載、予約のしやすさなどが重要になります。認知数をいくら増やしても、来院率が低ければ意味がありません。見つけてもらった後に、いかに「ここに行きたい」と思ってもらえるかが勝負です。

リピート率(2回目以降も来てくれる割合)

リピート率とは、初回来院したお客様が2回目以降も来院してくれる割合です。治療院の経営において、最も差が出るのがこのリピート率になります。リピート率が高い治療院は80%以上ですが、低い治療院は10%程度です。

10人の新規客が来て、そのうち8人がリピーターになるのか、1人しかリピーターにならないのかでは、経営の安定性が大きく変わります。リピート率を高めるには、施術の技術はもちろん、カウンセリング、接客、院内環境、次回予約の提案、アフターフォローなど、総合的な取り組みが必要です。

集客施策を始める前の3ステップ準備

集客施策を始める前の準備ステップのイメージ

効果的な集客を行うためには、施策を始める前の準備が非常に重要です。以下の3ステップを踏んで、集客の土台を固めましょう。

  • Step①:自院に来院すべき理由を明確にする
  • Step②:競合となる他院を徹底調査する
  • Step③:ターゲットを具体的に絞り込む

この準備ができていないと、どんな集客方法を試しても上手くいかない可能性があります。

Step①:自院に来院すべき理由を明確にする

現在、国内における治療院の数はコンビニよりも多いと言われています。マッサージ院、整骨院、整体院、カイロプラクティックなど、多種多様な治療院が存在する中で、他院ではなく自院を選んでもらうためには、「来院すべき理由」を明確にすることが重要です。

お客様の身体に関する悩みは人それぞれ異なります。慢性的な腰痛があり他の院では改善されなかった人、デスクワークが多く肩こりがしやすい人、スポーツの影響で膝が痛む人など、悩みの内容は様々です。これらの人たちに応えるためには、自院であればどのような悩みを解決できるのかを明確にすることがポイントになります。

ただ「肩こり腰痛の改善が可能」というアピールではなく、どのように診断し、どのような施術を行い、どのようにして改善していくのかを具体的に伝えると良いです。

Step②:競合となる他院を徹底調査する

他院と差をつけるために、競合調査は必須です。施術方法や価格、スタッフの人数、診療時間、接客態度、来院しているお客様の年齢層など、可能な限り調査しましょう。自院の魅力や強みを知るためには、客観的な視点が必要です。

他院を知ることで、自院の強み、足りない点などが見えてきます。競合調査は他院と差別化を行うためにも重要な作業です。接客力や施術力、営業時間、価格面など、差別化の方法は多種多様なので、自院の強みと他院がやっていないことを掛け合わせて差別化を図ってください。

Step③:ターゲットを具体的に絞り込む

治療院市場にいるすべての人をターゲットにすることはおすすめできません。ターゲットを広げれば広げるほど、他院との差別化が難しくなり、自院の強みも薄れてしまうためです。間口を狭めることで集客が上手くいかなくなるのではと不安に思う方もいるかもしれません。

むしろターゲットを広く設定した場合、誰にも刺さらない施策を行ってしまう可能性が高くなります。ターゲットを決めておくことで、どのような集客対策を行うべきか明確になり、施策の取捨選択ができるため、無駄な広告費の削減にも繋がります。集客対策を行う前に、ターゲット設定は行うべきです。

治療院が今すぐ始められるオンライン集客7選

治療院が今すぐ始められるオンライン集客のイメージ

オンライン集客は、地域を問わず幅広い層にアプローチできる強力な手段です。ここでは、治療院に適したオンライン集客方法を7つ紹介します。

  • ホームページの開設とSEO対策
  • Googleビジネスプロフィール(MEO対策)
  • LINE公式アカウントでリピート促進
  • Instagram・Facebook運用で認知拡大
  • ホットペッパービューティー等のポータルサイト
  • リスティング広告で即効性のある集客
  • SNS広告(Instagram・Facebook広告)

初期費用を抑えられるものから、即効性が期待できる広告まで、様々な選択肢があるので、できるものから試してみてください。

ホームページの開設とSEO対策【必須】

痛みを楽にしてくれる治療院を探す、自分の悩みを解決してくれる治療院を見つけたい、そんなときはスマホやパソコンを使って検索するのが一般的です。ホームページの有無は治療院の信頼性に大きな影響を与えます。ホームページがないと、どのような施術を行ってくれるのか、どんな人が施術を行うのかということが不透明になるため、お客様は怪しいと感じたり、そもそも現在も営業しているのか疑問を抱いたりするなど良くないイメージがついてしまいます。

