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Google アナリティクス

Google アナリティクス個人認定資格(GAIQ)を解説!難易度や勉強方法は?

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Webサイトのアクセス解析ツールとして、個人から企業まで幅広いユーザーに利用されているGoogle アナリティクス。無料で利用できるということもあって、導入のハードルはそれほど高くないものの、実装されている機能をすべて使いこなし、Webサイトの改善に活用できるようになるまでには大きな壁があるのが実状ではないでしょうか。

もし自分がどの程度Google アナリティクスに習熟しているかを確かめたいのなら、「Google アナリティクス個人認定資格(GAIQ)」に挑戦してみるのも一つの手段かもしれません。資格取得の過程でよりその機能について学習することもできますし、これまで把握していなかった知識を得ることもできるでしょう。

こちらの記事では、取得のメリットや出題範囲、勉強方法などを紹介しますので参考にしてみてください。

Google アナリティクス個人認定資格(GAIQ)は「Google公認資格」

Googleアナリティクスとは、Google社が提供するツールです。無料で利用でき、Webサイトへのアクセスデータを解析することができます。

※Googleアナリティクスについては以下の記事でくわしく解説しています。
Googleアナリティクスの基本!絶対見るべき5つのポイント

「Google アナリティクス個人認定資格(GAIQ)」とは、個人がGoogle アナリティクスに十分習熟していることを、Googleが公式に認める資格です。試験は無料で何度でも受検可能ですが、取得後12ヶ月間の有効期限が設定されており、再度資格を得るには1年ごとに試験を受け直す必要があります。

※Webマーケティング系の資格については以下の記事でくわしく解説しています。
おすすめのWebマーケティング系資格とは?検定の難易度も分析!

GAIQを取得するメリット

GAIQを取得することで、自分のスキルを公に証明できることはもちろん、学習の過程でGoogleアナリティクスをより網羅的かつ体型的に学ぶことができます。就職や転職に有利に働くこともあるでしょう。

以下でくわしく解説します。

Google アナリティクスのスキルを証明できる

GAIQを取得することで、自分のGoogle アナリティクスに関する知識が一定レベルに達していることを証明できます。

名刺に記載するといった方法で資格保有者である旨を伝えれば、クライアントの信頼を獲得できたり、より専門的な業務に携われたりするかもしれません。

転職や異動の際にも、業務でGoogleアナリティクスを頻繁に活用している企業や、データ解析要員を探している現場に対してアピールできるでしょう。

Google アナリティクスを網羅的に学ぶことができる

GAIQを取得するための試験は広範囲から出題されるため、合格するためには網羅的な学習が必要不可欠です。そのため、GAIQの取得を目指すこと自体が、Googleアナリティクスを網羅的に学ぶことにつながります。

公式の学習コンテンツは体系的な学習に役立ちます。それぞれの分野を関連づけながら学ぶことで、Googleアナリティクスの輪郭をよりはっきり捉えることができるでしょう。

またGAIQ を学ぶことは、すでにGoogleアナリティクスを業務で扱っている方にもおすすめです。業務のなかで身に付くGoogleアナリティクスのスキルは、どうしても業務で必要な領域に偏ってしまいます。GAIQ取得に向けて網羅的かつ体系的に学ぶことで、改めてGoogleアナリティクスをフラットな視点で学ぶことができ、シチュエーションに限らず有用なスキルを習得できるでしょう。

GAIQの要件と難易度

GAIQの要件は以下のとおりです。

項目 詳細
試験時間 90分
出題数(合格ライン) 70問(正答率80%)
出題範囲 プランニングと仕組み
導入とデータ収集
設定と管理
コンバージョンとアトリビューション
レポート
指標
ディメンション
など

合格ラインの正答率80%は、問題数に置き換えると56問の正答が必要ということになります。8割と言われると難しいように思えるかもしれませんが、試験の難易度はそれほど高くありません。初心者の方でもGoogleが提供している教材のみでもちろん合格可能なので、しっかりと学習して臨みましょう。

また、試験はオンラインで行われます。日程も定められていないため、24時間365日、好きなタイミングで受験が可能です。試験や学習の細かい手順については次で解説します。

GAIQの勉強方法は公式の学習動画がオススメ

GAIQの勉強方法としては、Googleスキルショップで無料公開されている学習コンテンツを利用するのが最も一般的でしょう。試験対策のための学習参考書も市販されてはいますが、無料で利用できること、紙媒体では情報が最新版に更新されないこと、基本的に動画で説明している部分から出題されることなどから、公式の教材を利用するのが効率的だと考えられます。

なお、試験内容にはほぼ含まれませんが、2021年にリリースされた最新版の「Google アナリティクス4(GA4)」の内容も、無料で学ぶことができます。学習ツールはGAIQとは別項目として設けられているため、学習したい場合は「スキルショップ」の「一覧」から「Google アナリティクス」を選択し、その先のページで「Google アナリティクス 4」をクリックしてください(ページはこちら)。