現代においてホームページがないのは、名刺や看板がないのと同じように捉えられるため、必ず用意すべきと言えます。SEO対策とは、GoogleやYahooといった検索エンジンで上位表示されるための施策です。

「地域名+治療院」「駅名+整体院」など、地域名を組み合わせたキーワードでの上位表示を狙うことが効果的になります。このようなローカルSEO対策を実施することで、安定した集客につながりやすくなります。

Googleビジネスプロフィール(MEO対策)【必須】

Googleビジネスプロフィール(旧称:Googleマイビジネス)は、実店舗を構える治療院にとって、集客に役立つ無料ツールです。院の名前や住所、マップ、電話番号、Webサイト、営業時間、写真、紹介文などを掲載でき、Googleマップ上の情報を一元管理できます。

ユーザーが治療院名や地域名で検索した際に、検索結果で目立たせることができるため、MEO対策(マップエンジン最適化)としても非常に有効です。近年治療院を探すときにGoogleマップを使うユーザーが増えており、MEO対策の重要性が増しています。

院内の写真を活用してバーチャルツアーを提供すれば、雰囲気や清潔感などを視覚的に伝えることができ、来院前の不安解消にもつながります。

LINE公式アカウントでリピート促進

治療院の集客を安定させるためには、リピーターの獲得もしたいところです。再来店を促す仕組みづくりとして効果を期待できるのが、LINE公式アカウントになります。来院したお客様に友達登録してもらうと、一対一のコミュニケーションだけでなく、クーポンを一斉配信して予約を受け付けることもできるので、高い集客効果が期待できます。

休眠顧客(過去に接点があるものの、何らかの理由により、現在は疎遠になっている顧客のこと)の掘り起こしにも使えるため、おすすめの集客ツールと言えます。LINEは国内で最も利用されているSNSなので、お客様にとっても使いやすく、メッセージを見てもらいやすいというメリットがあります。

Instagram・Facebook運用で認知拡大

情報を収集するのにSNSを利用する人も増えており、治療院の集客にSNSは見逃せないものになっています。Facebookは、現実社会でのつながりを背景にネットワークができる傾向が強いため、地域性の高い治療院にはおすすめのSNSです。Facebookページを利用すると、個人ではなく治療院のページを持つことができます。

Instagramは10~30代の利用者が多く、写真や動画を主体とした投稿が特徴です。施術のビフォーアフターや、院内の雰囲気を伝える投稿が効果的になります。ターゲットの役に立つ情報を投稿してホームページに誘導し、アクセス数を増やすことが可能です。定期的な更新を行い、フォロワーとのコミュニケーションを大切にすることで、認知度を高めていきましょう。

ホットペッパービューティー等のポータルサイト

ホットペッパービューティーやEPARK、エキテンなどのポータルサイトは、整体院や治療院を探しているユーザーが集まるプラットフォームです。掲載することで、すでに「治療院を探している」見込み客に直接アプローチできるため、即効性が期待できます。

ポータルサイトは特に近くで店舗を探しているユーザーが多いため、即時的な集客に繋がりやすいです。ただし、ポータルサイトだけに集客を依存するのはリスクが高くなります。出稿を停止すると集客がストップするため、他の集客方法と併用することが望ましいです。掲載には費用がかかりますが、口コミ投稿やオンライン予約機能など、多くの機能が充実している点は魅力と言えます。

リスティング広告で即効性のある集客

リスティング広告は、GoogleやYahooなどの検索エンジンで、ユーザーが特定のキーワードを入力した際に表示される広告です。例えば、「腰痛 整体院 渋谷」などのキーワードを狙うことで、ニーズの高いユーザーに対してピンポイントで訴求できます。検索意図に沿った広告が表示されるため、集客効果が高いのが特徴です。

SEOやMEOで検索上位表示できていない場合は、リスティング広告への出稿も検討すると良いです。月3~5万円ほどの予算をかければ、集客の効果を実感できます。広告を上手く活用することで、集客が安定しやすくなります。即効性が高い反面、広告配信を停止すると集客も止まるため、他の施策と組み合わせることが重要です。