出題内容に含まれるユニバーサルアナリティクスについては、初級者向け・上級者向けの2つの動画にまとめられています。一般的なWebサイト分析で使う基礎的な機能が網羅されているため、資格を取得する予定がなくても視聴しておくと役に立つこともあるかもしれません。

それぞれの動画で取り扱われている項目は、以下のとおりです。

初級者向け ユニット 1: Google アナリティクスの紹介
 レッスン 1: デジタル アナリティクスの利点
 レッスン 2: Google アナリティクスの仕組み
 レッスン 3: Google アナリティクスの設定
 レッスン 4: フィルタを使用したビューの設定

ユニット 2: Google アナリティクス インターフェース
 レッスン 1: Google アナリティクスの操作
 レッスン 2: サマリー レポートについて
 レッスン 3: レポート全体について
 レッスン 4: レポートを共有する方法
 レッスン 5: マイレポート一覧とショートカットの設定方法

ユニット 3: ベーシック レポート
 レッスン 1: ユーザー レポート
 レッスン 2: 集客レポート
 レッスン 3: 行動レポート

ユニット 4: 基本的なキャンペーンおよびコンバージョン トラッキング
 レッスン 1: カスタム キャンペーンを測定する方法
 レッスン 2: URL 生成ツールを使用したキャンペーンのトラッキング
 レッスン 3: 目標の設定によるビジネス成果の測定
 レッスン 4: Google 広告キャンペーンの測定方法
 レッスン 5: コースの復習と次のステップ
上級者向け ユニット 1: データの収集と処理
 レッスン 1: Google アナリティクスのデータ収集
 レッスン 2: ユーザーとセッションの分類
 レッスン 3: 設定の適用
 レッスン 4: データの保存とレポートの生成
 レッスン 5: 測定計画の作成

ユニット 2: データの収集と設定
 レッスン 1: アナリティクス アカウントを整理する
 レッスン 2: ビューにアドバンス フィルタを設定する
 レッスン 3: 独自のカスタム ディメンションを作成する
 レッスン 4: 独自のカスタム指標を作成する
 レッスン 5: イベント トラッキングを使用してユーザー行動を把握する
 レッスン 6: その他のおすすめの設定

ユニット 3: 高度な解析のツールとテクニック
 レッスン 1: データをセグメント化してインサイトを得る
 レッスン 2: チャネル別にデータを分析する
 レッスン 3: オーディエンス別にデータを分析する
 レッスン 4: カスタム レポートを使用してデータを分析する
ユニット 4: 高度なマーケティング ツール
 レッスン 1: リマーケティングの概要
 レッスン 2: 動的リマーケティングを使用したより効果的なターゲット設定
 レッスン 3: コースのまとめ

GAIQの学習と受験の手順

GAIQを取得するにはGoogleアカウントが必要です。Googleアカウントを持っていない場合は、まずは公式サイトから作成しましょう。

次に、Googleスキルショップにサインインします。

スキルショップ

スキルショップの上部メニューの中から、「認定資格を取得する」を選択。表示されたドロップダウンメニューから「アナリティクスアカデミー」を選び、さらに表示された「Google アナリティクス個人認定資格(GAIQ)」をクリックします。

アナリティクスアカデミー

「認定試験」「学習動画」の順に並んでいるので、まずは学習動画を視聴しましょう。Google アナリティクスを使った実務経験があるなど知識に自信がある方は、そのまま認定試験を受けてもかまいません。

勉強法

試験は「認定資格の要件」内の「Google アナリティクス個人認定資格(GAIQ)試験」をクリックするとスタートします。一度でも「次へ」をクリックすると回答をやり直すことができないので、よく問題を読んで落ち着いて回答していきましょう。

もし不合格になっても何度でも受け直せます。原因を特定して改善したうえで、諦めずに再チャレンジしましょう。

GAIQを実務に活かす

GAIQを取得する難易度はそれほど高いわけではありません。しっかりと学習すれば、初心者でも取得することができます。出題内容も応用的な内容は少なく、基礎的な使い方についての内容が中心です。

GAIQはあくまでGoogle アナリティクスに関する「知識」が問われる資格であるため、実務にもとづく「技能」までは証明できません。GAIQの取得過程で得た知識をベースにしながら、実際にWebサイトのアクセス解析を行っていくことで、実務的な技能を併せて身につけることができるでしょう。

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この記事を書いた人

イワタ ヨウスケ
大学時代は外国語、宗教関連の研究に従事。コーポレートサイトやWebメディアのライティング、書籍の出版に携わる。好きな動物は猫。ちゅ〜るは歌いながらあげる派。

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