SNS広告(Instagram・Facebook広告)

SNS広告は、InstagramやFacebookなどのプラットフォームを活用する広告手法です。ターゲット層の趣味・嗜好、年齢、地域などに合わせて広告を表示することができるため、ビジュアルや動画を使った認知度向上に非常に効果的になります。

SNS広告はターゲティングの精度が高く、特に20代から40代の比較的若い層へのアプローチに効果的です。治療院のサービスの中では美容メニューとの相性が良く、ダイエット整体や小顔矯正、産後の骨盤矯正などのメニューは、SNS広告で集客しやすいと言えます。リスティング広告と同様、広告費用は発生しますが、潜在顧客にもリーチできる点が大きなメリットです。

治療院が今すぐ始められるオフライン集客4選

治療院が今すぐ始められるオフライン集客のイメージ

オンライン集客が主流になっている今でも、オフライン集客には独自の強みがあります。ここでは、治療院に適したオフライン集客方法を4つ紹介します。

  • チラシのポスティング・新聞折込
  • 看板設置で地域住民への認知向上
  • 紹介カードでクチコミを促進
  • 地域情報誌への掲載

特に地域密着型の治療院にとって、近隣住民への直接的なアプローチは効果的です。

チラシのポスティング・新聞折込

商圏が限定される治療院にとって、配布エリアを細かく設定できるチラシは最適の媒体といえます。ターゲットとなる人が多い住宅街などに配布すれば、高い集客効果が期待できます。チラシの冒頭では、まず自院の強みを掲載しましょう。

たとえば、「夜11時まで診療中!お仕事帰りでも楽々」と強みを記載したら、その後にターゲットに対して呼びかけると効果的です。「残業が多くてお疲れのサラリーマン・OLの方へ」のようにすると、対象となる人に「私のことだ」と思ってもらえるので、チラシに注目してもらうことができます。

チラシに割引クーポンや特典を掲載すると、初回来院を促すのに効果的です。その際は、「○月○日まで」「○○名様限り」のように限定性を訴求すると、より反応率は高まります。

看板設置で地域住民への認知向上

さまざまな集客方法のなかで、比較的取り入れやすいのは看板の設置です。看板設置は地域の住民に対して、自院の存在を知らせる手段として効果的と言えます。店舗の前を通る人に、一目でどのようなお店なのか知ってもらうことができます。

一度設置すれば、破損などがない限り長期間利用することができるため、コストパフォーマンスにも優れています。パソコンのスペックが低いと、酷い時で5分以上も立ち上げに時間がかかるという声があるほどです。自院の前を通る人にしか見てもらうことができないという欠点があるため、他の集客手段と併用していく必要があります。

紹介カードでクチコミを促進

紹介カードは、既存の患者さんを通じてその家族や友人を新たな患者として取り込むことができるため、集客の幅を広げる大きなメリットがあります。紹介特典を付けることで、紹介する側とされる側の両方にメリットを提供し、紹介率の向上が期待できる点もポイントです。

たとえば、初回施術の割引や次回の施術料金割引など、実際に治療院で使える特典を提供することで、患者様の紹介意欲が高まります。既存患者からの紹介であれば、治療院に対する信頼感が強まり、紹介を受けた側も安心して通院を始めやすくなります。知人と一緒に通うことで、通院のモチベーションが維持されやすく、リピート率の向上も見込まれます。

地域情報誌への掲載

地域情報誌は、地域の店舗やコミュニティを紹介するフリーペーパーで、多くの人の目に触れやすいのが特徴です。この媒体を活用することで、治療院は地域住民に対して効果的に認知度を高めることができ、来院のきっかけを作りやすくなります。

ターゲットとなるのはその地域に住んでいる人々や、地域のお店やサービスに関心のある人々です。地域密着型の広告は信頼性が高く、集客につながりやすいとされています。広告掲載料が比較的高い点がデメリットですが、予算に余裕がある場合には、インパクトのあるデザインや大きな広告スペースを確保することが効果的です。

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集客力が3倍変わるホームページ作成の6つのポイント

集客力が3倍変わるホームページ作成ポイントのイメージ

訪問したユーザーが「ここに行きたい」と思えるホームページを作るための6つのポイントを紹介します。

  • 自院を選ぶべき理由を明確に
  • 院長・スタッフの顔が見える情報
  • 施術内容と料金を分かりやすく
  • お客様の声で信頼性を高める
  • 予約・問い合わせ導線を最適化
  • Googleマップで迷わず来院

これらは、治療院のWebサイトを通して、予約やお問い合わせを獲得していくための重要なポイントです。

自院を選ぶべき理由を明確に

集客またはお問い合わせにつながるWebサイトにするためには、自院ならではの独自性をアピールすることが押さえるべきポイントになります。他にもたくさんの治療院があるなかで、自院に来院すべき理由をきちんと説明しなければなりません。

「どの部位や症状の施術が得意なのか」「施術は痛くないのか」「どれぐらいの期間通院すればよいのか」「施術法に特徴はあるか」「営業時間や定休日」「今までの実績」など、自院を見つめ直して他店との違いをアピールできる点を探し出しましょう。

自院ならではの独自性をアピールする際には、わかりやすい言葉で伝えることが大切です。「○○式整体法」のように専門家でないと理解できない言葉や専門用語は使わないほうが良いです。誰にでも理解できる言葉で、他院との違いをアピールすることができれば、来院の動機づけにつながります。

院長・スタッフの顔が見える情報

初めて来院するお客様にとって、施術内容はもちろんですが、どんな人が施術してくれるのかがわからないと不安になるものです。何歳ぐらいの人が施術してくれるのか、経験豊富な人なのか、女性スタッフはいるのかなど、気になってしまうでしょう。その不安を払拭するためにも、院長やスタッフについてくわしく紹介する必要があります。

写真や経歴、資格などの形式的な情報だけでは、お客様に親近感を持ってもらうことができません。くわしいプロフィールやお客様の痛みや不調を解決してあげたいという思いをアピールしましょう。スタッフの顔が見え、治療院の雰囲気が伝われば、お客様も安心して来院できるようになるのです。

施術内容と料金を分かりやすく

予約につながるWebサイトにするためには、実際に来院したら、どんなカウンセリングや施術を受けることになるのかを丁寧に説明するのが重要です。まず、どんなコースがあって、どれぐらいの時間がかかり、料金はいくらになるのかの説明は大切です。特に料金については、明確に表示することが大切です。

お客様が予定していなかった追加料金が発生するようなことがあれば、トラブルにもつながりかねません。もし、追加料金が発生する可能性があるような場合には、その旨もきちんと明示しておいてください。

施術内容については、来院してから施術終了までの流れを説明するのが効果的です。Webサイトを見ているお客様が、自分が施術を受けている姿を具体的にイメージできるようになるので、来院促進につながります。

お客様の声で信頼性を高める

実際に施術を受けたお客様の声を紹介するのも、予約につながるWebサイトにするためには重要なポイントです。Webサイトでアピールしていることが、紛れもない真実であることを証明する効果があります。

来院する前はどんなことで悩んでいたのか、何がきっかけで来院したのか、施術を受けてどうだったか、院長やスタッフの印象はどうだったかなど、お客様の声を通じて伝えることができれば、安心感や信頼感を得ることができるはずです。

Webサイトを訪問した人がお客様の声を読んで、「自分と同じ悩みを持っている人がこの治療院で解決できている」と思えば、来院の大きな動機づけとなります。可能であれば、お客様の写真や実名(イニシャルでも可)を掲載することで、より信憑性が高まります。

予約・問い合わせ導線を最適化

Webサイトを閲覧しているお客様が予約・問い合わせをしたいと思ったときに、すぐにアクションできるようにしておかないと、せっかくのチャンスを失うことになりかねません。そこでおすすめなのが予約フォームの設置です。予約フォームがあれば、営業時間外でも24時間予約を受け付けることができます。

設置をする際はどのページからでもアクセスできるように、バナーやボタンを使って誘導しましょう。電話番号も大きく表示し、スマートフォンからタップするだけで電話がかけられるようにしておくと親切です。お客様目線になって、予約・問い合わせがしやすい仕組みにすることが成功への近道です。

Googleマップで迷わず来院

Webサイトにアクセスマップを掲載することも大切です。Googleマップなどを利用して、Webサイトにアクセスマップを掲載してください。Googleマップであれば、スマホアプリのナビ機能を使って治療院まで誘導できます。

「○○駅徒歩3分」「○○ビルの隣」のように、最寄り駅やランドマークとなる建物からの位置関係をアピールすると、行きやすい場所だと思ってもらえるでしょう。

治療院がビルの一室にあるような場合は、建物の外観写真などを掲載しながら、よりくわしくナビゲートするのがおすすめです。Webサイトを閲覧しているお客様が、行きやすい場所だと感じれば、予約につながる効果が期待できます。

【初心者向け】治療院集客の優先順位と始め方

治療院集客の優先順位と始め方のイメージ

集客方法はたくさんありますが、すべてを同時に始めるのは現実的ではありません。限られた予算と時間の中で、何から始めるべきかの優先順位を明確にすることが重要です。ここでは、集客初心者の治療院オーナー向けに、取り組むべき順番を解説します。

まず最初に:HP×Googleビジネスプロフィール

集客を始めるなら、まずはホームページとGoogleビジネスプロフィールの2つを整えることから始めましょう。この2つは治療院集客の基盤となる、最も重要な施策です。ホームページは治療院の「顔」であり、お客様が来院を決める際の判断材料になります。

Googleビジネスプロフィールは無料で始められ、近隣で治療院を探している人に直接アプローチできます。「地域名+治療院」で検索した際に、Googleマップ上に表示されるため、即効性も期待できます。この2つを先に整えることで、他の集客施策の効果も高まります。チラシやSNSを見た人が、さらに詳しく調べようとホームページを訪れるケースは非常に多いためです。

次にやるべき:LINE公式アカウント導入

ホームページとGoogleビジネスプロフィールが整ったら、次に取り組むべきはLINE公式アカウントの導入です。LINE公式アカウントは、新規集客よりもリピート率向上に効果を発揮します。来院したお客様にその場で友だち登録してもらえば、次回の予約促進やお得な情報の配信が可能になります。

LINEは国内で最も利用されているコミュニケーションツールなので、お客様にとっても馴染みがあり、メッセージを見てもらいやすいです。初期費用もほとんどかからず、月額無料プランでも十分活用できるため、導入のハードルは低いと言えます。リピート率が上がれば、新規集客にかけるコストを削減できるため、経営の安定にもつながります。

余裕があれば:SNS運用orチラシ配布

ホームページ、Googleビジネスプロフィール、LINE公式アカウントの3つが整ったら、次はSNS運用かチラシ配布のどちらかに取り組みましょう。どちらを選ぶかは、ターゲット層によって判断します。20~40代をターゲットにするなら、InstagramやFacebookなどのSNS運用がおすすめです。

50代以上の高齢者層をターゲットにするなら、チラシのポスティングや新聞折込のほうが効果的です。SNSは無料で始められますが、効果が出るまでに3ヶ月~6ヶ月程度かかります。チラシは制作費と配布費用がかかりますが、1ヶ月以内に反応が得られることが多いです。自院のターゲット層と予算に合わせて、どちらかを選択すると良いです。

予算次第で検討:Web広告の活用

ホームページやSNS、チラシなどの施策だけでは集客が足りない場合、Web広告の活用を検討してみてください。リスティング広告やSNS広告は、即効性が高く、短期間で効果を実感できます。ただし、月3~5万円程度の広告費用が継続的に発生するため、予算に余裕がある場合の選択肢です。

広告を出稿する前に、ホームページの内容が充実しているか、予約導線がスムーズかを再確認してください。広告でアクセスを集めても、ホームページの質が低ければ来院には繋がりません。まずは無料でできる施策を試し、それでも集客が足りない場合に広告を検討する、という順番がおすすめです。

リピート率80%超えの治療院がやっている5つのこと

リピート率80%超えの治療院がやっていることのイメージ

新規集客も大切ですが、治療院経営を安定させるにはリピート率の向上が不可欠です。リピート率80%を超える治療院が実践している具体的な施策を5つ紹介します。

  • 初回カウンセリングで徹底的にヒアリング
  • 次回予約を必ず提案する仕組み化
  • LINE・DMで定期的なフォローアップ
  • 紹介特典で患者様を巻き込む
  • 清潔感と安心感のある院内環境整備

これらを取り入れることで、お客様に「また来たい」と思ってもらえる治療院を目指しましょう。

初回カウンセリングで徹底的にヒアリング

リピート率が高い治療院は、初回のカウンセリングに時間をかけています。お客様が抱える痛みや不調を十分にヒアリングせず、表面的な症状だけを把握して治療を進めると、最適な施術プランを提案することができません。

具体的な症状や患者様の悩みを深く理解するためには、初回のカウンセリングやヒアリングを丁寧に行い、患部の状態だけでなく全身のバランスや姿勢の歪みを考慮することが大切です。

お客様との会話やコミュニケーションが上手くできないと、お客様は「本当に自分に合った治療が受けられているのか」という不安を感じてしまいます。こうしたヒアリングを通じて患者様からの信頼を得ることができれば、リピート率が向上し、口コミによる集客にも繋がります。

次回予約を必ず提案する仕組み化

お会計の時、次回予約の促進をすることも、リピート率を高める重要なポイントです。たとえば肩こりで来院された方の場合、その場では楽になっても、しばらくしたらまた再発する可能性が高いです。それを見越して次回予約を促すことで、次回来院率が高まります。

2回目の来店が最も低いとされるため、このタイミングでのフォローが治療院の経営において重要なポイントとなります。口頭で言いにくい場合は、「次回予約がオススメです」といったポップを用意しておいても良いでしょう。2度3度来院してくれたお客さんは、来院することが習慣になります。そのためにもできるかぎり次回予約を促進することをおすすめします。

LINE・DMで定期的なフォローアップ

1回しか来店していないお客様には、数か月に1度のペースで再来店を促すメッセージを送ることで、来店を引き出すきっかけとなります。LINEやダイレクトメール(DM)を活用して、定期的にフォローアップを行いましょう。たとえば、初回来院から1ヶ月後に「その後お身体の調子はいかがですか?」といったメッセージを送ることで、お客様は「気にかけてもらえている」と感じます。

季節の変わり目や、お客様の症状に合わせたタイミングでメッセージを送ると効果的です。ただし、頻繁すぎるメッセージは逆効果になるため、月1~2回程度を目安にたほうが良いです。クーポンや特典を添えることで、再来院のハードルを下げることもできます。

紹介特典で患者様を巻き込む

紹介カードを導入し、紹介した人と紹介された人の両方が割引になる仕組みを作りましょう。双方にメリットがあれば、お客様も積極的に紹介してくれるようになります。たとえば、「お友達を紹介してくれたら次回施術1,000円OFF、紹介されたお友達も初回2,000円OFF」といった特典を設定すると効果的です。

既存のお客様は、すでにあなたの治療院の良さを知っているため、最高の宣伝マンになってくれます。紹介で来院したお客様は、信頼できる人からの推薦があるため、初回から信頼関係を築きやすく、リピート率も高くなる傾向があります。紹介制度を活用することで、新規集客コストを抑えながら質の高いお客様を獲得できます。

清潔感と安心感のある院内環境整備

リピート率に大きく影響するのが、院内の環境です。どれだけ施術の技術が高くても、院内が汚れていたり、居心地が悪かったりすると、お客様は二度と来たいとは思いません。清潔感は最低限必要な要素であり、床や待合室、トイレ、施術ベッドなどは常に清潔に保ちましょう。

また、安心感を与える工夫も大切です。リラックスできる音楽を流す、適度な室温を保つ、プライバシーに配慮するなど、お客様が快適に過ごせる空間づくりを心がけることも大切です。スタッフの身だしなみや言葉遣いも、院内環境の一部です。お客様が「また来たい」と思える空間を作ることが、リピート率向上の基本になります。

治療院集客でよくある質問

治療院集客でよくある質問のイメージ

治療院の集客に関して、よく寄せられる質問とその回答をまとめました。

  • Q1. 予算が限られている場合は何から始めるべき?
  • Q2. 集客効果が出るまでどのくらいかかる?
  • Q3. 整体師が使ってはいけないNGワードは?
  • Q4. ホームページは自作でも大丈夫?
  • Q5. SNSは全部やらないとダメ?

集客を始める前に疑問を解消しておくことで、スムーズに施策を進められます。

Q1. 予算が限られている場合は何から始めるべき?

予算が限られている場合は、まず無料でできる施策から始めましょう。Googleビジネスプロフィールへの登録は無料で、近隣のお客様に直接アプローチできるため最優先です。次に、ホームページを自作できるサービス(Wix、Jimdoなど)を使って、低コストでホームページを作成してみてください。

LINE公式アカウントも無料プランで十分活用できます。これらの基本的な施策を整えてから、予算に応じてチラシ配布やWeb広告を検討すると良いでしょう。重要なのは、お金をかける前に「ホームページの質」と「リピート施策」を整えることです。

Q2. 集客効果が出るまでどのくらいかかる?

集客方法によって効果が出るまでの期間は大きく異なります。Googleビジネスプロフィールやリスティング広告、チラシ配布は比較的即効性が高く、1ヶ月以内に効果を実感できることが多いです。一方、ホームページのSEO対策やSNS運用は、効果が出るまでに3ヶ月~6ヶ月程度かかります。

すぐに結果が出ないからといって諦めず、長期的な視点で取り組むことが大切です。即効性のある施策と、じっくり育てる施策をバランス良く組み合わせることで、安定した集客を実現できます。

Q3. 整体師が使ってはいけないNGワードは?

整体師は医師ではないため、医療行為を連想させる表現は使ってはいけません。具体的には、「治療」「治す」「診察」「診断」「効果」「改善」といった言葉は、使い方によっては薬機法や医師法に抵触する可能性があります。代わりに、「施術」「ケア」「サポート」「整える」「和らげる」といった表現が望ましいです。

また、「絶対に良くなる」「どんな症状でも治る」といった誇大広告もNGです。ホームページやチラシを作成する際は、表現に十分注意し、不安な場合は専門家に相談することをおすすめします。

Q4. ホームページは自作でも大丈夫?

予算が限られている場合、自作でも問題ありません。WixやJimdo、ペライチなどのホームページ作成サービスを使えば、専門知識がなくてもある程度のクオリティのホームページを作れます。ただし、自作の場合はSEO対策やデザインの質に限界があるため、本格的に集客したい場合はプロに依頼することをおすすめします。

自作する場合でも、最低限「自院の強み」「スタッフ紹介」「施術内容と料金」「お客様の声」「アクセスマップ」「予約導線」の6つは必ず掲載すべきです。これらがあれば、シンプルなホームページでも一定の集客効果は期待できます。

Q5. SNSは全部やらないとダメ?

SNSはすべて運用する必要はありません。むしろ、複数のSNSに手を出して中途半端になるよりも、1つのSNSに集中して質の高い投稿を続けるほうが効果的です。ターゲット層に合わせて、最も相性の良いSNSを1~2つ選びましょう。

20~30代をターゲットにするならInstagram、~50代ならFacebook、すでに来院しているお客様とのコミュニケーションならLINE公式アカウントがおすすめです。SNSは継続が重要なので、無理なく続けられる範囲で運用してください。

まとめ|治療院集客は複数施策の組み合わせが成功の鍵

治療院集客は複数施策の組み合わせが成功の鍵のイメージ

治療院の集客を成功させるためには、ひとつの集客対策だけを行うのではなく、さまざまな角度で複数の対策を同時に行っていくことが重要です。ホームページやSNSを利用したオンライン集客はもちろんのこと、インターネットを利用しない層にもアプローチができるように、チラシの配布や看板設置などのオフライン集客も行うと良いです。

また、新規集客だけでなく、リピート率を高める施策も忘れないでください。来院したお客様が気持ちよく店を後にできるように、接客力の向上や院内環境の整備も大切です。いくら集客がうまくいっても、リピーターが増えないと新規顧客で売り上げを賄うしかありません。

治療院を長く続けるためには、新規顧客とリピーターの獲得どちらも重要です。本記事で紹介した「認知数・来院率・リピート率」の3つの数字を意識し、それぞれを高める施策を実践してください。まずは無料でできるGoogleビジネスプロフィールとホームページの整備から始め、徐々に施策の幅を広げていきましょう。ー多くのお客様の悩みを解決へと導くために、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

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この記事を書いた人

ささき
2019年にサングローブに中途入社。入社前は音楽業界で営業、商品開発、SNS運用などに携わっていた。現在はSEO運用サポートを経て、メディア運営・執筆に取り組んでいる。

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